仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2013.04.24
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カテゴリ: 東北
明治以後の全国各地地域の鉄道建設要望のリストとでも言うべき改正鉄道敷設法(大正11年法律第37号)別表の150もの予定路線たち。実現に至ったかどうかは運命がそれぞれに別れている。数日前に記事に記したのだが、中でも私が特に気になった「予定路線」がいくつかある。

■関連する過去の記事
幻の鉄道計画 改正鉄道敷設法の予定線(その2) (2013年4月20日)
幻の鉄道計画 改正鉄道敷設法の予定線(その1) (2013年4月19日)

今回取り上げたいのは、別表第12号の 岩手県一ノ関ヨリ槻木付近ニ至ル 鉄道だ。一ノ関駅から西へ国道342号沿いに厳美渓を経て槻木付近までの予定線だという。もちろん実現はしなかった。

そもそも「槻木」とは何処なのだろうか。道路地図で見ると、一関市街から西に栗駒山(須川)にのびる国道342号沿線に槻木平という地名が振ってある。本寺や矢櫃温泉から更に磐井川の上流で、真湯(しんゆ)温泉の手前のあたりに表記されている。



国道342号は、真湯から須川(県境)までは冬期間閉鎖。今月26日に真湯ゲートが開放されるとの報道があった。当面は昼間だけの通行。2008年6月の岩手・宮城内陸地震で通行止めとなり、10年5月末再開通の後も東日本大震災や12年の大雪の影響で冬季通行止め解除の時期が5月にずれ込んだことから、GW前の開通が期待されていたという。

観光関係の ポータルサイト によると、厳美渓から西の観光スポットは順に、

1 厳美渓
2 厳美渓レストハウス
3 郭公だんご
4 サハラガラスパーク
5 矢びつ温泉 瑞泉閣
6 厳美渓温泉 いつくし園
7 骨寺村荘園遺跡
8 真湯(しんゆ)温泉「真湯温泉センター・温泉交流館」

10 栗駒山(須川岳)

ということだ(骨寺遺跡など若干位置関係が違う気がするが)。

国道342号というと、岩手・宮城内陸地震で崩落し、遺構として保存された祭畤(まつるべ)大橋も連想される。この橋は槻木平橋のやや上流部分で、磐井川の支流鬼越沢にかかる橋。震源地に最も近い地域だ。

さらに、一関温泉郷協議会の サイト も参考に、温泉場を中心に位置関係を整理すると、

須川温泉(須川高原温泉) -
真湯温泉(真湯山荘) -
祭畤温泉(かみくら) -
祭畤大橋-
矢びつ温泉(瑞泉閣) -
骨寺村荘園遺跡-
厳美渓温泉(いつくし園) -
厳美渓温泉(渓泉閣) -
宝竜温泉(かんぽの宿一関) -
(東)
となろうか。 骨寺村荘園遺跡 も是非訪れたい地だ。

さて話を戻して予定路線第12号の一ノ関と槻木付近を結ぶ鉄道構想だ。

当時の鉄道建設の需要などから考えると、観光地や温泉地がカギだったものと思われる。すると、おそらく、市内から山ノ目方向に北進する東北本線から分岐し、厳美渓に駅を設け、さらに磐井川沿いに西を目指し、本寺、矢びつ温泉、終点の「槻木付近」は祭畤温泉や真湯温泉を想定していたのだろうか。花巻、鳴子、秋保、遠刈田など鉄道ゆかりの温泉場は多いが、一関の西部はそれほど温泉地としての集積のイメージが、私にはない。しかし、かつては複数の旅館が建ち並び賑わっていたのかも知れない。もちろん政治の影響力なども関係していただろう。

軽便でも実現はしていないから、結局のところ優先順位は高くなかったのだろう。岩手県南部の鉄道ネタではどうしても大船渡線のナベヅルが有名だが、一関市の西部鉄道の構想については聞いたことがなかった。一関に住んでいる人でも、ほとんどご存じないのではないだろうか。

■関連する過去の記事
幻の鉄道計画 改正鉄道敷設法の予定線(その1) (2013年4月19日)(大船渡線がナベヅルになった理由)
骨寺村荘園遺跡 (07年2月26日)





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最終更新日  2013.04.28 17:46:02
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