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日本車は終わった?トランプ氏「不公平」、関税引き下げの意思なし―台湾メディア台湾メディアの自由時報は30日、「日本車は終わった?」と題し、米国のトランプ大統領には日本車の関税引き下げの意思はないと伝えた。記事によると、トランプ氏は29日のFOXニュースのインタビューで日本は米国の自動車を受け入れていない一方で何百万台もの自動車を米国に輸出しているとして、「これは不公平だ」と改めて指摘し、日本車に25%の追加関税を課すことを示唆した。トランプ氏はまた、米国は日本に対して巨額の貿易赤字を抱えており、「日本側もそれを認識している」とも語った。自由時報の記事は、2024年の日本の対米輸出額は21兆円を超え、そのうち自動車関連は約28%占めているとした上で、トランプ氏が「日本が米国から大量の原油やその他の製品を購入することで、貿易赤字を減らすことができる。米国は今、原油を持っている。日本はそれを大量に持っていけばいい。他の製品も持ち帰って構わない」と述べ、米国製品の輸入拡大を求めたことを伝えた。その上で、「実際には、日本は輸入車に対してゼロ関税を適用している。一方、米国はこれまで輸入車に2.5%の関税を課してきたが、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)に基づき、メキシコやカナダで製造された自動車については関税を免除している。この制度を活用し、多くの日本企業が米国市場で自動車を販売している」と説明した。同記事は、「米国は長年、日本の自動車市場への参入が難しい状況に不満を抱いてきた。トランプ氏は米国車の日本国内でのシェアがわずか2%にとどまっている原因が、日本の厳格な燃費基準などの『非関税障壁』にあると主張しているが、専門家は大型の米国車は日本の狭い道路においては実用的でないこと、日本人は右ハンドルに慣れていることなどを要因に指摘している。米自動車メーカーは右ハンドルへの対応を『不必要な調整』と考えている」などとも伝えた。関税交渉で訪米延長の赤沢大臣 米財務長官との会談はかなわず帰国へ💛赤沢大臣 ではこれ以上の交渉は無理では?速やかに解任し、新体制で臨むべきでは?
2025.06.30
博士課程の支援金制度が見直しへ…生活費支援は日本人限定に政府が、博士課程の大学院生に対する支援制度を大幅に見直す方針を固めた。文部科学省は「次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)」において、生活費支援の対象を日本国籍者のみに限定する制度改正を進めている。背景には、外国人、特に中国人留学生への支給割合が想定よりも高かったことがあるとされる。このプログラムは2021年に導入され、博士課程への進学を後押しする目的で、国籍を問わず1人あたり年間最大290万円の生活費と研究費が支給されてきた。しかし昨年時点での受給者総数1万564人のうち、外国人留学生は4,125人。うち中国人は2,904人で全体の27.5%を占めていた。この現状を受け、国会では「日本の国費で中国人を支援するのは適切ではない」との批判が噴出。財政効率や国家戦略との整合性が問われた。これに応じて文部科学省は、来年度から生活費支援は日本人に限定し、外国人留学生には研究費のみを支給する方向で方針を固めたという。研究費については研究内容や成績に応じて支給され、就業中の社会人大学院生も対象に含まれる予定。『読売新聞』は「この制度はもともと日本人学生の支援が目的だった」とし、「本来の趣旨に沿った修正」と報じた。一方、学界からは「優秀な外国人留学生を遠ざけることになれば、日本の研究力低下につながりかねない」との懸念も出ている。ドイツやフランスなど欧州主要国では、国籍に関係なく大学院生に生活費と研究費を支給しており、米国も独自の奨学金制度で世界中の優秀な人材を積極的に招き入れている。そうした中、日本の制度変更が国際的な人材獲得競争にどう影響するのか、国内外で注目が集まっている。
