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さて今日は久々に2017主力株概況シリーズです。
22位 9324 安田倉庫 (東1、3月優待) ◎◎
PF時価総額22位の主力株は旧財閥系の倉庫準大手の安田倉庫です。理由は後でまとめて述べますが、総合戦闘力が非常に高いと考え、「優待株いけす」から見出され発掘されて、今回初めての主力昇進となりました。
アベノミクス初期には「含み資産関連」ということで人気化して株価が高騰したこともありましたが、今はその熱も冷め株価は定位置に戻ってきました。
現在の株価は834円、PBR0.40、自己資本比率は56.2%、今期予想PER14.89、配当利回り1.7%(14円)、総合利回り2.7%(14+8.8=22.8円)で、優待は100株保有で2キロ分のお米券です。
ちなみに「隠れ優待」と言うほどではないかもしれませんが、当社函館市内所有地に建っている「ラビスタ函館ベイ」の宿泊優待券も貰えます。私はホルダーになって以来6年連続で貰ったので、どうやら毎年戴けるようです。
以上の優待をまとめると下の写真のようになります。
安田倉庫は今の株価位置は激烈に安いと思います。その理由は以下の4点です。
1. 賃貸不動産だけでも約170億円の含み益がある
こと。
(上記データは2017年3月期有価証券報告書P64より引用)
2. 保有する 3003ヒューリック株 だけで時価約360億円もあること。ちなみに安田倉庫の時価総額はたったの約250億円に過ぎません。
(上記データは2017年3月期有価証券報告書P54より引用)
少し追加すると、このヒューリック株に関しては、1887年創業の名門で同じく安田系の毛並みの良い企業である
3302帝国繊維
も同じく大株主なのですが、エンゲージメント(友好的対話型)投資を標榜する帝国繊維大株主の
スパークスが、「資本を有効に活用していない」として激おこで売却を要求
しています。このプレッシャーによって帝国繊維側に何らかのアクションがあった場合には、「玉突き事故」で安田倉庫にも影響が出る可能性があると考えています。なにしろ 安田倉庫は「自社の時価総額を超えるヒューリック株を保有している」という異常過ぎる状況
ですからね。
3. 同業の倉庫業で優待付きの他の銘柄と比較した場合の相対的な割安感が濃厚である
こと。具体的に他の銘柄も見ておくと、
9305ヤマタネ (PBR0.58&PER8.52 ただしここは実に安い)
9319中央倉庫
(PBR0.59&PER17.72)
9 322川西倉庫
(PBR1.10&PER47.77)
等があります。
4. 現在横浜の山下ふ頭が「日本カジノの有力候補の1つ」とされているが、安田倉庫はその周辺に拠点を2つ持っており、 横浜カジノ構想が現実のものとなった場合には関連銘柄として脚光を浴びる可能性がある
こと。(ただし現在 地元が反対姿勢
を強めており、実現可能性は低いかもしれません。なので、
これはちょっとおまけ的な項目です。)
ま、ここはのんびりと持っていればたまに「含み資産関連株」として吹くこともありますし、武運が無くて何もなくても、そもそも十二分に死ぬほど割安ですし、「ローリスク・ミドルリターン」のリスク・リワード比に優れた、 「プチ宝くじ」感覚で保有していける実に良い銘柄
であると考えています。
それにしても最近強く思うのは、「投資家は以前にも増してどんどんと短期目線になっており、減益予想の会社には全く見向きもしない。」という事です。実際安田倉庫の株価推移が軟調で相対的に安いのも今期が昨期に比べて減益予想だからです。そういった銘柄にはほとんどの投資家は1ミリも興味がないんですね。ただ、今期の減益予想は物流施設や横浜新ビルの竣工に伴う不動産取得税が重くのしかかっているためであり、これらは来期には「増益の種」となるものでもあるのです。
私はこういった市場の趨勢を逆手にとって、「今期は先行投資などで減益予想なので叩き売られているけれど、数年単位で見れば今の株価位置は実に安い。」と考える銘柄群を大量にPF上位に並べています。この投資行動が今年の私のパフォーマンスが振るわない主要因となっているのは事実ですが、自分の投資スタイルに極力忠実に、これからも日々精進していこうと考えています。
2017主力株概況シリーズ 免責事項
2017主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次の、1つ上の無重力のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上かつ頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、死んだ目の魚になっていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものではありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも決して分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。魔法の水晶玉は残念ながら持ち合わせておりません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い、損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.000%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
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