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街を見下ろす位置にあるひときわ高いそのビルの屋上にちっこい塊のような人影がひとつ、丸まるようにして座りこんでいた。「・・・むわわ」もぞもぞと動く唇から意味不明の言葉とも呻きともつかない声が漏れている。小さな子どもとしか思えない背丈であるが、目つきが幼児にしては怪しすぎる。鋭すぎて暗すぎる。メロー・イエロー。それがこの変なヤツの名前だった。彼女は統和機構の戦闘用合成人間で裏切り者を始末するためやって来たのだ。一方、館川睦美、小守時枝、真下幹也の三人は「ブギーポップの謎を解こう」としたことで合成人間ダウン・ロデオに狙われることになってしまう。そして、ダウン・ロデオに気づいたメローとブギポップを捜している三人は奇妙な偶然と運命に導かれて出会い、普通人と合成人間なのに何故か意気投合してしまうことになるのです。「ブギーポップを捜すのに協力してくれたら何でも願いを叶えてやる」というメローの提案で三人は一緒にブギーポップを捜すことになって・・・。 「ブギーポップ」シリーズは世界の敵を自動的に殺す謎の死神ブギーポップ、合成人間を作り出し世界を裏側から管理している組織・統和機構、いろんな理由から世界の敵となってしまった者たち、そして何らかの形でそれらと関わることになった人々のストーリーです。基本的に主人公は毎巻ごとに変わり、様々な事件や登場人物たちが影響し合ってストーリーが進んでいくことになります。ブギーポップは黒い筒型の帽子をかぶり、魔法使いが着るようなマントを纏い、ニュルンベルクのマイスタージンガーの口笛とともに現れ、「その人がもっとも美しい時にそれ以上醜くなる前に殺す」という都市伝説が女の子たちの間でだけ広がっている謎の存在です。ブギーポップの正体は、宮下藤花という一見ごく普通の女の子。しかし、藤花は世界の敵が現れた時のみ二重人格になったかのようにブギーポップに変身して戦うだけで、本人は自分がブギーポップであることに全く気づいていません。ブギーポップとは?統和機構とは?世界の敵とは?多くの謎を抱えたままストーリーが展開することになっていきます。 藤花の恋人である竹田啓司のことが好きな睦美、睦美のことが好きな幹也、そして幹也のことが好きな時枝。三人は中学の時のクラスメイトで久しぶりに再会します。その後、メローとともにブギーポップを捜すことになった三人は合成人間たちの争いに巻き込まれ、三年前に起こった事件と再び対峙しなくてはならなくなります。その事件は三年前にすでに終わりましたが、三人にとっては人生を左右する重大な出来事であり、しかし三人全員がそのことを覚えていなくて、彼女たちの運命を再び変えることになっていくのです。統和機構の合成人間というのは基本的に超常的な能力を持ち、常に戦ったり死の危険と向かいあっているとんでもない存在です。メローも空気を我が物として操作する能力を持っていて、普通の人間が生活している世界とは全然違う世界を生きています。そうした合成人間と普通の人間との不思議な友情・愛情、やりとりが大変面白かったです。また、三年前の謎が解き明かされ意外な真実が明らかになっていく過程はとてもビックリさせられました。 ジャンルは、アクション・ミステリー・ファンタジー。アクションやファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>ブギーポップシリーズ(一部紹介)
2008年06月30日
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次々と解けていく十二支の「呪い」。それでも早く呪いが解けなければ一生監禁されることになる夾、十二支の「呪い」が消えれば絆もなくなり独りぼっちになってしまうと恐れる慊人、そして草摩家に関わる人々は「今までずっと解けることなく草摩家を呪縛し続けてきた呪い」が解けかかっているという信じられない変化に戸惑い焦ることになります。そして、その急激な変化は関わる人々の心を大きく揺さぶることになって病院送りになる人が激増したり、重大な秘密が明かされたり、連鎖的に波紋を広げていくことになるのです。透も殺されかけたり、大ケガで入院したり、思ってもみない母の死の真相を聞かされたり、大好きな夾から「幻滅だ」と言われてしまったり、短期間で激動の試練に見舞われます。しかし、そうした変化は悪いことばかりではなく互いの思いを強く結びつけることになったり、覚悟を決めるきっかけになったり、今まで逃げて来たものと向かい合うことによって良い方向にもつながっていきます。