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昨日は、「ガーデンクオーツは、名前がはっきりしていない水晶のうち、緑泥などが入っているものをひとまとめにして呼んでいることがある」……というような話でした。本来の主旨は、選ぶ人が石の中にガーデン(庭=世界)を見つけ出さなければ、ガーデンクォーツにならない、つまり、水晶の内包物を「見立てる」ことが、「ガーデンクォーツ」を「創造」することなのでは?(見立てられなければ、単に内包物入り水晶)ということだったのですが、今日は、その続きで「名前モノ」です。水晶の形態を現す用語(?)にはいろいろあります。専門的なところでは、「双晶」とか「平行連晶」など。でも、石好きさんのあいだでは、「イシス」とか「ダウ」とか「グランディング」とか、「セプター」「カクタス」「エレスチャル」などの用語(?)の方が一般的かもしれないですね。これらの用語に付随する意味に重きを置くかどうかは人それぞれですが、石を説明するには確かに有用です。「表面に微細結晶が付いて、ザラザラした状態」と説明するところが、「表面がドゥルージー」で済んでしまうのですから。この用語も、いろいろと分類できるのですが、その分け方のひとつに「客観的な用語」と「主観的な用語」があると思います。これは、私が半ば強引に分けてしまったものですが、たとえば、ファセット(錐面)に五角形の面があるから「イシス」、七角形の隣に三角形、以下同様に7・3・7・3と続くのが「ダウ」落雷の痕跡が残っているから「ライトニングクォーツ」……のように、名称の条件が決まっていて、それに当てはまる物に冠される名前は、誰が見ても「なるほど、『イシス』だ」と納得できる「客観的な名前」といえます。では、「主観的な名前」には何があるかと言いますと、昨日の話題でもある「ガーデンクォーツ」。形状的に明確な定義はなく、クラックやインクルージョンの様子が、何となくデーヴァ(精霊)のように、あるいはそれが宿るように見えるという、「デヴィックテンプル」。これらは、良く言えば「見る人しだい」ですから、主観的な名前と言うことができます。身も蓋もなく言えば、「残り物に何とか名前を」(ごめんなさい)。さて、前置きがものすごく長くなってしまいました。今頃ですが、本題です。今日の話題は、この主観的用語に分類される(と思う)ものでありながら、その形ゆえに「名前を付けずにはいられない石(水晶)」。ガーデンやデヴィックが「石に意味を見いだして名前を付ける」物であるのに対し、名前を付けたがゆえに、新たな意味を持つようになった石。カテドラルクォーツです。正式(?)には、カテドラル・ライブラリーと言うのでしょうか?カトリーナ・ラファエルというクリスタルヒーラーが名付けたそうですが、このネーミングには、「座布団3枚!」という感じです。複雑に入り組んだ異形の形は、「大聖堂(カテドラル)」という名前を得たとたんに、まるで大聖堂そのもののようなイメージを放ち始めます。いくつものポイントは、尖塔に、数え切れないほどの面は、聖堂の窓に。内部の虹はステンドグラスに……。形だけ見立てではなく、「大聖堂」という言葉そのままに、何か精神的なものを、重ねられてきた英知とでもいうべきものを、内部に秘めているのではないか……という想像すらかき立てます。こう言って良ければ、石の姿に「大聖堂」を見て名付けたものが、名付けられたことで「大聖堂」に付随するイメージすら持つようになったのだ……と言うことなのかもしれません。この「カテドラル」、(私にとっては)残念なことに、これもカテドラル? と言いたいようなものがその名前で(しかもけっこう高く)売られていたり、これはカテドラル? エレスチャル? と迷ってしまったりと、いろいろですが(カテドラルでエレスチャルな石もありなんでしょうね)個人的意見としては、(1)何と言っても「大聖堂」(少なくとも建物っぽく)見える(2)ある程度の大きさがある(高さ、太さ共に)という2点を満たして欲しいと思うのですが……。それを満たしていると思うのがこれ↓です。すべてブラジル産です。左側は、左下の小さな写真を見てもらうとわかるように、シトリンの上にスモーキーが被さったセプター水晶ですが、見る方向によってはみごとに大聖堂!右上は、全体がスモーキー。個人的にはカテドラルのスタンダードと言いたい形です。内部には縦に幅広のクラックが入っており、華麗な虹が出ます。(「虹をつかまえる」の写真参考)左下は、私がイメージするカテドラルとしては最小。長さは約8cm。「大」とはちょっと言えない「聖堂」ですが、写真正面に見える「入り口」から光を入れると、(写真右下のポイントです。屋根のある入り口に見えませんか?)中央部にすばらしい虹が出る技ありです。実は、「金色の石の謎」で出したシトリン(ブラジル産)は、長さ3.5センチくらいの小さいものなのですが、「カテドラル」として売られていました。確かに普通のポイントとは違い、双晶であることを示す複雑な柱面をして、多くの面を持っていますが、この小ささ、細さで「カテドラル」というのは、ちょっと役者不足かも……という気がしてなりません。私は多くの「クリスタル用語」を、説明のための「記号」として用いてしまいますが、「カテドラル」は、その枠を超えてイメージを支配する、「力ある名前」なのかもしれません。
2004/07/31
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好きなのだけれども、なかなか出会えない水晶があります。たとえば、スペイン産の青水晶は、あまり産出しないことから、まだ実物を見たことさえありません。(ネットでは見たことがありますが……。少ないということと、きれいな物が少ないために、石屋さんが仕入れないという話もあります)みかけることは見かけるのだけれども、これぞというものに出会えない石もあります。値段のハードルもあるのですが、ロシレム。正しくは(?)ロシアン・レムリアンという、ウラルのブルーエンジェル鉱山で産出する水晶です。欠けていたり、表面がこすれて曇っていたりと、見かけがちょっと……というのは、私にとって支障とはならないはずなのですが、いまだこれぞを言うものには出会えません。値段はお手頃なのがあり、見かける機会も多い。写真に撮りたい見どころも多い。……と三拍子そろっているのに、なぜか数が増えない石。それがガーデンクォーツです。水晶の中に緑泥石(クローライト)などの他の鉱物が内包され、水晶の中に庭園があるように見えることからガーデンクォーツという……と、そういう説明があちらこちらで見られます。でも、ちょっと調べようとすると、やおらそこで立ちすくむことになります。中に入っているのは何だろう?緑泥石くらいは簡単に出てくるのですが、実物を見ていると、それだけではないようです。(緑泥というだけに緑色が多いですが、他の色もあるようです)ルチルも入っていることがあります(ガーデンルチルとして区別されることもあります)。たまにパイライトなども入っています。にぎやかなものだと、そのほかにもごちゃごちゃ入っていますが、これは何なんでしょう? わかりません。中の様子もさまざまです。緑泥がぱらぱら散っているような状態でもガーデンと言われることもあります。それがファントム状になっていればガーデンファントムです。個人的にはちょっと庭園(ガーデン)とは言えないんじゃないの? と思っているのですが……。では、緑泥石が固まって入っていればガーデンクォーツかというと、これもちょっと疑問です。ヒマラヤ水晶などは、部分的に緑泥石が入っているものをよく見かけますが、あまり「ガーデン」と言われることはないような気がします。要するに、中に何かが内包されている水晶のうち、ヒマラヤ水晶やルチル入りやファントムなど、名称がはっきりしているものを除いた、「名称未定」の水晶を、適当に「ガーデンクォーツ」という名前でくくっているわけです。それがどうした、と思われるかもしれませんが、これはちょっと大変なことです。なんでもかんでもちょっともこもこしたものが入っていればガーデンクォーツだと言えてしまう反面、ガーデンクォーツだと見なければ、ガーデンクォーツではなくなってしまうということです。少なくとも、私にとっては、ガーデンクォーツとして売られていても、その中に「庭園」が見えなければその石はガーデンクォーツではなくなってしまうのです。「庭園」といっても、それは森のように見えるかもしれないし、「山」のようかもしれません。(ファントムではなく)自然界に通じるひとつの世界を閉じこめた石。そんな石は、なかなか手に届くところには現れてくれません。大きすぎたり、値段が高すぎたり(←実に多い)。それでもあきらめずに探し続けて、ひとつの石を見つけました。↑の左の石です。(ブラジル産)これは、ガーデンとしていくつも並んでいる中から選び出しました。……というより、一瞬で「これだ!」とつかみ取りました。時々聞く、「その石だけが輝いて見えた」というのに近かったかもしれません。実は、この石、右上のように横に寝かせた状態で置いてあったのです。「山や谷がほんとにあるよ」と、感心しきりで手に入れ、以来、石はずっと寝ころんだまま。左のように石が立つこと、一応ポイントの形をしているのだと気が付いたのは、何と最近です(笑)立てて置いて撮った写真の中で、石は「深山幽谷」の表情を見せてくれました。なかなか石の中にピントが合わなかっただけに、撮れた時の喜びもひとしおです。ちなみに右下の3つの石は、縦に並んでいる2つがヒマラヤ水晶(上・インド・クル産、下、ガネーシュヒマール産)右がブラジル産。ガーデンぽいかな、と思っているのですが、「ガーデン」とは言い切れません。(便宜上「ガーデンです」と説明はしますが)見る人が認めなければ存在しない石。それがガーデンクォーツなのだ……と言ったらおかしいでしょうか?
2004/07/30
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※今回、ちょっとエラそうなことを書いちゃったかも。 ●年文章畑の仕事をしてきた実感による個人的意見ということでご了承下さい東京は、久しぶりの雨です。新潟など、このたびの豪雨で被害に遭われた方には勝手な言い分で申し訳ないのですが、(今後の復興をお祈り申し上げます)じゃぶじゃぶと景気よく降ってくれているので、気温もさほど上がらず、資料とのとっくみあいにはよい天気だと言えるでしょう。ただいま、かつて在籍していた会社からの依頼で観光パンフレットを企画中。そのため、頭が一時的に編集・ライターモードに移行中です。(気分だけは!)「締め切り」も久しぶり~!1ヶ月以上も(快挙)続けてきて今頃ですが、このサイトのタイトルについて。「Void Mark ~虚空座標~」は、「こくうざひょう」と読みます。元ネタはメリッサ・スコットのSF、サイレンス・リーの三部作(「天の十二分の五」「孤独なる静寂」「地球航路」)に出てきた言葉で、宇宙船が超空間航行する際の航路の照合マークみたいなものです。「虚空=何もないところ」の「座標=足がかり」。それは、日々いろいろなことを見たり、聞いたり、調べたり、考えたりして「自分」というものを広げ、新たな心の部分に足跡を記したいという、漠然とした思いにぴったりくるような気がして、このサイトのタイトルに引っ張ってきたのです。そして、この言葉は(現役ではありませんが)ライターの端くれだった私の、「文章を書くとはどういうことか」という考えに通じるものでもあります。楽天ブログの中には、詩や小説を書かれる方が大勢いらっしゃると思うので、誤解のないよう申し上げますと、私は田舎印刷会社の企画編集兼ライターでした。まあ、「ライターもどき」というのが正しいかと思いますが、市町村などのパンフレットを企画構成し、一応取材などもし、その原稿を書くのが仕事でした。そういう職場における文章とは何かというと、もちろん、ライターとしての名前も出ませんから、ネームバリューで読んでもらえると言うことはありません。観光パンフなどの無料配布物だと、書いた文章が最後まで読んでもらえるとは限りません。求められるのは、個性より何より「結果」。読みやすく、伝わりやすいこと。観光パンフならば、そこに行ってみたいと思わせること。つまり「書きたい文章より、求められる文章」を書く職場だったのです。田舎印刷会社ですから、所属するライターも専門教育を受けてきているわけではありません。私も含め、入社してから勉強し、経験を積み、教えられ、自ら学び取っていくことで文章力を付けるしかありません。何より効果的なのは、「教えること」です。年数を積み、後輩も増え、いつの間にか後輩を指導する立場になっていた私は、後輩にこんなことを言ったことがあります。「文章の世界には、色も、形も、味も、音も存在しない。書くことで初めて存在するんだよ」それは、観光パンフの文章でした。単なる説明ではない「紀行文」的な紹介文章には、一種独特のテクニックが求められます。言ってみれば、読者に臨場感を与えること。「他者」ではなく「読者」が体験しているように感じさせ、(つまり、臨場感を出しながらライターの主観を出し過ぎない)同時に、必要な情報を説明だと感じさせないように盛り込んでいくというものです。作為を感じさせてはならず、文章の存在を感じさせてもならず、ただ、期待と情報を伝え、さりげなく誘導する……。それは、慣れが大きくものを言うのですが、経験がないと、まるで「新聞記事」になってしまうのです。(新聞記事が悪いのではなくて、誤字もなく、内容も明瞭で読みやすい。しかし心が動かないと言う意味です)ではどうすればいいかというと、ライターの個性を出すなという原則とは逆に、ライターの「感覚」を通して書くしかないのです。たとえば、その海岸の夕景がどうであったか。ライターは、自分の中にある感覚から言葉を拾い出し、文章の中に、色と、輝きと、広がりと、その色彩の変化を描き出さなくてはなりません。もちろん、言葉をきわめて描写すればいいと言うものではありません。描写し、そこに「感覚」を織り交ぜ、読者に疑似体験させ、想像させる。そう、読者の心の中に描き出すのです。「何もないところ=読者の意識」に「何か」を描き出すための「言葉=座標」。私が「虚空座標」という言葉に惹かれた訳がおわかりいただけたでしょうか。そして、この「虚空座標」の言葉は、私の石を見る意識にも通じています。「石の物語を読む」でも書きましたが、「石が○○」に見える、「石の中に△△の世界が見える」と言うとき、それは、それを見た人が発見した瞬間から、その石に存在するものだと思うからです。「ただの石=何もないところ」に「何か=座標」を見つけるということなのです。手のひらに乗るような小さい石でも、何かを見つけることで、世界は無限に広がっていく。今の私には、それが楽しくてなりません。長々と書いてしまいましたが、今日のネタに合わせた石は、これ。 ラブラドライトとアイオライトです。この二つの石には、写真を見ていただくとわかるように、ちらちらと輝くヘマタイトの小さな破片が入っています。つまり、サンストーンが混じっているのです。その様子はまるで宇宙。(アイオライトにサンストーンが混じると、アイオライト・サンストーン、または、ブラッドショット・アイオライトと言うそうです。では、ラブラドライトは?)私は、この手のひらの中の宇宙にどんな世界を見つけることができるでしょうか。
2004/07/29
