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このお宅は、会社を興してから3軒目に建てさせて頂いたおうちです。両隣が迫っているので、レンガを積むのに苦労しました。勿論、外壁四面全て総レンガですよ。ここに取り付けしたガレージシャッターは、サイプレスという木で出来ています。いわゆるヒノキですから、非常にいい匂いがしたのを覚えています。素材としては、珍しい材種で虫や雨に強いのが魅力です。ただ、このシャッター、結構癖があって毎年1回ドアのバランスを崩して、開閉がうまく出来なくなってしまうんです。ちょっとしたことなんですが、微妙にずれてくるみたいです。その度に、私たちが出掛けていって調整してくるんですが、触ってやるとケロッとした感じで、うまく動いてくれるのです。気分屋なんでしょうねぇ。輸入の資材は、質実剛健。デザインも優れているのですが、何かかんか癖があります。まあ、「出来の悪いやつの方がかわいい」というのか、そういうところを許せる人しか、上手に付き合っていけないと思います。こんなの常識では考えられないなんて思う人は、国産のガレージシャッターにして下さいね(笑)多分、うちの殆どのお客さんは、敢えて輸入ものを選ぶでしょうけどね・・・。
2009年05月26日
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室内の壁を、私たちはクロス貼りに代えて塗装壁であるドライウォールにしているんだけど、それに使う塗料もカナダから輸入している。水性アクリル100%の高級塗料「PARA」がそれだ。無公害だから、安全でにおいも殆どしないんだけど、全くの水性だから、0度くらいで凍ってしまう。3回凍結と解凍を繰り返すと、アクリル塗料はゼリー状に固まってしまうんだ。国産の水性アクリル塗料には、有機溶剤も含まれているので、氷点下になっても凍らない。それがどうした?って言われそうだけど、実はこれが大きな問題なんだ。冬場、カナダや経路になるベーリング海は、氷点下の世界になる。ということは、11月くらいまでにカナダから出荷されないと冬場の凍結リスクが高くなる。丁度、ギリギリのタイミングで出荷してもらったんだけどトロントからバンクーバーまでの列車が止まって一週間くらい足止めされた。そして、到着後、塗料の中身を確認したら、写真のようにフルーチェのようなプリンのような固体が塗料に混じったようになってしまった。いや~、やられました。前にも一度そういうことがあって、気を付けていたんだけど、またやってしまいました。自然の摂理には、逆らえませんねぇ。だからといって、有機溶剤のような有害なものが入った塗料に変えるつもりもありません。在庫のリスクもありますが、面倒を覚悟でこうした資材を使うには訳があります。安全性と美しさ。これを両立させるのがドライウォールであり、PARAなのです。
2009年05月24日
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シロアリの先生神谷さんと、以前日記に書いたお宅に伺いました。お客さんは、それこそ大変なことになってどうしようという感じ。その気持ちはよく分かるんだけど、ヤマトシロアリは無茶苦茶しない。食べ散らかさないのだ。だから、被害があっても限定的だと私は思っています。それを示すのが、この写真。柱が何本も合わさっているような場所なんだけど、一番右端の柱材だけ全くの無傷なんだよね。そう、一口も食べていない。神谷さん曰く、シロアリは最初に食べるものに対して自身の体の食性を変化させるという。2x4工法では、通常SPF(スプルース・パイン・ファー)という木材を使う。だが、前にも書いたが、そんな木がある訳ではない。SPFとは、カナダのような少し寒い地方に生えている主に松を主体とした樹種の総称なんだよね。だから、松だけでなくモミ類なども混ざっている。勿論、カナダ人が一緒に考えるくらいだから、素人が見ても、どの木がどの樹種かというのは全く判断が付かないんです。でも、シロアリにはそれがちゃんと分かるらしい。まあ、味が変わってまずけりゃ、同じものを食べようと思うのは、人間も同じだ。最近、住○林業さんやセキ○イハウスさんなんかが集成材(エンジニアリング・ウッドなどとも呼ぶ)を柱材に使うのが一般的だけれど、神谷さん曰く「あれは、一番食べやすくて被害が大きい」そうだ。木と木を接着して作る際に、木の性(しょう、精)が抜けてしまい、粘りがなくなる。また、使う木自体も太くて締まった木でなく、比較的若くて細い木を使う。間伐材の利用かも知れないのでいい面もあるが、経年劣化による接着剥離の問題も指摘される集成材が、柱材として本当にいいのか、疑問も残る。集成材は、無垢材と比べて曲がったり、反ったりしないのも特徴だ。だから、施工し易いし将来のメンテナンスも少なくて済む。やはり、ここでもメーカー側のコスト低減や利益の増大が見え隠れする。何故、私たちが生き物である木を使って家を造るのかをもっと真剣に考えて欲しい。曲がるようなものでも敢えて木を使うのは、木が生き物であり、住み手の暮らしを快適にしてくれるからに他ならない。そこに工業製品的な考え方を持ち込むのは、本末転倒な気がしてならない。
2009年05月22日
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ひょんなことから、このおうちを施工することになった。総床面積は、79坪。普通の家の倍くらいある。デザインを私たちが担当した訳ではないが、アメリカの高級住宅の雰囲気を醸し出すプランになっていると思う。それもそのはず、このおうちに住むご家族のご主人はアメリカ人なのです。当然、皆さんバイリンガル。先日、プランの見直しやご希望の追加をする為に、ご家族とカフェで打ち合わせをした。奥様との打ち合わせは、日本語と英語。ご主人とは、勿論英語。こういう状況が、家の完成まで続くんだろうなぁ。英会話の学校に行かなくても、そのうち私もバイリンガルになっちゃうかも・・・・。今は、「半リンガル」くらいだから、もっと勉強しなくちゃね。それにしても、最初から4時間ぶっ通しの打ち合わせは結構大変でした。でも、完成したらすごいぞお~!
