「きらりの旅日記」

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ほしのきらり。

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2022.11.07
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カテゴリ: 美術館・博物館
ドガと言えば華やかなバレエを描いた作品を思い浮かべますが〜ちょっと違うイメージの作品も

エドガー・ドガ
Edgar Degas

​『アイロンをかける女たち』​

1884年(明治17年頃)

油彩 カンバス 76.0cmx81.0cm

パリ「オルセー美術館」所蔵。


19世紀には・・・

中流階級以上の女性は、

自分でアイロンをかけなかった。

代わりに洗濯やアイロンがけを請け負ったのは、

貧しい女性たちだった。




洗濯業に従事していたとされる。

とはいえ、

朝5時から、

夜11時まで働いても、

その生活はままならなかったという。


ドガは、

働く女性たちの姿をカンヴァスに描きとめた。

蒸し暑い部屋で、

熱心にアイロンがけをする女性(右)と、

やる気のない様子の女性(左)が、

対比されている。




ドガは15年以上にわたって、

好んでいたモティーフで、

同じような構図の作品を4点製作している。

この作品では、

地塗りの施されていない麻布の地が見えるほど、




ドガの画題は・・・

バレエの踊り子、

洗濯女、


カフェ・コンセールの歌手、

帽子屋の売り子、

娼婦など、


都市に暮らす人びとの孤独や、

都市労働者の姿は、

ドガの好んだ画題だった


[ドガの写真]


エドガー・ドガ​
​Edgar Degas​

イレール・ジェルマン・エドガー(エドガール)・ド・ガ
Hilaine Germain Edgar de Gas

1834年7月19日-1917年9月27日(83歳没)


油彩のみならず、パステル、版画、彫刻、写真と

幅広くチャレンジした。


彼の用いた技法は・・・

油彩のみではなかった。


​ドガの作風が変わった本当の理由とは?​

視力の低下に悩まされるようになったドガは、

目を近づけて製作できる

パステル画を用いる一方、

写真にも熱中した。


写真の可能性を追求したドガは、

絵画製作に利用するにとどまらず、

ルノワールや、マラルメら知人たちの

ポートレートを撮影した



さらに目が悪くなると・・・

蝋で小さな彫刻を製作した。

その主題も、

やはり踊り子や裸婦だった。

ドガは、

人の動きに興味があったのだ。


1886年の第8回「印象派展」に参加したのち、

彼は、画商を通じて少数の作品を売るのみで、

大半の作品は、

自分の手元に残しておいた。


​​​ドガとは・・・どんな人?​​​

ドガの性格= 「この人の趣味は人と口論することだ」

 と画商:デュラン=リュエルに言われました。

家族構成= 生涯独身。

よく使うモティーフ= 都市の人びとを描くのが得意。

 特にバレエが好きで「踊り子の画家」とも呼ばれた。

よく行く場所= パリのカフェ、劇場やその舞台裏、

 競馬場を多く描きました。

交流のあった文化人= 詩人:シャルル・ボードレール

 詩人:ステファヌ・マラルメ

 作家:エミール・ゾラ

尊敬する芸術家= アングルが好きでした。

 イタリアの巨匠たち

 ラファエロ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、

 ミケランジェロ、ティツィアーノ、

 フラ・アンジェリコ、ボッテチェリ。
​​

【ドガの年譜】​​


1834年7月19日(0歳)銀行家の長男として、

 パリに生まれる。

1856年(22歳)3年間イタリアに滞在し、

 ルネサンスの巨匠たちの作品を学ぶ。

1862年(28歳)マネと知り合う。

1868年(34歳)カフェ・ゲルボワに通う。

1870年(36歳)普仏戦争勃発。志願兵として入隊、

 銃撃の訓練で右目の視力がほとんどないことを知る。

1874年(40歳)父が急死し、多額の債務を抱えるようになる。

1888年(54歳)写真家:マイブリッジから写真を学ぶ。

1892年(58歳)デュラン=リュエル画廊で初めての個展開催。

1917年9月27日(83歳)パリにて脳出血のため死去。


(参考文献:東京美術/印象派絵画の見かたより)
(写真撮影/出題:ほしのきらり)

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最終更新日  2022.11.07 00:10:13
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