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手抜き大好きこえめです連休バージョン。どおいうこと? ただのおしゃべりって意味。食べたいときが作るとき。大きいなべ洗うのって、面倒ですね。そんな私にも、サバの味噌煮、作れるようになりました。 もちろん2枚におろしてあるのを買ってくるのです。海の中を泳いでたときの姿のままじゃ、包丁とまな板と、ふきんや調理台、それから両手と服とかが、大変な事になりますもんね。 そんなにぃ? ……そんなにです。あと床。正式(?)には、中骨を取るらしいけど、それじゃこえめてきじゃないです。そのままよそのまま。どどん!とね。とりたい人はとってね。火の通りが均一になるしね。 ただし、こだわりがあります。塩水できちんと洗うのよ。いいですかー? なんだか えらそうだぞ色んなもので、食の安全を図ってくれているスーパーさんのおかげで生臭くない状態にまで整えられたお魚さんたち。洗ってみてね。そのあとにおうから。うへぇ。いえ、それで正しいんですよ。本来のお魚の匂いになるんですよ。にゃーおっ! あ、どろぼーネコ!かたまりのお肉も同様。美味しくなるよん。やってる人も多いのでは?ホントはお上品にペーパータオルで拭けばいいんでしょうが、それも面倒。そんなのはフリフリすればいいんですッ。 耐熱のお皿に、サバ2切れを乗せて、みそと酒と砂糖とみずをだいたい同じくらいづつ混ぜ合わせたものを、上からドバーッとかけます。量は適当。それぞれ大匙2はいづつくらいか?ラップして端っこすこしあけて、レンジで6分。そのまま食卓へ直行。えっ、美味しい。当然。「サバの味噌煮が得意料理ですっ」 て言っちゃってるもんね~。村上センセー!ちゃんとしたの→ 電子レンジクッキング 耐熱ってとこでもう全てが見えていたとは思いますが。え? 私と料理という段階で、すでに最初からわかった? えらいっ!だからぜんぜん目新しい情報じゃないんですけどね。ただね、サバの味噌煮がこんな簡単に手に入れられたのがうれしかったんです~!うわあん!以上こえめでした。牛スネシチューだって出来るんだからっどこもファンタジーじゃないけど貼りました こんどはちゃんと ↑ 出来ました。
April 30, 2009

やっと来ましたッ!こえめでっす留守中にもかかわらず、来てくださった方。有り難う御座います。ランキングバナーのリンクを張り忘れるというお間抜けな技をしょっちゅう披露しています。いつも教えてくださってありがとうデス。自分で押さなきゃだめですよねぇ(^^;お恥ずかしい右脳オンリー人間です。 チョコレートが好きですカレ・ド・ショコラのカカオ70(ビター)この値段でこの味と品質は、こえめとしてはほぼ100点!厳密には99.70点! 一時期、カカオ70に替わってベネズエラ・ビターになったんです。うたい文句にさそわれて、更においしくなった事を信じて、食べてみた。 あのときは悲しかったよ……。同じビターでも、クリアさが違うじゃないの。しつこい甘さなんか欲しくないんだよ……。 探しました、他のメーカーで同じようなの。輸入食品店まで行ってみたり。もちろん高級チョコレートショップにも足を運んで、見ただけで帰ってきましたよ。だって高いんだもん。私が欲しいのは、手ごろなお値段で『今日はちょっとポリフェノールを摂取していい気分になろうかな』というときに、コーヒーにもお茶にも合う、そんな70パーセント。 色んなのを買いましたね。でも、違うんですよ。ないんですよ。あのまったりとした喜びが。なめらかな中にも、カカオが主張するような、頼りがいのあるあの舌触りが! ギブミー・カカオ70!この時は本当に真剣に思った。そんなわけで、当事流行った、カカオ高配合した苦いのにまで、手を出しましたよ。板状の奴ね。80%まではそれなりに美味しかったです。それでも満足できない、血迷ったこえめは、禁断の99%いってみました。箱の裏側に、苦いのでお子様や苦味に弱い方はやめとけみたいな事が書いてあったかと思います。 結果。苦すぎてね。甘~くしたコーヒーと一緒に、何とか食べてみたけど2欠け食べてあきらめました…………ソレッ! むりやりとんだッ 皆さんは、カレー、お好きですか?色々工夫していらっしゃる方も多いと思います。ご存知かも知れませんが、このニガーいチョコ、入れるとコクが出て、美味しいよん。だから、今は普通に、粉の純正ココア入れてます。ウマぁ…………ほとんど戻ってますね。 そんなわけで、チョコレートボヘミアンだった私。 なんなのそれ? 気分です。あるとき見つけました。期間限定で復活しているカカオ70様を!そうでしょそうでしょ。私のほかにも、ボヘミあ~んになっちゃった人が大勢いたはずですからね。でも、気の小さい私は、纏め買いもせいぜい5箱まででした。それが、ここ数年、いつでもラインナップ!!やたっ!!当然といえば当然よッ。勝利の気分です。原料費高騰の中、メーカーさんの努力に感謝しましたわ。おほっ。 そんなわけで、本日も食している私です。新発売の塩メープル、まだ食べてないんで、コンビニに行ってこなきゃ。↑ (リンク先の左下商品紹介を押すと、美味しいもの)
April 29, 2009

