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生徒会臨時採用の羽黒花南が「めだか箱」と書かれた一見鳥の巣箱のような謎の箱を生徒会室に持ってきたのが事の始まりだ。「めだか箱」という名称に加え、「生徒会への素敵なご意見募集中!」とも書かれていたため生徒会室に運び込んできたのだった。しかし、生徒会の俺たちの誰もそんな箱のことは知らなかった。けれど中にすでに意見が入っていれば放っておけず、俺たちは困惑しながらも箱を開けてみた。そして、中から出てきたのは「鈴木くんが最近学校で穴を掘っていて困ります」「すずきくん達が掘った穴を塞がないので昨日、北校舎裏で躓きました」「鈴木会長はどうして穴を掘っているんですか?理由があるなら手伝います。理由がないなら危ないので止めてください」等々の意見が書き連ねられた沢山の紙。その全てが鈴木が学園の敷地内で穴を掘っていて迷惑しているという苦情で、つまり鈴木は生徒会長の仕事をする代わりに問題を起こしていたくれていたというわけだ。その行動・言動の全てが人間の常識を超越している神様で生徒会長な鈴木、鈴木以上に多加良たちを翻弄する土地神のかのう様。神様たちが引き起こすやっかい事は・・・。 「神様ゲーム」シリーズは、主人公の秋庭多加良と叶野学園の生徒会メンバーたちが腹黒な土地神かのう様をはじめとする神様たちの厄介なゲームに強制的に参加させられることになるというストーリーです。叶野市の土地神であるかのう様は、街中に「願いの種」をバラ撒きました。種をバラ巻いたかのう様の真意は分かりませんが、「願いの種」が人間の体に入って発芽すると最悪その人間は死んでしまいます。その人間の命を救うには、かのう様に選ばれてしまった多加良がその人間の持つ一番の願いを叶えてあげなければなりません。こうして街中の人々の命を人質にとられてしまった多加良は仲間の生徒会メンバーたちと一緒にかのう様の理不尽なゲームに参加しなくてはならなくなってしまうのです。また、叶野市を訪れる他の神様たちもかのう様の策略でゲームに絡んでくることになり、多加良たちは毎回様々な神様たちともそれぞれゲームをすることになっていきます。 短編集の3巻です。イケメンすぎることが原因で自分は悪人顔だと勘違いしている世界征服を目指す生徒会副会長・秋庭多加良、お茶とお菓子作りと格闘技に堪能な多加良に恋する可憐でクールビューティーな生徒会書記・桑田美名人、幼い頃から多加良を支え続ける切れ者の生徒会会計・尾田一哉、日本政府から一流の霊能力者として派遣されたのに霊能力を使う機会がほとんどないハムスターのような愛くるしさを持つ生徒会臨時採用・羽黒花南。今回も多加良たちは、学校中で穴を掘りまくったり生徒会メンバーを無断でレースの賞品にしてしまったりする神様生徒会長・鈴木やいつでもどこでも現れては次々とゲームをしかけてくる土地神かのう様に振り回されることになります。ある人間の一番の願いを叶えるには、その人に体当たりでぶつかってまずその人のことを本当の意味で理解する必要があります。そして、実際にその願いを叶えるためには互いに信頼関係を築き協力しなくてはなりません。この「神様ゲーム」シリーズは、こうした生徒会メンバーたちと「願いの種」を植え付けられた人物(神様も含む)との心の交流がとても感動的で面白いです。今回の短編集も感動的なエピソードが満載で大満足でした。 ジャンルは、ハートフル神様学園ファンタジー。感動的なストーリーやファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>神様ゲーム短編集シリーズ神様ゲームシリーズコミックもでてます
2008年10月31日
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始まりはいつだったのだろう。わたしと彼の不思議な関係はいつから始まったのだろう。初めてわたしたちが出会った日?それとも、あの日あの時わたしが彼にプレゼントをあげたその日から?手のかかる弟に思えることも、落ち込みがちな友人のように思えることもある。そして、普通の学友のはずが何だか放っておけない、とても大切な人に思えることもある。あのね。わたし、今も時々考えるんだ。わたしとキミの関係って何なのかなって。知りたくて、でも少し、それが怖い気もする。知ってしまうことで逆に距離が空いてしまいそうになるのが怖いから。だから、もう少しだけこのままでいさせて。何も考えない、ただ素直な気持ちのままで。こうして、キミの隣にいたいから。「だいじょうぶ。わたしも一緒にいてあげる。一緒に詠んであげるよ」クルーエルの思いとネイトの思い。名詠式を学ぶ学校トレミア・アカデミーで語られる二人の愉快で危険で心温まる学園生活とは・・・。 「黄昏色の詠使い」シリーズは、夜色名詠を習得しようと頑張っている主人公の少年ネイト・イェレミーアスがクラスメイトのクルーエルやミオたちと一緒に勉強したり、謎の名詠・灰色名詠や空白名詠が引き起こす事件に巻き込まれたり、大変な学園生活をおくることになるというストーリーです。名詠式とは、詠び出したいものと同じ色の触媒を介し、名前を讃美し詠うことで招き寄せる召喚術のことです。赤・青・黄・緑・白の五色の色に分類されていて、赤色名詠なら赤色の生物や物体、青色名詠なら青色の生物や物体を召喚することができます。また、五色すべての名詠式をマスターしたり、五色以外の名詠式を確立するのは基本的に不可能とされています。ところが、これら不可能とされることに挑戦し、成し遂げた天才たちがいたのです。ひとりは五色すべての名詠式をマスターし「虹色名詠士」と称讃されるカインツ・アーウィンケル。もうひとりは独力で異端の夜色名詠を構築したイブマリー・イェレミーアス。二人はミドルスクールの同級生で、ライバルで、恋人同士でもありました。二人は自分の夢(五色すべてのマスターと夜色名詠の確立)を叶えるためそれぞれの道を進みましたが、互いに夢を実現すると約束していました。しかし、元々体が弱かったイブマリーは夜色名詠を確立したものの病気で死んでしまいます。イブマリーの養子であり弟子でもあるネイトは義母の残した夜色名詠を習得し、イブマリーとカインツの約束を果たすため頑張ることになるのです。クラスメイトになったクルーエルは、そんな一生懸命なネイトを姉的な存在として見守り面倒を看ることになっていきます。 今回はシリーズ初の短編集でネイトやクルーエルたちの日常的な学園生活を中心に物語が進みます。大好きなクルーエルのために誕生日プレゼントを用意しようと奮闘するネイト、宝物?をめぐる生徒VS教師たちのバカバカしい対決、狂気の料理研究会副部長キリエ・イレイソンに襲われるアーマ(夜色飛びトカゲのアーマはイブマリーに召喚されたネイトの保護者的な小動物?です)、「男性の撲滅」を理念に掲げる恐るべきクラブ・護身部に潜入することになるネイト(捕まると狂信的な女の子たちに殺されてしまうかもしれません。クルーエルも一応所属してます)、ルール無用の陰謀や名詠式を使った壮絶なバトルロイヤルが展開されるトライアルコンペ、イブマリーとカインツの悲しくて切なくて楽しい卒業式、クルーエルを守ろうとする謎の存在アマリリスの願い、そして新たな展開への序章。など色とりどりのエピソードがいっぱいです。シリアスなシーンが多い本編と違い、この短編集ではバカバカしいエピソードが多かったように思います。もちろん本編同様ネイトとクルーエルの互いを思いやる純粋で一生懸命な恋心、イブマリーとカインツの切ない恋愛などシリアスで感動的なストーリーもありましたが、だからこそとてつもなくバカバカしいエピソードが印象的で大変面白かったです。特に料理研究会副部長や護身部部長などとんでもないキャラクターたちの活躍が大笑いでした。 ジャンルは学園青春アクション・ラブストーリー・ファンタジー。ラブストーリーやファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>黄昏色の詠使いシリーズ
