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パパ。明日は王子の試験の日だよ。卒業式も、入学式も、もう一緒にいけないんだね。一緒にいきたかったよ。
2017.01.31
パパが死んで四か月たった。毎日侘しい。。。この前、教会にて。。。いかにも話がしたそうな人が近づいてきた。「ゆっくりお話しする暇がなかなかなくて」ゆっくりお話ししたくないんですが・・・。「あなた、よかったわねぇ。僕がいて」「はぁ・・」「ほんとうによかったと思ってね」・・・。何が?よかったの?パパが死んだこと? 王子が母子家庭で育つこと?僕がいてよかった?あなた、母子家庭で育ったことあるの? どんなに寂しくつらいか、知ってるの? 周りから偏見の目でみられ、変な差別されるつらさが理解できてるの?こうなるとわかってたら、扶養家族もたなかったよ。一人でみんなの面倒みる自信ないし、自分の面倒さえみれないのにムリでしょ。そんな責任負えないし、負いたくなかった。学校の先生には母親失格といわれてたし、ムリでしょ。二人で育てるのも大変なことなのに、一人なんて無理でしょ。重すぎでしょ。あまりに「よかったわね」を連発されたので、早く黙ってほしくて「ええ。ほんとよかったです。主人は最後はほんとに苦しんで死んでよかったです。注射もたくさんうたれて」「そうなの?うちの主人は注射1本よ」「そうですか。うちの主人は最後は管だらけで苦しんでました。緑色の液体を大量にはいて、ほんとに苦しそうで、ほんとよかったと思ってます」いいかげん、よかったわね・・から解放してくれよ・・って思ってるのが、全然伝わらないんだろうか・・。余計、わびしくなった。生きるために何も感じないように、何も考えないようにしてるのに、わざわざ一番つらかったことを思い出させようとする人もいる。あの時は、パパがいたから、つらいと思わなかった。無我夢中だったし、そのときそのとき、苦しそうなパパに何をしたらいいのか考えるのに一生懸命だった。だから、時がたって思い返すほうが、つらい。あれはなんだったんだろう・・・って。ただ、ただ、毎日毎日、パパによくなってもらいたくて、それ以外、何も考えられなかった毎日。パパはのんびり家で療養して、私が働けばいいから。パパの手当と私の給料でなんとかやっていけるし・・・って。あのころはよかった・・。わずかでも希望があった。でも、もうパパが骨になった。毎日、早く死んでパパに会うために生きてる。一日おわると、一日パパに近づく。でも、いつまで耐えればいいのか、いつになったら解放されるのか、何も見えないから、とても疲れる。
2017.01.26
年を越し、パパが死んでから三か月半が経過。三か月目が一番つらかったという人もいるけど、私は三か月前も三か月後もかわらず、悲しいまま。寂しいしむなしいし、悲しいし、ポッカリ・・・。冬休みは王子といろいろ、楽しい映画をパソコンでみてたけど、なんか、仲良し夫婦ものは見れないみたい。見ていて、なんかつらい。パパ、いないの・・? どこにも・・?私の首にぶら下がっているのは、パパのほんの一部だけど、本体はまだ家にあるよ。王子の学校にいくと、一人の王子ファンの女子に声をかけられた。お葬式にいけなかったから、お墓参りにいきたい。お墓はどこですか?と。・・・・・?お墓予定地でいいのかな? パパは埋まってませんが。骨は私の首にぶらさがっているの以外は、家にありますよ。納骨予定なしですが・・。骨がみたいのかな?何がしたいのか、正直、理解できず・・・。お墓予定地でいいのかなぁ・・・っと王子と相談してたけど、それ、だめでしょと突っ込みがあったので、そこに骨があることが大事らしい。じゃあ、家に来てもらうしかないねぇ。もしくは学校にもっていくか。文化の違いか、どうも、このあたりの絡みは相手の言動が理解できないことが多い。改めて、私はこの国では異質な存在なのだと思い知らされる。葬儀のときもそうだったけど・・。孤独感が増すばかりなんだよね・・。もう少し、みなさんの謎な価値観が理解できる文化に育ちたかったかなぁ。(この国で生涯いきていくなら)パパが生きているうちから、パパが死んだらどうするのこうするのとしつこく話したがったパパのママも、日本文化にひたっていたら親切な行為にみえたんだろうか。全然理解できない。。。向こうも同じだろうけど。もはや異世界に近い。骨がどこにあるのかとか、そんなに大事なことなの?パパはずっと、生きてる時から死んだ今でも、私と一緒だよ。ずっと一緒にいるって約束したんだから。ヨレヨレで、ほとんど話ができなくなっても、死ぬ直前でも、ちゃんと、愛してるってハッキリいったんだから。最期の最期まで私たちと一緒にいようと、必死で頑張ったんだから。
2017.01.10
めったにない長期休暇なので部屋の掃除をしてみた。きれいな包み紙にはいった服がでてきた。パパの誕生日にかってきた、パチャマだった。少し厚手で、秋口くらいに着るかなと思ってプレゼントしたもので、ついに一度も袖を通すことがなかった。もう2年ほど着ていないパパのコートも埃をかぶってたから洋服ダンスにかくした。昔のアルバムもでてきた。王子と嬉しそうな顔して写ってた。やっぱり私、この人、大好き。最期にキスしたのは、パパが死ぬ2日前くらいだったかな・・。パパが唇をだしてきたんだよね。えっと・・私、朝、歯を磨いたかな・・っと躊躇しつつキスしたんだよね。あんな状態でも、最期になると思ってなかった。状況から冷静にものごとを判断する余裕が全くなかった。ただ、いまの苦しそうな状態を、どうしたら楽にできるのか、いま、何をするのが一番いいのか、そんなことばかり考えてた。何を話していいかわからず、ただ聖書を読み、賛美歌を歌ってた。今日はコーラが飲めたとか、今日はアイスクリームが少し食べられたとか、一日ひとつ、ふたつ、よいことを数えてパパの回復を願っていた王子。パパの脈がとれなくなったとき、王子はパパの心臓をひたすら殴ってたよ。よく考えたら、私が前に教えてたんだった。あばらが折れてもいいから心臓を強くマッサージするようにと。。。でも、私にはできなかったよ。唐突にとまったんじゃなくって、もう、肺も心臓も、筋力の低下でようやく動いてるだけだったから・・。それよりも、このままずっと、パパを抱きしめているほうがいいことのようなそんな気がしたよ。あのときの、あの、何もかも失ってしまったような、すべてが終わったようなそんな気持ちは、いまもまだ続いてる。パパに会いたいなぁ。
2017.01.03
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