そんな中、大昔に叶えられなかった十二支の猫の願いがついに成就することになって・・・。 「フルーツバスケット」シリーズは、両親を亡くし家もなく苦労している主人公の少女・本田透が「異性と抱き合うと十二支の動物に変身してしまう」という呪いに苦しめられている草摩家の人々と交流するうちに自分も草摩家の人々も救っていくことになるというストーリーです。大好きな母・今日子を失った透は、毎日バイトで働きテントで一人暮らし学校にも通うという厳しい生活ながら前向きに一生懸命頑張っていました。そんなある時、透はそれぞれねずみ・猫・犬に変身してしまう秘密を持つ草摩家の由希・夾・紫呉たちと出会い、秘密を知ってしまったことで一緒に暮らすことになるのです。突然、男性三人しかも異性に触れると動物に変身してしまうというやっかいな体質の人々と同居することになった透は多少戸惑い驚くことになりますが、すぐに動物に変身する「十二支の呪い」を受け入れクラスメイトでもある夾や由希と仲良くなります。そしてその後、他の十二支憑きの人々とも出会い大変ながら楽しい日々を過ごすことになっていきます。しかし、十二支憑きの人たちは「動物に変身する」ということで普通に生活できるはずなく、自分の家族からも草摩の一族からも忌み嫌われ迫害されていたのです。特に草摩家当主・慊人は、十二支憑きの者たちにつらく当たり苦しませます。そんな中、透は明るく優しい態度で接することで十二支憑きの人々の心を癒し、また呪いを解こうと頑張ることになります。 かなり遅くなりましたが最終23巻まで読みました。ついに十二支全員の呪いが解けることになり、またずっと気になっていた今日子さんの死の真相についても明かされます。そして、透・夾たちの新たな旅立ちが始まるのです。とにかく全員が待ち望んでいた「十二支の呪いが全て解ける」という悲願が達成されて良かったと思います。呪いが解けたおかげで今まで束縛されていた未来が開け、登場人物たちそれぞれが自分の思ったとおりに人生を歩いていくことができるようになりました。十二支の呪いによる絆自体はなくなってしまいましたが、今まで互いに支えあい喜びも悲しみも分かち合ってきた絆は残ります。そして、それは登場人物たちそれぞれが別々の道を歩むことになっても消えることなく、その後も皆を支え続けることになるでしょう。そういうわけで私は「フルーツバスケット」という物語の終わりというよりも「登場人物たちそれぞれの幸せの始まり」という面をより強く感じました。ハッピーエンドで感動的で大変面白かったです。 ジャンルは、ハートフル・ラブストーリー・ファンタジー。心が温かくなる感動的なストーリーが好きな人にお薦めです。<終>フルーツバスケットシリーズ(ガイドブックも含め一部紹介)全巻セットやTVアニメDVDなどもあります
2008年06月23日
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少し離れた場所にシオン・アスタールは死体の山を見つける。その死体の中についこの間シオンを好きだと言ってくれた女の子の顔を見つける。助けを求めるように大きく目を開きこちらを見つめているがもうその瞳には力がない。「・・・」せめて目を閉じてやろうと思うが、しかしシオンは首を振った。そこにある死体の山は全て仲間のものだったから。とても全ての仲間たちの目を閉じることはできない。死者の数はもう分かっている。117人。その全員がシオンに命を預けてくれた仲間で、その全員にシオンはお前らの命は必ず守ると約束していたはずだった。だがその結果はどうだ?頭の中にそう責めるように問いかける声が聞こえる。「・・・」。それから二年の時が流れ、腐った国ローランドは英雄王シオン・アスタールの力で生まれ変わることになる。毎日徹夜するほど忙しい王の仕事をしながらも仲間たちと過ごす幸福な日々。空白の二年間、そして平穏な日々に隠された闇とは・・・。 「堕ちた黒い勇者の伝説」シリーズは、主人公のシオン・アスタールが腐敗しきったローランド帝国に革命を起こし英雄的な王になっていくというストーリーです。また、後半部分は「伝説の勇者の伝説」コメディ短編集になっていて「堕ちた黒い勇者の伝説」の二年以上先の未来が描かれています。この「堕ちた黒い勇者の伝説」シリーズは、「伝説の勇者の伝説」シリーズの外伝的ストーリーで主人公が怠け者ライナ・リュートから仕事狂シオン・アスタールに代わってストーリーを進めていくことになります。ライナが牢に入っている間、シオンがどのようにして革命を成し遂げたのか?そしてラッヘル・ミラー、クラウ・クロム、ルーク・スタッカートなど後にローランドを支える者たちとどう出会うのか?