2025.06.30

「安居院庄七と鷲山恭平」が新たに北海道教育大学と北陸学院大学の図書館の蔵書となった大学横断図書館検索であがっていない金沢学院大学図書館と神戸学院大学図書館と加えると現在20大学図書館で蔵書となっている。北海道教育大学図書館♰北陸学院大学図書館☆信州大学 附属図書館 中央図書館☆京都大学 教育学部 図書室☆九州大学 中央図書館高崎経済大学 図書館☆酪農学園大学 附属図書館大東文化大学 図書館☆東京農業大学 生物産業学部図書館日本女子大学 図書館♰立命館大学 図書館九州産業大学 図書館♰鹿児島純心女子短期大学 図書館静岡産業大学 藤枝図書館関西国際大学 メディアライブラリー♰浜松学院大学 図書館大和大学 図書館☆静岡県立農林環境専門職大学 図書館♰金沢学院大学図書館♰神戸学院大学図書館北海道教育大学は今回寄贈した3冊を開架として置いてくれている。「安居院庄七と鷲山恭平」が「展示コーナー(2F)」なのが嬉しい。1. 安居院義道 : 報徳開拓者 : 現代語訳所蔵 札幌・図書館・一般図書(3F) 157.2/Wa状況 配架済2.遠州報徳の師父と鈴木藤三郎所蔵 札幌・図書館・一般図書(3F) 289/Su状況 配架済3.安居院庄七と鷲山恭平所蔵 札・図書館・展示コーナー(2F) 北陸学院大学図書館も寄贈した「安居院庄七と鷲山恭平」と報徳の師父3部作が一般開架である。1.遠州報徳の師父と鈴木藤三郎報徳の師父 ; 第1集所蔵 一般図書架 2.訳注静岡県報徳社事蹟報徳の師父 ; 第2集所蔵 一般図書架 3.安居院義道 : 報徳開拓者 : 現代語訳報徳の師父 ; 第3集所蔵 一般図書架 4.安居院庄七と鷲山恭平所蔵 一般図書架
2025.06.30

「マザーテレサ 愛のこころ 最後の祈り」マザーが語るこんなエピソードが載っている。「わたしたちのシスターの中には、オーストラリアで活動している者もいます。アボリジニーのある居住地に、年配の男性がいました。その貧しい老人くらいひどい境遇を、あなたがたはいままで見たことはないと、私は断言できます。彼はだれからも完全に無視されていました。その家は散らかりほうだいで、汚れていました。「家の掃除と洗濯をさせてくださいませんか。 それからベッドをととのえさせてください。」わたしは彼に言いました。「これでいいんだ。ほっといてくれ。」彼は答えました。「もし、わたしにやらせてくれたなら、もう少しましになりますよ」もう一度、わたしが言うと、彼はとうとう納得しました。そこで掃除と洗濯をすることができたのです。わたしが部屋を片付けていると、ほこりまみれのきれいなランプを見つけました。彼が最後にそれに明かりをともしてからどれだけ時間がたったのかは、神のみぞ知るです。わたしは言いました。「ランプをともさないのですか。もう使わないのですか」「ああ、だれも来やしない。明かりをつける必要なんてもうないんだ。いったいだれのためにつけろっていうんだね。」「もしシスターが来たら、毎晩それをつけてくれますか」「もちろんだとも」彼はうなづきました。その日から、シスターたちは、毎晩彼のもとを訪れることを約束しました。シスターたちはランプを磨き、そして、毎晩それに火をともしたのです。二年が過ぎました。わたしはその人のことをすっかり忘れていましたが、彼からこんなメッセージが届きました。「わたしの人生にともしてくれた明かりは、まだ輝いていると、わが友に伝えてくれ」これはとても小さなことです。でも、わたしたちはよく小さなことをおろそかにしてしまうのです。」これを読んでいて「暗いと不平をいうよりもすすんで明かりをつけましょう」という聖パウロの言葉が浮かんだ。昔、朝ラジオからよく流れてきたものだ。この言葉はマザーが愛した言葉だという、そしてこの言葉には続きがある。これは、「旅にでないワインが旅に出た話」に出てくるこんな言葉だ。暗いと不平を言うよりも自ら進んで明かりを灯しなさい。 だれかがやるだろうということは、だれもやらないということを知りなさい。
