仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2023.02.19
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カテゴリ: 東北
藤原清衡が平泉を拠点に選んだは、砂金と湧き水が大きな理由だという。

湧き水の方は、地層が曲がって、地表に立ち上がるように露出した断面からどんどん水が砂岩層に染み込み、パイプのように流れて斜面に湧き出してくるという。平泉には湧出地が多く、かつては毛越寺の浄土庭園の池を湧き水でまかなっていたという。そもそも地名も、平地に泉が湧くからとも言われる。

湧き水の方はこれくらいにして、以下は、砂金についてだ。

■参考 NHK「ブラタモリ」制作班監修『ブラタモリ 9 平泉 新潟 佐渡 広島 宮島』2017年 から「1 黄金の都・平泉はなぜ栄えた?」(2016年12月10日放送)

中尊寺の山門から続く参道は、木立に囲まれていてあまり気づかないが、だらだらとした坂が100メートルもある崖に至るのだ。境内最奥部に立つ「かんざん亭」のテラスから平泉の北の衣川を望むことができる。この高さ100メートルの崖は東西1kmにわたり、平泉建設前には、朝廷と地元の境界だった。

奥州の抗争を勝ち抜き平和をもたらした清衡が、政治的な意味で境界だった場所に信仰の拠点を置き、東北の中心としようとしたのだが、平泉を選んだ理由はそれだけではない。奥州藤原氏の政庁とされる柳之御所遺跡が北上川に沿っているように、大河の水運が良い点もあった。

その北上川は、南北の物資の交易で巨万の富を平泉に集中させたが、地質に着目すると東西を分ける境目である。東の北上山地は、日本でも特殊な地形をもつ大事な場所だ。
(東北大学名誉教授永広(えひろ)昌之さんが解説しておられます。)
北上山地はとても古い地層や岩石が多く、北上川の西とは明らかに地質が異なる。2千万年前の日本列島誕生に伴ってできた西側に比べ、東側の北上山地は、1から5億年前の古い地質が広範囲に露出している日本唯一の場所である。



花崗岩は地下5000メートルほどの深い場所でゆっくり固まって形成され、簡単には地表に露出しない。花崗岩と金鉱脈が隆起と侵食を繰り返して徐々に地表に現れ、雨風で風化して砂金になるのだが、それには長い年月が必要で、非常に古い北上山地は幸いその年月があったのだ。

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最終更新日  2023.02.19 11:20:47
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