だいちゃんと愉快な仲間たち
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パパが死んで、もうすぐ9か月。だんだん一緒に過ごした日々が、遠い昔のような、夢だったような気がしてくる。私たち以外の人からは、もうすでに終わったこと、過去のこととみなされるようで、最近、なんかしんどいことをいわれる。しっかりしろとか、受け入れろとか。でも、私はしっかりしないし、受け入れない。できないから。王子は、それは他人だから、そういうのだと。自分の家族だったら、そんなことを言えないことは、俺が一番よくわかっていると。パパ死んだから、急にしっかり者になるかというと、それはない。人間はそんなに便利でかつ単純に造られているのだろうかと疑問に思うことがある。そういう人もいるのかもしれないけど、私はそんなえらい人間じゃないし、パパが死んでも偉い人間に変身しない。でも今回思ったことがある。この世の中に、ひとりでいいから自分を理解してくれる人がいたらいいな・・って子供のころから思っていたけど、それがパパだった。一人もいないままに終わらなかった。パパがいた。だから、もういいや。パパはちゃんといた。しっかりしろ・・とかいうと、私がおかしくなるのをよく知っているから、そういうことは言わないようにしてくれていたパパがいた。出来ないことをやれと言われると、きつくなってきて、閉じこもりがちになるから、無理なことをいわないようにしてくれていたパパがいた。それは生きているとか、死んでいるとか、関係ない。私の最大の理解者だった、パパがいた。願いはかなっているから、もう誰にも理解されなくても大丈夫。誰に何をいわれても、苦しくなっても、きつくなっても、誰にも会いたくなくなっても、でも、私には、パパがいた。今は一緒にいられなくなっちゃったけど、でも、ずっと一緒にいたいと最期の最期までねばって、ねばって、起き上がったまま死んだ、パパがいた。だから、誰に何をいわれても、苦しくなっても、きつくなっても、誰にも会いたくなくなっても、でも、私には、パパがいる。
2017.06.14