2025.06.30
時間になっても祈りに集中できない時、簡単な解決法があります。私の心の中にいらっしゃるイエス様にどうか、私のために祈ってください。静けさの中で、どうか天のお父様にお話しください。とお願いすればよいのです。話しことができない時には、イエス様が私のために話してくださいます。祈れない時にはイエス様が祈ってくださいます。ですから、私たちはこう言うのです。「私の心におられるイエス様、私はあなたの忠実な愛を信じています」マザーにとってイエス・キリストは自分の心にいらっしゃって私のかわりに祈り、話す方であったのだ。ということは、マザーが話したことはマザーの内なる「イエス様」が話されたことであったということにほかならない。ある時、高価なサリーを身につけた婦人が 訪ねてきてこう言いました。 「マザー、私にもあなたのお仕事を させていただきたいのです」 私はその瞬間に祈りました。 私の働きを分かち合いたいという 彼女の申し出に対する 私の答えを求めて祈ったのです。 そしてこう言いました。 「そのサリーから始めましょう。 あなたが毎日安いサリーを買うことで 貯めたお金を、貧しい人たちのために 持ってきてください」
2025.06.29
合成麻薬「フェンタニル」が名古屋を拠点にアメリカに密輸か 日本でも薬物汚染広がる可能性アメリカでは薬物の過剰摂取によって2022年は約11万人、2023年は約10万人が亡くなっており、そのうちフェンタニルが原因の死者は7万人を超えていた。原料は中国からメキシコやカナダに輸出された後、アメリカに密輸されるルートだと言われてきた。しかし、原料がいったん日本の名古屋の拠点を経由している可能性を、日経が指摘したのです」(全国紙警察担当記者) この数年、アメリカでは強力で即効性がある鎮痛剤として使われる合成オピオイドの一種「フェンタニル」が大きな社会問題となってきた。米疾病対策センター(CDC)が5月に発表した2024年の薬物過剰摂取による死者数は推定8万391人、そのうち合成オピオイド(主にフェンタニル)の死者数は推定4万8422人で、いずれも前年より2~3割減少してはいるものの、いまだ大きな脅威のままだ。アメリカで乱用されているフェンタニルは、密売人によって隣国であるカナダやメキシコ経由でアメリカに流入していることが特に問題視されている。そのフェンタニルの流通をさかのぼると「中国」に行き着くと非難されてきた。 医薬品輸出大国でもある中国は、政府がフェンタニル原料を製造する国内企業に「補助金」をだして製造を奨励していた。医薬品として正しく使う相手に製品を販売していたのなら、もちろん問題はない。だが、2020年代初頭にはすでに、アメリカ国内で乱用されている薬物が「中国発のフェンタニル」という事実はある程度明らかになっており、それでも中国側は有効な対策をとらなかった、というのが事実だ。「6月25日、アメリカ政府がメキシコ国内の銀行など3つの金融機関に制裁を科すと発表しました。その理由が、フェンタニルの密売に関与した疑いがある、というもの。3社は反論していますが、アメリカ政府に反社のレッテルを貼られたら、金融機関としてはやっていけない。