仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2012.03.15
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カテゴリ: 東北
現在の鶴岡市に庄内藩士の娘に生まれた長南年恵(1863-1907)は史上有数の霊能者である。空の容器に水を湧き出させ、病の人を救った。また、自らはほとんど飲食はしなかったという。

明治33年(1900)7月7日に大阪朝日新聞記者の前で霊水の湧出実験に成功し、さらに同年12月12日には神戸地裁で実演してみせ、詐欺容疑に無罪の判決を得る。

後掲書の解説によれば、いずれもマジックとして考えれば十分に成功の可能性が高く、また、神通力に関する証言は信者や家族などによるもので、しかも霊力に目覚めたとされる29歳は彼女が家計を支えた始めた時期と一致することを指摘する。そして、極端な偏食が40代の早逝に作用したと推察する。

霊力が客観的科学的に正しいかどうかはわからない。騙しだった可能性は高いだろう。しかし、怪しいからこそ人は何かを求め集まったのだろう。

彼女の霊力の発揮の場は山形と大阪だったようだ。日清戦争に勝利しながら臥薪嘗胆、条約改正をめざして世界列強にのし上がろうと富国強兵策を進めた時期の当時の日本にあって、庄内は、まだ羽越線も通らず城下町や農村の風情が色濃く残っていただろう。そんな中で、黒山の人だかりをなすほどの話題だったことに、思いを馳せてみる。

■ASIOS(アシオス)著『謎解き超常現象』(2009年、彩図社)などから





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最終更新日  2012.03.18 13:16:58
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