「伝説の勇者の伝説」シリーズでは語られなかったエピソードが明らかになっていきます。 怠け者でやる気のないライナと違い、何事にも熱心で困難から目をそらすことのないシオン。彼の周りに集まる人々も真面目で一生懸命な人たちばかりです。そのせいか、深刻で緊迫した状況が全編にわたって続きます。シリアスかつ真っ直ぐに困難に挑むという展開は多少重苦しくありますが、登場人物たちの一生懸命な気持ちが伝わってきて大変面白かったです。一方、後半の短編は「これでもか」というくらいにおバカなストーリーばかりです。シオンもパンティ丸出しの変な少女に迫られそうになったり、頭がおかしくなってしまったライナに振り回されたり、パワーアップした変態部下に戸惑ったり、前半のシリアスなシオンの面影が全く残っていません。シリアスな前半に比べて、あまりにもバカバカしいのでそのギャップが非常に面白かったです。ただ、シリアスな話と思って読んでたのが途中で急に終わり、突然コメディになったので驚愕しました。 ジャンルは前半が戦争シリアス・ファンタジー、後半はコメディ・ファンタジー。シリアスなストーリーが好きな人もコメディが好きな人にもお薦めです。<終>真伝勇伝・革命編 堕ちた黒い勇者の伝説シリーズ伝説の勇者の伝説・大伝説の勇者の伝説シリーズ「堕ちた黒い勇者の伝説」シリーズは、「伝説の勇者の伝説」「大伝説の勇者の伝説」シリーズの外伝的ストーリーです。伝説の勇者の伝説1巻を読んでから読むといっそう楽しめます。
2008年06月16日
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スマートの首に付けられた虹色に光る紋章。別の魔王の紋章だ。十六翼黒色、あるいはサルドニュクスと名付けられている彼は、かつてサリタ・タロットワークと呼ばれていた人間が核を為す魔力の集合体で、魔王に生まれ変わって以来膨大な知識を持っている。その知識がその紋章のことをサルドニュクスに教えてくれた。紋章の色、形、形成している素材、分子が知らしめる名。サルドニュクスと共に旅をしているスマート・ゴルディオンがプラティラウという男と闘っている最中につけられた紋章だった。「八翼白金という名の魔王ですよ。紋章の意味は所有。僕にはその紋章をはずせません。八翼白金自身にはずさせるのが一番です。八翼白金のいる世界に行きますか?」「お前にも出来ないことがあるっていうのはちょっと痛快だな。紋章ははずさなくていい」サルドニュクスは一瞬スマートの返事の意味が理解できなかった。「面倒なことは全部僕がやりますから」しかしサルドニュクスの申し出を頑固に拒むスマート。そのことでケンカしたサルドニュクスとスマートは同じ世界の別々の人物に召喚されてしまいます。そこにはミジャンとジェンという召喚術師たちがいて・・・。 「魔王」シリーズは、主人公の魔王サルドニュクスと美貌の流浪の大賢者を自称する魔法使いスマート・ゴルディオンが自分たちを召喚した者の願いを叶えることになるというストーリーです。人間から魔王へ変化したサルドニュクスは、魔王としての長い生の暇つぶしであらゆる世界を渡って魔王を召喚しようとする者の願いを叶える旅を続けています。そして、以前サルドニュクスの師匠をしていたことのあるスマートは女神のプロポーズから逃げるためサルドニュクスの旅に同行しているのです。二人は膨大な魔力、知識、経験を駆使して行く先々の世界で主に恋愛の問題を解決していくことになります。そんな中、ケンカしてしまった二人は魔力ジェネレーターで発電している世界に召喚されることになってしまい、しかも発電の儀式をするために対決しなければならなくなるのです。その上、二人のそれぞれの召喚者であるミジャンとジェンは両思いみたいなのに変な関係なっていて大変なことになっていきます。 「ミジャンが好き」という思いが暴走しているジェンは盗聴器をしかけたり、魔法でミジャンの部屋に不法侵入したり、床に落ちたミジャンの作った料理を美味しそうに食べたり、ストーカー行為を繰り返しています。一方、ミジャンは実はジェンのことが好きなのですが、ストーカー行為自体は本当にやめてほしいので自分の思いを素直に伝えられずに困っています。そんな奇妙な関係の二人に召喚されてしまったサルドニュクスとスマートはサルドニュクスがミジャンの恋人と勘違いされたり、安全性に問題のありそうな場所で対決することになったり、潜伏していた八翼白金と突如遭遇してしまったり、革命に参加することになったり、次々とトラブルに巻き込まれることになってしまうのです。ミジャンへの思いがつい暴走しすぎてとんでもない変態行為をしてしまうジェンと変態行為に悩まされながらも自分の気持ちに正直になろうと頑張るミジャンのちょっと可笑しな恋愛が大爆笑でとても面白かったです。 ジャンルは、異世界ラブコメ・ファンタジー。ラブコメディやファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>魔王シリーズちょーシリーズ(一部 ガイドブックを合わせて20冊ほど出てます)魔王シリーズは、ちょーシリーズに関連したストーリーになっています。あらかじめちょーシリーズを読んでから読むといっそう楽しめます。