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「青い夢のかけら」のところでも話題にしましたが、石好きさんなら誰しも「欲しい石」があるはず。私も、列挙すれば、アフガニスタンの濃いローズクォーツ、ブルートパーズの大きめ結晶、ウラルの黄緑シトリン、シトリンカテドラル、ベラクルスかナミビアのアメシスト、スペインのアエリナイト入りブルークォーツ、ダルネゴルスクのレッドファントム、ガウリシャンカール産のヒマラヤ・スモーキー、カンチェンジュンガ産のヒマラヤ水晶、パパゴアイト入り水晶、アホーアイト入り水晶、イタリアの黒水晶、フランスかスペイン、アメリカのブルー・フローライト、etc.……きりがないのでここらへんでやめておきますが、いつまで経ってもこのリストは長くなることはあれど、短くなる気配がありません(笑)では、このリスト新たに加わるには、どんなきっかけがあるかというと、●パターン1知人が持っている石を見せてもらってものすごく気に入った。●パターン2店で見たのだが、高くて買えない。↑この2つは、要するに「実物を見たことがある」ものです。パターン2などは、実に頻繁に起こりえます(笑)●パターン3インターネットで見た。↑ネットショップや石関係の掲示板で見たもの。これもよくあります。それらしく説明されていたり、ネットで人気の石などは、気になります。ロシレムなどがそのいい例。ロシアだし、レコードキーパーもいっぱいあるし……と、機会があるたびに手に取るのですが、なぜか買えません。●パターン4調べているうちに欲しくなった。↑ヒマラヤ水晶のガウリシャンカールや、最近入手したアルプス水晶などがこのパターン。好きが高じてヒマラヤ山脈を調べてみたら、ほかの産地や、造山帯つながりのアルプス水晶が欲しくなり……と言う感じ。●パターン5仲間の石が欲しい↑要するに、青い水晶が手に入ったので、他の発色原因の青が欲しい。(黒水晶も産地別にそろえたい)これだけパターンがあれば、欲しい石はイヤでも増えちゃいますね。ところが、ひとつだけパターンにあてはまらない石があります。いつのまにか「欲しいリスト」に加わっていた石。運良く手に入れられたので、一応リストからははずれたのですが、「もっと良いものがあれば」という但し書き付きで、リストの予備欄に残っている石。それがダルネゴルスクの緑水晶です。 ロシアの極東、沿海州のダルネゴルスクで産出する、緑水晶と呼ばれる水晶は、いくつもあります。「青い夢のかけら」で写したソロバン型水晶も(写真では色が変わっていますが)緑水晶の名前で売られていることがありますし、「君(石)の名は その2」のアスパラガス水晶も緑水晶に分類されます。また、まだ写真には載せていませんが緑泥のような濃い色をした水晶も産出します。色は、白っぽい半透明から濃い緑まで、形はころころしたソロバン型から、超ユニークなものまで、実にさまざまです。では、なぜそれを全部ひっくるめて「緑水晶」にしてしまえるかというと、これらの石には、ヘデンベルグ輝石(Hedenbergite/灰鉄輝石)が含まれるという共通点があるからです。ヘデンベルグ輝石はダイオプサイド(Diopside/透輝石)の一種で、ダイオプサイドより鉄分が多くなるとヘデンベルグ輝石になるのだそうです。この石は濃い緑色をしていて、その混入によって水晶が緑色がかって見えているわけです。私が買ったヘデンベルグ輝石入り水晶は、ほんのわずか灰色味を帯びた半透明のパステルグリーン。石なのに、ゼリーのようにみずみずしく、手の上でぷるるん、とふるえるのではないかと思うほどです。この石を一番はじめにどこで見たのか、私は思い出すことができません。ダルネゴルスクの緑水晶という名前を知ったのは、ソロバン型水晶を知った時でした。しかし、ファセットのみのクラスターのような、表面に逆三角形の浮かぶ、この色の石を、いつのまにか、私は探していました。ネットショップ……とは思いません。なぜなら、この手の石は、なかなかショップには出ないからです。石関係の掲示板……あり得ますが、私が、掲示板でその石を見たと覚えているそのときには、すでにその石を探していました。店頭で……実は、この石を置いている店を知っています。もっとクラスターらしい、すばらしい石があり、値段もすばらしくて、行くたびに涙を呑んでいるのですが、その店に初めて行って、実物に初めて触れたときのことを、はっきりと覚えています。「うわあ……」と惹きつけられ、驚くと同時に、『この石だ』と感じたのです。そのときすでに、自分がなぜこの石を知っているか忘れていたのですが、確かに、すでに知っているがゆえの「この石」でした。ちょっと不思議なことはまだあります。同じ種類の石を買った(同じガマから出たものらしい!)人が、この石を(個人的に)「女神の緑水晶」と呼んでいるとおっしゃっていたのですが、(石の表面が蜥蜴の肌に似ていて、緑色のとかげは、ウラル民話では山の女神の化身とされているとか)それを聞いたときに、「なるほど」と言うより「そうだよね」と、まるで前からそのように感じていたかのような感覚を覚えました。いつの間に私の心の中に住み着いたのかわからない、不思議な石……。私はこれを、新宿ショーの初日に、もう一つの石と一緒に買うからと粘って、2000円おまけしてもらってゲットしました♪
2004/07/28
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またもや暑さが戻ってきました。カラッとしているならともかく、蒸し暑いのはイヤですねえ……。中部圏に比べて、東京の方は湿度が低いと聞いていたのですが、あまり実感はありません。暑さが戻ってきたので、話題も「色」に戻りましょう。今日のネタは赤い水晶。ぶっちゃけた話が鉄サビです。「命の色」なんてカッコつけたタイトルで始めておいて、いきなりサビかい、とお思いかもしれませんが、ちゃんとまとめるつもりですので、おつきあい下さい。さて、本題に戻りますが、でかでかとネタばらしをしてしまったので、すでにおわかりのように、水晶の「赤」は、結晶のそのものの色ではなく、酸化鉄によるものだそうです。その色の発色方法は、大きく分けて2つあります。ひとつは、「タンジェリン」とか「ララジンニャ」と呼ばれる、赤というよりオレンジ色のブラジル産の水晶に代表される、結晶の表面に酸化鉄が付着して色が付いて見える物。マダガスカル産や、南アフリカのオレンジリバー産、中国産のヘマタイトと共生する水晶、ちょっと土っぽいですがモロッコ産水晶にも見られます。当然のことながら、こちらの発色では結晶内部は透明(赤くない)です。また、オレンジリバー産などでは、成長途中の水晶に酸化鉄が付着してそれがファントムになったものがよく見られ、「レッドファントム」などと呼ばれています。発色方法その2は、結晶の内部に不純物として酸化鉄が入り込み、赤く発色して見えるものです。これには、スペイン産、マダガスカル産、ロシア産などがあります。これらは、断面を見ると、内部にも色が付いていることがわかります。私は、タンジェリンなど、表面に色が付いた石を持っていないので、実例としては片手落ちですが、写真をどうぞ。 左上は、スペイン産の赤水晶、右上が、おそらく南アフリカ産と思われる「レッドファントム」、下がロシアのダルネゴルスク産の赤水晶です。(オレンジ水晶、ニンジン水晶、カニ水晶と呼ばれることもあります)レッドファントムなどでは、「ヘマタイトが付着し……」などと説明されていることも多いですが、ヘマタイトは和名の「赤鉄鉱」からもわかるように、鉄の鉱石です。ちなみに、「わびさび」の「さび」は、「寂」で、金属のさびとは関係がありません。また金属のさびは、鉄のさびならば「銹」、金属一般のさびは「錆」を用いるのだそうです。(旺文社 国語辞典)※「てつさび」で変換すると「鉄錆」が出て、「さび」で「錆」が出てこないATOK15。大丈夫か? (かつて黄鉄鉱を「追う手甲」と変換した実績がある……)この赤水晶……特にスペイン産の赤水晶は、デジカメで撮ると赤がいっそう鮮やかに写る傾向があります。西に傾きかけた、黄色みを帯びた光で撮ろうものなら、「血」のような、一種生々しいとさえ思えるような赤に見えるのです。そう……脈打つような、体温すら感じるような色に。「血」というと気味が悪いと思われるかもしれませんが、この連想は、ある意味的を射ています。なぜならば、この色の元となっている鉄……ヘマタイト(hematite)の名は、ギリシャ語の haima (血の意)にちなんでいるからです。また、現在オーストラリアなどに見られる、膨大な鉄の赤い鉱脈は、太古、地球上に藍藻などの光合成を行う生物が誕生し、酸素を生み出しそれが海中にとけ込んだことで海水中の鉄分が酸化して降り積もったものだそうです。海中の鉄分を酸化した酸素は、ついには大気中に溶け出し、現在の大気が生まれたのだと言われています。鉄銹の赤というのは、どこかで命とつながっている色なのだと言えるのかもしれません。その色が、無機物である水晶の中に、鮮やかに現れるとはちょっと不思議な気がします。ここらへんで、この日記のシトリンやアメシストのところを読んで下さった方は、シトリンやアメシストの発色原因も鉄じゃなかったか?と、お思いかもしれません。実は、私も思いました。確かに鉄は鉄ですが、シトリンとアメシストの場合は、水晶を形成する珪素の一部が鉄に置き換わったことが原因で発色しているのに対し、赤水晶(中まで赤いもの)は、結晶の隙間に鉄が入り込むことで発色しています。ですから、シトリンとアメシストは、水晶そのものの色、赤水晶は厳密にはインクルージョンといえるのかもしれません。※余談 その1赤水晶は別名鉄水晶とも言うそうです。英語ではFerruginous Quartz。 ※余談 その2スペイン産の赤水晶の写真をみたある人の感想。「激辛って感じ?」以来、この水晶を見るたびに「激辛」が頭をよぎります。第3のあだ名水晶の登場なるか?※余談 その3日記を書くときはいつも、もう一度調べることにしています。で、「赤水晶」で検索をしたら、ゲーム関係のサイトがヒットするするする……。「黒水晶」(「モリオン」だとビーズ関係が山ほどヒット)とか「青水晶」もゲーム率高いですね。よく見かけたのが「赤水晶の剣」。きっと語呂でネーミングしているのでしょうが、まさしく「血」色の石を見てしまった私としては、ちょっとシャレにならないぞと思ってしまいます。
2004/07/27
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東京は、朝から雨がぱらつき、雲が多めの天気。おかげで湿度は高いものの、連日の猛暑からはちょっと解放された気分です。夏が毎日こんな天気では困りますが、たまにはいいものですね。なので、今日は連日の色モノ路線(笑)を一休みして、お気に入りのヒマラヤ水晶のひとつを登場させてみようかとも思います。石好きのみなさんは、石を選ぶときにどのように選ぶでしょうか。美しい色、整った形、輝く虹、希少性、あるいは、今まで持ってない種類の石。「なんとなく気になる」石。いろいろな「選考ポイント」があるかと思いますが、こと「形」で選ぶことになった場合、「疵」や「欠け」があったらどうでしょう。ちょっとチップ(欠け)がある、表側から見るとおもしろいのに、裏側が欠けている……欠けにもいろいろありますが、先端部分が欠け落ちているというのは、ちょっと痛い欠損です。これは、そんな残念な欠点を持った石……ガネーシュ・ヒマール産ヒマラヤ水晶です。 先端部分が5mmかそれ以上、ぽっきり折れて欠けています。先端には、直径にして7mmほどの欠けた断面も見えています。大きさはマル。(長さ5.2cm。ポケットに入れるにもいい大きさ)中の透明度もマル。インクルージョンの様子もマル。(ちょっとファントムっぽいです)表面の輝きもマル。(ヒマラヤ水晶らしい成長線に覆われています)おまけに緑泥付き。まるで螺旋を描くように鋭く階段状に切れ込んだファセットの様子……三重マル!そして大好きなガネーシュ・ヒマール産。ここまで条件がそろっておきながら……先端が、ない。何度も手に取り、何度も棚に戻し、他に同じような石はないのかとお店の人にまで確認し……結局、買っちゃいました。しかし、写真を撮り終わったときには、悩みに悩んだ欠点を、ほぼ忘れていました。いかがでしょう……右上、左下の写真では、折れているところがほぼまともに写っているのですが……気になりません。この石は、密かに連想したとおり、メソポタミアのジッグラトを思わせる造形を、きれいに浮かび上がらせてくれました。ジッグラトとは、ご存じのように紀元前のメソポタミアに築かれた、階段状ピラミッドのような建造物です。(ピラミッドは石で、ジッグラトは煉瓦で築かれています)この石の、最大の特徴である階段状の切り込みは、おそらくカルサイトによるものであると思われます。ロシア産の水晶にもそっくりなものが見られますが、最初にカルサイトが結晶しているところに後から水晶が結晶し、後にカルサイトが溶けてなくなることで、このような異形の水晶が生まれるのだそうです。たかだが先端が数ミリ欠けていることを気にしていましたが、何のことはない、この水晶は、最初からカルサイトによってあるべき形から変形させられていたのです。カルサイトに成長を阻まれてもなお、結晶を形作ろうとした……と考えれば、無機物である石が、まるで生命を持つもののように思えてきます。追記この日記を書くために、実物を改めて眺めていたら、意外な事実を発見。この石……DTかもしれません。根本には、土が付いているのですが、土が付いていない面を見ると、母岩から折れたと言うより、ファセットっぽい。そう思ってみてみると、土に覆われたところも、荒れてはいるものの、面を構成しているような……。ただし、こちらも先端が折れているようです。この石と一緒に、ファセットが無事なヒマラヤも購入。こちらは階段ファセットではないけれど、やはりカルサイトによるものなのか、斜めに切られたような筋が刻まれています。石の形としては、こちらの方が整っているけれど、階段ファセットヒマラヤンの異様な迫力には及ぶべくもありません。先端は欠けているけれど、イメージや、魅力や目に見えない魅力は満ちている……。今日の石は、そんな石だと思います。ただし、ちょっとワイルドすぎてポケットに入れたりしてさわっていると、角に手を刺されます。※この石、6月24日、25日に登場したガネーシュヒマールのペンダントヘッドに似ています。もしもトップが欠けていなかったら、こんな先端を持っていたんだろうなあ……と、ペンダントヘッドをしみじみ見つめてしまいました。このごろ、カルサイトに成長をじゃまされたヒマラヤ水晶をよく見かけるように思います。※追加その2こういう水晶をカルサイトと干渉(インターフェース)しながら成長した水晶ということで、インターフェレンス・クオーツ(オッドシェイプ・クオーツ)とも言うそうです。初めて聞きました……。
2004/07/26
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まさに豊かに酔いしれるがごとき色だ……。……なんて、柄にもない出だしではじめたくなる石、それがアメシスト。考えてみれば、初めて手元にきた石は、小学生の時雑誌の付録(学○です)の小さなタンブルか、祖母におみやげでもらった水晶の置物(クラスター)でした。どちらが先かは、今となっては定かではありませんが、奇しくも双方がアメシストでした。私と石とのなれそめは、アメシストから始まったと言ってもいいのかもしれませんけれど、紫色のその色合いは、素直に美しいと思うのに、なぜか積極的に買おうとはしない石でもあります。どこへ行っても必ず見かけるから、いつでも買える……という気持ちがあるのでしょうか。色があまりに鮮やかすぎて、石のそのものの「物語」が見えにくくなってしまうせいでしょうか。などと考えながら、アメシストの写真を集めてみたら……あら、けっこうありますね☆ 1は、産地不明のアメシストクラスター。透明感抜群で、ラベンダーパープルとでも言いたい色にそばかすのようなインクルージョンが散っているというより、浮かんで見えます。(写真は、ちょっと暗めに写っています)2は、ブラジル産のアメシスト。アメシストエレスチャルとして売られていましたが、あまりエレスチャルっぽくありません。先端にスモーキーが入り、ゲーサイトらしきインクルージョンも見えます。3は、ウルグアイのアメシスト。黒く見えるほど色が濃いのですが、光に透かせば、この通りのすばらしい色。4は、ブラジル産。単結晶というより、3のようなクラスターからはずしたような感じです。5は、ファントムの話ですでに登場したアメシストファントム。そして、6がコレクション中最大のアメシスト。長さは11cmあります。メインのポイントはクラックだらけで透明感も低く、まわりのポイントはほとんどのト先端が欠損しています。しかし、この石は我が家のアメシストのトップです。ダメージの大きさにもかかわらず、部分的に見える透明感、他のアメシストにはなかなか見られない奥深い形。「藤紫」と呼びたい、どこか和風な色合い……。変わり水晶好きの心にヒットします。この石は、とある石屋さんの隅から探し出しました。文字通り店の隅っこの棚の奥の方で、埃をかぶっていたのです。珍しく大きな柱状のアメシストだな、というのが第一印象でした。そばにメキシコ産の柱状アメシストの小さなポイントがあったので、これもメキシコ産かと思っていました。驚きその1は、柱状の形と色でした。その2は値段。この大きさの柱状アメシストの値段としては、数字が一個欠けてるんじゃないかと思いました。驚きその3は、私ではなくお店の人にやってきました。「こんな石、ありましたか?」……お店の人も、その存在を忘れていた石だったのです。(ちなみに、お店の人も、値段の数字が消えてるかも、と、確認してました)驚きその4はお店の人の言葉。「古い仕入れなんで、しっかり覚えてないけど、たぶん、国産だと思うよ」国産! 真相は確かめるすべもありませんが、そうだったらいいなあ……。ラベルもなく、産地も不明なこの石、お店にはほかにエレスチャル状でありながら、すばらしい色と透明感のあるアメシストがあって、見たとたん欲しくなっていたのですが、この石を買うことに決めたとたん、「きれいだな」と思っても「欲しい」ではなくなってしまいました。しかも、今に至るまで、新たにアメシストを買っていないのです。石自身にも、「自分がこの家のアメシストのトップだ!」という自覚でもあるんでしょうか(笑)時々、「この石に呼ばれた」というような話を耳にしますが、もし、そういうことがあるのだとしたら、お店の隅でホコリをかぶりながら、よくぞ私を呼んでくれました。余談ですが、この石を買って以来、お店の隅を探すようになり、埃をかぶっている石を見ると、買って帰って洗ってやりたくなります。追加もう一回同じ写真でごめんなさい。(スクロールして上を見てもらうのも大変なので) 石メモの内容に合わせて追加です。写真3と4、これがよく見かけるアメシストの形状です。他の色の水晶のように柱面がなく、錐面のみに見えます。こういうのが熱処理されてシトリンとして売られていることが多いように思います。なので、1や3の形状で(3の場合は、紫が黄色に置き換わった感じで、根本が白い)シトリンとなっている場合は、念のために確認をどうぞ。あと、パワーストーンコーナーで「天然シトリン」の表示で黄色い石の破片を売っていました。破片なので、結晶の形も、根本部分の色もわかりませんが、持ったときにひんやりしないし、水晶にしては軽いような……。ハニー・カルサイトかも。※本来の日記今日も一日暑かった……!暑いだけでなく、湿度が高いなと思っていたら、昼過ぎから曇り始め、遠くでゴロゴロゴロ……。期待すれども、雨降らず。曇るくらいなら、一気にざーっと降ってほしい。※けさらんぱさらん?観察日記今日も動かず。プラケースの蓋を開けたら、その空気の動きでふわりと逃げ出しそうになった。動いたのかとちょっとびっくり。
