仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2023.01.13
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カテゴリ: 東北
上野三碑(こうづけさんぴ)は、国内最古の石碑群で、2017年ユネスコ世界記憶遺産に登録されている。

高崎市の鏑川と烏川の合流点付近に、飛鳥・奈良時代に建てられた3つの石碑だ。このうち、多胡碑は、那須国造碑、多賀城碑とともに、日本三古碑に数えられる。

・山上碑(やまのうえひ、681年)
長利という僧がなき母の黒売刀自(くろめとじ)のため建てた石碑。完全な形で現存する日本最古の石碑。
・金井沢碑(かないざわひ、726年)
三家氏という一族が先祖供養と子孫繁栄、そして一族が仏の教えで結ばれ、仏に仕えることを誓った石碑。
・多胡碑(たごひ、711年)
既存の3郡から300戸を割いて新しく多胡郡がつくられた記念に建てられた。書体が美しく書道的価値も高い。

上野三碑は3つの事実を伝えている。



2つめは仏教の伝来と浸透。山上碑を建てた長利は、東国を代表する大寺院放光寺の僧であった。また、金井沢碑には三家(みやけ)氏一族が仏教信仰を誓う文が刻まれており、当時の上野国にも仏教が浸透していたことがうかがえる。

3つめは日本語の基礎の芽生え。当時の公用文の漢文とは異なる日本独自の表記を編み出す努力が国内で続けられていた。その流れの中で、訓読みした漢字を日本語の語順に並べ替える方法が採用される。そのことがわかるのが山上碑だ。碑の53個の漢字はすべて日本語の語順に並べられており、山上碑はこの表記方法が完全な形で残る最古の石碑である。

■参考 『群馬のトリセツ』2020年、昭文社

■関連する過去の記事
多賀城碑、壺の碑、日本中央碑について (2010年11月1日)
多賀城 壺の碑 (08年9月15日)
日本の三古碑 (07年8月22日)(多賀城の碑)

古代・中世の仙台・宮城 もご覧ください。





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最終更新日  2023.01.14 08:48:22
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