もし、日経がスクープした名古屋を拠点とする中国籍の人物が代表の会社が本当に密売に関わっていたとしたら、彼らに場所を提供したり、仕事を手伝ったりした日本人や日本の会社、それに取引銀行だってアメリカにとって捜査の対象になるかもしれません。そして最も重大なのは、日本当局は知らなかったのかと、アメリカ側に不信感を抱かれかねない事態になっていることです。スクープ記事掲載から一日も経たずに、フェンタニルなどの合成薬物が日米両国において多くの命を奪っている、背景には中国共産党がいる、とSNSに投稿し日本国民に直接呼びかけたのは、他ならぬ、アメリカのジョージ・グラス駐日大使でした」(全国紙政治担当記者) もともと、強力な鎮痛剤として処方されてきたオピオイド乱用による被害が大きかったアメリカだが、2015年頃から主にフェンタニルの乱用による死者数が急増、2023年までは7万人を超えていた。アメリカもフェンタニルの危険性を周知する活動を続けているが、乱用への供給が止まらない状態だ。最近は、製造地から輸入される経由地であると言われていたカナダ国内でも、フェンタニル乱用者が急増し、社会問題化しはじめた。この「原因」に日本が絡んでいた、と指摘されては、日本の立場は丸つぶれだ。「大阪の西成で、フェンタニル中毒者をみた、という情報がいくつか寄せられています。SNSを見ると、極めて不自然な姿勢で歩く男性が写っていて、報道で見た、アメリカのフェンタニル中毒者とそっくりなんです。本当にフェンタニルを使っているか確認はできていませんが」(全国紙警察担当記者) 実は筆者も今年3月頃、大阪市内や北関東、北部九州などで、すでに「フェンタニル」らしき薬物を使用した人物がいる、という情報を得ていた。この時、同時に聞いていたのが「ケタペン」なるおそらく、フェンタニルとは別物と思われる薬物の存在だ。かつて、日本国内で危険ドラッグの製造、販売に携わっていた元暴力団関係者の男性が解説する。「すでに”ケタペン”などの名前の中国製ドラッグが日本に出回っています。中身は、アメリカで売れなくなったフェンタニルとも、薬物の”ケタミン”を含有しているともいわれていますが、実際は何が入っているかわからない。ただ、ほかの薬物より安価で、リキッド状だから電子タバコのように気軽に吸えるので、人気が出つつある。繁華街にある雑貨店では、こうした得体の知れないドラッグが秘密裏に販売され始めています」(元暴力団員の男性) 実業家のイーロン・マスクがうつ病の治療のために少量のみ使用していると認めたことで話題になったケタミンは、解離性麻酔薬と呼ばれる幻覚作用がある麻酔薬の一種だ。こちらもアメリカでは過剰摂取や違法流通が問題となっている。そして、中国系詐欺集団が幅をきかせる東南アジア各地域では、詐欺師相手の飲食店や風俗店で働く女性たちに「ケタペン」の乱用者が増えているというようなSNS情報もかなり流れてくるようになった。 中国発の「危険ドラッグ」が日本社会を震撼させたのは、せいぜい10年ほど前のことだ。もともと反社会的な人たちだけが違法薬物に手を染めるのではなく、一般的な市民生活を送る人も加わってしまうことを、危険ドラッグのときに私たちは知っている。法改正などで違法薬物へのテレビニュースで眺めているだけだった「ゾンビタウン」の光景が、日本国内にも広がってしまう恐れがある、といえば大げさに聞こえるだろうか。私たちはこの新たな脅威に対し、これまで以上に警戒を強める必要がある。米国へのフェンタニル密輸、日本経由か 中国組織が名古屋に拠点合成麻薬「フェンタニル」を米国に不正輸出する中国組織が日本に拠点をつくっていた疑いが判明した。日本経済新聞の独自調査でわかった。中心人物が名古屋市に法人を登記し、少なくとも2024年7月まで日本から危険薬物の集配送や資金管理を指示していた姿が浮かび上がった。