仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2012.09.08
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カテゴリ: 教育
仙台第二高校の進路資料で大学入試合格状況を見てみた。

まずは、データを。


仙台第二高校 大学合格状況(過去3年間)
種別
平24年3月
うち現役
23年3月
うち現役
22年3月
うち現役
(b/a)
(a)
(b)
(c)
(d)
(e)
(f)
国立大学
218
137
221
129
233
125
.628
公立大学
20
11
16
10
20
12
私立
435
90
397
131
374
103
東北大学
106
75
89
48
125
68
.708
東京大学
12
6
12
7
12
6
.500
医学部医学科合格(平成24年3月) 国公立44(うち現役16)、私立他11(うち現役2)


以前から仙台市内の県立上位進学校は、浪人率が非常に高い。私は率直に学校側の意識にあると見ていた。すなわち、教員の意識や同窓生の醸成してきた伝統的な学校生活・進路に対する態度文化、である。入学する生徒が山形や秋田に比較して全体として見た場合に、学力や意欲で劣っていると言うはずはなく、しかしながら例えば秋田高校や山形東高校の現役進路達成状況(つまり浪人比率)とは大きな開きがあった。仙台の閉鎖性や非開明性を象徴するようなナンバースクールの文化も、共学化を契機に変わって欲しいと願っている一人だ。

その観点から、上のデータをどう考えるか。

合格状況であって現実の進路状況とは異なる点があるだろう(特に私立)が、まず国立合格者の現役比率は、53.6% → 58.3% → 62.8% と上がっている。これを有意と見るかどうか見解は分かれるかも知れないが、過卒合格者実数(a-b)が 108 → 92 → 81 と下がっていることからも、浪人にまわる全体数は一応着実に下がっていると言えそうだ。

これを東北大学で見ると、半分が浪人だったのが7割になり、浪人に回って合格した数も、57 → 41 → 31 と減っている。やはり共学化の進展と無関係ではあるまい。

山形東高を比較例として挙げる。


山形東高 大学合格状況(平成24年春)
種別
現浪計
うち現役
(b/a)
(a)
(b)
国立大学
183
135
.738
東北大学
65
52
.800



もちろん個々の生徒が主体的意欲を持って卒業後に希望を叶えるべく受験準備をすることを悪いというつもりは全くない。人生をどう考えるか自由だ。例えば医学科に浪人で入学する人が多数いる現状からしても、主体的浪人生が一定程度あることは直視すべきことだ。

しかし、当ジャーナルが以前から主張しているのは、修学年限で希望を達成しようとする生徒を支援する力が弱い「進学トップ校」では困るということだ。宮城の進学校に入った若者だけが「浪人希望率」が高いわけではないだろうに、ハッキリと浪人の結果が多いのは、現役進路達成を重視しない(むしろ浪人を是とするかの如き)風潮があったからに他ならない。それに甘んじてきたことが問題なのだ。



■関連する過去の記事
今春の各高校の大学合格実績 概略
宮城県の高校の進学実績を考える (2010年11月20日)
宮城の県立高校の「現役」進路実現力を考える (09年8月25日)
宮城県の県立高校の進路実現力を考える (09年8月21日)
共学化の方針を堅持 (09年2月5日)
県立高校共学化論議を考える (08年12月18日)
梅原市長の高校男女別学の主張を考える (08年11月13日)
高校の進学状況 福島県のデータ (08年8月3日)
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改めて宮城県の伝統校の進学実績を考える (08年7月31日)
公立高校の学区撤廃を考える (08年7月30日)(宮城県の方針)
宮城県立高校の男女共学化を考える(4)真に学校を思うなら (05年12月11日)
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宮城県立高校の男女共学化を考える(1)序論 (05年10月28日)
宮城の進学率と公立高校を考える (05年9月6日)





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最終更新日  2012.09.08 13:57:00
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