ゆーぽっぽ・どっと・こむ

ゆーぽっぽ・どっと・こむ

PR

×

Profile

ゆーぽっぽ

ゆーぽっぽ

Freepage List

ゆーぽっぽ旅行記(海外)


MALAYSIA/マレーシア(2003.12)


INDIA/インド (2002.12)


BALI /バリ(2003.6)


KUALA TERENGGANU /トレンガヌ(2003.4)


MALAYSIA /マレーシア(2002.4)


KOTA KINABALU /コタキナバル(2004.5)


NEW CALEDONIA /ニューカレドニア(2005.5)


LANGKAWI /ランカウイ(2005.7)


KUALA TERENGGANU /トレンガヌ(2005.10)


Mt. Kinabalu /キナバル登山(2004.11)


MALDIVES / モルディブ(2006.3)


ANGKOR VAT / アンコールワット(2006.2)


KOREA / 韓国(2006.6)


HONG KONG / 香港(2008.3)


LANGKAWI / ランカウイ(2007.11)


MALDIVES / モルディブ (2008.12)


MALAYSIA / マレーシア (2008.11) 


BALI / バリ島 (2009.9)


HAWAII / ハワイ (2010.6)


TAIWAN / 台湾 (2011.3)


SEOUL / 韓国 (2010.5)


LANGKAWI / ランカウイ (2012.6)


PENANG / ペナン (2012.11)


LANGKAWI / ランカウイ (2013.3)


ゆーぽっぽ旅行記(国内)


四国(2002.1)


大分(2002.8)


鹿児島(2003.5)


宮崎(2003.12)


大分(2004.4)


宮崎(2005.3)


屋久島(2005.12)


大分(2006.6)


沖縄(2008.2)


奄美大島 (2008.8)


隠岐の島(2008.9)


金沢・能登(2009.3)


伊豆 (2010.3)


沖縄 (2011.2)


マレーシア情報 (MALAYSIA)


タクシー事情(Teksi)


どりあん(Durian)


宗教(Religion)


マレー料理(Makanan Melayu)


ネバーマイン精神(Never Mind Spirit)


運転免許証(Driving License)


ショッピング天国(Shopping Paradise)


恩師(Ms. LeMay)


赤道直下(Equatorial)


ホタル(Kelip-Kelip)


Selamat Makan !


茶髪


独立記念日(Independence Day)


マレー語(Bahasa Melayu)


ゆーぽっぽ画伯


2011.06.04
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
「ゆう、相談があるんだけど・・・」

振り返ると、思いつめたような顔をした彼がいた。
義父のお金のことかな?と思い、「どうしたの?」と気さくさを装って聞いた私に、彼が再び、言った。

「親父をしばらくここに置いちゃだめ?」

その瞬間、二人の間に気まずい空気が流れた。

それは昨日の夜のこと。ステイ(出張)先から帰ってきて、疲れて寝ているはずの彼がまんじりともせず私の帰りを待ち、相談をもちかけてきた。

このうさぎ小屋のように小さな家に、彼と私と・・・お義父さん?
気づくと私は即答していた。
「・・・やだよ。だったらお義父さんのために家を借りてあげればいいじゃん。ゆうだって仕事で疲れて帰ってくるのに、家でもリラックスできなくなっちゃうのは、つらいよ。」



「じゃぁ、わかった。ゆうが会社近くのホテルを借りて出てくから、お義父さんと一緒にこの家で暮らせばいいよ。それだったらゆうは全然かまわないよ。」

言ってから、疲れがどっと出て、私は着替えてひとり、ベッドで横になっていた。

「ゆう、いやな思いをさせてごめんね。」

彼が部屋に入ってきて、言った。彼のせいではないことは私はよくわかっていたつもりだった。でも、自分が唯一リラックスできるこの空間が、義父とはいえ、他人に侵されるのは、とても気が休まらない。彼のことを最優先に考えてあげよう、と心に決めていたつもりだったのに、いつの間にか私は自分本位になっていた。

