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二〇一七年一一月二二日に記した、獣医学部誘致による地域振興効果に対する疑問を再掲します。以下はまず毎日新聞からの抜粋です。岡山理科大獣医学部開学認可 補助金、今月正式要請へ 今治市、県に 学校法人「加計学園」が運営する岡山理科大獣医学部の来(2018)春の開学が文部科学相に認可されたことを受け、今治市の菅良二市長は11月中に中村時広知事を県庁に訪ね、補助金支出を正式に要請する。21日の市議会国家戦略特区特別委で市が明らかにした。また、学園の建設計画では今年度以降の三~四年でキャンパスが完成するため、市は今後三~四年、年度ごとに議会の議決を経て補助金を支出するとの見通しを示した。市議会は今年三月、校舎建設費192億円の半額に当たる96億円(県との合計限度額、うち市の上限64億円)の債務負担行為をする議案を可決している。県への支援要請について秋山直人・市企画課長はこの日、「今月中に申し入れできるよう県とスケジュール調整している」と述べた。補助金支出の妥当性や額が適切かどうかなどを第三者の立場で検討する「市大学設置事業専門委員」は県をオブザーバーに迎えて10月に発足し、委員5人は12月に意見を公表する。秋山課長は「県の予算については委員の報告(意見公表)を踏まえてお願いするのが基本的な考え」と述べ、知事への正式要請後、予算化に向けた県市協議を続ける考えを示した。今年度分の市の補助金支出のための関連議案は、補正予算案として年度内に提出される見通し。財源について越智透・市財政課長は「合併振興基金(昨年度末時点の残高40億円)、財政調整基金(同138億円)を充て、新たな市債は発生しない」と説明した。キャンパス建設の状況について秋山課長は「今年度中に管理棟、獣医学部棟、教育病院棟、体育館、クラブハウスなどほとんどが完成し、大動物実習棟、大講義棟などは(来年度以降の)二期工事になる」と報告した。<https://mainichi.jp/articles/20171122/ddl/k38/100/464000c>(2018年8月 アクセス) 今年度分の市の補助金支出のための関連議案は、補正予算案として2017年度内に提出され、財源については「合併振興基金(昨年度末時点の残高40億円)、財政調整基金(同138億円)を充て、新たな市債は発生しない」とされていると言うが、公民協力による経営難大学・学部の限界が指摘される中、既存大学・学部を自治体が引き受けるのならいざ知らず、新設段階から「丸抱え」同然で誘致・補助金支出をやると言うのは、大学経営の2018年問題をよく知る者の立場からすれば信じられない拙劣な行為だ。 将来負の遺産を抱えることになるのは明らか。市補助金を仮にもっと市民福祉につながる領域に使っていたならば生じる効果と、将来の負の遺産から生じる損失とをよく比較考量してみることが求められる。結果的に市財政の逼迫を招き、市債依存を強め財政圧迫要因になることが懸念される。補助金支出に当たっては、ぜひとも良識ある判断を市民に示してほしいものだ。今後、加計学園岡山理科大学獣医学部新設問題は、地元今治市の地域問題としての問題になることを強調しておく。戦略特区は規制緩和を地域振興に結びつけるプロジェクトであったはず。それが逆に地域を縛り地域振興の阻害要因になりはしないか、マスコミ、為政者、政治家、研究者、市民運動家が十分検証していく必要がある。(2017・11・23記)
2018.08.13
安倍昭恵夫人といえば、森友学園の小学校建設のための用地取得に「関わった」首相夫人(ファーストレディ)なのですが、国家戦略特区が岡山理科大学の獣医学部を今治に新設するに至ったプロセス中で、潤滑油の働きをしてきたことが重要だ。本人は「それは誤解だ、そんなつもりはなかった。頼まれたから出ただけだ」と弁明をするかもしれないが、公人には一挙手一動が周辺に与える影響があり、自分の言動を「李下に冠を正さず」の教訓のように、自らを律する自覚を持っていなければならない。でなければ公人(ファーストレディ)の資格はない。 加計学園では、国際交流の一環として「加計学園杯 日本語弁論国際大会決勝大会」を、2011年から2016年まで、6回行なっているが、2012,2013,2016年の3回、決勝大会に招かれています。加計学園のサイトで確認できます。<http://www.kake.ac.jp/kokusai/benron/benron_top_jpn.html> このような催し物を大学が開催することは何も悪いことではなく、むしろ推奨されるべきことだ。大会に、さまざまな関係者が招待されることも、至極自然なことだ。 ところが、加計理事長と首相夫人の年来のつながりを考えると、夫人がこのような場に招かれることには、加計学園にとっては付き合い以上の意味がある。この点については、筆者の前著(『森友・加計疑惑はこうして始まった』KDP、2018、『戦後議会制民主主義の破壊 森友・加計問題』KDP、2017)を参考にされたい。出席するからには、付き合い以上の意味があることは、公人ならずとも誰でもがわかることだ。 加計理事長は、首相のお友だち(腹心の友)であったばかりでなく、首相夫人を長年スポンサーにしていたのだ。夫人は、さまざまな国家的利権獲得を狙うステイクホルダーたちの、古い言葉だがアイデアブローカーないしはロビイストの役割を担っていたと、筆者は考えている。夫人がfacebookを始めたのは、東日本大震災の直後の頃。最初はフォロワーの数も少なく、一方的な投稿だったのが、夫人の社会的活動が範囲を広げるのと並行して、フォロワーの数も増えていきます。こんなに反響があるのかと、夫人はfacebookの中で感想を述べている。facebookはアカウントを持つ本人が削除しない限り、保存されいるのだ。天真爛漫な性格と、察するに、お子さんがいらっしゃらないというフットルースな身軽さが、ある種のカリスマ性とあいまって、アイデアブローカーとしての世界にはまっていく条件だったのだろう。これが日常の生き甲斐の一つになると、それはある種の「生活習慣病」のようになって生活の「骨の瑞」にまで浸みこんで逆に生活を支配する。 夫人がアイデアブローカーとしての能力を発揮してくると、彼女の周りにそれを利用しようとする輩が群がりフォロワーがふえ「いいね」は常時数千を数える。夫人が安部家の中にあって「家庭内野党」と評価されるのも、そのようなことの裏返と言えよう。夫人はいつもの得意満面な表情で記念写真に納まっている。 第6回の決勝大会は、2016年11月25日(金)、岡山理科大学25号館8階の理大ホールで14時から開かれ、ネパール、韓国、上海(中国)、北京(中国)、重慶(中国)、南京(中国)、マレーシア、ダナン(ベトナム)、ハノイ(ベトナム)、スリランカ、ミャンマー、オーストラリア、フィリピン、パキスタン、インドネシアの11カ国15会場での優勝者15名が、「私にとって一番大切なもの」と題し発表した。その後の、国家戦略特区での加計学園認可の動きは次のようにスムーズに進んでいく。一六年一一月 国家戦略特区諮問会議で獣医学部の新設を認める方針を決定一七年 一月 特区諮問会議で加計学園が事業者に認められる 三月 学園が獣医学部の新設計画を文科省に提出 五月 大学設置・学校法人審議会が計画の抜本的見直しを求める「警告」 八月 大学設置審が新設の判断を保留 九月 学園が計画の修正案を提出 一一月 大学設置審が獣医学部新設を認める答申
2018.08.13
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