仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2011.09.11
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カテゴリ: 仙台
森林鉄道は伐木集運のための産業用鉄道。明治末以降、日本の各地に敷設されたが、小回りのきく自動車運材に代わられ、昭和40年代までにほぼ全廃された。鉄道法による鉄道ではなく、森林法に基づく林道である。

定義森林鉄道は、船形山中大倉川沿いに敷かれた全長11kmあまりの路線で、2級規格の森林鉄道(森林軌道とも)。

昭和13年から35年まで、青森営林局仙台営林署によって運営された。廃止後には船形山への登山道として使われた時期もあるが、現在は並行して市道や林道が開通し、軌道跡は廃道となっている。

終点の貯木場があったのは定義如来付近。ここから山中の起点にむけて軌道をたどってみる。まず、大倉川右岸の山腹を十里木(十里平か。おだずま注)地区へ進む。この区間はすでに木橋もほとんど落ち、自然に帰っている。十里木で市道に重なるが、その終点付近から軌道は右に折れ、再び大倉川右岸の崖に取りつく。

ここから軌道跡を1kmほど進むと、大倉川に架かる通称「定義大木橋」が現れる。コンクリートの橋脚に長径50cmの杉の太材3本を桁にしたもので、今なお原型を留めている。柱状節理のそそりたつ岩崖の下を大倉川が渦巻いている。その30メートル上方を渡っているのだ。

大木橋で左岸に移った軌道跡は、戸立沢合流の手前で一旦終点となる。ここから右手に高低差50メートルのインクライン(簡易なケーブルカー)を介して上部軌道に続く。インクラインの上端は、上部軌道の終点でもあるが、上部軌道の起点はさらに2kmほど大倉川左岸を上り、海抜700mである。この途中には、スイッチバック跡などもみられる。

■平沼義之・永冨謙『廃道をゆく』イカロス出版、2008年

■関連する過去の記事
津軽森林鉄道 (2010年5月8日)





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最終更新日  2011.09.11 23:20:44
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