2004/07/25
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※更新記録:「石メモ」コーナーをさらに分割。※以下、本文です。調子に乗って今日も色モノで(笑)。ちょっと、石の話題から遠いところからはじめてしまいますが、プロフィールの年表にもありますように、私は一年半前に中部圏の海辺の(海辺だけれどまわりは山)の田舎から東京(郊外)に越してきました。夏の夜が暑いぞ、とかスーパーに赤味噌が何でこんなに少ないんだとか、同じくスーパーで、尾頭付きの魚が少ないぞとか、巨人戦がらみでない阪神・中日の試合中継が少ないぞとか(別に野球ファンではありません)いろいろ違うところはありましたが、もっとも歓迎すべき変化は石の店が多い♪ことでしょう!今まではアクセサリーコーナーの片隅のパワーストーンコーナー(タンブルばかり)とか、たまに名古屋に出かけたときに探すとか、ネットの画像にヨダレを垂らすとか、なかなか原石と出会う機会がなくて切ない思いをしていましたが、こちらでは原石さわり放題!至福です。喜びの勢いに任せて石屋を渡り歩けば、お店の人と顔見知りになるのも時間の問題。最初こそ目当ての石を買ってそそくさと店を出ていたのが、しだいに長時間入りびたり、石談義に花を咲かせ、時にはお茶や珈琲などをごちそうになっちゃったりします。(注:すべてのお店でこんなことをしているわけではありません。念のため)とにかく、お店の人と仲良くなってしまうと、時にとってもおトクなことがあります。そんなおトクによって、私の手元にやってきた石がコレ。 右上のみごとなローズクォーツの結晶です。ご存じ、ローズクォーツは、通常石英状で採掘され、結晶はごく珍しいものです。しかるに、この結晶は、ポイントの長さがなんと1.5cm!大ぶりな結晶に見えても、先端が透明~スモーキーだったりするものが多い(右下)中で、これは先端までクリアなピンクです。結晶といっても、柱面が発達していないか、互いにくっつきあっているものが多い(左下)ですから、これだけ単独でポイントを形成しているのは、きっととても珍しいのだと思います。実はこの石、最初は店の棚には並んでいなかったのです。石を物色しながら、「珍しい石、ないですかねー」などと雑談をしていたら、出してきて下さったのがこの石。一目でクラッと来ましたが、そのときは取り置き品だと思っていました。ところが。「ローズの大きいのが欲しいっていうから探してきたのに、他の石を見てたら、気が変わったって帰っちゃったんだよ」とお店のご主人。「すると……、この石は今、フリーなんですか!?」と私。「そうだよ、持ってくかい?」「ぜひとも!」……というわけで、私はこのローズクォーツを手に入れたのです。結晶になりにくいローズクォーツがこんな立派な結晶になったのも奇跡なら、それが日本にやってきたのも、探していた人の気が変わっちゃったのも、それを私が見せてもらえたのも奇跡でしょう。お店のおじさん、ありがとう!ちなみに写真の結晶は、すべてブラジル産、丸玉はマダガスカルです。(一応スターが出ます)マダガスカルのローズクォーツでは、結晶を見かけないような気がしますね。逆に、スターローズクォーツは、マダガスカル産に多いでしょうか。これまで、ローズクォーツの色は、チタンによるものだと思っていましたが、ブラジル産は燐の混入と放射線による発色、マダガスカルのはチタンによるものと、発色メカニズムが違うのだそうです。結晶やスターの特徴も、こういう違いによるものなのでしょうか。せっかくなので、スターローズクォーツのスターの探し方をひとつ。みなさんご存じかもしれませんが……。スターを見つけるには、ペンライトが一番便利です。ペンライトがなければ、お店で石をスポットで照らしているライトの光を利用します。要するに、全体を照らす光よりも、集中して1点を照らすタイプの光の方が見つけやすいです。石は、丸玉とか、カボションとかタンブルなど、磨いてあるものなら見つけられます。すべての石にスターが出るわけではないので、まずは「スターローズクオーツ」と表示されているものでどうぞ。ペンライトやスポットライトなどの光で石を照らし、くるくる回転させていると、キャッツアイのように光のラインが現れます。このラインを見つけたらしめたもの。ラインをたどるように回転させていくと……残りの光の線がいつのまにか現れて、「*」のようなスターを見つけることができます。ただし、スターの出方は石のよってさまざまなので、交差する三本の光の線のうち、どれかが見えにくくて「×」のように見えることもあります。このスターは、ローズクォーツが他の水晶のように6角形の結晶を作っていたとしたら、結晶の縦軸に対して垂直に見えているものです。つまり、水晶の結晶を六角形の鉛筆とすれば、芯から六角形の角に向かって光の筋が出ているように見えているわけです。ですから、ローズクォーツのスターは、だいたい石の決まった位置に見え、スターが出た場所と反対側にもスターが見えるはずです。お試しあれ。私の経験ではマダガスカル産で、透明度の高いタイプのローズクォーツにはスターが多いように思います。そうそう、アフガニスタンからは、結晶とは言いにくいものの、とても色の濃い、まさに薔薇色のローズクォーツが採れます。すでに絶産とも聞きますが、欲しい石のひとつです。
2004/07/24
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※9月1日、シトリンの写真を差し替え。説明部分も書き換えました。さて、一ヶ月とプラス1日目の日記です。今日からは「目指せ!2ヶ月め」の気分でがんばりますので、おいでいただいたみなさん、よろしくお願い致します。ここへきて気になるのが写真の枚数です。この調子では、2ヶ月を待たずして規定の100枚に達してしまうかも……。どこかに無料のスペースを借りて写真をアップして、それをここに貼り付ければいいわけなんですが、ホームページを作ったことがない私には、無料スペースに写真をアップする方法すらわかってません。その方法を説明しておられるよいサイトさんがありましたら、教えて下さい……。……という具合に、写真の枚数に若干不安を抱えておりますので、今回は(今回も?)、石メモコーナーにも使い回しできる石……ということでシトリンです。シトリンは、水晶の中でも人気がある色ではないでしょうか。「金運の石」などの意味合いはさておき、天然で良い色合いの石がなかなか出回らないというのも人気の理由のひとつに挙げられると思います。クリアやスモーキーに比べると、値段も一段と高いようです。そんな理由もあって、これぞという石には未だ出会えていない私の手元にあるシトリンはこれ。 (※9月1日、写真および以下の説明を差し替え)(1)ロシア産。ロシアのシトリンの中には、黄緑みを帯びたシトリンがあります。(もちろん、黄色いのもあります)この石は若干くすんで黄色みが強いのですが、もっと黄緑色が冴えた石を見たことがあります。これは欲しいシトリンの筆頭です!(2)ブラジル産。小さい石ですが、色味も透明感もよく、今思えば大変お買い得な石でした。(3)コンゴ産。茶色味と赤みを帯びた、素朴で暖かい色味です。中にクラックがたくさん入っていて、透明感はイマイチです。(4)ブラジル産レモン水晶鉄による発色ではなく、分子の間にイオウが入り込んで黄色くなった水晶です。レモンというだけあって、ほんのり青みを帯びたようなさわやかな色。イオウが入っているので、他の石と打ち合わせてにおいを嗅ぐと、イオウのにおいがするそうです。原石で売っているものには不透明なのが多いですが、カットされたりビーズになったものには透明なものもあります。(5)マダガスカル産シトリンというより、スモーキーシトリンと呼ばれる物で、淡いクリーム色のシトリンをベースにスモーキーがファントムになって入っています。1,2,3,5がシトリンで、一応天然の発色です。4は黄色いですがシトリンとは呼ばれません。鉱物店とか、スピリチュアル系の石屋さんでは焼シトリンは見かけなくなってきたように思うのですが、パワーストーン系や、やすい鉱物標本としては、まだ焼シトリンを見かけますね。(6)がその焼シトリンです。ご存じのようにアメシストを熱処理して色を黄色に変えた物です。シトリンでは柱面が発達した結晶は珍しくないので、柱面が発達しないアメシストの結晶の形のまま色が鮮やかな黄色(山吹色?)になっている焼シトリンは、慣れれば見分けがつきます。2と6の色合いをよく見ていただければ6がオレンジがかっていることがおわかりいただけるでしょうか。3と比べても、3が茶色がかった素朴な色合いであるのに対し、6は非常に鮮やかで、華やかな色合いです。これはこれできれいだと思うのですが、「熱処理」と表示して欲しいです。……と、昨日「石メモ」でシトリンとアメシストの違いについてまとめておきながら、その内容に反するような疑問があります。繰り返しますが、シトリンもアメシストも発色の原因となっているのは鉄です。天然の放射線を浴びているかどうかでイオンの状態に違いが出て、吸収する光の色が変わり、結果として見える色にも変化が出ているわけです。天然シトリンが少ないのも、水晶を含む母岩には、放射線物質を含む物が多いためだという説もあります。ところで、↑を調べている時に、アメシストに柱面が発達した結晶が少ないのは、不純物として鉄を含むからだという記述を読みました。ここで疑問です。鉄を含むことが柱面の発達を妨げるのなら、なぜ、シトリンはちゃんと柱面を発達させることができるのでしょう?逆に、天然のシトリンで、アメシストのようにつくつくしたクラスターというのは、あまり見かけませんよね。さらに疑問です。マダガスカル産シトリンの写真をもう一度見て下さい。シトリンとスモーキーがファントム状に交互に重なっています。これは、結晶の成長途中で熱水鉱床の成分に変化が起こって、鉄が多くなったりアルミニウムが多くなったりしたのだと考えれば説明が付きそうです。……が。たしか、私は「石メモ」でスモーキーとモリオンの違いは、「天然放射線で結晶構造が破壊されているか否か」だと書いたはずです。調べると、確かにそう説明されています。つまり、スモーキーは、モリオンほどではないにしても天然放射線を浴びることで発色しているのです。……では、なぜ、シトリン部分がアメシスト化しないのでしょう?アルミニウムの方が、鉄よりも放射線に反応しやすいのでしょうか。だとすれば、アメシストとスモーキーが同居しているエレスチャルなどでは、スモーキーのところだけモリオンになってしまいそうです。わからないですねえ……。もしかして、同じシトリンやスモーキーでも、発色のメカニズムにはいろいろあるのでしょうか。まったく、シトリンとは「金運にいいんだって!」と無邪気に言っているわけにはいかない、謎多き石なのかもしれません。追加です。ロシア(ウラル)に黄緑色のシトリンがあると書きましたが、5月の新宿ショーでは、中国産で黄緑色っぽいのを見かけました。昨年12月にも、黄緑色の格安クラスターを見かけたのですが、お店の人によると、ブラジル産でおそらく焼いてあるだろうとのことでした。(このときのクラスターには、しっかり柱面がありました)ロシアのを買ったときには、天然の色だと確認したのですが、ブラジル産のアメシストでは、熱処理すると黄緑色になるのがあるのだそうです。やはり、シトリンは信用できるお店で、天然の色かどうか確認して買わないとだめかもしれないですね。
2004/07/23
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気が付いたら日記開始1ヶ月目でした!石のことばかりしゃべって一ヶ月。よくぞ続いたと、自分で感心しています。どうぞ、これからもよろしくお願いします!どうやら、暑さも一段落……。今日は朝から曇り空。陽射しがない分、気温も低いけど、風もないので蒸し暑め。熱中症にご注意とのことなので、今日も今日とて、傍らに石と飲み物を置いて、日記を書き始める(え? 日記じゃない?)ことにします。ただいま現在、そばにいる石はコレ。マダガスカル産の緑水晶です。実物は、写真より透明感があり、均一に色づいているのではなく、面によってまだらに、ところによっては内部にファントムのようになっています。某ネットショップで「グリーンエレスチャル」という名前で出ていたのを見て、印象に残っていたこの石を、5月の新宿ショーで手に入れました。ミネラルショーというのは、いろんな石を一度に見ることができる、石好きにはたまらないイベントですが、「英語力」というものに全く自信がない私にとっては、「あれがききたい」「教えて欲しい」と思ってもままならない場でもあります。このときも、「おお、あの石だ♪」と喜び、3つも買ってから、はで、この色は何による色なんだろうか……と首をひねることになりました。幸い、他の(日本の)店にあった同じ石の(こちらは高かった!)ラベルから、「エピドート入り」だとわかって一段落……と思ったら、海外のサイトで、「アクチノライト入り」として同じようなマダガスカル産水晶が出ていると教えてもらいました。見てみたところ、そっくりです。なるほど、そうかと納得しかけたとたん、ひとつの疑問が。緑水晶で有名なギリシャのセリフォス島の水晶も、アクチノライトによる緑色では……?比べるまでもなく全く色が違う……。調べていくと、緑色に発色した水晶にはおなじみクローライト(緑泥石。色というより苔入り)によるものと、問題のエピドート入り、ビソライト入り、ロシアのダルネゴルスク産に見られるヘデンベルグ輝石入りなどが見つかりました。さらに調べていくとビソライトというのはアクチノライトの一種で、繊維状になったアクチノライトのことらしい……。いったいこの緑は、アクチノライトなのか、ビソライトなのか、エピドートなのか。考えてみれば、ふだん見かけるエピドート入りでは、トルマリンのように細い棒状、針状になっているものはあっても、この石のように全体に色づくものは見かけません。マダガスカルだから、変なエピドートの緑があってもおかしくないかも!?