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私は迷ってた。日曜の朝9時。誰も起きてくる気配がない。予定をキャンセルして冬の朝を独り占めできるチャンス。寝た子を起こすのは、いつだって最後の手段である。読みかけの本に15分向かっい、やっと意を固める(完全に遅刻やけど)。今日は保育園主催の親子イベントの日。園にはられたポスターには大木凡土(知ってますか?)似のオーバーオール姿の中年男性(って、私も中年か)。休日返上なんて勘弁、と素通りしてたら先日配布物の中に予約状況の惨状を訴えるお知らせが・・。「みんなで成功させましょう!!」そう出られると弱い。恐いものみたさ(?)もある。バタバタと支度して出発。外には犬の散歩してる人。荷だし中の露天商。まぶしい冬の朝の風景。今までこれを見過ごしてたことが悔やまれる。会場に到着、息せき切ってフロントにたずねるも、おっさんの顔しか思い出せない。ついて出たのは「ぴかりんコンサートどこですか!?」いかり・・?と怪訝そうな女性の反応に、開催中のイベントはそれだけでない事を知る。体育館のような会場にたどりつくと、受付はギャル先生(限りなくヤンキーに近い)。「○ちゃんも△くんもきてますよー」私服姿の先生方は普通の若者たちにしか見えん。二本松はじめa.k.a.ぴかりんは想像と違っていた。オーバーオールも着てなかったし、偽善者ぶった笑顔もなかった(どこかの歌のお兄さんにあるような)。”どさまわり”という言葉がぴったりの、現場の人間だった。(ぴかりんはあの頭に由来するのだろう・・)ギターを弾き歌う歌は、童謡というよりフォークに聞こえた。語りは子供向きというより、講談。きみまろ や毒蝮を彷佛とさせる(関東弁のせいかも)。「○ちゃんは3歳か。じゃお母さんにも聞こうか。え、気持ちは18歳だって?お母さんも3歳なんだよ。お母さんになってまだ3年しかたってない。だから大変なのは当たり前なの!」ジャクソン5のマイケルのような子がいる、と思ったらママさん、ふわふわの頭をさし「一緒ですねぇー!!うちもですよ!!」うち、コンゴ。うちジャマイカ。一瞬Mother Landアフリカへ思いはとぶ。大人も子供も歌って踊って。隣の人の、つないだ手が暖かい。この高揚感、新興宗教やマルチ商法へと人をかりたてるものかもしれない。最高ですかー?!人の多さに圧倒されてたボンも後半は本領発揮。あっちこっち探索(単独行動)。「男の子やったんですねぇー」帰り際声をかけてくれたママは、去年子供広ひろばで見かけた顔。「寝返りもまだなんです」と言われてた子は、しっかり二本足で歩いてた。
2008/11/30
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ベールに包まれたその世界をのぞく時がきた。保育園参観日。普段は見れない子供のもうひとつの顔。あぁ、私は何度、カメラをしかけたい衝動にかられたか。遊んでる姿を物陰からのぞき見たいと夢想したか(月影先生?星飛雄馬の姉?)。”参観”はのぞきみの性質が色濃い。ぽやぽや♪のお遊技タイムが、親の登場により一瞬にして地獄絵へと化すという、一触即発の危険性をはらんでいることを忘れてはならない。目隠し(窓ガラスに貼られている色画用紙の意味がようやくわかった)の隙間から見る我が子ーー。家とかわらない活発な姿。陽気にピアノを奏でるは、ギャル先生(限りなくヤンキーに近い)。「これだけ動いてたら夜はやく寝るはずや」「ご飯食べてお風呂入ったら即効」隣のママの会話が代弁してくれる。その後ママ参加。乱入してきた闖入者たちに、固まる息子の前に「ばぁ~!!」。From head to toe(全身)西○屋の、鼻の周りをガビガビにさせた彼は、一瞬無反応。シナプスがつながるのに少し時間を要するらしい。子供の集中力は15分が限界。園長先生は言ってた。手遊び、読み聞かせ、とめまぐるしくメニューがかわる。絵本を読むスピードにカルチャーショック。ストーリーのない、ほとんど絵だけの本をあれだけ膨らませ、臨場感を作りながら読むのはまさにプロの技。スキンシップを入れながら全員を本の世界に引き込んでいた。いつも駆け足、一方的な自分に反省(だってはよ寝てほしいもん)。円座になって子供とスキンシップ(アンパンマンの歌もあります)。こういうの久しぶりやなぁ(育児サークルなんかでよくやった)。殺伐とした外の世界から遮断されたこの空間。私たちは完全に一戦から退いてるかもしれない。でも、天国も地獄もくぐりぬけ、これからも全てを捧げ続ける運命を誇らしいと思った。マタニティドレスの延長線のようなファッションでも。世界の終わりかというぐらい、別れ際のボン、号泣(地獄絵)。重いママチャリのペダルを踏み、私は浮き世へと戻った。
2008/11/26