お久し振りのこえめです あいだ開けてしまいました。黙って休んでごめんなさいデス。 連休終わるまで、しばらくゆったり更新になります。たまにのぞいてみて下さいね。 (目次ですよ)いよいよ人間界へ。でもその前に、もうひと波乱あるようなッ。【カーラ】カーラとリカムは、預言者セテの指示通り、小さな森番の小屋に来ていた。 人間界と魔法界を繋ぐ〈風門〉の前にいは、ここから程無いところにある。 カーラは、右手の中指にはめた指輪をそっとなでると、勇気を得たように、小さな皮袋から、薬の入ったビンを取り出した。それは、今回の出立に先駆けて、預言者セテのもとに出向き、リカムの事を相談した際に手渡されたものだった。 *その時セテは、こう言った。「姫様。リカムをつれて行かれるのはよいでしょう。では、是非これをお持ちくだされ。この魔法薬は、リカムを女の姿へと変えるものでございます」 カーラは息を飲んだ。「リカムが……女に……?」「さようじゃ。さらに、これまでの記憶も新しく書き換えられることになるでしょう」「新しくとは……それは、どういう意味ですか?」カーラは震える声で尋ねた。 セテが一瞬、言いよどんだように息を深く吸い込んだ。 それから、珍しく硬い表情で言った。「こちらでの一切の記憶がなくなるということです」 カーラは二の句が告げられなかった。生まれた日より、常にそばにある逞しいリカムの姿。当たり前だと思ってきたものが、失われるということであった。更に全ての記憶までなくしてしまえば、それはまさに、カーラの一部とも言うべき部分が形を変え、見知らぬものになってしまうことを意味していた。 セテが言葉を続けた。 「しかし、記憶をなくしても、リカムの忠誠心は、本質として残るじゃろう。姫様。そういう意味では、これまでと同様、リカムが姫様のおそばで一生尽くす事になんら変わりは御座らぬのです」「しかしッ、それではあまりにもリカムが……」 「可哀想じゃと、申されますかな」セテが、緊張した面持ちを崩して言った。「よろしいですか。これは姫様のためであり、それと同時に、リカムのためでもあるのじゃよ」セテは、二人が互いに惹かれあっている事を見抜いていたのだった。* カーラが、魔法薬を差し出した。その手が震えている。 「姫様。私は大丈夫です」全てを了解していたリカムは、穏やかな笑みを浮かべ、薬ビンに手を伸ばした。(つづく)←ランキングです。
April 27, 2009

こえめのお部屋だよんとっても脳内的な話なので、気をつけてね。 なにに? フッ。私に惚れるなよってこと。 なんで? ……いやべつに……いいです。忘れてください。雨だからアニメの話。 雨とあまり関係ないです。っていうか、ついにアニオタの本性、暴露!? ちがいます! 好きなアニメといったら!「ガン・ソード」 あの脱力系・熱血バカに、惚れました。はっきり言って、理想です。 現実に選ぶのはもう少しまともなほうが……。去年偶然ネット配信で見たの。OPの曲すッごくかっこいいです。 「桜蘭高校ホスト部」これ、今、Gyaoで無料配信中です。よかったらどうぞ。もうかなり進んじゃってるので、You Tube にあるかも。友人のお母様も、これにハマッていました。エエ。 感動して、涙ボロボロ流しながら見たのが、「ウイッチブレイド」映像的にはそれほどじゃないけど、 ストーリーが素晴らしい。ヒューマンドラマです。これは、「蛍の墓」同様、うっかり見るとまた大変……。とくに後半がね。予告の作り方も上手いの。予告だけでも泣けてくるんですッ。 あなただけでしょ。 いや。そんなことないっ! 色んな面白いものがありますよね~。ハッチポッチ・ステーションのCD持ってます。自分も持ってるって言う人、いたら是非! コメントくださいッ!何といってもグッチさんがおかしい!大人にも人気だったらしくて、夜中再放送していることにビックリしたもんね。「犬のおまわりさん」本当はこれが、↑ 一番紹介したかったんですよん。以上こえめでした。ランキングで~すえ、どこがファンタジーかって? グッチさんのぶっ飛び方ですね。
April 25, 2009

いらっしゃいませ。こえめですいよいよ人間界へ旅立ちか?さあ、続きをどうぞ。 (もくじはここにあるよ) 【カーラ32】父王に挨拶をすませたカーラは、部屋に戻っていた。椅子に腰掛け、指輪を見ながら、なにやら考え込んでいる様子だった。 「姫様。その指輪が、どうかされましたか」リカムが何気なく聞いた。彼は、セテがカーラに指輪を渡したことも、その時なぞめいた言葉を伝えたことも、知らなかった。 カーラは顔をあげてリカムを見たが、その視線は、何かを言いかけてから止めたというように、再び指輪に戻された。 リカムは、この先の全く新しい将来に対する不安なのだと思い、それ以上は聞かなかった。その時の彼自身、見通しのつかぬ人生へと歩みだす期待と不安で、その胸中穏やかとは言えなかったのだ。 次の日の朝早く、宮殿の玄関まえに、宮殿の人々が大勢で集まっていた。皆、朝の仕事を差し置いて、カーラとリカムの見送りに出てきたのだ。 カーラは、人々からの別れを惜しむ言葉に、いちいち頷きながら、父王の姿を探した。しかし父王は、その場には来ていなかった。 「別れの挨拶はもうすんだからと仰られ、自室に残られております」申し訳なさそうに言った従者のことばに、カーラはがっかりした様子を隠せなかった。 その時ジイドが、一歩前に進み出た。「姫様。これを、王様から預かってまいりました」カーラが差し出された小さな木の箱を受け取り、蝶番のふたをそっと開けると、中には一粒のダイヤモンドのネックレスが入っていた。 それは朝の光を集めて、 見る角度ごとに違う輝きをを見せていた。 「これは、亡き女王様の王冠についていた、石にございます。王様は、大切にしまってあった王冠から、この石をお外しになり、ご自分の手で、このようなものにお作り直されました。昨夜遅くに、これを姫様に渡すようにと仰せられ、手前がお預かり致しました」 「それでッ? お父様はその時、何ておっしゃったの?」カーラは、父王の深い思いやりに胸が詰まる思いだった。ジイドは済まなそうに答えた。 「いえ、特には何も……これを姫様に渡すように、と仰っただけでした」 それから程なくして、カーラとリカムは、宮殿の者達に見送られながら、人間界へと旅立っていった。 その時、王はただ一人窓辺に佇み、金色の粉を軌跡に残しながら、ふたつの気流が遠ざかってゆくのを、いつまでも見送っていた。王の目には涙があふれ、足元の床には涙のあとが点々と残っていた。 「運命はお前を、人間界と連れ去ってしまった……。だがカーラよ。父はお前がいつの日か、再び戻る日がくると信じておる。それまでは、思う存分、やってみるがよい。 くれぐれも、無事に過ごすがよい……」 (つづく)にしないと、指輪のなぞが解けませんな。
April 24, 2009

