仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2013.05.07
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カテゴリ: 東北
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うららかな春の陽光の中、渋民の里はのどかでした。記念館は他にお客さんもなく、学芸員さんでしょうか館員の方に、DVDを見せていただいた上に常設展を丁寧に解説していただきました。

若い頃母と仙台に出て路頭で漢学の才を見込まれたこと、仙台藩ではかなり強硬に意見して遠ざけられたこと、当時としては相当の長生きだったこと、などなど。当時の文献がよく保存され残っていることも、今につながる歴史を実感しました。

刑法思想の先達という解説になるのでしょうが、東山の言いたいことは、単なる刑罰論ではなく人と国をいかに治めるべきかという教えなのでしょう。今でこそ、刑事法は法体系の一つの分化として認識され、分立した司法権が認定しますが(刑法は第一義的に裁判規範)、かつては、私有財産の帰趨など私法との峻別もさほどされなかったと思われますし、手続面でも代官や肝入などによる裁定や自治組織による事前規制体制なども含めて、弾劾的に刑事手続だけを取りだして論ずることはなかったでしょう。

分化発達(?)した現代の法体系ですが、体系のパーシャルという観念を取り払って、むしろ全体を通観する目と心で法や治世を論ずることが大事でないか、いやそれが本来法の存在意義だったではないか。そんなことをつれづれ考えながら、記念館を出て渋民の里を眺めました。

芦東山その人が生まれ、晩年に戻った渋民。解説いただいた室蓬譲水の里という言葉が心に残りました。室根と蓬莱の両山から恵みを受けた郷ということだったと思います。

帰りに、そばの神社の前にある顕彰の碑を読んでみました。神社の石段には、農作業の休憩か、2人の方が腰を掛けていましたが、帰るときに一礼されましたが、いやこちらこそお邪魔しました。

さらに隣に渋民小学校があるのですが、最近閉校になったとのことです。

■関連する過去の記事(芦東山)
仙台藩と学問(その1)藩校の開設と芦東山 (09年11月3日)
芦東山と江戸期の司法制度 (08年10月2日)
岩手の生んだ大学者の芦東山 (06年3月29日)





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最終更新日  2022.12.10 17:32:24
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