「ゆう、本当にごめんなさい。」

そう言った彼の方を見遣ると、頬を涙がぽろぽろ伝っていた。
その瞬間、私は「しまった!」と思った。

本当につらくて、傷ついていたのは彼の方なのに。
どうしようもなく両親想いで、お義父さんの病気のことを誰よりも気に病んで、少しでも環境をよくしてあげたいけれど、何もしてあげられない、そう思い悩んだ彼が唯一絞り出した結論。それを私はあっさりと踏みにじってしまったのだ。

私はそんな自分の言動を、心から悔やんだ。

「ゆうの方こそ、ごめん。ゆうはホテル借りて住むのは、本当になんてことないから、大丈夫だから、お義父さんをここに住ませてあげようよ。」



それを聞いた瞬間、私の心は決まった。

「よしわかった。お義父さんをここに住ませてあげよう。お義父さんはベッドに寝て、うちらはあなたの勉強部屋にお布団敷いて寝ようよ。」

そう言うと、彼はいっそう激しく声を震わせ、「ゆう、ありがとう。」と泣きじゃくった。

お義父さんを家に住まわせるのは、今だって、いやだ。しかも彼は、ステイで時々家を空ける。そうなったら私はお義父さんと二人きりになってしまうのだ。でも、こんなにも思いつめ、苦しむ彼を見るよりは、私が少しだけ我慢する方が、どんなに楽な方法か。

彼がステイの時だけは義妹さんに家に泊まりに来てもらい、私はホテルに泊まる。


この2つを条件に、私は彼の提案を受け入れた。こんなことで彼の苦痛が少しでも和らいでくれるなら、たやすいことだ。

どうしようもなく考え抜いて、この結論に至った時、彼は母の姉に相談したそうだ。そうしたら、「そんなことをお嫁さんに強いるなんて、絶対にやめときなさい」 おばさんはそう言って彼をたしなめたそうだ。でもそれでもその方法を取る以外行きつく先が見つからなかった彼は、「こんなことを言ったらゆうはどんな思いがするだろう」と思い悩みつつ、私に切り出したそうだ。そんなことを考えていたら、自然と家路を辿る足が重くなったとまでも。

「今後何かをゆうに相談する時は、そんなに気に病まないで、ゆうならきっとわかってくれる、って思いながら相談するんだよ。」

と、私はお姉さんのように彼を諭した。だって、お義父さんのことを悩み、お義母さんのことを悩み、会社のことで思いつめ、私にまで気を遣っていたら、彼が本当にだめになってしまう。私にまで気を遣ってくれていたことが少しうれしかったものの、私は心から本当に、彼に巣食っている心の病を危惧していた。

「本当に、これでもかってほど問題ばっかりで、なんで自分がこんな思いしなきゃなんないんだろうって思うよ・・・」
その後近くの居酒屋さんで一杯やりつつ、彼がぼそっと弱音を吐いた。
「甘い、甘いよ。こんなのよりもっと大変な思いをしている人たちが世の中にはたくさんいるんだよ。明日をどう生きるか悩んでる人たちに比べたら、2人ともちゃんと仕事があって、生きてくだけの収入があるうちらの悩みなんて、ぜ~んぜん、軽いもんだって!」

そう言うと、彼は「そうか・・・そうだよね。」と、少し励まされたようにつぶやいた。

よかった。少しだけでも、彼の心の重荷を軽くしてあげられたかもしれない。こんな私でも役に立つなら、喜んでやってあげたい。

まだまだ闘病生活は続く。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2011.06.04 12:56:48
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

まだ登録されていません

Comments

マイコ3703 @ 巡り巡ってたどり着きました♪ 普段はコメントしないのですが惹かれてコ…
julian@ MjhlXbvHiJLimggDaz da7cSd http://www.FyLitCl7Pf7kjQdDUOLQO…
julian@ uHFKDOaIEJDfP sJaJY9 http://www.FyLitCl7Pf7kjQdDUOLQO…
john@ OmDPGZcQUvmYh 9tsC86 http://www.QS3PE5ZGdxC9IoVKTAPT2…
matt@ WJzCnXwuffrK Q3kptE http://www.QS3PE5ZGdxC9IoVKTAPT2…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: