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2021.02.12
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100days100bookcovers no46 (46日目)
​田村隆一「田村隆一詩集」(現代詩文庫・思潮社)​
帰途  田村隆一

言葉なんかおぼえるんじゃなかった
言葉のない世界
意味が意味にならない世界に生きてたら
どんなによかったか

あなたが美しい言葉に復讐されても
そいつは ぼくとは無関係だ
きみが静かな意味に血を流したところで
そいつも無関係だ

あなたのやさしい眼のなかにある涙
きみの沈黙の舌からおちてくる痛苦
ぼくたちの世界にもし言葉がなかったら
ぼくはただそれを眺めて立ち去るだろう

あなたの涙に 果実の核ほどの意味があるか
きみの一滴の血に この世界の夕暮れの
ふるえるような夕焼けのひびきがあるか

言葉なんかおぼえるんじゃなかった
日本語とほんのすこしの外国語をおぼえたおかげで
ぼくはあなたの涙のなかに立ちどまる
ぼくはきみの血のなかにたったひとりで帰ってくる
​​  ​DEGUTIさん​ が紹介していらっしゃる ​「ことばの危機」(集英社新書)​ という書名に、条件反射のように口をついて出てきたのがこの詩の冒頭の一行でした。だから、今回のバトン・パスは、実にスムーズに進みました。​
​​ このブックカバー・チャレンジでは、ここまで詩集なんて出ていないという意味でも、持ちだしやすいし、 ​田村隆一​ のこの頃の詩は ​「ことば」​ をめぐる、ある種、研ぎ澄まされた作品が多く、この詩も所収されている ​「言葉のない世界」​ という詩集には​​
ウィスキーを水でわるように
言葉を意味でわるわけにはいかない
 ​という印象的な二行でしめくくられた ​「言葉のない世界」​ という、今となっては懐かしい詩も収められています。​
​ ぼくの書棚に無事生息していた ​「現代詩文庫」​ のこの一冊は、およそ50年前に買った本ですが、ビニール・カヴァーがかかっているので、思ったほど汚れていませんでした。何度も読んだかというと、そういうわけでもありません。​
​  ​田村隆一​ は、ある時期からただの飲んだくれの ​「女たらし」​ だったようですが、そのあたりのことはテレビドラマにもなったらしい、 ​ねじめ正一​ ​「荒地の恋」(文春文庫)​ や、翻訳家 ​宮田昇​ ​戦後翻訳風雲録」(本の雑誌社)​ に詳しいので、そちらをお読みくださいね。   ​
​ 特に ​宮田昇​ の本は、あの頃、 ​ハヤカワミステリー​ ​「SFマガジン」​ に夢中だった方にはお薦めですよ。何といってもこの詩人は ​アガサ・クリスティ​ ​ロアルド・ダール​ の翻訳で食べていた人ですから、そのあたりの裏話満載で、
​「あきれて言葉を失う」
​ ​ ような 「詩人」の実像 に出会えると思いますよ。  ​
​ まあ、それにしても、彼の詩は読みでがあると思います。今回、少し読み返しましたが ​谷川俊太郎​ ともども、
プロの詩人
​  を実感させる作品群ですね。​
というわけで、 YMAMOTOさん 、次をよろしくね。 (SIMAKUMA・2020・10・27)

​​​​​​ 追記2024・03・08
 ​100days100bookcoversChallenge の投稿記事を ​​​100days 100bookcovers Challenge備忘録 ​ (1日目~10日目) ​​  (11日目~20日目)  ​​​ (21日目~30日目)  ​​​ (31日目~40日目) (41日目~50日目)  ​ ​(51日目~60日目)) ​​  (61日目~70日目) という形でまとめ始めました。日付にリンク先を貼りましたのでクリックしていただくと​ 備忘録 が開きます。​​​​​​

追記
楽天ID をお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)​​

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最終更新日  2024.03.12 21:20:31
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