2008年10月29日
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「なにを考えているんだ海賊のやつら」いきなり一人の声が明瞭になった。その人物が呆れた口調で続ける。「異国の女を好んではべらせたのは、余ではなく余の父だ。それも死んだ女ではなく生きた女をだ」、「まだ死んでいませんシュリー」別の声がかしこまって答えた。シュリーと呼ばれた男は地位が高いのだろう。「その娘はひどい船酔いをしているのです。陸で休めばすぐ良くなるでしょう。上物です。良いところの娘です」「であろうな。これは未婚の腕輪だろう?三の大陸の風習だな。身内の男が贈り、夫が床入りの際にそれを外すとか。あしらわれている紅玉を見ろ見事な女神の血色だぞ。海賊どもは太っ腹と見える」イリーシェは反射的に腕を引いたが、実際には弱々しく手をピクリとさせるだけに終わる。単身エンゴア王国の後宮へと潜入するため、海賊団の協力を得て奴隷となったイリーシェ。エンゴア王宮にあるという秘宝「三つ背の風切り」はどこにあるのか?探ることになったイリーシェだが、後宮は王の寵愛を得ようとする女たちの陰謀渦巻く世界で・・・。 「今夜きみを奪いに参上!」シリーズは、国を棄て盗賊団「空の旅団」の一員となった主人公のイリーシェが失われた九つの秘宝「サフィヤールの九神具」を求めて世界中をめぐる冒険の旅に出ることになるというストーリーです。ファロン王国の王女だったイリーシェは、イリーシェにしか見ることも開けることもできない空中に浮かぶ謎の無数の扉を利用できたため「気味悪姫」「邪神の子」と呼ばれ迫害されていました。イリーシェの持つ異能「扉見」の力は、イリーシェだけに見える不思議な扉を通ることにより本来移動できないような場所に瞬間移動できるのです。王女としての振舞いが求められたイリーシェは、母シェデルザードの身元が不明ということもあり「扉見」の力を誰にも絶対知られることなく生活しなくてはなりませんでした。そんな時、イリーシェは城に侵入した「空の旅団」のメンバーたちが自分と同じような異能を持っていることを知ります。そして、旅団の人々から「異能の力は邪神サフィヤールを崇めていた謎の民族が持っていた」ことを教えられるのです。自分のルーツと異能の謎を求めてイリーシェは、「空の旅団」の仲間とともにサフィヤールの楽土ゼセナナンの鍵である「サフィヤールの九神具」を集めることになっていきます。 女奴隷として後宮へ潜入することに成功したイリーシェでしたが、出だしで他の奴隷たちと揉めたため完全に孤立し周囲から嫌がらせを受けることになってしまいます。元々宮廷での嫌がらせには慣れていたイリーシェは、いじめに負けず聖妃タージャが身につけている黄金の腕輪こそが「サフィヤールの九神具」の一つではないかとつきとめます。しかし、新参者のイリーシェではなかなか聖妃タージャに近づくことができません。そうした中、ある夜催された宴の中でイリーシェは酒の入った甕を聖妃タージャに持っていくように命じられるのです。ところがイリーシェが運んだ酒の中には毒が入っていて、イリーシェは毒殺未遂犯として捕らえられることになっていきます。王女から盗賊、盗賊から奴隷、奴隷から殺人犯、殺人犯から聖女、今回はイリーシェの身分が目まぐるしく変わることを強く意識させられる展開でした。陰謀に巻き込まれたイリーシェが次々と変わる状況の中でけなげに勇敢に頑張る姿が大変面白かったです。 ジャンルは、冒険アクション・ファンタジー。アクションやファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>今夜きみを奪いに参上!シリーズ
2008年10月27日