日本は米中対立を招いたフェンタニル危機の最前線となっているおそれがある。日本の警察当局は依然として「国内でフェンタニル関連の事案は起きていない」という姿勢を崩していません。中国・武漢に本拠を置く「Hubei Amarvel Biotech」との連携により、フェンタニル製造に必要な前駆物質を日本経由で米国に密輸する中継拠点として機能していた岩屋外務大臣は2025年6月27日の記者会見で、フェンタニル密輸報道を受けて「許可を得ない輸出入は絶対に許さない」と力強く宣言しました。外務省レベルでは「フェンタニルの国際的な違法な製造、流通ネットワークを断ち切り、さらなる被害を防ぐことが重要」という明確な問題認識を示しています。一方で、実際の捜査権限を持つ警察当局は依然として消極的な態度を貫いています。グラス駐日米大使は2025年6月26日、X(旧ツイッター)で「中国共産党がフェンタニル密輸活動に関与しており、日本経由の不正取引を防ぐべき」と英語と日本語で投稿しました。アメリカ政府の高官が公然と日本を名指しで批判したことは、日米同盟の歴史において極めて異例の事態です。この投稿では「日本と協力することで、こうした化学物質の日本経由の密輸や流通を阻止し、両国地域社会と家族を守ることができます」と述べられており、アメリカ側が日本の積極的な協力を強く求めていることが明らかです。フェンタニル密輸問題への対処には、現在の日本の法執行体制では対応しきれない構造的欠陥が複数存在しています。国際犯罪組織が使用する最新技術や複雑な国際ネットワークに対抗するためには、従来の捜査手法を根本から見直し、21世紀型犯罪に適応した新たな体制構築が不可欠です。
2025.06.29
てい「私にはもう、この本を屑屋に出すしか手はありません。しかし、屑屋に出せば、本は本ではなく、ただの紙屑と成り果てます。それは本の身となれば、まこと不本意にございましょう。けれど、手習の子らの手に渡れば、本としてのつとめを立派に果たすことができます。子らに文字や知恵を与え、その一生が豊かで喜びに満ちたものとなれば、本も本望、本屋も本懐というものであります」成形の功徳 森信三 「修身教授録」さて今日はここに 成形の功徳 という語を掲げました。・・・この題目で私の申したいと思うのは、すべて物事というものは、形を成さないことには、十分にその効果が現われないということです。・・・このことが、この現実界のあらゆる方面に当てはまる事柄であって、その意味からは、この現実界における根本理法の一つとさえ言い得るかと思うほどです。・・・現実界が有形界だとしたら、この地上に一つの新たな有形物を生み出すということは、それ自身確かに一つの善事であり、功徳のあることと言ってもよいわけです。・・・成形の功徳、すなわちすべて物事は、形にまとめることによって、始めて真の効果が生ずるものだということについて、最近私の経験した一つの実例を申してみましょう。実は私一昨日専攻科の人達をつれて、今宮のスラム街の真ん中にある 徳風勤労学校 へ参観に参ったのであります。そこは、諸君らも知らない人が多かろうと思いますが、貧しい人たちの子弟を集めて教育している特殊の学校であります。・・・ところがその学校の校長先生は非常に熱心な尊徳翁の研究家であって、全校の教育は、まったく報徳精神によって行われているのです。・・・実地参観した私達一同も、非常に感慨に打たれたしだいであります。(森先生は、引率した専攻科の生徒に感想文を書かせた。当初、毛筆でもペンでもよいとしていたが、せっかくなら差し上げたいと和紙に書いてもらうことにし、ペンで書いた人には毛筆で書き直してもらうこととし、和綴じの専門職に綴じてもらった)内容としてはそれほどのものでなくとも、本式に製本して差し上げればご覧をいただくにも便利で・・・・ここにいわゆる「成形の功徳」ということがあるわけです。