と思ってしまいそうになります。水晶に緑という色はなく、中に含まれた鉱物による色であることはわかっていても、とてもとても一筋縄ではいかないのです。実を言うと、緑水晶にこんなにたくさんの発色原因があるとは、知りませんでした。調べれば調べるほどに深みにはまる水晶の「色の迷宮」。その奮闘の結果を「石メモ」コーナーにまとめてみたので、おヒマな方はどうぞ。ちなみに、昨日はアイスコーヒーとスモーキークォーツをそばに置いていましたが、今日はこの石だからといって「抹茶ミルク」ではありません。せっかくなのでもう少し。↑で書いているとおり、抹茶ミルクではなく今日もアイスコーヒーです。アイスはインスタントで作っていますが、ホットコーヒーは、非・インスタント派。豆を買ってミルで挽いて、ペーパードリップで淹れてます。豆からコーヒーを淹れるようになったことのメリットは、コーヒーは苦くない(苦みすらおいしい)ということがわかったこと。デメリットはヘタな喫茶店のコーヒーは、ホントにまずいということがわかったことです。東京に来る前は、中部圏にいたので、喫茶店がやたらに多かったのですが、喫茶店に入って、コーヒーをガラスのサーバーに入れて保温しているのが見えたら、絶対にコーヒーは頼みません。あれはまずい……。この話が石に何の関係があるかというと、コーヒーにしろ、水晶にしろ、本物がわからないと偽物もわからないということです。たとえば、シトリンはアメシストを熱処理して作られているものが多いと言われますが、天然のシトリンをいくつか見て、アメシストの一般的な形を知っていれば、たいてい見分けがつきますよね。これも「本物を知っていれば」ですが、今回緑水晶について調べていて「おいおいおい」と思ったのが、「アベンチュリン=緑水晶」の記述がやたらに多いこと。「緑石英」ならわかるんですけど……。水晶がどんなものであるか、石英とどうちがうのか知っておいて良かった……。以前、とあるお店で、「アパタイト・ベリル」なる謎の表記を見つけまして、訪ねたところ、「六角形の結晶をベリルって言うんですよ♪」と、明るく説明されてしまったことがあります。もちろん、ご存じのことと思いますが、水晶やアパタイトが六角形に結晶するのは、結晶系が六方晶系だから。「ベリル」は「緑柱石」で、エメラルドやアクアマリン、ヘリオドール、モルガナイト、ゴシェナイトなどの仲間の総称です。石好きのみなさん。石のお勉強、一緒にがんばりましょう……(泣)私はだいぶ前途多難ですけれど……。
2004/07/22
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※更新記録「石メモ」コーナーに シトリンとアメシスト、スモーキーとモリオンの発色原因についてを追加。思いがけず長くなったので、そのうち、写真を入れて別ページに分割するつもり。追記↑ 予定通り石メモコーナーを分割しました。東京の天気は気が狂ったか!……と叫びたいような昨日の天気。観測史上最高の39.5度だとか。聞いたとたんによけいに暑いぞと思っていたら、今朝のニュースで最低気温が30度で午前10時で真夏日温度だと!この日記を書いている今現在、空は曇り、遠くでごろごろと待望の雷鳴。来るか、夕立ち、来るか、天然の打ち水。早く来い!!テレビでも繰り返し繰り返し「熱中症対策に、十分な水分をとりましょう!」……と言っているので、アイスコーヒーを傍らに置いている。そして飲み物ではない、コーヒー色の物体も。 アルプスのスモーキークォーツである。大きい方(左)は、高さ7cm、フランス側のアルプスから、小さい方(右)は、高さ4.3cm、スイス側のアルプスからやってきた、凛と背筋が伸びるような端正な石たちだ。どちらもさすがの透明度で、小さい方は結晶越しに指紋を見るのも余裕、大きい方も指が透けて見える。私は、アメシストよりシトリンより、スモーキーが好きだが、変わった水晶の中でもヒマラヤ水晶が別格であるように、アルプスのスモーキーは、ちょっとわけが違う。ごくごくわずかにピンクがかったような色合いも、透明感も、もちろん魅力的なのだが、その別格のわけは産地にある。そう……アルプスは、中生代末期から新生代前期に形作られたアルプス-ヒマラヤ造山帯……地球がうごめき姿を変えているその現場なのだ。8000m峰が連なるヒマラヤに比べて、アルプスは若干おとなしいかとも思うのだが、大地の荒々しいエネルギーをそのまま伝えるようなヒマラヤ水晶ときりりとした形と透明感のアルプス水晶は、他の産地の水晶よりも、生きた地球のエネルギーに近いと表現したくなるのは、ひいき目だろうか?今回のアルザスショー帰りの石では、このほかに、ウラルのモリオンも手に入れた。古生代末期、パンゲア大陸が形成された際のバリスカン造山で誕生したウラルの石は、その見かけも古色を漂わせている。6月26日の日記以来、ほそぼそと学習モードは持続中で、自分の好きな石は、大規模な造山活動によって生まれた山の石が多いことがわかってきた。(マダガスカルは調査中)あとは……ウラル山脈より古いカレドニア造山で誕生した、アパラチア山脈の石を手にしてみたい。アパラチアの石で有名なのはアゼツライトだけれども、なかなか原石は見かけないし……。他に何かあるだろうか?※ケサランパサラン?観察日記…………今日も沈黙。※今日のぼやき今日で猛暑も一段落。明日から30度ちょっとまで最高気温が下がるらしい。ほんとかな?明日になったら、「明日からは……」なんて言ってないだろうな?
2004/07/21
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のっけから見覚えのある写真をひとつ。はい、トップページで皆様をお迎えしている、「虚空座標」の3代目タイトル画像です。この写真は、水色と青、そして少し緑が混じったフローライトの丸玉を写したものです。この画像は、よく「地球みたいですねー」と言われるのですが、私はこの写真に「地球」という名前を付けませんでした。この写真を撮ったときには、すでに「マザー・アース」と名付けた写真(↓)があったからです。奇しくも同じフローライトの丸玉を撮った写真なのですが、デジカメのモニターにこの画像が映ったときから、この写真は「マザー・アース」でした。実物はちょっと青めのフローライト。そのまま見る限りでは、地球には見えません。それが、画面上の方からペンライトで照らしたとたん、「これは、地球だ!」海もある、陸地の緑も見える、豊かな大気を現す雲もある。……驚きでした。今見ると、立体感も出せていないし、ペンライトによる無理矢理の撮影なので、画面も若干荒れているのですが……。今ならもっと立体感を持って撮れるはず、と、なんどか挑戦しても、不思議なことにこのときの「マザー・アース」を再現することができません。同じようにペンライトで照らしてみてもダメ、光源を変えてみてもダメ。窓際で日光を入れてみてやっと、タイトルの画像が撮れたのですが、「マザー・アース」と比べると、地球っぽさが足りないのです。風景や人物写真ではないのだから、同じように撮れば同じ写真が撮れるはず……と言うもくろみははずれました。石の写真も、そのとき、その瞬間でしか撮れないものがあるようです。だからこそおもしろいとも言えますが、後になって、もっと大きな画像で撮っておけば良かった……とか、惜しい、ホコリが付いている! もう一度、ということもちょくちょくあるので、困ることもしばしばです。たった一度、シャッターを切る一瞬に現れた石の中の、母なる地球。いつかまたもう一度、カメラに納めてみたいと思っています。※トップでご案内しているWEBアルバムには、フローライトの丸玉の惑星風写真も載せてます。※本来の日記午前4時半、例によって目を覚ます。暑い……。が、昨夜20分ほど遅く寝たせいか、暑いぞ、扇風機、即ON!……というくらいではなく、目が覚めて若干考えるくらいの余裕があった。余裕はあったものの、目が覚めて少し動くと汗が出てくる暑さで、やはり扇風機のスイッチを入れた。隣では、いつも起こすまで爆睡している夫が目を覚ましたらしい。暑いのかと思ったら、もぞもぞ起きあがり、長袖のパジャマの上着を出して着込んでいる(シャツ一枚で寝ていた)。寒いのか!?補足ながら、扇風機の風は、夫の方にはいかないようにしている。結局、朝食を用意して起こすころには、上着は脱ぎ捨てていたが……。私が、特別暑がりなのか、夫が特別寒がりなのか。感覚が正しいのはどっちだ!?今日は暑かった……。東京は、観測史上最高の39.5度を記録したそうだ。あさってからは猛暑も一段落との予報だが、明日になると、やはり「あさってからは……」と言っていそうな気がする。
2004/07/20
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石を見る、石にふれる、石を写真に撮る……石に接するにもいろいろな方法がありますが、そこに、石の影を見るというパターンをひとつ。今回ネタにするのは、珍しくも磨きもの。原石の形を愛する私にとって、丸玉などの形に加工されたものは、ちょっと手がのびづらかったりします。磨かれていることで、色や内部がより美しく現れるところはすてきだな……と思うのですけど、形を楽しむところまでは至らないようです。そのせいでしょうか、磨きものの定番、ハートは一個も持っていません。そんな中にあって、ヒマラヤ水晶(インド、パルバティー渓谷産)の繭玉は、ちょっと例外です。長径3.7センチほどで、ポケットに入れていても、丸玉ほどじゃまにはならず、原石のようにカケや疵に神経質にならなくても良いので、もっぱらポケットの中が定位置。一応袋に入れていて、始終ポケットの中でコロコロ磨かれ状態のせいか、買ってきた時より一段とツヤツヤで透明感も増したように見え、中のルチルもはっきり見えます。手に握れば、なんとも収まりの良い形。写真を撮る見地から言えば、丸玉よりも形に方向性があって、(見る方向によって変化があって)アングルを考えやすいような気もします。そんな「毎日のお供」くんを写真に撮っていて、思わず目を奪われたのが、その影。※2006年5月22日写真差し替え斜めから射し込む日光で撮ったものです。楕円形の石の影が丸く映り、そのなかにはろうそくの炎のような形の光。いったいこんな形がこの石のどこから出てきたのかと考えてしまいます。ろうそくの炎、と書きましたが、この形が「シバリンガム」とい、ヒンズー教に縁の形だということが頭にあった私は、とっさにそれを「祈りの手の形」という言葉に置き換えました。丸玉がレンズの役割を果たして光を一点に集めるように、繭玉ではこういう形で集光するのでしょうが、意外な形だったので、光によって現れた、石のもう一つの表情だと感じました。こういう、石そのものではなく石の影の表情を見るには、原石よりも丸玉や繭玉などの磨きものの方がむいているのかもしれません。このほかにも、透明度は高いのに、クラックが目立つローズクォーツの丸玉を、ペンライトのレンズにくっつけ、夜、照明を消した部屋の壁にローズクォーツ越しの光を投げかけると、光と影の不思議な模様が描かれました。(さすがに、写真に撮るには暗すぎました)石そのものではなく、石の影が見せる石の表情……。こんなところにも石の魅力を見つけて、ちょっとトクした気分。あ、丸玉の保管・撮影には、十分ご注意下さいね!最後に、タイトルの「光と影の祈り」……は、今日の写真のタイトルです。※本来の日記?気が付いてみたら、今日で日記スタート28日目。4週間目じゃないか! 快挙だ快挙!毎日石のことばっかり書いて、もうすぐ1ヶ月……。さて、ネタがどこまで続くだろうか。それよりも、写真の登録枚数が心配。WEBアルバムからはリンクできないみたいだし……。どうしようか。
2004/07/19
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最初にお断りしておくと、「青い夢のかけら」というタイトルを付けたこの写真は、実物の色ではありません。半透明のソロバン型水晶(欠けているもの)を青白い光のLEDのペンライトで照らし、デジカメのホワイトバランスを「白熱球」にして、青くなるように撮ったものです。意図的ではなくて、ホワイトバランスの設定を間違えた……と言うのが正直なところなんですが、操作間違いだからといって、ボツにしてしまうのにはあまりにも惜しい青でした。ただ単にきれいというだけでなく、私には、もうひとつボツにできない理由があったのです。石好きさんなら誰しも、「いつかは手に入れたい石」があると思います。もちろん、私にも(いくつも)あります。その中には「絶対に手に入らない石」……もあったりします。値段でも、希産だからでもありません。「実在しないから」です。今日の写真をネタにおすすめするのは「ダーコーヴァ年代記」(マリオン・ジマー・ブラッドリー著、創元推理文庫)です。これもまた、絶版になってしまっているかもしれないちょっと古いSFです。手早くあらすじを紹介してしまいましょう。銀河のはずれにあるダーコーヴァという星には、人間そっくりのダーコーヴァ人と、いくつかの非人間種族が住んでいました。ダーコーヴァ人の社会は封建的で、支配階級にあるのは「コミン」と呼ばれる、超能力を持った7つの氏族でした。物語は、このダーコーヴァを舞台に、時代を変え、主人公を変え、さまざまな物語を紡ぎ出していきます。1988年までに17タイトル22冊(外伝2巻含む)が刊行されたのですが、発行元の東○創元社が次巻の予告までしておきながら翻訳・刊行をストップしてしまいました!(怒!)全く腹立たしい限りですが、それは置いておいてなんでこのSFが石と関係あるかと言いますと、ダーコーヴァの支配階級である「コミン」たちは、たいてい「マトリクス水晶」とか「マトリクス」(某映画ではない)、あるいは「スター・ストーン」と呼ばれる石を持っていて、その石は超能力の増幅装置の役割を果たしています。そして、マトリクスは所有者に完全に同調していて、他人(親友や恋人など、深い信頼関係にある者は例外)がさわれば所有者は苦痛を感じ、むりやり奪われれば命を落とします。そして、所有者の元にあるときは、中に青い灯を灯し、星のような輝きをはなっている石も、所有者が命を落とすと光を失ってただの石となるか、燃え尽きて消えてしまうのです。石が好きで、SFが好きとなれば、この設定に心動かされないわけにはいかないでしょう!物語の石とは百も承知の上で、「欲しいよなあ……」とぼやいたものです。さて、このマトリクス(某映画ではない)、形はほとんど描写されておらず、本文を読む限り手のひらに入るくらいの厚めのレンズ状、挿絵には手のひらサイズの上下に押しつぶしたソロバン型水晶のように描かれています。そう……。この青い写真を撮ったとき、私は即座にマトリクス水晶を連想したのです。だからこその「青い夢のかけら」。このタイトルには、こんな裏話があったのでした。追記写真のもとになった石は、ダルネゴルスク産のソロバン玉型水晶です。一見半透明に見えますが、ごくわずか緑が買っており、緑水晶の名前で売られていることもあります。この緑はHedenbergite(灰鉄輝石/ヘデンベレグ輝石)による発色で、同じダルネゴルスクでは、つくしのような形をした濃い緑色の水晶も採掘されますが、これも同じHedenbergite(灰鉄輝石/ヘデンベレグ輝石)による発色だそうです。7月7日の日記に載せたこの写真↓ の左側の石について追加情報。ガネーシュヒマールでも険しいところで採れると聞いたこの石、さらにくわしく聞いたところ、晶洞の天井から、つららのように生えているのだとか。すると……なめらかな方とザラザラしている方ととぢらが上なんだか、わからなくなってきました。※本来の日記?天気は晴れ、やはり暑い日が続いていますが薄雲がかかっているようで、写真には光量が不足気味。池袋の化石・鉱物市場ではモリオンやスモーキークォーツを買ったので、光量が乏しいと、ちょっと厳しい……。ところで、天気予報を見るたび、「おお、あと2日もすれば最高気温が30度ちょいまで落ちるぞ」と思うのですが、その予報がどんどん先送りされているように思うのは私だけでしょうか?※一日とばしたけさらんぱさらん? 観察日記本日も変わりなし。持ち帰るときに折れ曲がってしまった綿毛くらいまっすぐのびないものかなあ……。
2004/07/18