すっごいお暇なときにどうぞ。こえめ番外編ってことで、脳内元気にしてくれる、こえめ御用達の曲をお届けしちゃうよ。画面が切り替わります。面倒でも戻ってきてくださいネッ。1. mika 「グレースケリー」……とにかくカッコ可愛い! ライブ映像があったので。http://www.youtube.com/watch?v=mC9UzFhNlbA&feature=related 2. アンジェラ・アキ 「手紙」 ……エヌエチケー。 http://www.youtube.com/watch?v=6WP35ieknH4 3. アンジェラ・アキ 「心の戦士」……うん、ガンバろっと!アキさんって男前なのhttp://www.youtube.com/watch?v=FS-5uF-OmiY&feature=related 4. ユンディ・リ「ラ・カンパネラ」……とにかく最後まで見て。驚くよ。怖いほどの〇〇。 ここまで出来るんだね、宇宙人は。すげーって言いたくなるはず。http://www.youtube.com/watch?v=hEnfZjqMSy0&feature=related 5. ラルク・アンシェル 「ドライバーズ・ハイ」……もう堪りませんッ! 目が冴えます! この曲は、かな~り好き。ええ。ファンです。http://www.youtube.com/watch?v=iCZ2DR80Xb0&feature=related そしてそしてッ!本物の感動をあなたにッ!のコーナー。引っ込み思案で自信のない携帯電話のセールスマン。歌う事あきらめきれず、支え続けてくれた奥様のため、全てをかけたワンチャンス!1. ポール・ポッツ (ブリテンズ・ゴット・タレント2007)さあ、鳥肌立てていただきましょうッ。http://www.youtube.com/watch?v=o5GUM8E0xPI&feature=related 2. こちらは今年のすごい人。(独身、キスもまだ)スーザン・ボイル。http://www.youtube.com/watch?v=hZTmbmvYSm0&feature=related いかがでしたか? 楽しんでいただけましたか?この記事かいてる私が、一番楽しんだと思います。番外編にお付き合いくださって、ありがとうございました。以上こえめでした。
April 23, 2009

アメリカン・ドリームこえめです(意味不明)洋楽お好きですか?お気に入りシリーズ。 ズバリ!レオナ・ルイスです。←感動した!(米)X-Factorというオーディション番組出身です。(この番組おもしろいですね。(英)ブリテン・ゴッズ・タレントからも、先日またすごい人がでたの!あとで書きたい)とにかく、憧れが全て詰まったような人。本物のディーバ(歌姫)。[Bleeding Love]良すぎるからッ! 心して見よ! 繰り返し3回見ることを推奨する!でも、耳に残りすぎにご注意ね。 3回くり返せばイヤでも残るよね…… おいおい日本人はニホンゴだぜッ! と言う方にはこちら。[おきざりにした悲しみは]by takurouこっちはこの前、ある方に教えていただいた曲。哲学でした~。以上こえめでした。追伸・今回も、自分なりにかなりいいものをお勧めできました。 お、自信ありだね。よろしかったら押してね→
April 21, 2009

ファンタジーを書いているのに、中学のころの愛読書は、コナン・ドイルと谷崎潤一郎でした。あ、おませさんでも、一番すきなのは、マンガ「パタリロ」よッ。 うはーさて、魔法界王は、一連の騒ぎの中で、どうやら考えを改めたようですね。カーラはどこへ行くの? まさか……。 目次はここに。 【カーラ31】「お父様。リカムを連れて行くこと、お許しいただきまして、ありがとうございます。」カーラは後ろのリカムに目をやった。そこには、人間界からカーラが持ってきた薬草の力を借りて、すっかりもとの体に戻ったリカムが、いつものように控えていた。父王に視線を戻したカーラの眼には、重い何かを決意したような、それでいて期待に満ち満ちた、不思議な輝きが宿っていた。 「カーラよ……。父は、お前のやろうとしていることが正しいとは、今でも思ってはおらぬ。だが、全ての事は、神の思し召し。お前の好きなようにやってみるのもよかろう。何があろうと、お前はこのわたしの娘だ。そのことだけは、忘れてはくれるな」魔法界王に目に、涙が光った。 ここ玉座の間には、腹心の従者らと、王がカーラの意見を認めるきっかけとなった、預言者セテも同席していた。セテは、静かに立ち上がると、見えない眼をしっかとカーラに据えた。 「姫様。人間界では、魔法使いの存在は未だタブーとされております。お辛い事もあるでしょうが、亡くなられた母上様のぶんまで、しっかりと生きなさるが宜しいですぞ」 そういうとセテは、カーラに向かって、手を差し伸べた。カーラが近寄ってその手を取ると、何か小さく堅い物が、手のひらに載せられたのを感じた。「これは……?」何かと尋ねようとしかけたカーラの手を、セテの手が再び強くにぎり締めた。 「姫様。これは、使命ですぞ」 声は小さかったが、その言葉の強さにおもわずハッとして、カーラは身じろいだ。セテは二度頷くと、その手をゆっくりと離した。カーラの手には、花のような模様のある、一つの指輪が残されていた。(つづく)これはいったい何のなぞ??
April 20, 2009

こえめのお部屋です 今回は、本の紹介です。私がうっかり、文庫版の一巻めを、図書館で借りてしまったがために、次が早く読みたくて堪らず、でも閉館前になかなか図書館にたどり着けなくて、本屋で買おうかとも考えたけどそれも何だか悔しいようで、 なんで~? 「借りたものは駆りとおしたい主義なので」 ふう~ん。やっとの思いで閉館間際の図書館に駆け込んでまとめて借りたが最後、徹夜して読み通してしまったという、この一年で、個人的ナンバーワンの本ですッ! 題名も言わずに、ここまで一気かい!分冊形式ですから、ためしに一冊、ライトな気分でお手にとってみて。でもきっと、すぐにヘヴィーな気分になるよ。 題名を早よ言えっ! うにゃっ。「グリーンマイル」です。読んだ方も、多いでしょうが、おもしろかったよね~、かな~り。映画もアカデミー賞とってましたしね。皆さんのナンバーワンの本って、なんですか?以上こえめでした。ある意味ファンタジーな本ですよね
April 19, 2009