2008年06月09日
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「外務大臣って次の首相候補ですか?」「アニメファンでマンガしか読んでない人ですよね!?」私と貝塚さとみが口にしたのはどちらも事実である。現在の首相は就任してそれほど長くはないのだが疑惑まみれの大臣が自殺したり、防衛省や社会保険庁が空前の大不祥事を起こしたり、独裁者気取りの幼稚な言動が批判を浴びたりして早くも退陣に追い込まれそうな雲行き。そこで最有力の後継者とされるのが外務大臣なのである。「すくなくとも現在の首相よりマシ」というのが大方の評判だが、この人は政治家としての評価以外にマンガやアニメの熱烈な愛好家として知られていた。移動する車内でもマンガを読みふけっている。そのこと自体は別に悪いことではない。マンガに偏見を持つことよりむしろ良いことだと思うが問題もある。「マンガしか読んでない人」という印象があることで世界各国の外交官たちの間でミスタージャパニーズ・コミックとして有名らしい。そんな外務大臣から「東京ザナドゥ・ランドの貸し切り権を一晩だけ来日した殿下に譲りなさい」と頼まれた涼子は、何かが起こる予感を感じとって・・・。 「薬師寺涼子の怪奇事件簿」シリーズは、「ドラキュラもよけて通る」と恐れられる主人公の薬師寺涼子警視がお供の泉田準一郎を引き連れて世の中に巣食う権力者や怪物たちを退治することになるというストーリーです。父親はアジア最大の警備保障会社のオーナー社長、本人は警視庁刑事部参事官にしてキャリア官僚。ゆくゆくは女性で最初の警視総監になると予想されています。性格は傍若無人で悪辣なものの、積み重ねた功績は富士山より高く、しかも政・官・財の三世界において重要人物(VIP)たちの弱みや汚点を無数に掴んでいるので彼女を疎ましく思う者たちも手が出せません。そんなわけで涼子は後光が射すほどの美貌、悪魔のように狡猾な頭脳、怪物をものともしない身体能力と精神力、大胆不敵な行動力でもってろくでもない権力者たちを次々と破滅させつつ自らの力を順調に伸ばしていくことになります。しかし、そんな魔女王のような涼子にも唯一うまくいかないことがあるのです。涼子は部下である泉田のことが好きなのですが、にぶい泉田は全くそのことに気づきません。恋愛に関してはさっぱりものの、涼子は権力者・怪物たちをなぎ倒し世界征服する勢いで突き進むことになっていきます。 現在の総理大臣は安倍晋三さんから福田康夫さんに代わってますが年金問題や予算の無駄使い、官僚の既得権益など以前から指摘されていた問題は全く解決されていません。その中でも特に酷いのが年金問題でお年寄りの方々は正当な年金を受け取ることができないばかりか、わけの分からないうちに年金を天引きされてしまうという有様です。これは国家的な詐欺犯罪もしくは窃盗ではないかと思うのですが、厚生労働省や社会保険庁の責任者が逮捕されたりする気配は全然ありません。また、投機マネーの暴走によって世界的に石油を始めとする資源や食糧が高騰し、物価高で家庭も企業も困っています。こういう時こそ政治家や官僚に何とかしてもらいたいと思いますが、今のところ何の政策も示されていません。はっきり言って福田総理は総理大臣としての責務を十分果たしていないのでは?と思ってしまいます。そんな社会情勢なので権力者たちをこれでもかとこき下ろし、涼子が成敗するという展開はとても愉快で面白かったです。また、マンガ好きな外務大臣が登場したので福田康夫さんよりも麻生太郎さんが総理大臣になった方がマシだったのではないか?という考えがよぎりました。 ジャンルは、政治コメディ・アクション・ファンタジー。アクションやファンタジー、現在の政治に不満のある人にお薦めです。<終>薬師寺涼子の怪奇事件簿シリーズイラスト集、ガイドブック、ドラマCDなどもあります
2008年06月02日
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