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突然だが、「動十分心、動七分身」(どうじゅうぶんしん、どうしちぶしん)……という言葉がある。能を大成させた世阿弥の言葉である。なぜ、こんな言葉を知っているかというと、以前、とある文化会館のイベントパンフレットの原稿を書いたことがあって、そのときの紹介イベントが能だったのである。いくら、ライター(もどき)とはいえ、能については全くの素人に書かせるなんて、今思っても、とんでもない仕事だと思う。……という話は置いておいて。そんなこんなでたまたま知った言葉である。意味は、「心は100%動かし、実際の演技は70%に抑えよ」というようなことらしい。世阿弥の言葉としては有名な(?)「秘すれば花」に通じる言葉と言えるかもしれない。突然こんな言葉を持ち出したのは、最近、石の写真を撮っていて、なんとなく通じるものがあるような気がしてきたからである。ご存じ、私は石の写真を撮っているけれど、ネットショップの商品写真にはならない……と思っている。補正はかけるが、変形はしていない。疵や欠けを消すこともしていない。紛れもなく石の写真なのだが、実物の石とは違うのだ。石の思いがけない表情を写す、と言えば聞こえがいいが、要は石の一部分しか写してないのだと思う。アップにすることで石の一部分を切り取るという意味ではなく、数ある石の表情の限られた一部しか写していないという意味だ。でも、私自身はそれでいいと思っている。石の表情は、見る人によって限りなくあるのだし、見た人が見つけた数だけあるはずだからだ。ならば、私は自分に見える石の表情に迫りたい。そこで「動十分心、動七分身」である。心を100%動かし、実際の動きは70%に押さえよ……とは、言い換えてみれば観客に30%の想像の余地を残せ、という意味にもなるし、押さえても、観客に想像させ得る演技であれ、という戒めにもなり、動きを押さえるために、何を切り捨てられるのか、と問いかけるものでもある。あるいはもっとも厳しい意味としては、動き以上に心を動かしているか、というものかもしれない。時々、私は写真を撮りながら、なぜか「甘えるな、甘えるな」と考えている。石の美しさに甘えるな、きれいにとれたからといって、終わりにするな。タイトルを付けるのに、言葉の数を使って甘えるな。甘えを振り切って、そぎ落とせるところをそぎ落として、自分の感覚をきりきりと締め上げなければ、石に迫ることができないような気がしてしまう。このブラジルのモリオンを写したときは、なぜか、そんな感覚を強く感じた。「石の美しさに負けるな」と書いたけれど、この石はカザフスタンのモリオン以上に艶がなく、あちこち欠けて、言ってみれば「石ころ」的外観をしている。そこにペンライトで一部分だけに光をあてて、撮った。石のディティールが浮かび上がり、輝かないはずの石が輝き、不透明なはずの石が光を透し、ある部分は影に沈んだ。反射させ、透かし、影に落とす……その3つの要素を意識したのもこの時だったし、石に向かって意識をきりきりと絞り上げる感覚を実感したのもこのときだった。以来、わけもなく自分に挑戦的になりながら、石の写真を撮ってきたのだが、にわかに気になるこの言葉。心は動いているか?以前に比べて石について少しはくわしくなったし、写真も撮れるようになった。だが、そんなことに惑わされて、心を動かすことを忘れていないか?エラそうなことを言って写真を撮って実際に心はそれ以上に動いているか?……どうなんだろう。今日は、池袋の鉱物・化石市場の初日。そういうところに行けば、石仲間と出会うのはなかば当然。石好き同士が集まれば、戦利品の披露というのもこれまた当然の成り行きである。石の好みはそれぞれだし、その人ならではのチョイスも興味深い。そんなときに「この石だけが輝いて見えた」「この石は強いねえ……」そんな言葉を聞くと、うらやましさと同時に、自分自身と、買った石について、ホントにその石に惚れ込んでるかい? と自問自答したくなる。いろんな石好き仲間に会って、とりとめもなくこんなことを考えてしまった。しまった……まとまらないこの文章そのものが、甘えじゃないか。
2004/07/17
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昨日は、思いがけず雷ネタからライトニングクォーツを取り上げてしまいましたが、本当は、ファントムの次はルチルのつもりでした。※2006年5月22日写真差し替えこの石は、わずかに色づく程度のシトリンに、ルチルが入っています。何と言っても、見どころは「たなびくようにウェーブする、ルチル」でしょう!右側のカットは、そのアップ。ルチルでも特に細くて繊細なものを「エンジェル・ヘアー」と言いますが、これぞまさに天使の髪。こういう石が量り売りで売られているのですから、ミネラルショーおそるべし、です。さて、ルチル入り、トルマリン入りなど、水晶に内包される鉱物はさまざまです。以前に聞いたところによると、ルチル入りは、「最初にルチルが結晶していたところに、あとからそれを包むように水晶が成長した」もの、トルマリン入りは、「最初に水晶が結晶していたところに、あとからトルマリンが水晶を溶かしながら、中へと結晶していった」ものだと聞いたことがあります。この情報については、ちょっとうろおぼえなので、確認をとりたいのですが、そのへんの情報がなくて困ってます。まあ、おいおい確認をとるとして、仮にルチルが先に結晶していたのだとしたら、この石の場合はどうなるんでしょう?このルチルはまさしく髪の毛みたいに結晶したのでしょうか?(いくらエンジェルヘアーでも、これが単独で岩から生えていたらちょっと……)また、水晶は何万年何億年もかけて成長すると言われていますが、それほどゆっくりとした成長で、どうやってルチルが波打ったままインクルージョンされることができるのでしょう?考え出すと謎は深まるばかりです。ファントムにせよ、こういうルチルにせよ、永久に動きをとどめたような水晶の内包物を見ていると私はなぜか「音」や「音楽」という言葉を連想します。こういう美しい謎は、そのままにしておきたいと思う反面、やはり謎を解き明かしたくなってきます。ルチル入りの水晶の写真を撮るには、一にも二にもルチルを美しく輝かせることにあります。この写真では、水晶の真上から電気スタンドの光をあてました。コツは、カメラ構えた状態で石が一番きれいに見えるよう、「石の位置」と「カメラの位置」を微調整することでしょうか。カメラの位置というのは、意外に盲点で、カメラの位置を変えると見え方がかなり違ってきます。これは普通の写真にも言えることです。スナップ写真を撮る場合、たいていは立ったままカメラを構えますが、機会があれば、手近なところに昇って高いところから、逆に、しゃがんで低い視点で、あるいは、下から見上げるように、もしくは、思い切って画面からはみ出るくらいアップに……など、いろんな視点で撮ってみて下さい。いつもと違ったおもしろい写真が撮れるはずです。石の写真の場合なら、斜め上から見下ろすだけでなく、石と同じ高さまでカメラを下げて見るとか、あえて逆光で撮るとか、虫眼鏡、ルーペで一部分だけ拡大するとか、いろいろ買えて撮ってみるときっと新しい発見があるはず。※けさらんぱさらん? 観察日記さすが植物タイプ……全く動かず。おしろいを食べているようでもないし。
2004/07/16
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更新記録:天珠コーナーに「天珠比べ・その2」を追加。今日の朝は、3時半に目が覚めた。……と言っても、昨日11時半に寝たわけではない。ちゃんと12時に寝たので、今日は30分早く暑さに耐えきれなくなったらしい……。そこで、昨日の決心通り、もそもそ起き出して窓を開けた。いくら朝が早い季節とはいえ、3時半。わずかに空は白みはじめていたが、まだ暗い。「夜明け前が一番気温が下がると言うし……」と期待しつつ窓を開けたのに……。すでに蒸し暑い(怒)昨夜から温度が下がらなかったのかもしれないが、どうやら私は、部屋越し窓越しに気温を感じ取り、30分も早く目が覚めたらしい。昨日は、陽射しもきつく気温も高かったが湿度が低く、西日がさし込むまでは過ごしやすかった。ところが、今日の午前中は昨日と同じように晴れているのに湿度が高くて蒸し暑い。……と思っていたら、2時頃になって曇り始め、遠くでごろごろいい始めたと思ったら雨!あわてて洗濯物を取り込み、日記を書き込んでいる今、大きな雷鳴が空を駆け抜けていった。空を駆け抜けていったというのは、何もカッコつけて書いたのではない。うちは東に玄関、西に窓があるが、玄関の方から聞こえたゴロゴロ……が文字通り右から左に駆け抜けるように、窓の方へと移動していったのだ。雨はざーっと降ったかと思うと小降りになり、またざーっと降るということを繰り返している。いっそのこと思いっきり降って、建物や地面を冷やしてくれないかなあ……。……ということで雷の話からはじめたので、今日の石ネタは、ライトニングクォーツと言うことにしてしまおう。ライトニングクォーツ……雷水晶である。(と書いて写真を用意していたら、ゴロゴロというより、バリバリッという感じの特大カミナリ。ちょっとビビった) ブラジルのミナスジェライス州で採掘される、独特の傷跡を持つ水晶で、フラッシュ・ストーンとも、現地では「Pedra de Raio (ペドラ・デ・ハイオ、”稲妻の石”)」とも呼ばれているそうです。もっとくわしく言うと、ミナスジェライス州でも Espinhaco(エスピニャッソ)層群に属するColluvial (コルヴァイル)鉱床から産出するものだけがライトニングクォーツと言われるのだとか。コルヴァイル鉱床は珪岩の地層で、この地層を覆う砂岩が絶妙に水分を含んでいて落雷の電流を通したため、鉱床の中の水晶に伝わり、同時に地層が水晶を包んで守ったことから水晶自体が破裂して破損することなく落雷(電流)の痕を残した……つまり、雷水晶はいくつもの条件が巧みに重なり合って生まれた水晶というわけです。しかも、この落雷の部分は、水晶が瞬時に高温(573度以上)になったため、クリストバライトという物質に変化しているそうです。(クリストバライトは、テクタイト(隕石ガラス)の一種であるリビアングラスの中の小さな白いつぶつぶとしても見られます)雷水晶は、一見傷だらけで、表面が少々白濁していて(これもクリストバライトによるものだとか)、あまり見かけの良い石とは言えませんが、変わったもの好きの私は、けっこう好きな石だったりします。写真は、同じ石を方向違いで写したもので、長さは8センチほど。小さい割にハデに落雷の痕を残しています(写真左)。そのうえ、この石には複数箇所落雷の痕があり、落雷が石の中に伝わったんじゃないかと思われるようなインクルージョンも見られます。(写真右。左上から石の真ん中を白い筋が走っている)「天と地を結ぶ鍵」……なんて考えると、すごくロマンがあると思いませんか?このほか雷関連では、落雷によってサハラ砂漠の砂がストロー状に溶けて固まった「雷管石(フルグライト)」なんてのもあります。(WEBアルバムの「STONE NOTE」に載ってます)こちらはピカッの一瞬で生成された「世界最速の鉱物」ですね。ライトニングクォーツについて追記。ライトニングクォーツは、濡れた砂に水晶を埋め、そこに人工的に電流を流して「落雷」させるという実験で、同じような傷跡ができると証明されたそうです。……なので、人工的に作ることも可能なんだそうで、「人工ライトニングクォーツ」もあるということです。……心配。カミナリその後。3時半頃、カミナリが激しくなる。ゴロゴロ……が、ガラガラ……ッになり、そのうちバリンバリン、ドカドカドカッ! という感じになって、部屋の蛍光灯が一時的に暗くなったり。これはやばいと一事パソコンの電源を落としました。空はますます暗くなり、外が白くかすんで見えるほどのスコール!不自然に大きなしぶきが上がることがあるので、なおもしばらく見ていたら、雹が雨に混じっていました。大きさは直径1cm弱、厚さ2mmほど。以前勤めていた会社で、過去の水害の体験のインタビューをしたとき、「雨が息をしとるみたいに降ったんやさなぁ……」と語った人がいた。今日の雨はちょっとそのことを思い出した。氷混じりの雨のおかげで涼しくなるかと思いきや、湿度が上がってうっとうしくなっただけのような……。なんだか今日の日記は、日記を通り越してカミナリの現場中継みたいです。※昨日に続いてけさらんぱさらん?観察日記全く動かず、変化なし。綿毛におしろいの粉が付いてけばけば状態もそのまま。
2004/07/15
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更新記録:ヒマラヤ水晶の「チベットその他」に新産地カイラスを追加、パキスタンに写真とコメントを追加。何とファーデンのクラスター!同じく「ヒマラヤ地図」にカイラスの位置をマーク。※以下本文です。幽霊……といっても、ホラーな話ではない。連日石の話ばかりしているわたしのことだから、「幽霊」も石の話。そう、ファントムである。原石派のわたしだが、ファントムだけはポリッシュの方が断然多い。ご存じ、水晶のファントムと言えば、結晶の成長が止まったり遅くなったりした際、不純物がそのときの結晶面に付着し、結晶が成長を再開したあとも痕跡なって残る、いわば水晶の成長の記録である。それだけに色も形もさまざまで、いくら持っていても、やっぱり買ってしまう。下の写真は、その一部だ。1のひときわ目立つ赤いファントムは、鉄分が付着したことによるもの。11のアメシストのファントムは、実物はもっとはっきりくっきりしていて、透明な水晶の上にアメシストが結晶したものらしい。アメシストの発色は鉄イオンによるものだから、この水晶は途中で成長の環境ががらっと変わってしまったということを、しっかり記録しているのである。4や5や7や8のように、水晶がだんだんと大きくなっていった様子がわかるファントムもある。そんなファントムでも、10のように何層も何層もかさなるとさすがの迫力だ。(背後の模様は、小さな結晶が無数に刺さっているため)特に見て頂きたいのは3と9だ。3はヒマラヤ水晶(ガネーシュヒマール産)のファントムで、ファントムには珍しくみがかれていないもの。ヒマラヤ山脈造山の激しさと膨大なエネルギーを物語るように、そのファントムはうねり、蠢くように形を変えながら、世界最高峰の山脈の歴史を刻みつけている。この石を見つけて日に透かしたとき、このファントムが輝いて、空へと昇っていくように見えたものだ。6は、白い部分をよく見て欲しい。いくつものポイントが見えるだろうか?なんとこの石は、もともといくつかのポイントが集まったクラスター状だったものが、ひとつのポイントへと姿を変えて成長したものなのだ!もちろん、ポリッシュの中には磨いたことによってもともとも形が変えられてしまっているものも多い。そういう場合は、ファントムの形と結晶の形を比べ、大きな差がなければ、ほぼ結晶の形通りに磨かれていると見ることができる。では、この石の場合はどうだろう?……心配ご無用。写真にはなかなか写らないのだが、白いクラスター部分を覆うように、ひとつのポイントとなった状態のファントムがちゃんと存在している。クラスターがひとつのポイントに変化するなんて、この水晶は、どんな気分の変化をおこしたのだろうか。私の持っているファントムは小さなものが多いが、それを並べて見てみると、石が、聞こえない音か音楽に共鳴しているように思えてくる。それは石の成長の軌跡。地球の胎動の証。そんな痕跡を刻み込んだ小さくて可愛い「幽霊」をころころさせていると、無条件でうれしくなってしまうのは、私だけだろうか?※緊急企画 「けさらんぱさらん?」観察日記昨日つかまえた謎のモノ。「植物タイプ」のけさらんぱさらんにそっくりなので、しばらく観察してみることに。今日は、けさらんぱさらんのエサの定番「おしろい」を入れてみた。おしろいといってもフェイスパウダーなんだけど……。一応、裏におしろいと書いてあったし、ファンデーションを入れた人もいるそうだから、よしとしよう。入れてみたら綿毛の先に粉が付いてちょっとけばけば。こんなんでいいのだろうか……?※そして本来の日記今日も早朝に暑くて目が覚めた。時計を見ると4時半。いつもだと4時に目が覚めてしまうのに、いつもより30分がまんできたのか、と思いきや、昨日寝たのが30分ほど遅かったのだ。寝る直前までクーラーをつけていたから、暑くて目が覚めるまでの時間は同じ。はかったように4時間で目が覚める。(たいていいつも12時に寝て暑くて4時に目が覚める)よし、明日は4時に目が覚めたら、その時点で窓を開けよう!