いらっしゃいませ。お話の国のご案内役、こえめですカーラとリカムは、惹かれ合いながらも、その心のうちを隠すことで、互いの関係を保とうとしているようですね。預言者セテの言葉、「カーラの思うとおりに事が進むのを、天も望んでいる」そして「この子には何かある」の意味とは?カーラは魔法界にとって、どんな存在なのでしょう。新しい風を吹き込むことが出来るのでしょうか。目次はここ【カーラ30】古の魔法の傷に蝕まれ、その上バイロンに刃を向けられたリカムだったが、間一髪のところでカーラに助けられ、また彼女が人間界から採ってきた薬草と、献身的な看病のおかげで、奇跡的に回復しつつあった。 実際、その薬草の効能には、特筆すべき点があった。その薬草単独では、大した効果はないが、 魔法医術と併用することで、特にそれまで魔法医術が効かないとされきた病に対して、著しい効果をあげることが出来るのだ。 リカムの容態が安定すると、カーラは一人でどこかへ飛び立っていき、再び戻ってきたときには、一掴みの苗を握っていた。「これを栽培して増やし、魔法界中の人々に行き渡るようになれば、今よりもっと安心して暮らせるようになるでしょう。」そう言ってみずからの手で、宮殿の薬草園の一角に、その苗を植えつけた。その後ろには、娘の様子を複雑な面持ちで見守る父王の姿があった。 魔法医師が、看護婦たちにいくら探させても見つからなかった、奇跡の薬草「アネモフィラス」。カーラは誰にどんなに尋ねられても、その伝説の薬草のありかを、決して明かそうとはしなかった。 婚約者のバイロン公爵はといえば、カーラとリカムが口を閉ざしてくれたお陰で、なんとかその名誉を取り留めることができた。だが、カーラの考えを尊重するという魔法界王の決断により、婚約は破棄された。そのかわりにというか、薬草に関する知識を買われ、「アネモフィラス」を後世へと受け継ぐべく、薬草園の管理責任者として、その任務を授けられた。 その日、それまで黒く塗りこめることが義務付けられていた宮殿の外壁は、真新しい白さに輝いていた。 新設された玉座の上で、魔法界王が、カーラを見下ろしている。敬意を表してかしこまるカーラと、そのすぐ後ろに控えたりカム。その日のカーラは、バラのように艶(あで)やかな 様子だった。「お父様。私は、もう行かねばなりません……」前のお話 次のお話
April 18, 2009

いらっしゃいませ。こえめです。王様の怪我は、魔法医師の力で、どうやら回復に向ったようですがリカムはどうなる? 薬草のお薬は本当に効くのか?続きをどうぞ。 目次はここにあるよ。この上にもあるかも。 【カーラ29】部屋の中では、薬草を煎じ詰めるコポコポという音と、それをかき混ぜる音が続いていた。時折り魔法医師が、なにが呪文を唱えるこえも聞こえる。窓の外は夕日に赤く染まり、ねぐらに帰る鳥たちの連なりが見えた。カーラはソファーの上で、リカムの額の汗をぬぐってやりながら、今は何もする事ができない自分に、苛立ちを感じていた。 「出来ましたぞッ!」魔法医師が小走りに、小さな椀を持ってきた。カーラがうつぶせのリカムを、背中に注意しながら抱き起こし、薬が飲みやすいように支えた。魔法医師が、リカムのきつくとじられた唇をこじ開けるようにして、 その苦い薬を飲ませようとするが、椀を傾けるそばから口の端に流れ出てしまう。顔色は、熱があるにもかかわらずますます蒼白になってゆくようだった。「私がやりましょう」カーラはそういうと、魔法医師の手から椀を取り上げ、みずからの口に含んだ。「姫様、なにをッ……?!」カーラはリカムの顔に向き合うように座りなおし、唇をかさねた。 少しずつ、少しずつ、何度にも分けて、その苦い薬を、カーラは口移しにしてリカムに飲ませた。魔法医師は驚いた顔のまま、ベッドの用意をはじめた。 個室のベッドに移されたリカムの部屋に、ジイドたちが心配そうに様子を見に来たが、今は何もしてやれる事は無いと分かると、仕方なく宮殿に戻っていったが、カーラは暫らく様子を見るからと一人残った。 薬草を取りに、人間界まで行ってきた疲れからか、カーラはうとうとしていたが、リカムのうわごとで目を覚ました。「そちらは危険です、姫様……蛇が……」(リカム。こんな時にでも、なお、私のことを案じてくれるのですね)カーラはリカムの顔をつくづく眺めた。薬草が効いているのか、顔色は大分よくなっていた。だが、まぶたは未だきつく閉じられ、振り向けばいつもそこにあるのが当たり前の、濃い色の瞳は、その下に隠されている。 うわごとを繰り返す唇は、わずかに震えているようで、カーラは思わず手を触れた。その瞬間、言いようのない思いが、カーラの心を駆け巡った。(リカムを失いたくない……!) それは兄のように慕うというよりも、もっと強い感情だった。そして、心の奥底でずっと前から芽生えている感情でもあった。だが、身分という囲いに阻まれて、また、自分に課された役目を全うする為に、それまで気付かぬ振りをしてきたのだ。いや、気付かぬ振りとういよりはむしろ、そのことに気付くことを恐れていたといったほうが正しいだろう。 カーラは、運命というものの、残酷な仕打ちにおののくように、リカムに伸ばした手を引っ込め、従順な従者の顔を、ふたたび見つめた。こえめ流ラブなシーンでした。
April 16, 2009