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誘拐犯 The Way Of The Gun手にしたものが意外にも掘り出し物だった時ーーーこんな嬉しいことはない。最初は、ベニシオ・デル・トロ見たさの、ミーハーな動機だった。期待値が少なく、先入観もなかったせいか。漠然とした予感は話が進むにすれ、確信へと変わっていった。こういう映画、好き。まずロードムービーということ。典型的な安モーテルが舞台に使われてること(こういうホテルに泊まるとまるで映画みたいでテンションあがる)。B級、といっては語弊があるか。深夜映画にあるような空気感。臨月ジュリエット・ルイスを誘拐し身代金を狙うストーリー。はちきれんばかりの腹ぼて(うそっぽさが逆に救い)はマシンガンより脅威を感じるのはなぜ。大金をめぐる、それぞれの人間の本音と建て前が交差し、結末やいかに?というドキドキ。それに平行し、「う、産まれるかも・・」という別の緊迫感も。最後はサスペンスを通り越しナンセンス。娯楽作品に徹するラスト。ドンパチはマカロニウェスタンを彷佛とさせる。最近、映画の中の銃の扱いに食傷気味でしたが、ここまでいくとパロディ。ドリフの8時だよ全員集合(西部劇編)を思い出した。ベニシオ・デル・トロの脱力キャラがいい。口癖は「Don't matter」生まれ変わったらこんな男になりてえ(抱かれたい男、とかじゃなく)。「21グラム」(このレビューも書こうと思ってそのまんま)の彼はあまりにつらすぎた。こういう軽~い役が一番いい味がでる(と思う)。脇役で光るTaye Diggs。美しい男とはまさに彼のことをいうのだと思った。いい男が二人も見れて、ひとつぶで二度おいしい作品となりました。B映画発掘の旅はまだまだやめられません。
2008/11/17
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1歳6ヶ月の健康診断。仕事は半ドンでボンと市の保健センターへ。車をつけた瞬間(チャリですが)ボン、「チャーチャン!」視線の先は同じクラスの女の子。恐るべし我が子の千里眼。会議室に通されお話。栄養指導の男性(というかオッチャン)はエプロン姿で朗々と食育の利を説く。「これからが大変や。次の3歳健診はだいぶ落ち着いとるわ」ここ逃したらもう笑うとこないよー、の酒井くにおとおるのとおるのほうに声と話し方が似てる。胸にはオリジナルの食育キャラ。続くは歯磨き指導。彼女のエプロンにはキティちゃんが印刷され、ピカチュウのバッチがその両端を固める。健診が行われている隣の部屋もアンパンマンのビデオ、体重計にはイラストが。随所に配置されたキャラクターは、子供たちへの配慮だろう。大人社会には見られない光景ではある。ママ友と再会。保育園の面談の話に。「先生が、よう今までがんばってきはりましたねーって言うから私、保育園に入った時がちょうど私の限界でした・・って。そしたら先生がホロリ」私もつられてホロリ。私の限界は夏だった。闇と光の世界を行ったり来たり。育児サークル仲間とも再会。ほかのママ&子供たちも、健診や予防接種と同じメンバー。まるで同窓会やな。歯磨き指導。お昼寝の時間も重なり号泣確実との母の予測をくつがえし、ボンよい子でされるがまま。オカンには絶対歯磨きさせてくれへんやんか~!本当に我が子かと目を疑った。食事についての個別相談を希望したらでてきたのは酒井とおる。朝ご飯はごはん&みそ汁(それで一日に必要なほとんどの栄養を補えるらしい)というさっきの提言をまたリピート。「これからいーっぱい吸収するからな。時々おっつかんくなってイーーッてなりよるわ。気持ちだけ先走って言葉がまだおっつかんからな。そんな時お母さんも一緒にイーーッてなっとったらアカンで。ハイハイ、ってやさしく聞いたるんやで」嬉々として階段を一人で降りようとするボン。こんな姿を、去年は想像もできなかった。
2008/11/11
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必要な時しか狩りをしません。(ライオンの説明書きより)子供を動物園につれていく。日常に忙殺される中で死守したかったミッション。当日の朝を向かえ、抜けない疲労感に決心がゆるぐも、ダンプリンを揚げかやくごはんのおにぎりを作る(毎週同じみ?)。「み のー たん で ろんぐ ゆの!(わし、長居はせんからのぉ)」あんな場所で飯は食わぬと、出鼻をくじくような旦那の言葉は流して出発。今のボン、電車(とバス)は最高にテンションがあがるアイテムである。まさに今それに乗らんとするその興奮度はいかなるものか。見よう見まねで父の横、しっかり手すりにつかまり一乗客としてふるまう姿がおかしい。天王寺ステーション。全てを受け入れてくれる場所。試験場はこちらです、のごとく動物園までの道は人々が列をなす。僕ちんも一人で歩く!と何度も手をふりほどき脱出をはかるボン。このパレードが序章に過ぎないと、彼は知る由もなかった。安っぽい瑞々しいカップル。絵に描いたような家族連れ。園の中は、霊長類ヒト科の群れで溢れかえってた。ニンゲンの親は、休みの日は家族サービスです。涙ぐましい自己犠牲の精神を見た。駆け足でメジャーな動物だけを追う。そう、子供との外出は時間管理が鍵である。12時に魔法がとけるシンデレラ、じゃないが、お昼寝の時間は刻一刻とせまってる。ひととおり見てベンチで弁当を広げる。ボン、好物のはずのおにぎりを片手に、口をあけたまま動かない。目の前の鳩や子供たちに魂を抜かれてしまってる。「ぱっくんしてよー」「おにぎりおいしい?」こうしてしゃべりながらビデオをまわしてると、村西トオルみたいやん(覚えてますか~?)。動物園にはところどころ、ノスタルジーを感じさせるスポットがある。ロボコンの人形や雪印宝石箱のベンチがそう。大人になった自分が子供を連れてくるというのも、不思議なものです。ボンにいろんな動物を見せてやりたかったが、羊も熊も、結局「わんわん!」だった。トラック/バス/車(ブーブー)の区別はつくのに・・。
2008/11/02
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