同じく製本するにしても、専攻科で手工でやってもらうというみちもないではありません。・・・しかし先方の方が、他からの参観者にでも見せたいと思われるような場合を考えて私は、結局本職の手で製本させたのです。・・・形を与えるか否かによって、その内容の現実における働きの上では、大きなひらきが出てくるわけです。・・・これ私がここに、「成形の功徳」という言葉で言いあらわそうとしているものであって、そこには確かに功徳という言葉にふさわしい、ある種の不思議な力が働くとさえ言えましょう。
2025.06.29
大学之道。在明明徳。在親民。在止於至善。 大学の道は、明徳を明かにするに在り、民を新(あらた:親を新に改める)にするに在り、至善に止まるに在り。(第一節)<「大学・中庸」島田虔次著>☆尊徳先生は、少年の頃から晩年に至るまで大学という書を大事にされた。「岡本隆徳の語った尊徳逸話」(「報徳の森」より)によると「村でもってセッセと働いて、とにかく一人前になりました時分のことでしょう。いつまでも村にいても学問もできず、仕方がないというので、小田原の城下へ来て、家老の若党になって、始終お供しながら近所の学者へ通って「大学」の講義を聴いたのです。藩中では、「大学」が済むと、今度は「論語」を教わるという順なのですが、金次郎はいつでも「大学」ばかりの講義をしてもらっている。「私は百姓ですから「大学」だけでたくさんです。これさえ習えば、それでよいのです。」と言って、ほかの本を教えてやろうといっても聞かなかった。」という。○孔子は、「大学の道は、明徳を明かにするに在り。民を新(あらた)にするに在り。至善に止まるに在り。」と言った。 これを田畑にたとえれば、明徳が物欲に覆われているのは、荒地ができたようなものであり、明徳を明らかにするのは、荒地をひらくようなものである。そしてその産米を得たならば、その半ばを食って半ばを譲り、繰り返し開墾して荒地を起させていく。それが「民を新にする」ということである。そして、この開墾と推譲の道は、万世までも変るべきではない。これが「至善に止まる」である。(二宮尊徳先生語録191)○二宮翁夜話 巻之二五九 弘化元年八月、其筋(スヂ)より日光神領荒地起返し方申付る見込の趣(オモムキ)、取調べ仕法書差出すべしと、翁に命ぜらる、予が兄大沢勇助出府し恐悦を翁に申す、予随(シタガ)へり、翁曰、我(わガ)本願(グワン)は、人々の心の田の荒蕪(クワウブ)を開拓して、天授(ジユ)の善種、仁義礼智を培養(バイヨウ)して、善種を收獲(シウカク)し、又蒔(マキ)返し蒔返して、国家に善種を蒔弘(マキヒロメ)るにあり、然るに此度の命令は、土地の荒蕪の開拓なれば、我(わガ)本願に違(タガ)へるは汝が知る所ならずや、然るを遠く来て、此命あるを賀すは何ぞや、本意に背(ソム)きたる命令なれど、命なれば余儀(ヨギ)なし、及ばずながら、我輩も御手伝ひ致さんと、云はゞ悦ぶべし、然らざれば悦ばず、夫我(わガ)道は、人々の心の荒蕪を開くを本意とす、心の荒蕪一人開くる時は、地の荒蕪は何万町あるも憂(ウレフ)るにたらざるが故なり、汝が村の如き、汝が兄一人の心の開拓の出来たるのみにて、一村速に一新せり、大学に、明徳を明にするにあり、民を新(アラタ)にするにあり、至善に止るにあり と、明徳を明にするは心の開拓を云、汝が兄の明徳、少し斗り明になるや直(スグ)に一村の人民新になれり、徳の流行する、置郵(チユウ)して命を伝(ツタ)ふるより速(スミヤカ)也とは此事也、帰国せば早く至善に止まるの法を立て父祖の恩に報ぜよ、是専(セン)務の事なり☆弘化元年8月幕府より日光神領の荒地復興を申し付ける見込みであるので取り調べ用の仕法書を差し出すようにと、翁に命じられた。 