いらっしゃいませ。コーヒーブレイクこえめです最近、彼氏が出来たわけでもないのに忙しがってます。にゃあ。今日の制限時間は1時間半。みじかいにゃ! 推敲とレイアウトが意外と時間掛かるのですが、実はつぶやきもお話と同じかそれ以上のことも。なにゆえっ?なぞです。余計なこというのはやめて、いってみよっ。【カーラ28】 王を真ん中にして、遠巻きに見守っていたカーラ、バイロン、そしてジイドを含める三人の従者。 魔法医師は術が上手くいったのに安心したのか、あるいは持てる力を出し切ったせいなのか、いつになく静かな声でいった。「これで、もう心配は要りませぬ」 安堵のため息が広がる中、カーラがその言葉を待っていたかのように、持っていた袋を医師に向って押し付けた。 「早く! これを!」それだけ言うと足早にドアに向った。 呆気にとられながらも 医師が袋を開けてみると、 彼でさえ本でしか見たことの無い、 伝説の薬草アネモフィラスの株だった。 その時、カーラの叫ぶ声がした。 「リカム!!」 カーラは、廊下の先で倒れているリカムに気付き、駆け寄ると、手を貸そうとするジイドたちを払いのけるようにして、 みずからの魔法でリカムを術室に運び込んだ。 そしてリカムを抱きかかえたまま、 周りのものたちに言った。 「今すぐみんな、ここを出て行きなさい!」 その様子は、家臣の心配をするというよりむしろ、 雛を護ろうと懸命になった親鳥の姿を思わせた。 誰一人として声を出すものはなく、 ことリカムに関しては口うるさく干渉したがるジイドでさえ、 心配そうな視線で二人を見るだけで、 大人しく部屋を後にしたのだった。 しんとした部屋の中で、聞こえてくるのは、 魔法医師が薬草を煎じ詰めている道具を カチャカチャ言わせる音と、 早くも傷の痛みから解放され、回復に向う傷のむずがゆさに、 無意識に寝返りを打つ王の衣擦れの音。 カーラがソファーにリカムを寝かせると 王の大きないびきが聞こえてきた。 時に人々を恐れさすほどの威厳に満ちた、魔法界王。 だが、今カーラの目の前で、その寝顔は、 幼き日に肩車をしてくれた時の、 優しい父の顔だった。 それをひとしきり見つめたカーラは、悲しげに目をそらし その視線は、 熱に浮かされ苦しげな呼吸を繰り返す リカムに戻されたのだった。 (つづく) 15分オーバーでも、何とか頑張った。コメントのお返事は今夜にでも。
April 14, 2009

こえめのお部屋へようこそお座布団にどうぞ。あ、ネコの毛が……失礼しました。コロコロ←ニトムズのコロコロ。だ~いすき。いただいたコメントからヒントいただきました。今日は、夢のお話。 夢。希望の夢。じゃあないよ。お布団に入ってみるほうねッ。たまにお布団からはみ出ていたり、ソファーの上で寝ちゃって風邪ひいたり、道端の側溝にはまったりしながら見る、脳みそ勝手な夢のほうね。お茶、どうぞ。どくだみ茶です。今ほんとにこれ飲んでる。健康ッ。 夢といったらトイレの夢でしょ?私も色んなトイレに行きました。一番よく行ったのは、駅のトイレ。そこは、石造りの古くて大きな駅で、トイレに行きたい私は、地下へと続く階段を下りていきます。階段の下にはアーチ型の通路がいくつもあって、そのうちの一つに入ると、その奥がこれまた広ーいトイレ。 でもでもッ!仕切りがないッ!っていう程度じゃ驚かないよ。 一面の床が、お習字の高級なすずりみたいな、緑がかった石材で、向こう側からこっちに向って傾斜が付いていて、そこを常に水が流れてくるのです。その長さ、20メートルくらい。水洗式ね。一応。足載せ場として作られた右足用、左足用の、ちいさな四角い平らなところに、乗るッ。しゃがむッというわけねッ。ふむふむ。 その足場が、広くて薄暗い部屋に、はじから端までずらーっと、10人分ぐらい並んでるの。たまに2.3人が、入れ替わりはいってくる程度で顔も見えないだろうし、まあいいかと思って。足場に立つ。そして……いうんじゃないっ!!という夢。 セーフかアウトかっていう追及は、お互いやめようね。他にも色んなトイレあったけど、それはまたあとでのお楽しみ。だれも楽しみにないかも?妹尾河童さんの「河童が覗いたトイレまんだら」ハードカバーで持ってるもんねッ。それ、うれしいの?うん。 以上こえめでしたッ!とうとう、何かをやってしまった気分です。これはランキング
April 12, 2009

いらっしゃいませ。こえめです。 意外と危険だった魔法の傷。リカムの運命は。魔法界王はいったい……?こえめも気になる展開です。 この上になければ、こちらに目次あります。【カーラ27】父と娘魔術室では、魔法医師がいつもより更に大声を張り上げていた。「ハッ! アンブルグリジュム……イヤッハーッ!」王が怪我をした箇所は、全身に及び、医師はあっちへ飛びこっちへ飛びしながら、汗をかきかき忙しかった。*それは王がここに運び込まれるより、少し前のことだった。法殿からの帰り、いつものように王は、三人の従者とともに、ポーター気流に乗っていた。 ジイドを初めとする従者達は各々が、たとえ狭い木々の間であろうとも、そのスリルを楽しむ余裕さえ持って飛ぶだけの技量を持っていた。無論、王もかつては、魔法界きっての気流乗りだった。ただしここ数十年というもの、移動の際は、従者の作り出す気流に身を任せるのが、習慣となっていた。優れた技能も、使わなければさび付いてしまうものである。 空には、昼間の白く透き通った月が見え、空気は爽やかだった。従者達は目の前にせまった森を越えるべく、上昇気流の調整に余念がなかった。 一方、王といえば、このところの一連の騒動の疲れから来る睡魔に襲われ、なかばウトウトとしながら、従者達のみごとな手際を眺めていた。 程なくして森の中ほどに差し掛かると木々の合間に時折ちらちら見え隠れする野生の鹿や熊の姿。 従者達は上昇気流を上手くあやつりながらも、森の真上からの眺めに気を取られていた。いつの間にか王が、睡魔の手に落ちてその体制をくずし、魔法で護られている空間から、はみ出そうとしていることに誰ひとり気付かなかった。 夢うつつの王は、いきなり強い風圧をからだに感じ、現実に戻った。からだ半分が無防備に外気流にさらされているのに驚き、あわてて体勢を立て直そうとしたが、時すでに遅く、王のからだを捕らえた気流は、それを離そうとはしなかった。あっという間に宙に放り出され、王は森の中へと落ちていった。 視界の隅に、王のマントがはためくのを見とめた従者らは、王の落ちる先に向かって、隼のごとく我先にと、その身を突進させたのだった。*医師の額に光る汗が増えるにつれ、周りの緊張も高まっていく。王の蒼白な顔を見ながら、カーラは深い後悔の念に駆られていた。(もしこのままお父様に万が一の事があったら、それはきっと私のせいだわ。お父様を困らせるような事を言ったから、私が決められた人生に逆らうような事をしようとしたからッ。天はその戒めに、お父様をこんな目に……!)今のカーラにとって、その考えは、自分自身が命を失うことよりも、辛く耐え難い傷を残すことになるのだった。(つづく) 読んでいただきありがとうです!【カーラ26】へ つづきはこちら【カーラ28】へ
April 11, 2009