2009年05月18日
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今日、羽アリについてのブログ記事を読んだお客さんから、いろいろ質問を頂きました。この話になると、ホイ来たとばかりにくだらんことも含めてしゃべってしまう。勿論、私なんぞはまだまだ駆け出し。シロアリの大家、神谷さんの足元にも及ばないが、それでも30分以上はしゃべり続けられるくらい奥が深い。全部が全部しゃべったことを書けないので、連載記事としてボチボチ書いていこうと思います。まずは、私たちが使っている材木について。Q:アメリカには、アメリカ・カンザイ・シロアリという日本のシロアリと比較にならない程の食欲を持ったシロアリがいるのだが、日本の構造材の多くが北米から輸入されている昨今、このシロアリが材木の中に巣くって入ってくるのではないか?A:はい、入ってくる例が日本でも報告されています。でも、それは切ったままをすぐにそのまま製材した乾燥させていないグリーン材と呼ばれる木材に入ってくるものと思われます。でも、ホームメイドの構造材は、チャンバーと呼ばれる強制乾燥室で一定時間高温で温められた乾燥材(K/D材、K-DRY)。ですから、シロアリが材木にいたとしても木の中で既に死んでいますので、問題ありません。また、K/D材は、乾燥させてありますので、比較的くるいも少なくなるといった特徴を持っています。(ほんとは、長い間天日に干して乾燥させるのが一番くるいが少ないのです。でも残念ですが、今日そこまでして材木を乾燥させていないのが現実です)また、私たちは比較的寒い地域のカナダの材木(スプルース・パイン・ファー、SPF)を使いますから温暖な地域にいるシロアリは少ないと言えます。Q:では、何故くるいも大きいグリーン材をわざわざ使うのか?A:それは、価格を抑える為です。お客さんのローコスト志向に応える為、また建築業者の利益至上主義の為に、こうした材料が使われているのです。よく「構造を施工した際に防蟻処理の薬剤を塗ってあるから大丈夫」などと言う業者もいますが、食べるものがなければたとえ防蟻処理材であっても食べるのが、シロアリです。勿論、食べたら死にますが、次から次に生まれてきて少しずつ食べ続けるのです。防蟻処理は、建築業者の万一の言い訳でしかありません。安いものには訳があるのです。続きは、また・・・・次回。
2009年05月15日
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シロアリの羽アリを見たことがあるだろうか?普通の黒いアリをか細くして、長くて薄い羽を付けた感じなんだが、飛ぶ時はいっせいに数千匹が宙を舞う。そして、数日もしないうちに殆どが死んでしまう。だから、死骸が大量に落ちていることが多いのだ。私のお客さんのところにも、数年前に出た。室内にも屋外にも発生したが、その時は様子を見ることで落ち着いた。そしたら、今年また大量に出たので見に来て欲しいと連絡があった。お客さんが自ら石膏ボードをはがして、中を確認した。そしたら、この状態だ。シロアリ自体は、既にどこかに行ってしまったのか、発見出来なかったが、外部から土を持ち込んで蟻道という自分たちの通り道を作って、そのまわりの木を食べていた。防蟻処理を施した柱材や構造用合板でも全く気にせず食べてある。勿論、そんな木を食べたらシロアリは死んでしまう。だが、次から次へと産まれてくるから死ぬことなんて恐れない。外回りには全くシロアリの形跡がないので、スラブコンクリートを打ったの床下から入った可能性が高い。まだ、この地方はヤマト・シロアリだからこの程度だが南方のイエ・シロアリや北米のアメリカ・カンザイ・シロアリなんてぇのが来たら、もっとすごいことになる。だから、地球温暖化は恐ろしいのだ。それにしても、やつらはどこに行ったのか?