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「七花」「な・・・なんだよ」「わたしが死んだら・・・そなたひとりで『ちぇりお』を気合いを入れるための掛け声として日本中にはやらせてくれ・・・」「な、何言ってんだよ!」七花がとがめを怒鳴りつける。「しっかりしろよとがめ・・・このくらいの傷で、傷で、何弱気なこと言ってんだよ!」「わたしはもう無理だ・・・わたしはどうやらここまでのようだ・・・。だから七花、どうか『ちぇりお』のことだけは頼む・・・」「無茶言うなよ『ちぇりお』を間違った意味ではやらせるなんて、そんなのおれ一人じゃできないよ!」「そなたならできるさ・・・そなたはわたしが選んだ刀だ・・・」「無理だ!とがめが、とがめがいてくれなきゃ、おれなんか何もできないよ!とがめがいなきゃ『ちぇりお』をはやらせるなんて無理なんだよ!」「何を言う・・・この一年でわたしはそなたに教えられる限りのことは教えた・・・もうわたしの奇策などそなたに必要ないさ。『ちぇりお』をはやらせることぐらい、今のそなたには造作もない」「しっかりしろよ!とがめにはまだやらなくちゃいけないことがあるだろう」「やらなくてはいけないこと、か・・・」とがめはゆっくりと目を閉じ、薄く笑う。左右田右衛門左衛門の放った凶弾に斃れた奇策士とがめ。風雲急を告げる歴史と物語の結末とは・・・。 「刀語」シリーズは、主人公の鑢七花が愛する奇策士とがめのために全国に散らばる十二本の刀を集めることになるというストーリーです。戦国時代、伝説の刀鍛冶・四季崎記紀が作った刀を多く持つ国が天下を取ると言われました。実際、四季崎記紀の刀は驚異的な力を発揮し、国の運命を左右することになったのです。その後、全国統一を果たした幕府は当然ながら危険な四季崎記紀の刀を管理しようとします。しかし、四季崎記紀が作った刀の中でも完成形とされる十二本の刀だけは持ち主の抵抗に遭いどんなことをしても集めることができなかったのです。それから時は流れ、野心を持つ奇策士とがめは自らの野望を達成するために当時の幕府でさえ集めることのできなかった十二本の刀を集めようと考えます。ところが、とがめが雇った者たちは次々と刀の持つ魔力に魅せられ、彼女を裏切ることになってしまいます。そこで、とがめは刀の魔力に魅せられることのない無刀の流派・虚刀流の当主である鑢七花を相棒に再び刀の蒐集を開始することになります。無人島で育ったため全く常識のない七花ですが、その強さも常識はずれで驚異的な刀を持つ剣の達人たちを相手に素手で互角以上の闘いを繰り広げることになっていきます。 「刀語」シリーズ最終巻です。平和主義者だった奥州の顔役・飛騨鷹比等が反乱を起こした真の理由、当時の技術では考えられない刀を作った伝説の刀鍛冶・四季崎記紀の思惑、とがめのライバル・否定姫の目的、そして刀を使わない剣法・虚刀流の謎、今までの奇妙と思える様々な謎が解き明かされ物語は終幕することになります。世界の何よりも固い絶対の刀・絶刀「鉋」、ありとあらゆる存在を一刀両断できる鋭利な刀・斬刀「鈍」、いくらでも替えが利く消耗品の刀・千刀「ツルギ」、羽毛のように軽く硝子細工のように脆い刀・薄刀「針」、巨大な防御力を有する鎧を模した刀・賊刀「鎧」、持ち上げることさえできない凄まじい重量の刀・双刀「鎚」、所有者の死すら許さず無理矢理に人を生かし続ける凶悪な刀・悪刀「鐚」、恋する殺人人形とも言える刀・微刀「釵」、人によって受け取り方すら違う曖昧な刀・誠刀「銓」、所有すると人を斬りたくなる猛毒の刀・毒刀「鍍」、遠距離からの連続精密攻撃を可能にした飛び道具の刀・炎刀「銃」。刀を使わない剣術とか、「鎧」「銃」「釵」「銓」は刀ではないのでは?とか、日本最強の剣士の出番がなかったりとか、とにかく毎回驚くようなことばかり起こるシリーズだったと思います。そんな中で「自分は一本の刀」だと言い切る七花が試練を乗り越えるたび人間らしく成長していく様子が大変面白かったです。変人同士のとがめと七花の掛け合いも笑えました。ただ、最後『ちぇりお』が流行ったのかどうか?分からず終わってしまったのが残念な気がしました。 ジャンルは剣術アクション・ファンタジー。アクションやファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>刀語シリーズ