2004/07/14
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今日はちょっと番外編です。ネタは2つで、本のおすすめと石屋帰りにつかまえた変なモノ。ここで警告です!虫が死ぬほどキライな人は、後半部分をご覧にならないことをおすすめします!虫ではありませんが、非常に虫っぽいものの写真が出ております。逆に「けさらんぱさらん」という、謎の生物に興味のある方は必見!変な出だしで失礼しました。今日はちょっと番外編で石の好きな人におすすめのSF小説です。(鉱物系の石好きさんよりは、スピリチュアル系……少なくともこれまでの私の話におつきあいいただけた人へのおすすめです)石関係の本は皆さんご存じでしょうし、あちらこちらで紹介されていますが、SFというのはないでしょう♪おすすめするのは「クリスタルシンガー」(アン・マキャフリー著・ハヤカワ文庫)です。ひょっとしたら絶版になってしまっているかもしれない、ちょっと古いSFです。主人公はキラシャンドラ。プライドが高くて気が強い(ちょっとお近づきにはなりたくないようなタイプですが)声楽科の学生です。彼女はプロを目指して勉強をしていたのですが、最後の試験で声に疵があるとして声楽家への夢を断たれます。当然試験に合格するものと思いこんでいたのに大ショック!ですが、それはそこ、プライドの高いキラシャンドラは、「プロになれないのなら音楽なんか捨ててやるわ!」と、学校を飛び出し(←ヤケ?)、偶然の出会いからクリスタルシンガーを目指すことになります。そして、試練や出会い、幸運やさまざまな体験を経てみごとクリスタルシンガーへ……!と、あらすじはこうなります。実は、その名も「キラシャンドラ」という続編があり、「クリスタルシンガー」は、主人公と作品世界の紹介っぽいパートになっています。では、なぜ石好きさんにおすすめなのかというと、この作品に出てくる「クリスタル」の描写がすばらしいからです。クリスタルといっても水晶ではありません。ボーリィブランという星のみで採掘される特殊な結晶体で(石英、と書かれていますが……)、白、緑、青、薔薇、黒などさまざまな色があり、色ごとに用途は違いますが、星間通信や宇宙船の推進装置、記憶媒体、楽器などに欠かせないものとされています。これらのクリスタルは音波カッターで切り出され、採掘士は「声」でカッターを調律することからクリスタルシンガーと呼ばれるのです。シンガーたちはクリスタルに敏感で、その響きを肌で感じます。また、クリスタルを探しに岩場に出れば、「ごくごくかすかな囁き声がするばかりだったが、その囁きは風ではなく、しかも大気ではなく、足の下の岩を通して伝わってくる」。声をかければ、「同じ音が耳にこだまして、踵を通り抜け、共鳴が神経の末端まで達し、引きながらも神経系統を愛撫される快い感覚の余韻を残していった」。……という感じ。私は、石のパワーやバイブレーションと言われるものに大して、てんで鈍いのですが、もし、それが感じられたなら、このような感じではないかと、想像を逞しくしてしまいます。さらに主人公キラシャンドラは、見つけるのも切り出すのも一番難しいとされる黒クリスタルを切り出し、惑星間規模で同時通信を可能にする通信装置としてそのクリスタルを設置します。そのクライマックス、キラシャンドラはクリスタルを通り抜けた通信を我が身に感じ、人間の声では歌うことのできない和音を歌い上げます。その和音、「宇宙を渡る和音を歌う」とは、いったいどんな体験なのか。細かく言えば、SF好きをわくわくさせる設定やしかけがあり、それをキラシャンドラというアクの強い主人公に絡めて生き生きと描き出していくのですが、クリスタルの絡みは、石好きな私をさらにわくわくさせてくれました。もしかしたら、アフガニスタンのモリオンをはじめ、黒い水晶好きのルーツは、ボーリィブランの黒クリスタルにあるのかもしれません……。さて、番外編の後編です。もう一度警告します。虫嫌いの方は、ここで写真を見るのをやめましょう。今日、石屋へ寄った帰りにこんなものをつかまえました。 たんぽぽの綿毛のようですが、ずっと大きく、綿毛はさらに枝分かれしています。(見つけて、手に包んで持って帰ってきたので、ちょっと毛が折れてます)真ん中には穴があいていて、種が付いていた様子には見えません。私が思うに、これは「けさらんぱさらん」という生き物ではないか……と。「けさらんぱさらん」とは、白いふわふわした毛の塊で、おしろいを食べて成長し、持っていると幸せになる……というなぞの生き物なんだそうです。こちらのサイトがけさらんぱさらん情報をくわしく載せていらっしゃいますが、ここによせられた情報を見ると、これは「植物タイプ」にそっくり!いやあ、東京で、歩いている足下に落ちているとは思っても見ませんでした。いったいこいつは動くのでしょうか?おしろいを食べるのでしょうか?はたまた「幸運」を運んできてくれるでしょうか?しばらく観察してみます!14日朝。とりあえず、プリンの入っていた卵形の容器にお入り頂いています。蓋もあるし、蓋に穴も空いているし、大きさもちょうどよさそう。あとはおしろいの代わりになるモノを探さねば……。今朝見たら、綿毛の一本にものすごく小さい水滴が3粒ついていました。容器は乾燥していたし、濡れた手で触ってもいないし……水滴はコイツが出したものなんでしょうか?
2004/07/13
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※日記部分は長くなったので文末に移動させました。石の好みは人それぞれだ。透明な水晶が好きな人もいる。ローズクォーツのようなやさしい色の石が好きな人もいる。石のパワー/バイブレーションに敏感で、感覚で選ぶ人だっている。私の場合、石の好みはと聞かれたら、(1)原石が好き(2)ある程度透明感がある方が好き(3)変わった形が好き(4)珍しい石が好き(5)大きすぎないのがいい(6)写真に撮りがいのある石が好き(以上、順不同)……と答えるだろう。あるいは、一言にまとめてこんなことを言うかもしれない。「物語がある石が好き」ただ、珍しいだけでなく、きれいなだけでなく、そこに「物語性」のある石。たとえば、こんな石だ。ラベルを紛失してしまって、産地がわからなくなってしまっているのが今となっては残念なこの石は、解説するならヘマタイトとレピドクロサイトの入った水晶である。(追記:産地判明。ブラジルの Burmado,Bahia。ラベルでは「ヘマタイト入り水晶」となっていた)大きさは、さしわたし6cmほどと大きくはない。しかも、水晶そのものがスモーキーがかっていて透明度がさほど良くないので、パッと見には何か黒いものが入ったあまり見栄えのしない石に見える。ところが、光に透かせばこの通り!かなりの密度で入ったレピドクロサイトがまるで炎のように変貌する。この石を見つけたとき、実は仲間が2つほどあった。例によってライトで照らして選んでいた私は、すぐにレピドクロサイト・インクルージョンの美しさに気が付いた同じようにレピドクロサイトが輝く3つの石のなかからこの石を選んだのは、写真に写っている、大きいヘマタイト片のためだ。「日蝕みたい」その印象を撮ったのが右上の写真である。石(ヘマタイト片)の真後ろからペンライトで、直接カメラに写らない角度を探して照らすと、まさしく日蝕。「黒い太陽を閉じこめた石」……なんて、ファンタジー小説の一節に出てきそうではないか。このほかにも、石の中に水族館を、幻の黄金都市を氷でできた大聖堂を、フロドが指輪を投げ捨てた滅びの亀裂を極北の雪原を星の海を渡る船を……石の中に見つけてきた。それは、「イシス」とか「カテドラル」とか一般に語られる石の形にはない、「その石だけの形」。気づいた人だけが見ることができる、気づいた者と石とのあいだだけに存在する「物語」。私は石から物語を読みとるために、デジカメとルーペと虫眼鏡を手に、今日も石を眺め回している。※やっぱり、こっちが日記?今日は曇りで幾分過ごしやすい……と思っていたら、夕方になって雨がぱらぱら。そうしたら、一気に湿度がアップ。不快指数も急激アップ!「過ごしやすい」なんて思っていただけに、倍増しでうっとうしく感じてしまう……。……で夜になってクーラーをつけた。ここのところ、クーラーをつけたり、電車に乗って(適度にすいていて座れたりすると)涼しいところにいると眠くなる。寝る前にクーラーを消すのだけれど、たいてい3時か4時に目が冷める。だんだん涼しさが消えて暑くなり、暑さに耐えきれなくなると、目が覚めるらしい。毎日、はかったように同じ時間に目を覚まし、枕元の扇風機を回して二度寝する。朝食の準備に起きるのは6時。このとき眠くて起きられないということはないので睡眠は足りていると思っていたのだけれど、どうやらちょっと睡眠不足?それとも夏バテぎみ?(……といっても梅雨明けはまだなのに)温度が下がると眠くなるなんて、なんだか「冬眠」みたいで笑ってしまった。ああ、田舎にいたころ2階の窓を開けっ放し、天然クーラーの中で寝ていたころが懐かしい~!梅雨の時期はさすがに蒸し暑いけど、梅雨がすぎれば夜は快適、時々寒くなってタオルケットを巻き付けるくらいだったのに。暑くて目が覚めるなんて、いや。
2004/07/12
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※こっちが本当の日記?参議院選挙の投票に行ってきました。場所は近くの小学校。行ってみてふと気が付いたことが。隣接して市民会館と小さな公園があり、桜の木などがうわっているのですが…………セミの声が聞こえない。実家(田舎)にいたころは、今頃ともなれば蝉「時雨」ならぬ「土砂降り」くらいうるさく鳴いていたものですが……。(夜は夜でカエルの大合唱)東京ともなると、郊外でもセミは鳴かないもんなんでしょうか。※以下、本文です6月24日の日記の話題もマクロ写真だったのだけれども、今回はマクロ写真の方法ということでひとつ。マクロ写真といえば、ご存じ「超アップ写真」のこと。小さいことを「ミクロ」といい、プランクトンなんかをあつかったTV番組では「ミクロの世界」と言ったりするけれど、なぜか小さいものを大きく写すのは「マクロ写真」であり、そのためのレンズは「マクロレンズ」だったりする。今でこそレンズ前1cmとか3cmまで近寄れるマクロ撮影が得意なデジカメが、そこそこの値段で手に入るけれど、私がデジカメを買ったとき(……といっても2003年だ)は、手頃なカメラと言えばレンズ前10cmが普通だった。しかもデジカメを買ったときは、石の写真にハマろうとは夢にも思っていなかったのでコンパクトなのが便利だとパナソニックのLumix F-1を選んだ。もちろん接写はレンズ前10cm。予算の関係もあって大きさが制限される私のコレクションは、悲しいほど小さくしか写らなかった。「もっと大きく写したい!」……ということで活躍することになったのが「虫眼鏡」と「ルーペ」。カメラには「マクロコンバージョンレンズ」なるものがあって、それをつけると接写能力がアップする。だが、コンパクトさが売りの私のカメラには装着できないし、そういう別売りレンズはけっこう高かったりするのだ。その点、虫眼鏡とルーペは安い。ルーペは10倍で1000円、虫眼鏡に至ってはダイソーで100円(税抜)である。使用方法はごく単純だ。レンズの前に虫眼鏡かルーペをあてて、あとはピントを合わせてシャッターを切る。それだけ。どんな方法でもいいから虫眼鏡orルーペとレンズは密着させた方がいい。(私は虫眼鏡ごとデジカメを手でホールドしている)もちろん、最初はうまくいかなかった。失敗原因のダントツはピンぼけ。これにはいくつか理由がある。まず、透明な石ではオートフォーカスが効きづらいこと。これは、デジカメの小さなモニターでどのように見えたらピントが合っているかに慣れ、かつ自分でカメラを微妙に前後させて手動でピントを合わせるしかない。たいてい、大きく写したいがために近寄りすぎていることが多いので、ちょっと引いてみるとピントがあったりする。(石と同じ距離のところにピントを合わせやすい小物を置いてそこでピントを合わせ、ピントがあった状態で石の方に移動する「置きピン」という方法もあるが、これも慣れが必要)もうひとつはピントの合う範囲が狭くなること虫眼鏡よりルーペ、デジカメのズームが低いより高い方と、倍率が高くなるほどピントが合う範囲が狭くなる。ルーペを使ってデジカメのズームを上げた場合など、まさしく「ピンポイント」でしかピントが合わなくなる。だから、「ピントを合わせたい位置」をはっきり決めて、手ぶれしないよう、慎重にシャッターを切らなくてはならない。さらにマクロ撮影ではレンズに光が入りづらくなるので、光量が不足しがちになる。目ではちゃんと見えているのに、写った写真はまっ黒、なんてこともある。なので、懐中電灯を石のすぐそばに置くとか、逆光で石越しに光を入れるとか、とにかく光を補う工夫をする。……と言っても、光が不足するのはルーペを使ったときくらいで、タンブルくらいの石の全体像をカメラのフレーム(写真に写る範囲)に適度な大きさで写すのなら虫眼鏡で十分だし、光の心配やピントの合う範囲の狭さもほとんど気にならない。だが、ルーペを使った超マクロ写真は、イケる!サンストーンのキラキラがレインボーだったり(1)、レコードキーパー(水晶の錐面に時々ある△の凹凸)に年輪のような模様が見えたり(2)、フローライトの八面体に入っていたパイライトのつぶつぶが宇宙のように見えたり(3)、(4もフローライトの八面体。こっちはパイライトがスティック状)もう、これがあの石か!? と思うほどおもしろい。ピンぼけの山を築こうが、(撮って撮って撮りまくり、消しまくれるのがデジカメの醍醐味!)変な姿勢でカメラを構え続けて背中がぎしぎしきしもうが、そんなことは何ほどのことでもない。視界一杯に石の世界が広がる幸せ……♪そして「小さな石でも全然OK!」という財布にやさしい余録付きだったりもする。追記これから石の写真を撮るためにデジカメ購入をお考えの方へ。・なるべく接写に強い機種を選びましょう・あるいは、コンバージョンレンズがつけられる機種を選びましょう・ACアダプター付きか、ACアダプターで電源がとれるものを(室内撮りが多いので、ACアダプターが使える機種が便利)そして、個人的にプッシュ。・カメラの色はなるべく「黒」を!最近ではシルバーをはじめ、さまざまな色のカメラがありますが、接写をお考えなら黒を!磨いた石を撮る場合、明るい色のカメラだと石に写ります。私のカメラは赤いのですが、色が移り込むので時々困っています……。そうそう!石の写真を撮るときはフラッシュは厳禁です。フラッシュをオフにできる機種を選びましょう。私のはオフにできないので、指で押さえて隠しています……。
2004/07/11