2009年05月11日
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4月にやってきたという彼を見せてもらいにスタッフの松葉と一緒に知多市まで行ってきました。今朝も彼を眺めては、ニヤニヤしていたKさんの顔が目に浮かぶ。だって、この家を造り始める前からここに来ることが決まっていたのだから、かれこれ1年待ったんだもんな。そう、彼の名前は「Buick Reviera」。1960年代に生まれたというから、ほぼ私たちと同い年。ええ歳こいたおっちゃんですが、まだまだ現役。隣にちょこんと座る我がカプチーノの小さいこと。だって、彼は全長が5.2mもあるんだもんなぁ。6mの奥行きで造ったビルトイン・ガレージでもいっぱいいっぱいです。そして、これが彼のハート。さすがに、歳をくったので新品に載せ換えたそうな。シボレーのV8エンジンは、ばらつきもなくいい音してました。オーバーヘッドの部分は、ピカピカのロート・アルミ。でかいエアフィルターもアメリカンな感じを演出していますよね。住まいも車も同じですが、人の心にグッとくる何かがないといけません。こうした感情が、ものに対する愛着を長く持続させてくれると私は思います。10年もすれば見かけなくなってしまう今の車と違いダイナマイト・ボディの古きよきアメ車はKさんの心に訴えかけてくる何かを秘めています。住まいもそうあらねばいけません。幸いなことに、Kさん一家にとって自慢のアメリカン・ハウスが造れたことは、私たちの誇りでもあります。それにしても、今日はオープンカーには暑い日差しだったなぁ。
2009年05月10日
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以前、完成寸前の小屋の写真を載せましたが、別件の用事のついでに出来上がった現場に寄ってきました。施主と私の共通の知り合いだった、日進市のアースアートさんがお庭を担当することになっていたので、どうなったか楽しみでした。お金を掛けずにやりたいという希望だったのでそんなに変わりはしないだろうと思っていましたが、玄関前には株立ちの植栽を作ってあったり、デッキの縁側脇には枕木の立水栓が出来ていたりと、可愛らしくなっていました。(写真には写っていませんが、畑もあるんですよ)最初から完成形にもっていくより、こうして将来植える楽しみを残しておくくらいが丁度いいと思います。バックの日本家屋(お隣さん)が、少しイメージと違いますが、なかなかいい小屋じゃないですか。最初は、自転車置き場と物置に利用すると言っていましたが、自分(奥さん)の趣味の部屋になりそうです。きっと、近くのお友だちと一緒に、ここで趣味の木工やお茶でもしながら時間を過ごすのでしょうねぇ。
2009年05月09日
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連休前に夕食を食べていたら、小石のようなものが口の中でガリッとした。丁度その時トンカツを食べていたんだが、きっと固いコロモがあったんだろうなんて思っていた。そしたら、また「ガリッ」。粉々になったトンカツの破片をかき分けて口の中から固いものを取り出した。小さな石のように見えたが、実は昔被せた詰めものが一部欠けたのだった。家の近所の歯医者だと通うのが大変なので会社の近くの香久山歯科さんてところに行くことにした。前々から知っていたが、もう4年以上歯医者には掛かっていなかったので、前を自転車で通るだけだった。で、連休が明けてかれこれトータル3回通ったんだが今の歯医者さんの設備ややり方は昔と全然違うんだ。始める前に、口の中の目視をするのは分かっていたがレントゲンやデジカメで写真を撮って、現状と治療計画とを書面で提示してくれる。こんなのなかったよなぁ~。あと、先生を除いてスタッフは全員女性。ここらへんは、昔もそうだったんだけどやっぱええですなぁ。でも、かく言う私は歯医者が天敵と言えるくらい大の苦手。子供の頃に先生の指を噛んで離さなかったこともある。覚悟を決めて、治療してもらっているんだけど今のところ痛いこともされていない。そうそう、以前歯垢を取ってもらった時はすごく痛かったんだけど、今回はちょっと血が出たくらいであんまり痛くなかったんだよねぇ。歯磨きの仕方も教えてもらったんだけど、今と昔じゃ考え方も違うみたいだ。歯医者の腕もあるだろうが、進歩してると感じさせられました。好きな人はいないだろうけど、たまには歯医者にも行かなきゃね。
2009年05月08日
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