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「大村はまさんの『優劣のかなたに』という詩がいいですね。」 という言葉をいただいた。彼女も長く教職にある人だった。ブログの追記に乗せたが、これだけでも読んでもらえればいい。
『優劣のかなたに』 大村 はま
優か劣か
そんなことが 話題になる,
そんなすきまのない
つきつめた。
持てるものを
持たせられたものを
出し切り,
生かし切っている
そんな姿こそ。
優か劣か,
自分はいわゆるできる子なのか
できない子なのか,
そんなことを
教師も子どもも
しばし忘れている。
思うすきまもなく
学びひたり
教えひたっている,
そんな世界を
見つめてきた。
一心に 学びひたり
教えひたる,
それは 優劣のかなた。
ほんとうに 持っているものを生かし,
授かっているものに目覚め,
打ち込んで学ぶ。
優劣を論じあい
気にしあう世界ではない,
優劣を忘れて
持っているものを出し切っている。
できるできないを
気にしすぎていて,
持っているものが
出し切れていないのではないか。
授かっているものが
生かし切れていないのではないか。
成績をつけなければ,
合格者をきめなければ,
それはそれだけの世界。
それがのり越えられず,
教師も子どもも
優劣のなかで
あえいでいる。
学びひたり
教えひたろう
優劣のかなたで。
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