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2021.05.07
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​​ アグニエシュカ・ホランド「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」シネマ神戸
​ 
​​邦題は 「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」 となっていますが、原題は 「Mr. Jones」 です。この題が実にしゃれているのです。​​
 この映画は、誰かがガラス戸のこちら側の部屋で、何か書いているシーンから始まります。何となく意味深なのです。その、最初のシーンから、ジャーナリストであるいジョーンズの行動に沿って、そのシーンが時々挿入されます。
 それぞれの挿入シーンでは書かれている文章が読み上げられて、それが字幕に映るのですが、途中で、 「なんか変だな、この文章は、どこかで聞いたことあるような気がするけど」 とは思っていたのですが、誰の文章だったのか、なかなか気付けませんでした。

​​​ 映画も後半に差し掛かり、主人公の ガレス・ジョーンズ が、資本主義諸国の大恐慌の中、 スターリン が社会主義の勝利と大成功を宣伝した、農業国有化の悲惨な失敗というスキャンダルを目撃し、モスクワからイギリスに帰国して、偶然、 ブレア という名の人物と出会いますが、その人物のペンネームが ジョージ・オーウェル だという会話を聞いて、思わず、ひざを打ちました。(まあ、打ってはいませんが。)​​​
​​ 映画は 「アニマル・ファーム」(邦題「動物農場」) を書いている ジョージ・オーウェル の書斎で進行していたのです。ああ、ぼくは、こういうの好きですねえ。​​
​​​​​ 挿入されていた文章は、それぞれ 「アニマル・ファーム」 の一節で、その小説中の一節、一説がスクリーンで展開する、 ガレス・ジョーンズ が目撃するウクライナの想像を絶した飢餓の真相や、偽りのソビエト・レポートでピューリッツァー賞をうけたニューヨーク・タイムズ・モスクワ支局長 ウォルター・デュランティ のただれた生活、 ジョーンズ に「真実」を示唆するニューヨーク・タイムズの 女性記者エイダ の苦悩に重ねられて、なかなか興味深く進行していたのですが、 「そうか、この部屋にいるのはオーウェルだったか」 と気づいたことがうれしいぼくは、すっかり落ち着きを失って、あるいは、ワクワクしてしまって、歴史的事件とは別の、 映画的なオチ を期待したのですが、その件に関しては、さほどのことは起こらいというオチで、ちょっとがっくりの結末でした。​​​​​
​ で、しゃれていますよと、書き出しに申し上げた理由は、スターリンとかトロツキーを戯画化したブタ諸君が乗っ取った、あの 「動物農場」 の農場主のお名前は何だったかということですね。​
 ​​​それが ミスター・ジョーンズさん だったことを、皆さん覚えておいででしょうか。この映画の原題 「Mr. Jones」 というのは ガレス・ジョーンズさん のことではなかったわけです。だから、どうせなら、邦題は 「ジョーンズさんの農場の怖い話」 くらいにしていただきたかったというお話なのですが、まあ、それでは、果たして、ぼくが見に来たかどうか、なかなか難しいですね。​
​​

​​​ ところで、 「アニマル・ファーム」 1945年 に発表された作品ですが、この映画が告発しているスキャンダルは 1930年代初頭 の出来事で、実在した ガレス・ジョーンズさん は1935年に満州でなくなっているらしいのですね。 オーウェル の創作と事件との間の時間差は、ちょっと気にかかりましたが、まあ、ぼくには、いろいろ、面白い映画でしたね。やれやれ。​​​
監督 アグニエシュカ・ホランド
製作 スタニスワフ・ジェジッチ  アンドレア・ハウパ  クラウディア・シュミエヤ
脚本 アンドレア・ハウパ
撮影 トマシュ・ナウミュク
美術 グジェゴジュ・ピョントコフスキ

音楽 アントニー・ラザルキービッツ
キャスト
ジェームズ・ノートン(ガレス・ジョーンズ)
バネッサ・カービー(エイダ:ニューヨーク・タイムズモスクワ支局記者)
ピーター・サースガード(ウォルター・デュランティ:ニューヨーク・タイムズモスクワ支局長)
ジョゼフ・マウル(ジョージ・オーウェル)
ケネス・クラナム(ロイド・ジョージ)
クシシュトフ・ビチェンスキー
ケリン・ジョーンズ
フェネラ・ウールガー
ミハリナ・オルシャンスカ
2019年製・118分・PG12・ポーランド・イギリス・ウクライナ合作
原題「Mr. Jones」
2021・04・30-no41 シネマ神戸no4



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最終更新日  2023.07.17 23:01:06
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