仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2024.12.26
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カテゴリ: 東北




一般的には「山」で、富士山(ふじさん)、大雪山(たいせつざん)、安達太良山(あだたらやま)のようにサン、ザン、ヤマと読んだり、鳥取県付近では大山(だいせん)、蒜山(ひるぜん)のセン、ゼン(呉音)もある。岩木山のように、ヤマとサンのどちらの読みでも良い場合も多い。

「岳」(タケ、ダケ)も有名な高峰に多い。岳は高い山、険しい山の意味を持つ。木曽の御嶽山(おんたけさん)や東京都の大岳山(おおたけさん)のように、岳(嶽)と山が同居する例もある。単に御嶽(おんたけ、みたけ)と呼ばれたのが後で山をつけたのだろう。

また、ミネ(峰、峯、嶺)と呼ばれる山も多く、さらには「・・峰山」の形式もある。

竜ヶ森(りゅうがもり、岩手県、秋田県)のように「森」を用いるのは主に東北地方。ほかには、紀伊半島南部、四国西部、沖縄(読みはモイ)など。森とは、山地でも平地でも木が生えている場所を意味するが、古くは山そのものを指したという。

反対に、世田谷区の八幡山(はちまんやま)のように、「山」が平地を含む森の意味で用いられた場合もある。両者の意味は長い時間をかけて逆転し、その時間差で「森」の山名が上記の地域のような周縁部に残ったと考えられるのかもしれない。

八幡平市の前森山(まえもりやま)のように、後に山を付けたものもある。

山の語尾は、山、岳、森だけではない。

・「丸」 檜洞丸(ひのきぼらまる)=丹沢山地

・「鼻」 王ケ鼻(おうがはな)=長野県美ヶ原の西に聳える
・「壇」 五社壇(ごしゃだん)=福島県新地町

以上の山の語尾は複数みられるものだが、以下は全国で1つの珍しい例だ。

・高毛戸(たかげど)=秋田県湯瀬温泉の近く
・野竹法師(のたけほうし)=和歌山県紀伊半島中央
・両様(りょうざま)=秋田県の森吉山近く
・小猿合(こさるご)=福島県川内村
・浜益御殿(はまますごてん)=北海道石狩市の暑寒別岳の近く
・日本国(にほんこく、にほんごく)=山形、新潟の県境

■今尾恵介『地名の魔力:惹きつけ、惑わす、不思議な力』PHP研究所、2024年

■関連する過去の記事
山形と新潟の県境にある山 日本国の伝説 (2013年10月9日)





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最終更新日  2024.12.26 08:42:06
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