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チラシがポップで、 レッド・ツェッペリン
や T
・レックス
という懐かしい名前が並んではいるものの、 1980
年代のソビエト、ロック・シーンなんて、何にも知らない世界の映画なのですが、久しぶりにミーハー老人ぶりを発揮してやって来ました シネ・リーブル
という感じで映画は始まったのでした。
フィルムはほぼ白黒ですが、ときどきカラー画像が挿入されたり、フェルトペンでいたずら書きが書き込まれるニュアンスで、ポップ、あるいは「前衛的」なのですが、その前衛そのもが時代錯誤的というか、少々古い前衛だと思いました。
ブレジネフが書記長だったソビエト連邦のレニングラードが舞台ということは、ちょうど少年時代から学生時代に重なるのですが、映像で展開される「物語」そのものが「古い」と感じてしまうのは、単に「古い」時代を映像化しているからではないと思いました。
音楽も古いですが、映画の趣向そのもが「古い」と感じるのは、ソビエトロシアのロック・ミュージック・シーンという、予備知識ゼロ、音楽も、もちろん、ミュージシャンも知らない対象だからという理由とは別のことじゃないかと感じましたが、なにせ、お尻が痛い二時間を久しぶりに実感させられた映画でした。
ソビエトに実在した伝説のバンド 「キノ」
をめぐる映画だとか、監督は無実の容疑で拘束されロシア政府の監視下にあるひとだとか、カンヌ映画祭でサウンドトラック賞最優秀作曲家賞を受けたというふうに、興味は尽きない作品だったのですが、見事にフラれてしまいました。
ひょっとしたら 「 20
センチュリーボーイ」
が聞こえてくるのではないかと最後まで期待していましたが、空振りでした。チラシをいると聞こえてきそうなものなのですが、寝てたのでしょうか。仕方がないの家で聞きながらこれを書いています。
ああ、そうだ 「 Leto
」
っていう題の意味も、イマイチよくわからんままで、申しわけないことです。(誰にやねん?)
監督 キリル・セレブレニコフ
脚本 ミハイル・イドフ イリー・イドバ キリル・セレブレニコフ
撮影 ウラジスラフ・オペリアンツ
美術 アンドレイ・ポンクラトフ
編集 ユーリ・カリフ
キャスト
ユ・テオ(ヴィクトル・ツォイ)
イリーナ・ストラシェンバウム(ナターシャ=ナタリヤ・ナウメンコ)
ローマン・ビールィク(マイク・ナウメン)
2018
年製・ 129
分 ロシア・フランス合作
原題「 Leto
」
2020
・ 07
・ 27
シネリーブル神戸no59
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