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ちょっとお知らせお気に入りページに登録している「デザートローズ」さんで、今日と明日、トルコ石のルースの販売会があるそうです。土日はなかなか出歩けないので、平日に顔を出して聞いてみたら、かなりレアなラインナップ!見たい~。ちなみにエメラルド・バレーが中国、スカイ・ハウスがチベットの産地だというのははじめて知った。スカイハウスのトルコ石は、鮮やかな水色とダークグレイの母岩の取り合わせがとてもきれい。もうちょっと追加。スリーピングビューティー産のトルコ石を持っているのだけれど、デジカメはああいう色鮮やかな石はちょっと苦手。色の微妙な表情が拾えなくてのっぺりしたり、明るい場所での撮影なのに一番色の強いところに反応してまわりが夜のように暗くなってしまったり。一か八かで黒いバックではなく、淡い水色の布を使ったら意外にきれいに撮れました。今日は追加ばかり……。第3回池袋鉱物・化石市場7月17日(土)12時~18時 7月18日(日)10時~17時 場所/池袋サンシャインシティ文化会館7階会議室(入場無料)都合が合えば行きたい……。 ※以下本文(?)です。虹といっても水晶の中に出る虹である。きれいに虹の出る石はいくつも持っているのだが、不思議なことに「虹」を理由に買った石は2つしかない。その理由は簡単、お店できれいにライトアップしたり自分でライトアップしちゃったりすると、あんがいと虹が見えないものなのだ。だから、家に帰って蛍光灯の光で見てはじめて、「あら、きれいな虹。ラッキー♪」なんてことが多い。おかげで、このごろは店頭で「このクラックなら虹がきれいに出るハズ」という見極めがつくようになってきた……みたい。見てきれいな虹は、写真に撮ってもきれいである。同時に、見えているはずなのに、なぜか写らないのも虹である。光の反射の具合で見えるものだから、ほんのわずかの角度の違いで、虹が出ているはずのところが白く反射して写ってしまうのだ。もうひとつ、虹は石の内部に出るものだから、「石の表面」にピントを合わせるか、虹が出ているあたりの「石の内部」にピントを合わせるかで見え方が違ってくる。虹にビシッとピントを合わせるとものすごくきれいなのだが、「石の中の虹」だとわからなくなってしまうこともある。……と、書けばもうおわかりだろう。虹は、私が燃えるポイントなのだ!虹を撮るためにいろいろ工夫した。まず、虹の見える「石のベストポイント」を探す。次に虹を見るための「自分のベストポイント」を探す。自分のベストポイントを崩さないように、石と視線の線上にデジカメを持ってくる。オートフォーカスの後、自分でカメラを微妙に前後させる「手動フォーカス」で虹にピントを合わせるのか、石の輪郭も残すのかバランスを決定する。……という具合だ。その成果がこれ1はヒマラヤ水晶の丸玉に出た虹。 この丸玉は、珍しく虹を決め手に選んだ。 非常にはっきりとした虹が出る石で、 これほどたやすく虹が撮れる石を他に知らない。2はガネーシュヒマールのヒマラヤ水晶のポイントに出た虹。 こんなに大きくはっきり虹が出るのに、 店頭で石を選んでいるときには全く気が付かなかった3もヒマラヤ水晶。 これは派手なクラックを見て、コレなら虹が出るはず、と選んだ。 読みは大当たりだったが、なかなか撮れなくて困った。4は産地不明のスモーキー・ルチル。 小さな小さな虹なので、石全体を写すことは難しいが、 こんなアップも不思議な感じがしてきれい。5は中国産のエレスチャルに出た虹。 これも「虹だ、ラッキー♪」のクチ。そして今日は写真をもう一枚。このきらびやかな色彩は、すべて右下のスモーキー・カテドラルの虹である。この石ははじめ、内部の煌めきに魅せられ、次に虹が出ていることに気づき、虹に霧中になるあまり、虹がきれいに撮れたあとで、けっこう厚みがあるのに向こう側の指が見えるくらい透明度があるのだと改めて気が付いた石だったりする。空の虹を独り占めするのは無理だけれど、こんな虹を独り占めできるのならいいかも。
2004/07/10
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更新記録……というより疑問。またもや新たなヒマラヤ水晶の産地を見つけた。「カトマンズの西ブータンとの国境近くのサンコサワー」と言うところだそうだ。でも、ネパールはブータンと国境を接していないんですけど……?※以下日記です。(※2006年5月22日修正)「二人羽織水晶」に続く第2のあだ名水晶をご紹介します。。この石は、ロシアの沿岸州ダルネゴルスク産のヘデンベルグ輝石を含む緑水晶で、私をロシア水晶にハマらせるきっかけとなったと言っても過言ではありません。写真は、そのへんてこりんぶりを見ていただくために石の各部分を写してみました。この石、パッと見からして「水晶?」と念を押したくなるような姿をしています。水晶の基本スタイルである六角形なんてどこにもありません。「セプター」とか「カクタス」とか「キャンドル」とか、へんてこりんな形の水晶のための用語はたくさんあるのに、どれひとつとしてこの石には当てはまらないようです。同じダルネゴルスク産で、もっと緑色の濃い不透明な水晶がありますが、表面の結晶具合はまるで違います。この石は、アップ写真でもわかるように、「超立体レコードキーパー」とでも言いたいような三角形の面に覆われているのです。しかも……ご注目いただきたいのは本体から枝分かれした部分の先端と根本。特に根本をご覧下さい。本来ならば、この石はこの部分で母岩に接し、つくしか何かみたいに「生えて」いたはずなのです。ところが……。ここにも立派なポイントが! しかもじっくり見ると、折れたあとにポイントが形成されたと言うよりも、もともとポイントがあって、どちらかというと表面のギザギザ状の結晶が後からそれを覆ったようにも見えます。枝分かれした細い結晶部分も尖っているので、ここで母岩に接していたわけでもないのです。いったいこの石、どんな風に成長したのでしょう!?実は、根本部分のポイントに気づいたのは、買ってしばらくしてからで、買ったお店にそのことを聞いたら、店の人も頭を抱えていました。この石のおかげで「ロシアの石は変」というイメージが強烈に焼き付いてしまったのです。(ただし、こと石に関しては「変」は私にとってのほめ言葉です。念のため)以来、ヒマラヤ水晶に続いて増殖中のロシア水晶も、期待に背かず変な石ばっかり。変な石であるが故に、形も個性的で、持ち歩きには不向き……というのがちょっと悲しいですが……。長さは約7.5cmのお手頃サイズ。独特のテクスチャは、マクロ魂をくすぐり、デリケートな灰緑色は、写し取るのが難しく、チャレンジ精神をそそってやみません。「うきーっ! 写せないーっ」と叫びながらも、写さずにはいられない。今度こそ写してやるぞという気持ちで目が離せない……この石は、そんな「パワー」に満ちた石、私にとってのパワーストーンなのです。そんな石に謹んでささげたあだ名はコレ。「アスパラガス」……そんな風に見えませんか?
2004/07/09
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更新履歴トップページ、掲示板のタイトル画像変更ヒマラヤ水晶ページの産地に追加ヒマラヤ水晶地図、新産地を追加(以下、日記です)石好きにとって石の店というのは、まさに娯楽の殿堂。海外でミネラルショーがあったと聞いては、新しい石が入荷したのではないかといそいそ出かけ、そんなことがなくてもしばらく行っていないと、やはりいそいそ出かけてしまう。昨今、ネットでいろいろな石が買えてしまうけれど、やはり実物を見てさわって買いたいので、店に足を運んでしまうのだ。そんなとき、鞄の中にペンライトとルーペを忍ばせていく。これは石好きの人にとっては常備品かもしれないが、私の場合、ペンライトを店の証明の暗さを補うためとはちょっと違う使い方をする。店頭でペンライトを使う場合(もちろん店の人には許可を得て)、左手に石を持ち、右手にペンライトを持って顔の横あたりにかまえ、石全体を照らす……というかんじになるのではないだろうか。私の場合は、石全体を上から照らさない。石を「下から」照らすのである。もちろん、これは透明感のある石にしかやらないが、ペンライトを使って石の中を照らすのである。誰しも石を持ち上げ、天井の照明に透かしてみることがあるかと思うが、それのもっとアクティブな方法だと思ってもらえればわかるだろうか。アクティブもアクティブ、ペンライトのレンズの上に石を置いて、上からのぞき込むようなこともしたりする。(もちろん、十分注意して!)なぜこんなことをするのかというと、それはもう、「石の表情を見るため」という一事に尽きる。こうやって光を通すと、石が全く違った表情を見せる。クラックやインクルージョンが輝いて、思いがけずドラマチックな表情を持つ石だったり、黒っぽいと思っていたのが豊かな色彩を秘めていたり。こういう石の表情は、上から照らしていたのではわからない。……とまあ、石を選んで選んで選び倒して買うための道具としてペンライトをつかっているわけだが、もちろん、買って帰った石も、今度は心おきなく照らして鑑賞する。私は「マグライト」という、光の幅を変えられるペンライトを使っているが、100円ショップで売っている懐中電灯(小型のものが良い)でもいいので、ぜひ、石のライトアップにチャレンジしていただきたい!水晶の単結晶ならば、先端のとがった方か根本から照らすのが効果的だ。机に黒い紙か布を敷き、ペンライトを転がし、ライトのレンズ部分に水晶の先端か根本をあてるくらいの至近距離から照らすのである。ファントムが入っていればそれが輝き、そうでなくとも中のクラックやインクルージョンが輝いて、石の表情が変わるはずだ。「レムリアンシード」と呼ばれる水晶を持っているならば、根本から光をあてて水晶の中を照らし出してみて欲しい。表面の「バーコード」(レムリアンリッジ)がきれいに浮かび上がり、淡いピンクの色といくぶんマットな表面とが相まって、まさに光の造形のようにも見える。何を言うより実例を見ていただきたい!1は、下から照らし出したアメシストのファントム。実は透明だったファントムが浮かび上がった。2は、ライトニングクォーツ。こちらは先端から照らして落雷の痕を輝かせてみた。まさに稲妻!3は、いわばBefore→After。左の白いバックの写真が普通に撮ったもの。右が斜め後ろからのライトアップ。これだけ表情が違う。4がレムリアンシード。光がきれいに回り込んで、石の表情の隅々までが現れる。5は、ヒマラヤ水晶のミニクラスター。下から蛍光灯で照らして、デジカメのホワイトバランスをあえて白熱球に設定して青くなるように撮ったもの。まるで氷の花。これまでに何回か石好きの人が集まる場で、ライトアップしてみてもらったことがあるのだが、見た人のほとんどが感嘆の声をあげた。石を乗せる台で、赤や青や緑のLEDが仕込んであり、石を下から照らしながら色を変えていくものがあるが、ペンライトで照らし出す方法は、もっと光が強く、もっと表情が変わる。何より、光を動かして石の表情を探していくことができる。そんなこんなで、晴れれば窓際で、曇りや夜はペンライトを片手に、私の石三昧の日々はすぎていく。
2004/07/08
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暑い……昨日、今日と東京は、文字通り溶けそうに蒸し暑い。じーっとしていてもじんわりと汗がにじみ出る暑さのくせに、いまいちカラっと晴れないので、写真を撮るにもいまいちだ。薄く空を覆った雲のせいで光が拡散し、石の表情を曖昧にする。昨日のブルガリア産アメシストのような石には逆にそれが良かったりするのだが、今日みたいな石にはあまり有り難くない。反射と透過でエッジをきれいに見せたい石……。今日のネタはお気に入りのガネーシュ産から2つ。 先日「どこのかわからない」と言っていた鋭い形の灰緑色の石も、めでたくガネーシュ産と判明した。先日の写真とはずいぶん色が違うけれど、こっちの方が現物に近い。色と言い、つや消しパールと表現したい鈍い輝きといい「もしかして、コンクリート?」と言いたくなる個性派だ。※7月10日追記写真に写っている面が上だと思っていたら、何と逆だったらしい。そっくりな兄弟石を買われた方がいて、写真を拝見したら、写真では下になって見えないざらざらした面が実は上。写真に写っているなめらかな面が下。(写真では母岩の裏側にもたくさん結晶がくっついていたので、逆の可能性もあり?)ガネーシュでも険しいところでとれる石なのだとか。「対するもう一方は、ころりとした形に抜群の透明感。アーカンソー産と比べると、ごくわずかにクリーム色がかっている。こうして並べてみると何とも対照的な二つなのに、どちらも「いかにもガネーシュだね」といわれるのだからおもしろい。いくら探せば手にはいると言ってもクル産に比べてガネーシュ産は少ない。そんな中でこれはと思う石が(それも安く)増えていくのはとてもうれしい。そんなヒマラヤ・コレクターの私にとって、6月にはいってからこちら、にわかに熱を帯び始めている野望がある。今まではガネーシュ・ヒマール、クル、パルバティしか持っていなかったヒマラヤ水晶にガウリシャンカールとエベレストが加わった……そう、ヒマラヤ水晶すべての産地の石を手に入れたい、その名も「ヒマラヤ・コンプリート計画」!。まだ持っていないのはカンチェンジュンガとジュゴール、そして名前のみ聞くジャガルコット。カンチェンジュンガは、探せばなんとかなるかも……と思っていたら、新たな産地名が見つかった。ひとつはネット上で……パキスタンのギルギット産。もう一つはおなじみの石屋さんで……ネパール、ダディン(Dhading)産。調べてみたら、ダディンはカトマンズからガネーシュヒマール方面を含む「ダディン郡」のことであるらしい。石屋に貼ってあった地図を見ると、印を付けてあったのはどうやらガネーシュヒマールのようだ。……とすると、ダディン産はガネーシュヒマール産と同義と見ていいだろう。石そのものもガネーシュ産といってもおかしくないような表情をしている。(緑泥入りのすてきなのがあったけれど、値段が……)問題はギルギット産だ。パキスタンというだけあって、場所はインドのクルよりさらに西。広義で言えばヒマラヤなんだろうけれど、ヒマラヤ水晶と言ってもいいものか……。数少ない地図資料を見るに、どうもギルギットは広義のヒマラヤと言える山岳地帯からもズレているような気がする。しかも見つけたネットショップでは、ギルギット産はすべて売り切れ。……こいつは、手強い。もちろん、一番大事なのは、石ひとつひとつの表情だ。いくら持っていない産地とはいえ、これぞと思わなければ手を出す気はない。ヒマラヤ水晶が好きと言うのにしても、個性的な水晶が好きで、産地を見たらロシアが多かったのでロシア水晶が好きと言っているのと同じように、この石の表情が好き……と思ったら、それが産地的特徴で、その産地がヒマラヤだったというものだ。だが、ロシアの石はひとつひとつがまるで異なっているのに対し、ヒマラヤは(特にガネーシュは)その個性的な表情が「産地の特徴」になっているのがおもしろい。そのことが私の興味を「ヒマラヤという産地」に向ける要因になっている。地球が今も変化し続けている証、大地がきしみ空へと手を伸ばそうとする、まさにその場所から来た石。ヒマラヤ水晶は、大地の力につながっている。その気配を感じ取れたら、どんなにおもしろいことだろう。まるで鈍い自分の感覚を棚に上げて、そんなことを思ってしまう。昨日の日記ではないが、「こう撮れば」「もしかしてこうすれば」、ヒマラヤの気配が写し取れるのではないか、と、チャレンジ精神をかき立ててくれる石であることは間違いない。熱が入るあまり、レンズを通してにらみつけてしまうのを、かる~くいなされているように感じて、「さすがヒマラヤ、度量が大きい」とぼやいてしまうのは、単に惚れた弱みというものかもしれないが。
2004/07/07