2008年10月18日
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ランドセルランドは今年で開設十周年を迎える某県某所のアミューズメント型テーマパークである。設立当初は「大人が童心に返る大人のための遊園地」だったのだが、現在は「急降下」「超スピード」「戦慄」「悲鳴」などの文字が躍りに踊る恐るべき絶叫系アトラクションばかりが占めている。「天国に一番近い遊園地」と紹介されることも多い。ある日曜日、少女の尻を撫で回そうとするスーツ姿の殺人鬼・零崎双識とお嬢様学校の澄百合学園に通う戦争指揮官で策師の萩原子荻はデートをしようとしていた。スーツ姿の成人男性と制服姿の中学生の少女、見ようによっては非常に犯罪性を帯びた二人だった。実際、「二人きりの時はお兄ちゃんと呼ぶ約束だよ」「君の価値は制服にしかないといっても過言ではないのだ」という変態的な会話だけでなく、雇った殺し屋たちによる襲撃という罠も仕掛けられていた。そんな二人を見守る顔面刺青の派手な男子中学生と燕尾服を着た端正な顔立ちの男性。彼らは兄・双識のデートを心配してやって来た殺人鬼たちで・・・。 「人間」シリーズもしくは「零崎一賊」シリーズは、生粋の殺人鬼たちが集まり家族として暮らしている集団・零崎一賊の奇妙な家族愛や奇妙な戦いを描いたストーリーです。このシリーズでは主人公は毎回変わり、今回は「少女以外は殺さない」という困った信念を持つ音使いの殺人鬼・零崎曲識が音楽を演奏したり、少女を殺したり、強敵と戦ったり、家族愛を深めたりすることになります。また、このシリーズは「戯言」シリーズの外伝的ストーリーになっていて「人類最強の請負人」哀川潤、「策師」萩原子荻、「人類最終 橙なる種」想影真心、「人類最悪」西天東、殺戮奇術の匂宮雑技団「人喰い」匂宮出夢、など「戯言」シリーズではお馴染みのキャラクターたちがゲストあるいは中心人物として次々と登場します。そうした敵や味方たちに対し、殺人鬼・零崎曲識は音楽による人心操作や人体操作、音の衝撃波による攻撃など信じられないような殺人技術を見せ付けることになっていくのです。 このシリーズの登場人物は殺人鬼や殺し屋の方々が異常に多いのでちょっとどうかと思うくらいガンガン人間を殺しまくります。しかし、曲識は「少女以外殺さない」という誓いを立てているため他の殺人鬼や殺し屋たちのように殺しまくったりしないのです。たとえ敵であっても相手が少女でなければ殺したりしません。本来、老若男女を問わず無差別に殺しまくる殺人鬼や殺し屋たちの方が残虐で恐ろしいはずなのですが、なぜだか「殺人対象は少女に限る」という曲識の方が変態的で残虐な感じがしました。殺すのは殺し屋の少女だったりするのに不思議です。そして「少女趣味」と呼ばれる曲識は殺人鬼の家族の間でも当然浮いた存在です。音を使った攻撃は味方を巻き込む危険が高いので誰かと組んで敵と戦うことにも向いていませんし、敵が少女の場合は困ります。そんな曲識が兄のデートを心配したり、弟の恋愛を応援しようとしたり、弟がピンチな時は我が身をかえりみず助けようとしたり、意外な所で見せる深い家族愛がとても面白かったです。それと女子高生の世話を一生懸命する人間失格の殺人鬼・零崎人識の意外すぎる一面は傑作でビックリしました。 ジャンルは殺人鬼家族愛アクション・ファンタジー。アクションやファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>人間シリーズあるいは零崎一賊シリーズ戯言シリーズセットもありますガイドブックもあります人間シリーズは戯言シリーズの外伝的ストーリーです。あらかじめ戯言シリーズを読んでから読むといっそう楽しめます。