私(福住正兄)の兄、大沢勇助が江戸へ出てお祝いを翁に申し上げた。 私も兄に随っていた。 翁はおっしゃった。 私の本願は、人々の心の田の荒蕪を開拓して、天から授かった善い種である仁・義・礼・智を培養して、善種を収穫し、また蒔きかえし蒔きかえしして、国家に善種を蒔き広めることにある。 しかるにこのたびの命令は土地の荒蕪の開拓であるから、私の本願と違っているのは汝が知るところではないか。 それなのに遠く来て、この命令があった祝いを申すとはどういうことだ。本意に背いた命令ですが、命令なれば仕方ありません。及ばずながら私もお手伝いいたしましょうと言うならば喜こぼう。そうでなければ喜ばない。それ私の道は人々の心の荒蕪を開くことを本意とする。心の荒蕪が一人開けるときは、地の荒蕪は何万町あろうと憂えるにたらないためである。汝の村も汝の兄一人の心の開拓ができただけで一村速やかに一新した。 大学に明徳を明らかにするにあり。民を新たにするにあり。至善に止まるにありと。 明徳を明らかにするは心の開拓をいう。 汝の兄の明徳少しばかり明らかになるや、直に一村の人民新たになった。徳の伝わることは命を伝えるより速やかなりとはこのことである。国に帰ったら早く善に止まるの法を立て、父祖の恩に報じなさい、これが専ら務めるべきことである。(二宮翁夜話59)☆二宮翁夜話残編46 翁曰く、 学者皆大学の三綱領と云ふといへども、至善に止るの至善とは如何(いか)なるや、明かならず。予はひそかに其の実は二綱領なりべしと愚考せり。如何(いか)にとなれば明徳を明かにするは道徳の至極(しごく)なり、民を新(あらた)にするは、国家経綸の至極(しごく)なり。其の上に至善に止るといへども明々徳と新民との外に至善とさす物はあるまじと思へばなり。仍つて三綱領と云ふといへども其の実二綱領と心得て可なり。
2025.06.29
鵜沢作右衛門が桜町における二宮金次郎の実践を大久保忠真候に面謁して復命したすると、大久保侯からお尋ねがあった。「金次郎は何歳になったか?」「当年49歳と覚えております。」「それでは格別年老いているわけではないし、追々道が開けることもあるだろう。あの者は、今日の所業が自然と天理にかなっておる。世人が多く学問などしても、身の行いを正さぬところから何の役にもたたぬことにままなっていく中に、金次郎は全く青表紙(論語などの儒学の書)の学問と違い、正業、物に当てて執り行っていること、つくづく感心している。」と喜ばれて仰せられた。
2025.06.29
高知大学には農林資源科学科と海洋資源科学科がある。農林資源科学科にはフィールド科学コースと農芸化学コース海洋資源科学科には海洋生物生産学コース、海底資源環境学コース、海洋生命科学コースがある。高知大学附属図書館に「安居院庄七と鷲山恭平」と「報徳の師父」シリーズを寄贈する。高知大学附属図書館の「二宮尊徳の会」出版図書収蔵状況1.遠州報徳の師父と鈴木藤三郎所蔵 中央館_D2集密2.技師鳥居信平 (とりいのぶへい)著述集 : 資料で読む : 台湾の地下ダムの原点は徳島県技師時代にある所蔵 中央館_A4開架 3.二宮先生語録 : 読み下し全ルビ原文・現代語訳所蔵 中央館_D2集密4.二宮尊徳の報徳の教えが世界に広まり真正の文明の実を見ることを : 「報徳記」第六~八巻全ルビ補注付原文、現代語訳所蔵 中央館_D2集密5.補注鈴木藤三郎の『米欧旅行日記』 : 明治29年(1896)7月24日-同30年(1897)5月8日所蔵 中央館_A4集密 6.報徳は精神変革である所蔵 中央館_D2集密7.『報徳記』第一巻(『報徳要典』準拠全ルビ原文(朗読・輪読用)、現代語訳、資料集)報徳記を読む所蔵 中央館_D2集密8.内村鑑三神と共なる闘い : 不敬事件とカーライルの「クロムウェル伝」所蔵 中央館_D2集密9.報徳産業革命の人 : 報徳社徒鈴木藤三郎の一生所蔵 中央館_D2北壁10.札幌農学校教授・技師広井勇(いさみ)と技師青山士(あきら) : 紳士(ジェントルマン)の工学の系譜所蔵 中央館_D2集密11.新渡戸稲造 (にとべいなぞう) の留学談・帰雁 (きがん) の蘆 (あし)所蔵 中央館_D2集密12.報徳は国を興し民を安んずる大業である : 「報徳記」巻の三、巻の四、巻の五 : 今野華都子先生仙台講演録収録所蔵 中央館_D2集密