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5日の日記に写真を追加しました。(画像倉庫に入れて貼り付け忘れるなんて鈍すぎ)……なので、今日は忘れないように最初から写真を。昨日の日記にも登場した、曇り空好きのブルガリア産クローライト付きアメシストです。パキスタン産の青水晶に似た魅力を感じているのですが、いかがでしょ。言うなれば、霧に包まれた深山。人の侵入を拒むような……というのではなく、人が未だ知らない場所。そんな感じ。形が整っているとは言い難いですが、私にとっては魅力的。……とはいえ、「インテリアの一部に♪」とか、「いつもおそばに」とは言い難いものがあります。(今もテーブルの上に置いて日記を書いているのですが、日常生活空間では激しく「異物感」あり。)手持ちの石を形で分類してみると、「手のひらサイズ以下」という自己ルールがあるため、数でトップは単結晶で、続いてクラスター、磨きのポイント、ぐっと少なく丸玉・繭玉、カボション、アクセサリの一群……の順。「磨きなんて邪道だ」というわけではなくて、磨いていないごつごつさ、時にじゃまになるくらい無骨なのが好きなんですね。となると……当然のことながら身につけられない率がかなり高い……。そもそも、原石よりも磨き、磨きよりもアクセサリー、と、人の手が加われば加わるほど物理的な人との距離も縮まっていくというのは、当たり前と言えばそうですが、考えようによっては興味深いものがあります。それはさておき、上記のランキングでもおわかりのように、原石派である私と石との「距離」はというと……案外遠いかも。もちろん、原石派は誰でも遠いというのではなく、あくまでも「私限定」で遠いような気がします。たとえば、クリスタルワークやヒーリングの世界では、原石というのはごく一般的ですし。ところが、私は、石と「ワーク」したり「瞑想」したり、石に願いを掛けたりしたことがありません。少なくとも何かの結果を期待して「石を使った」ことはないのです。考えてみれば、石との出会いこそ「パワーストーン」でしたが、石の種類の多さを知り、その効能書きをおもしろがって読んだ程度で、さっさと原石へと興味を移してしまいました。誤解を恐れずに言うならば……私は「石にパワーがある」とすら思っていないのかもしれません。石の気/バイブレーションを感じるとか、石が目覚めるとか、そういうことに対してはあこがれすら感じているのに、「石と一緒に何かをしよう」という意識がないのです。むしろ、私が感じているのは「挑戦」です。目の前にあるこの石から、何を感じるのか……感じられるのか。それを自分自身に証明するために、私は写真を撮ります。撮れなければ撮れるように工夫し、試行錯誤します。石から感じたことを、どのようにふくらませられるのか。自分にできる手段として、石の写真にタイトルを付けます。タイトルを付けるために、頭を絞り、語彙の少なさを嘆き、安易な言葉を選びたがる自分の甘えを切り捨てようとします。石から感じ、ふくらませるためにいったい何ができるのか。決して外向的な方ではないのですが、石がらみでは出かけ、他の石好きの人と出会い、こうしてブログもはじめてみました。ヒマラヤ水晶について調べはじめたように、何かをきっかけとして自分に新たな機会を見つけたいと思っています。……そう、私にとって石は、何かをしてくれるパワーを持つもの、というのはなく、自分に自分で何かをさせるきっかけを秘めたものなのです。その何かとは、物理的なものとは限りません。自分自身を「日常生活」に沈めてしまわない何か、自分の身の回りだけの狭い世界に小さな穴を開ける何か、「自分」という視点をはずれてものを見るもう一つの視点……そんなものです。つまり、私の言う「挑戦」は、自分が自分にしかけた「挑戦」であり、「挑戦的な」気分にさせてくれる石こそが、私にとっての「力のある石」ということになります。私にとって、石は石。しかしそれは、見知らぬ場所(産地)や地球そのものや、ひいては時間や宇宙にまでつながる「鍵」のようなもの。だから、石それぞれに特有の結晶も、何かの理由でそれが阻害されたゆがみも、付着した緑泥も……すべてが美しくていとおしい。……財布に与えるダメージだけは可愛くないですが。
2004/07/06
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いまだ梅雨開けならず……とはいえ、梅雨らしからぬ天気が続く今日この頃、石の写真を撮りたい私には、この陽射しはありがたい。窓際とはいえ室内となると、いくら明るく見えても曇り空の光では光量が不足気味で、補正をかけたときに擬色が出たり画面がざらついたりしてしまう。ならば、外に(ベランダとか)持ち出して撮ればどうかというと、それは別の意味で難しい。少なくとも私には、全面に光が当たる状態で石の写真を撮るのは苦手だ。石の立体感が全く出せないのではないか……と思う。石の写真を窓際で撮るとき、背景に黒かグレイの紙をアール状に垂らすが、同時にこの紙は光の方向をコントロールしている。余計なものが写り込まないようにすると同時に、余計な光も遮って、一方方向からの光を取り込むのだ。光を一方からにすることによって、ある部分は反射させ、ある部分は透かし、ある部分は影に落として、やっと石の立体感を写し取ることができる。ところが不思議なもので、石によって光をえらぶものがあるのだ。フレアーミルキークォーツという、スターの出るミルキークォーツは、日が傾きかけた斜めの強い光を好み、その光で撮ると、華麗なスターを浮かび上がらせる。 反対にヘマタイトによる赤いファントムの石は、クリアな午前中の光で美しくとれる。冒頭でくもりでは光量が不足だと書いたが、中にはその不足気味の光を選ぶ石もある。今回エベレストの水晶とともにうちにやってきたブルガリアのクローライト付きアメシストのクラスターである。アメシストにクローライトという取り合わせも珍しいが、ヒマラヤ水晶とは逆にクローライトの表情も優しく、アメシストの発色ときたら、氷河の氷がどこからともなく青を浮かび上がらせるのにも似た、まさに「はかなげな」紫なのだ。どことなく全体が霧に包まれたようなこの石は、くっきりはっきりした光よりも、曇り空のやわらかな光が似合う。店にあったときから、ライトアップされた棚よりも、暗い部屋の隅の方が微妙な美しさを見せていた。というわけで曇り空だったのを幸いに、今日はこの石を撮りまくっていたのだが、やはりというかなんというか光量不足で、ボツ多数。おとなしげな見かけの割にこの石、わがままかもしれない。
2004/07/05
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一日遅れで5日書き込みの4日の日記です。某所で開催された中国茶と石のお茶会に行って、一日遊んで帰宅も遅かったのと、どうしても4日の日記に載せたい石があったので……。お茶会開催場所が、石屋さんとなれば、無傷で帰ってくるのは無理と思っていましたが、前日(3日)にお店に来た人にたちに「これは絶対KUROさんむき」と太鼓判を押されていた石に、みごとハマってしまったのには苦笑するしかありません。石の好みをすっかり見透かされている……!(笑)この石はまた後日に載せることとして、4日の日記に載せたかった石というのはコレ。なんと、エベレストの石!なんでもエベレストに昇った人が持ち帰ってきた石だそうで、少なくともエベレストが位置するクーンブ・ヒマールのものであることは間違いないようです。さしわたし4cm、高さ3cmほどの小さな石ですが、ヒマラヤ水晶好きにとってはまさにお宝!よくぞ、私のところに来て下さいました。あとは、カンチェンジュンガとジュゴールとジャガルコットの石が欲しいなあ。ヒマラヤ水晶のコンプリートの道はまだ遠い……。(※ジュゴール・ヒマールについては、ランタン公園の地図を見つけたのですが、山そのものの位置は未だ不明。エベレストのある山域をクーンブー・ヒマールと言うので、ジュゴール・ヒマールも山域のことなんでしょうか。ジャガルコットについては、カトマンズの東のエベレストを望む展望台として知られるヤガルコットなのか、ネパールの西部の「jajakot」なのか未だ不明)
2004/07/04
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私は、珍しい石、変わった石に弱い。稀少鉱物が好き! というのとはちょっと違って、珍しい色や形の水晶に弱いのである。(たとえば、先日のパキスタンの青水晶は、「青い」というだけで即ノックアウトされた)石屋に行くと、どうしてもそういう石を探してしまうので、変わった石を見かける機会も多くなる。そんななかで、私が目を点にした石がコレ。店の棚には、左のような状態で置いてあった。この角度で見る限りは形も普通なので、一度は素通りした。ふと振り返って裏側をのぞき込んだら……!写真の右側を見ればおわかりいただけると思うのだが、いちおう解説するならば、おそらくシード型と思われる煙水晶の上に、半透明の白い水晶が被さっている……のである。コレをファントムと言っていいのか、それともセプター水晶の変形なのか、もしかして貫入水晶に分類されちゃったりするのか。とにかく、こんな変な石にはお目にかかったことがない。途中で色変わりする水晶はままあるが、ここまで境目がはっきり、色がくっきり変わってしまうなんて、成長過程でどんな天変地異があったのだろう。境目のはっきり具合は、半透明の部分が、かぱっとはずれるんじゃないかと思うほどだ。(ちなみにお店のご主人曰く、着脱式だと値段が一ケタ違うそうだ)ちょっと話は変わってしまうけれど、私は石に名前を付けていない。言葉の上で石を区別するにも、良くも悪くも個性的な石ばかりなので、「金色のヒマラヤ」「カザフの黒」「パキスタンの青」と産地名をつけて呼ぶか、あるいは「ぺらぺらタビー」のように形を形容するか、それができなくてもWEBアルバムの写真の名前を利用して「○○○に使った石」と言えばたいてい事足りる。だが、中には「個性的すぎて」形容できない石も存在する。今日の石もその一つだ。我が家では、そういう石には「あだ名」が進呈される。この石の名前は……「二人羽織水晶」。煙水晶の上に被さる半透明の水晶の感じが二人羽織みたいだからだ。インパクトのあるルックスと名前は覚えてもらいやすいらしく、日頃お世話になっている石関係の掲示板でも半ば「公式名」になっている。この石の兄弟をお持ちの方がいらっしゃったら、ぜひご一報いただきたい。そして、こういう石を着脱式にする方法をご存じの方もぜひ!追記:二人羽織水晶のラベル発見。「Teller County Colorado USA」。アメリカ生まれでありました。
2004/07/03
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今、私の手元には二つのタンブルがある。ひとつはロシアンアマゾナイト。エメラルドグリーンに霜降り状に白い筋の入った石である。霜降り状と書いたが、まさしくそんな感じで、松阪牛の霜降り肉の色を変えたらそっくり。もうひとつはソーダライト。パワーストーンコーナーではよく見かける、濃い青色の石だ。どうも今年に入ってから色のついた石に弱い。昨年までは色よりも形で、集まってきた石はモノトーン優勢だったのに、今年に入ってやってきた石は、かなりカラフルだ。何がきっかけになったのか、とんと心当たりがないのだが、ともかく興味が色にシフトしている結果として、地味~に増えてきたのが「磨きもの」である。本来原石派なので、カボションなどの磨いてある石にはほとんど手を出さず、タンブルも結晶形を持たないもので、珍しいとおもわれるものにしか食指が動かなかった。今日のネタにあげた二つの石も、去年ならば買わなかっただろう。アマゾナイトは「ハデ」の一言で却下、ソーダライトに至っては「どこでも見かけるし」というはなはだ失礼な理由で視線は素通りしていたはずだ。だが、今年の私は買ってしまった。なんと「石ににらまれた」からである。石の気とかパワーとか、全くわからないくせに何を言っているかと自分で自分につっこみを入れたいところだが、あれは「にらまれた」のだと言いたい。買ったのはさほど大きくないビーズ中心の店で、タンブルの種類も多くはなく、ソーダライトに至ってはその一つしかなかった。まず、アマゾナイトのビーズの色合いに惹かれ、でも使い道ないし、とタンブルに目を移した。(私は数珠風ブレスが苦手)すると、隣のソーダライトが目に入る。これまで、この石をきれいだと思ったことはなかったのだが、このソーダライトはつやつやで透明感すら感じさせ、色にも深みがあって目を惹いた。「どっちかにしよう」同じくらいの大きさの石を、右手と左手にもって何気なく動かしたとき……。にらまれた。正確に言うと、アマゾナイト白い部分とソーダライトの一番黒く見える部分にシラーが出たのである。アマゾナイトについては、そういう効果を持つ石もあると知っていたし、きれいに光が動くカボションもひとつ持っている。だが、今回のタンブルは、筋状に雲母をちりばめたようなカボションより輝く面積はずっと少ないのに、何というか「ぎらり」という「眼光鋭い」輝き方をした。ソーダライトの方は、アマゾナイトに比べてもっとおとなしく、ラブラドライトの輝きをモノトーンにしてもっと弱くした感じだ。それでも「不透明な石」と思いこんでいた石の、思いがけない光には、十分びっくりさせられた。これが「にらまれた」ことの詳細である。たいしたことではないように思われるかもしれないが、アマゾナイトの「ぎらり」は、石のどの部分でも見られるというものではなく、ソーダライトの光は、気をつけてみなければ見逃しそうなかすかな輝きである。なのに、あのとき二つの石の異なる輝きが、同時に見えた。この偶然も含めて、私は石に「にらまれた」のだと思っている。
2004/07/02
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ヒマラヤ水晶のガネーシュ・ヒマール産とクル産の写真を差し替えました。それにあわせて一番新顔のヒマラヤ水晶を紹介します。コレ。 西日で撮影してしまったので、ちょっと色がおかしいです。右側のが実物に一番近いかもしれません。最近、緑泥のはいったヒマラヤ水晶が欲しくなって探していて買ってしまいました。頭に思い描いていたのは、緑泥の部分と透明な部分がある、荒々しさとおだやかさの入り交じった石だったのですが、なんというか……この石がひとつだけ異彩を放っていたのです。色は「灰緑」。根本の断面と、惜しいことに先がちょっと欠けているポイントを見ると、どうやら透明な層の上に緑泥入りの層が被さり、さらに灰緑の層がコーティングしているようです。おかげでガラス質光沢もほとんどなし。それにこの形。「寄らば切る」どころか「寄らば突く」「刺さる」という感じです。刺さりそうな形と言えば、ヒマラヤ水晶のチベット産のコーナーにもある緑泥たっぷりの石がとてもよく似ています。ただし、あの石は横に寝て母岩に接触しながら成長したのか、柱面の半分がはっきりしていないのですが、この石はそれぞれのポイントがちゃんと六角形です。他にも石はいろいろあって、例によってじっくり見ていたのですが、その最中も「似た石はあるし」(←気になる)「いくら変わっていても透明感全くなしじゃ、ちょっと」(←目を離さず)「折れそうだし」(←あきらめきれない)……と、否定しつつも、目と意識はずっとこの石へ。結果、この石は今、私のそばにいます。迷うことも、一目で決まってしまうこともありますが、買ったあとで後悔はしたくないですね。ただ、困ったことにこの石、産地不明なのです。お店の人もくわしく知らないらしく……。同じような石を持っているよ、見たよ、と言う方がおられましたら情報お寄せ下さい!
2004/07/01
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