仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2016.10.09
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カテゴリ: 宮城



ところで、富谷市になると「黒川郡」からも外れるのですが、新市の中での住所の表記も変わるようです。

例えば、富谷町役場(市役所)の所在地は、こう変更されます。
●(従来)宮城県 黒川郡 富谷町富谷 坂松田30番地
●(今後)宮城県     富谷市富谷   坂松田30番地
つまり、従来の「大字」に付いていた「字」の表記を消すというやり方を選んだようです。なお、「大字」は町のサイトによると以下のものがあります。

明石(あかいし)、石積(いしづもり)、一ノ関、今泉、大亀(おおがめ)、大童(おおわら)、穀田、三ノ関、志戸田、富谷、西成田、二ノ関

「小字」の方は従来のものを大字の後に直接(「字」の文字を挟まずに)続ける事になるのですが、市制施行を機に小字名を変更するところがあり、
●富谷町富谷字町...番地 →富谷市富谷新町...番地
●富谷町富谷字町北裏...番地 →富谷市富谷北裏...番地
などとされるようです。単に「字」の文字を消すと「富谷市富谷 ...番地」となってしまうからでしょう。

ところで、「字」の呼称を消すのはなぜか。おそらくは、「字(あざ)」という響きが田舎臭いから、市昇格に合わせて取ってしまおう、というシティ派感覚なのでしょう。簡単に言えば。

■関連する過去の記事
市町村合併と住所の表記(2007年8月25日)

この「アザ消し」は、平成の合併でも一部に見られたようです。昭和の合併の際にも全国的には結構あったかも知れません。

例えば、次の住所の表記をみてみましょう。
●栗原市金成小迫高見山35番地の3(金成小学校、中学校)

かつては、(栗原郡)金成町津久毛字小迫高見山 と称したものが、「字」表記を消すとともに「津久毛」まで取り去っています。しかし、どこが地域名の単位の区切れなのか、地域を知らない人にはよく分からない可能性もあります。

もっとも、これならまだ、金成、小迫、高見山、の3つに分かれるとおおよそ見当がつきます。実は、同じ旧「津久毛」地区でも「小迫」以外の地域(岩崎、平形)は、津久毛の名称を冠したままです。そこで、こんな表記になります。
●栗原市金成津久毛岩崎東谷地...番地(猿田彦神社のあたり)

何とか切れ目は想像できそうではありますが、「津久毛」を知らない前提で、金成、津久(ツヒサ)、毛岩崎(ケイワザキ)なのか、と首をかしげる人もいるかも知れません。手書きで年賀状を書くときに、どこで改行するか心配しそうです。平成の合併前の表記は、「栗原郡金成 津久毛 岩崎東谷地...」ですから、昭和の合併か(或いは明治の合併か)の経緯で、既に「岩崎」と「東谷地」がシームレスになっています。平成の合併では、旧金成町を含めて、4段の地域階層(金成/津久毛/岩崎/東谷地)がすべて切れ目なく繋がってしまった事例です。シティ派思考でアザ消しをしたのかどうかは分かりませんが。

私自身は、富谷の場合も含めて、せめてもの区切りの符号として「字」があった方が落ち着くという気がするのですが、この辺は地域の皆さんの考え方なのでしょう。






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最終更新日  2016.10.09 22:25:28
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