仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2010.11.01
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カテゴリ: 東北
まずは多賀城碑の簡潔明瞭な解説。多賀城市の観光案内(2009.9)から。
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(p.4)
高さ196cm最大幅92cmの古碑は、江戸時代初期に土中から発見され、仙台藩が歌枕の「壺碑」として名所にしたことから脚光を浴びる。

碑文には平城京や各国境からの距離と、多賀城の創建修造に関する記事など141文字が刻まれていますが、歌枕「壺碑」との関連性がないことから、明治以降に真贋論争が起こる。しかし、近年、宮城県多賀城跡調査研究所の調査により奈良時代に建立された真碑であることが確認され、平成10年に国の重要文化財に指定された。碑文は史実であり、名実ともに日本三古碑(那須国造碑、多胡碑)となった。

(p.7壺の碑の説明)
「むつのくの おくゆかしくそ おもほゆる つほのいしふみ そとのはまかせ」山家集・西行法師

多賀城碑が奈良時代に建立された真碑であることは確認されたが、「つぼ」については不明のままで、「いしぶみ」を「文」の意味で引用した歌も多く歌われています。

(p.7コラム)

「海は田となり 田は海と うつりかはりし 世の中を ひとり静かに みちのくの つぼのいしぶみ 苔深し」

(p.9コラム)
壺の碑の北西脇にある「つほのいしふみ」道標は、芭蕉が訪れた40年後に建てられたもので「つほのいしふみ 是より二丁四十間(約290m)すくみちあり」の道案内と、「和州南都(奈良県)古梅園」との寄進者の名が刻まれている。道標だからもとは別の場所にあった(旧街道追分の石あたりと思われる)のだが、この碑には逸話がある。
「古梅園」は今も奈良にある墨屋で、そこには二つに割れ、全く同じ文面の道標が残されている。一度送られた道標が多賀城に着いたときには割れていて、再び同じものを作って運んだという。270年前のことだから、その熱意に心を動かされる。
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さて、多賀城碑の真贋論争は決着したが、「つぼ」の方はどうなのだろうか。また、青森にあるという「壺(坪)の碑」との関係はどうなのだろうか。

そもそも仙台藩が掘り起こして、これぞ本物の「壺のいしぶみ」です、と宣伝したのだから、それまで、壺の碑についてある程度の共通理解があって、なおかつ、それがどこにあるか今ではわからない、という点も認識が共有されていたはずだ。

まず、古来人々に東北の果てにあるものと認識された壺の碑の由来だ。

歌枕となった経緯は不明だが、文治年間の藤原顕昭「袖中抄」に、次のような趣旨が説明されている。東の果てに「つぼのいしぶみ」があり、坂上田村麻呂が弓のはず(両端の弦をかけるところ)で彫った日本中央の文字があり、その場所を「つぼ」という、とのことだ。

それでは、青森の壺(坪)の碑なる日本中央の碑(南部碑)について。

青森県東北町の坪と呼ばれる集落のそばに千曳神社がある。昭和24年、川村種吉氏によって千曳集落と石文(いしぶみ)集落の間の赤川支流の湿地帯から巨石が偶然発見され、これをひっくり返してみると、日本中央の文字が発見されたというものである。千曳神社には、千人の人が石碑をひっぱて埋めたとの伝説(千曳の由来)が残っている。明治初年の天皇巡幸の際も政府の名で付近を発掘したという。現在、日本中央の碑保存館に所蔵されている( 日本中央の碑歴史公園


■関連する過去の記事
多賀城 壺の碑 (08年9月15日)
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最終更新日  2010.11.01 06:21:46
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