ようこそ。こえめのお部屋へ今回はいつもより更につぶやき度が高いので、ご注意ください。期待しないでということらしいです。 お話読んでくださる方はこちらへどうぞ。忙しいときほど、ノンビリに憧れますよね。こえめのノンビリは、きれいに掃除して物一つ無い畳の上で大の字になることです。きもちいいー!それから横向きになって、ごろごろします。そうだねそうだね~その時、お香の香りがあると更によろし。(本物の猫は煙が嫌いですけどね)最近おきにいりは、バラの香りのお香です。小さなビンに、ピンクのお線香が入っていて可愛いです。それに火を点けるとこれがまた何とも…………とんだ!普通にいい香りのお線香なんですけどね……トリップしっぱいですだから、セッティングして暫らくそのままの香りを楽しんでからファイヤー・オンしています。家族の者たちは、あまり好きではないので、個人的な楽しみです。誰かいるときや、お客様の時には、エッセンシャルオイルにしています。電気で暖めるの。ラベンダーとグレープフルーツの混ぜたのを。割合適当。お風呂に入れたりしても、楽しんでいます。あ、それから、こっそりと、あるいは堂々と、水虫に悩むお父様方。ティーテゥリーというエッセンシャルオイルは殺菌・抗菌作用が高いそうです。スーッとするにおいです足湯、いかがですか?奥様にも娘さんにも、見直されること請け合い!「あら、パパ、アロマじゃないの。おっしゃれー♪ 私もやりたーい」家庭円満ですねッ。以上こえめでした。お役立ち情報になりました気が向いたら押してね
April 9, 2009

いらっしゃいませ。ようこそこえめWorldへ*はじめての方。他を読みたい方。こちらに目次があります。この上にもあるかも *父王が怪我をしたとの知らせに、バイロンのことは一時お預け?カーラ、リカム、父王、おまけにバイロン。ん? 【カーラ26】傷 「王様がお倒れになられた!誰か早くッ!」「お父様が!?」カーラはそれを聞くと、必死な顔で振り向いた。「リカム、あなたはここを動かないで。バイロン公爵、一緒に来なさい!」そういうと、魔法医師のあとを追って駆け出していった。バイロンがはっと我に返り、すぐにあとを追った。いくらカーラの命令といえども、リカムとてじっとしていられるはずがなかった。魔法の傷の痛みと微熱で、なかば朦朧としながら、ものにつかまり歩を進めた。壁に寄りかかって玄関に眼を向けたとき、彼の眼に映ったのは、想像を絶する光景だった。こちらに向って移動してくる寝台の両側で、必死で呼びかけるカーラとバイロン。魔法界王の衣服はずたずたに裂け、ところどころ血で汚れている口からも血が流れているのが見えた。「術室はこの先のドアじゃッ!」キンキン声が響き、王の乗せられ特製の簡易寝台が、リカムの目の前を滑っていった。カーラの蒼白な顔。リカムは魔法の傷の微熱に浮かされながらそれを見た。数日前にわが身を横たえ手当てを受けた魔術室のドアが、人々を飲み込むように音もなく閉まるのを見た。そのとき魔法の傷の毒が、リカムの意識を奪い、壁に寄りかかったまま床にくずれた。よんでいただきありがとうございました楽しんでもらえましたか?【カーラ25】へ つづきはこちら【カーラ27】へ
April 8, 2009

いらっしゃいませ。お待ちしておりましたはじめての方。他を読みたい方。こちらに目次があります。 危ういところをカーラに助けられたリカム。でも、魔法の傷は刻一刻と、彼の体を蝕み続けています。バイロンはどう言い訳するのでしょう 【カーラ25】笑顔の陰カーラに上から睨まれ、しどろもどろのバイロンだった。 「ひ、姫君。これは、その……、こ、婚礼のことで、ちょっとした行き違いがあったのだ。それでリカム殿に、その事を、確かめていただけですよ」苦しい嘘に、バイロンの笑った顔は引きつっていた。「それではあなたは、誰かにものを尋ねるときには、刃をお向けになるというわけですね」毅然とした態度を崩さないカーラであったが、リカムは、彼女のにぎった手がわずかながら震えているのに気がついた。「今度リカムに何かしてごらんなさい!私がただではおきませんよ!」「わ、私は何も……」バイロンが言いよどんだ時、様子を見に、魔法医師が部屋に入ってきた。「これはこれはッ、王女姫様ではございませぬかッ!おいでになられたのに気が付きませんでしたなッ」それからひざまずいているバイロンと、包帯のほどけたリカムを見比べた。 「 して? これはいったい何事ですかな、バイロン公爵殿?」バイロンと同じ目線の高さで、魔法医師が疑わしそうに尋ねた。バイロンは血の滲んだ腕を隠すようにして立ち上がると、いつもの美しい笑顔を浮かべた。「実は私の国に、傷によく効く薬草が生えておりまして、彼の傷がどの程度のものか、確かめていたのです。ですがこの傷に、果たして効くかどうか……」バイロンは心配そうに眉を寄せた。それからカーラを見て笑顔になると、言葉を続けた。「そこへちょうど、姫君が見舞いにいらしたので、婚約者として挨拶を交わしたところだったのですよ」その偽りの笑顔を見たカーラも、不自然ではない程度に、微笑みを返した。カーラが肩に掛けた小さな布の袋を確かめながら、魔法医師に何かを言おうと口を開きかけたとき、突如、廊下のむこうで、激しく玄関が開かれ、誰かのわめく声が聞こえた。「大変だッ! 王様が、お倒れになられた!王様がお倒れになられた! 誰か早くッ!」(つづく)一難 去ってまた 一難【カーラ24】金の矢 【カーラ26】傷
April 7, 2009