2008年10月11日
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「で、どうしてオマエはここにオレたちを集めたんだ?」千尋が忍に訊いた。「生徒会のひとたちったらもうヒドイんだよお!」生徒会?この単語が出てきた時点で眠ってる陽向をのぞくみんなの頭には「?」が浮かんでいた。「あのね!わたしが提出した新規部活動設立申請書をあっさり却下したんだよ」忍は言った。「新規部活動設立申請書・活動内容 舞台、映画、テレビ、マンガ、ゲーム、アニメーションなどの衣装等の再現模倣」ツッコミどころ満載すぎだろう。中身はコスプレ部、しかも忍をのぞいた全員が勝手にメンバーにされていた。千尋も萌流も狐につままれたような顔をしている。マシロもコスプレでミニスカート姿になるなどという羞恥プレイを想像するだけで身震いがした。しかし、忍によって強引に生徒会室に連れて来られたマシロたちは、そこで忍VS生徒会長・南青山小夜子の争い巻き込まれ、さらに廃部寸前の歌劇部まで巻き込んで大混乱に陥ってしまいます。文化祭、実力テスト、そしてクールビューティーな友人・千尋の複雑な家庭の事情も加わりマシロの学校生活はますます大変なことになって・・・。 「みずたまぱにっく。」シリーズは、学費を稼ぐためバイトしながら超名門校に通っている主人公の水田マシロが「校則違反でバイト禁止」を言い渡されてしまい、救済措置として学校の学生寮「涼橋寮」でお手伝いさんをすることになるというストーリーです。ところが涼橋寮に住んでいる寮生は学院のアイドル的存在である4人の美少女たち。彼女たちは神聖にして不可侵という暗黙の了解のもと、憧れ・尊敬・羨望の眼差しを全生徒たちから向けられる特別な存在だったのです。天真爛漫で好奇心旺盛な凛とした箱入り娘風・忍、知的なメガネが似合いそうな意志の強い目とすらりとした長身のクールビューティ・千尋、ちょっと眠そうな表情のお人形のような不思議系・陽向、漆黒の黒髪と黄金色の大きな瞳が印象的な萌流。生徒たちは彼女ら4人のことを「薔薇の団」と呼び、みんな一定の距離を保ちながら抜け駆けがないように行動しています。そんな中、彼女たちに突然急接近することになってしまったマシロは学院中の生徒たちから嫉妬と敵意を向けられることになってしまいます。さらに忍たちにはとんでもない秘密や複雑な事情を抱えていてマシロは困った事態に陥ることになっていくのです。 生徒会長・南青山小夜子の提案により、マシロと忍たちは歌劇部に協力しつつ生徒会の手伝いをしなくてはならなくなります。メンバーの足りない歌劇部の文化祭公演には役者として出演、コスプレ部の活動として歌劇部で使う衣装の作成、何だか裏がありそうな生徒会の手伝い、そして忙しい中で行われる実力テスト。ものすごく大変なスケジュールです。それだけでなく特待生のマシロはテストで常時五位以内の成績をキープしないと退学になるという厳しい条件も付きます。また、文化祭には愛憎うずまく千尋の家族たちも関わることになっていきます。文化祭、テスト、生徒会との対立、友人の家庭の事情など学園ストーリーのイベントが怒涛のごとく押し寄せてくる展開に立ち向かうマシロたちの活躍がとても面白かったです。なかでも前巻ではあまり打ち解けることのできなかったマシロと寮生4人が厳しい状況の中でお互い助け合い、少しずつ友情を育んでいく過程は感動的でした。 ジャンルは、性別逆転・学園コメディ。学園ストーリーやコメディが好きな人にお薦めです。<終>みずたまぱにっく。シリーズ
2008年10月06日
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