或る日の“ことのは”2
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七月中頃の関西の夏ってのは、それはもう、毎年クマゼミの野郎(文字通り雄だし)の声が五月蝿くて。昔の職場では、幹の直径が3センチしかないようなオリーブの木でさえ、奴らの熾烈な歌?合戦が繰り広げられていた。「うるせえええ!」と、箒を振り回していた師匠を思い出す。・・・アレ(セミ)、嫁取り活動中なんだよね?声の大きさでもって、「俺様ってどうよォォォォ!!」とか、雌にアピールしてるわけだよね?・・・年毎に、確実に、声の大きい固体の遺伝子が継承されてきている訳で。なら、古時代のクマゼミってのは、今よりずっと小さな声だったんだろうか。でなければ、紀友則をはじめとする先人は、セミをテーマに、情感溢れる短歌や俳句を残せなかったのではなかろうか。・・・だが、少なくとも、関西ではここ数年、全盛期のクマゼミの声を聞いて、「もののあはれ」は、容易に浮かばない。セミはセミでも、クマゼミは除く、という訳だろうか。四畳半の部屋に、100匹のクマゼミと共に押し込められたら、軽く気絶するだろう。地獄の罪人の拷問獄卒として、採用するのもアリかもしれない。・・・そんなクマゼミの声も、めっきり音量が減った。飛べなくなり、アスファルトを弱弱しく這う姿を見る事が多くなった。・・・夏が終わっていくからだ。・・・終わっていくんだよ、夏は。しかし、相変わらず、空は太陽が本気を出しているし、アスファルトの上にいると、フライパンの上のポップコーン宜しく、暑さで爆ぜそうだ。この頃、自分の身体がよく分からない。不調は目に見えていても、何かの間違いだと、闇雲に思い込みたい。・・・暑さの所為だと、暑さが去れば、本来の調子が戻ってくるのだと。
2014.08.19
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