いらっしゃいませ。ごゆっくりどうぞ はじめての方。他を読みたい方。こちらに目次があります。リカムは助かるのでしょうか。 【カーラ24】金の矢バイロンは、ベッド仰向けになったままのリカムに、一歩近づくとついにリカムに向って、その剣を振り下ろした。リカムが覚悟して目を閉じたとき、チャッと何か小さな音がした。ブンと音がした瞬間、リカムは肩に鈍い衝撃を感じた。ベッドが一旦沈み込み、小刻みに震える。ワッと声が上がった。一瞬の間があった。リカムが目を開けてみると、剣が顔の横に突き刺さり、バイロンが床にひざを着いていた。その右腕に細い金の矢が刺さっているのがみえた。「だ、誰だッ! 邪魔立てするやつはッ」その時、部屋の窓の隙間から一陣の風が入り込んできた。リカムの目に、金色の粉がうつった。「姫様!」背中の痛みも気にせず起き上がると、目の前にカーラの姿があった。カーラが黙って指差すと、バイロンの腕から抜け出た金の矢が、宙に浮かんでカーラの手に戻り消えた。「ここで何をしていましたか。バイロン公爵」その顔にいつもの輝きは薄れ、静かな怒りに光るエメラルドの瞳。バイロンは狼狽を隠せず瞬きを繰り返していた。(つづく)よんでいただきありがとうよろしければ応援ももらえるとうれしいです
April 6, 2009

ようこそ。こえめのお部屋へ。ゆっくりしっててねお話を読んでくれる方。こちらに目次あります。 みんな好きな匂いってあると思います。記憶につながる香り、一瞬にしてあのときの事を思い出す。ありますよね。この香水は好きな人の香りだったのに、別れた途端に辛い思い出の匂いになってしまった、というあなた! 別に何でもありません……こえめは出かけた先で、たま~に、本当に素敵な匂いだな~と思うときがあります。それは、つけている人の雰囲気と相まって、いいんだと思います。匂いだけよくても、見たら???という場合は、あなたはこの匂いがすきなのね。と、認めてあげます。あなた何様?マジックソ-プのローズが好き。石鹸です。お風呂でこの石鹸の泡に包まれていると、無条件に幸せ。アメリカンファーマシーで買える安い幸せです。オススメッバラは乙女の永遠のアイテムです。…………トリーップ!紙の燃える匂いが好きです。ハ?ちなみに、火燃しも好きです。いい子はまねしないでね今は環境問題でおいそれと焚き火は出来なくなりました。とても残念です。特に、お習字の書き損じの紙。あれがいいんです。しかもちゃんと、固形の墨で擦って書いてくださいね。朴液が重要なんですから。田舎では、結構、火燃しする人多かったです。すうっとしたいい匂い。煙は殆んどでません。多分高級な葉巻にも通ずるところが。あるんですか?え??この嗜好は、分かる人にしか分からないと思います。当たり前のこといってるよ皆さんは、どんな匂いが好きですか? 以上こえめでした。いい匂いで脳みそリラックス
April 4, 2009

いらっしゃいませ。お待ちしていました。こえめですリカム対バイロン。続きをどうぞ。はじめての方。他を読みたい方。目次あります。この上にもあるかもです。 【カーラ23】リカムVSバイロンバイロンに詰め寄られ、リカムは言葉につまった。王女姫の立場を尊重し、バイロンに協力すべきか。それとも、カーラの思うがままを支持すべきか。カーラの幸せを願うリカムの心が今、ふたつに引き裂かれようとしていた。目の前のバイロンの顔が、凄みを増す。 「……さあ言えッ、この私に協力するとッ!」背中に回されたバイロンの腕に力がこもった。「……くッ」痛みと微熱の底で、リカムは思い返していた。玉座の瓦礫の中、危険を省みず駆け寄ってきたカーラを。そしてその胸に抱かれながら、彼女のエメラルドの瞳が涙で濡れるのを見上げたことを。遠い穏やかな日の朝、カーラの側近として命を受けたときの誇らしさを。 水晶のゆりかごの中で光輝いていた赤ん坊が 微笑みながら、自分に向かって柔な手を伸ばしてきたときの驚きと嬉しさ。 あまりに無垢なその手をそっと握ったとき感じた、心まで溶けそうな陶酔感までがありありと思い出された。リカムの中で何かが弾けた。(例え何が起ころうと、姫様の御心のままに尽くすのみ!)「私は、姫様にお使えする身。公爵殿のいうことは聞けません」その言葉をきくや否やバイロンは、支えていた腕を乱暴に放して立ち上がった。その顔は怒りに青ざめ、美しさがさらに際立って見えた。「この私がこうまでして頼んでおるのに、聞けぬと言うかッ!」リカムは苦しげな声で答えた。 「例えこの身が果てようと、姫様以外のお方に、従うつもりはございません」傷の痛みに霞んだリカムの視界の片隅で、 紫色の神秘の瞳が光ったように見えた。ごうと音を立てて、光のうずが空中に巻き起こった。その光は徐々に強さを増しながら成長し、バイロンと同じくらいの縦長の光の柱となり、やがて静かな眩しい揺らめきへと変化した。バイロンがゆっくりとその中に腕を差し入れた。肘まで入ったあと、再び引き戻されたその手には、大きな剣が握られていた。「ならば望みどおり、ここで死ぬがよい!」力なく横たわるリカムに向って、バイロンが剣を振りかざした。(つづく)お好きですか?こんな危機イッパツ感
April 4, 2009

リカムとバイロン←なぜハート?でもちょっとその前に…… キリ番4000番目アクセスおめでとうッ!【たかのえいさく】さん !やったねブービー3999番目!***.msn.com さん!だれっ?!4001番目のニアピン賞は!kopanda06さん でしたッ!*はじめての方、ほかを読みたい方。目次あります。この上にもあるかも * 【カーラ22】古(いにしえ)の魔法の傷は、その毒を体内へと広げつつあった。背中を見られたリカムは、無表情に言った。「そう、これにはいかなる魔術も効きません。私の命も、そう長くは続かない」「では、お前は死を覚悟していると?」バイロンは体を離し、乱れた金髪の隙間からリカムを睨んだ。「はい」「なにを言うかッ! 姫が人間の男なんぞに入れ揚げているというに!それでも魔騎士かッ!」「なぜそれを……! 姫様に限って、その様なことはあり得ませぬ!」バイロンは再びリカムに詰め寄ると、その神秘的な瞳でじっと見つめてきた。宝石のように美しい紫の輝き。だがリカムは、心臓が冷やりとするのを感じていた。リカムは悔しさに唇をかんだ。バイロンの言葉がウソでないのは、自分が一番よく知っていた。バイロンはその表情を見て取ると、余裕の笑みを浮かべ、さらに言った。 「そう焦らずとも良い。わたしは全てお見通しなのだよ。その程度の情報など、手に入れるのは、容易(たやす)いことだ。お前も魔騎士の端くれであろう。ならば姫を人間などに取られるのを黙ってみて居らず、どうだ、この私に力を貸してはもらえぬか」 リカムは返事が出来なかった。カーラと行動を共にするうちにいつしかリカムは、彼女には古いしきたりにこだわらず、自分の思いを貫く生き方をさせてあげたい、そう考えるようになっていた。しかしその一方で、カーラには王女姫として、バイロンと共に魔法界の王位を継ぎ、新しい時代を築いてほしい。そういう願いもまだ、確かにあった。そしてそれを見届けることが、王女姫付き第一側近としての、己の使命でもあるのだった。そのとき、自分を見つめるバイロンの瞳がさらに近づき、リカムは思わず後ろに身を引いた。背中に力がかかり、ウッと声をあげてそのまま後ろに倒れ込む。その体をバイロンの大きな手が、すくい上げるように支えた。息が掛かるほど近くで、バイロンがもう一度たずねた。「手を、貸してもらえるかな」「私は……」(つづく)そんなにリカムをいじめないでー(こえめ)
April 2, 2009

明るい画面が嬉しいこえめですおととい昨日と脳みそを酷使して、知恵熱が出そうでした。まだまだ子どもです。えっ?ご心配くださった皆様。ありがとうございました。ぺこり。そして、やはりこいつアホだなとお気づきになられたあなた。それでもなんとか帰還して参りました。ぺこり。ヤマダ電機のナ〇ノさん。親切な対応ありがとうございました。お話も書かずなぜ出てきたかと言うとですね、 気まぐれキリ番やりたかったのです。3838(みゃーみゃー)番目アクセスお目でとうッ!minacha-さんデスッ! 皆様。これからもこえめWorldを。よろしくお願いします。 以上こえめでした。あほでも生きていける
April 1, 2009

本日昼過ぎ、無事にディスプレイつながりました。でも、なぜいきなりつながったか分かりません。一度きったらまた、付かなくなるかもしれないと思うと消せなくて。で、結局そのまま書き始めることにしました。画面ってまぶしーね。くすっ。 本編をこえた挿入話になっています。いいのかな? いいんです。バイロンの魔の手が(?)リカムに伸びようとしている、のかな。それともいい人?とにかく書いてみますね。はじめての方、ほかを読みたい方。目次ございます。のぞいてみてね。(上にも出てるかも) 【カーラ21】痛々しい魔騎士の姿を目にしたバイロン公爵は、部屋に入るとリカムの隣に腰掛けた。公爵と言えば、魔法界の一部の領土を支配することを許された高貴な身分。その並びに座るなど、リカムにとって畏(おそ)れ多い事だった。 リカムは立ち上がろうとして、バイロンに押し戻された。治りきらない傷の痛みに顔が歪んだ。 肩に掛けられた大きな手の重さと、有無を言わさぬ強さを秘めた、紫の瞳。目の前に来たバイロンの顔に、リカムは身を硬くした。 するといきなり、バイロンの手がリカムの背後に伸び、包帯の端をめくり上げた。「なッ、なにを……?!」一瞬ひるんだリカムは、その手を払いのけようとしたが、そんなリカムの抵抗など無視して、バイロンの体がなおも覆いかぶさってくる。リカムよりさらに一回り大きな胸に囲い込まれてしまった。リカムは奥歯をかみ締めた。 たとえいくら無謀なことをしようとも、相手は王女姫カーラのフィアンセ。立場上無理に抗(あらが)えないリカムは、この屈辱的な仕打ちにも、黙って耐えるしかないのだった。 ベッドの上には、はずされた包帯が層をなしていった。徐々にリカムの背中をあらわにしていくバイロンだったが、途中でハッと息を呑んだように包帯を解く手を止めた。無数のうっすらとした皮膚の引きつれのなかに、いまだジクジクと体液を滲ませる、生々しい傷跡が残っていたのだ。「……この傷は!」 数日前にひどい傷を受けたリカムだったが、魔法医師の術によって、ガラスで受けた傷は殆んど完治していた。しかし、いにしえの魔法が掛けられていた玉座の破片はその姿を消し去ってもなお、毒牙となってリカムの体を蝕み続けているのだった。(つづく)危ない趣味かと一瞬でも期待した人すなおに手を挙げて。はい押す!
April 1, 2009
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