2025.06.29
大地震のシグナル? 日向灘地震の前、スロースリップの間隔半減6/27(金) 「南海トラフ地震臨時情報」が初めて発表された2024年8月の日向灘地震の発生前、震源に隣接するプレート境界で規則的に起きてきた「スロースリップ」の発生間隔がほぼ半減していたことを観測で確認したと、国土地理院のチームが26日付の米科学誌サイエンスに発表した。シミュレーションによる推計と合致しており、大地震の予測研究にとって重要な成果という。◇国土地理院が世界初観測 日向灘では、フィリピン海プレートが陸のプレートの下に年4~6センチの速さで沈み込んでおり、20~30年ごとにマグニチュード(M)7級の地震を繰り返してきた。昨年8月の地震(M7・1)もその一つだ。 震源と隣接したプレート境界の深部(深さ約40キロ)には、スロースリップの発生域がある。国土地理院の観測網による過去約30年のデータによると、スロースリップは約2年ごとに約1年続く周期を繰り返してきた。ところが、昨年の地震前のスロースリップは23年11月から始まっており、前回の発生から約1年しか間隔が空いていなかったという。 コンピューターを使ったシミュレーションではこれまで、地震の直前に隣接エリアでスロースリップの発生間隔が急激に短くなることが報告されていたが、実際の現象が観測されたのは世界で初めてという。 スロースリップの発生間隔が短くなるのは、同じプレート境界にある、地震を起こす場所の固着が弱まっている影響と考えられ、この現象は地震のシグナルと捉えられる可能性があるという。 チームの小沢慎三郎・主任指導官は「地道な観測の成果。他の地域の事例も蓄積することで、スロースリップと大地震の関係の理解を深め、地震の危険度予測につながれば」と話した。【垂水友里香】 ◇スロースリップ 通常の地震はプレートの沈み込みなどに伴って蓄積したひずみエネルギーを、断層が高速でずれ動くことで解放するが、スロースリップは断層がゆっくり滑って解放する。地殻変動の観測網が整備された1990年代半ばごろから観測され始めた。2011年の東日本大震災では、2日前の前震後に発生して本震の引き金になったことが知られている。
2025.06.29
H2Aロケット 最後の打ち上げ成功H2Aロケットの最終号機が29日午前1時半すぎに鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられ、予定通り衛星を分離し、打ち上げは成功しました。 24年間にわたり日本の主力ロケットとして活躍したH2Aの最終号機の50号機が29日午前1時33分に種子島宇宙センターから打ち上げられました。 その後、予定通り衛星を分離し、打ち上げは成功しました。 50号機に搭載する地球観測衛星「GOSAT-GW」は海面水温や温室効果ガスの観測が目的で、台風の進路予測の精度向上などに役立てられます。
2025.06.29
「一度だけの人生だから」より対談の始めに「泥多ければ仏大なり」人生のあらゆる悲しみ苦しみの泥を肥料として吸収し、昇華して美しい蓮華の花を咲かせよの仏法の生き見本を平山先生の御生涯の上に見る思いがして申し上げると平山先生は「父のお蔭です。」とおっしゃった。 平山先生のお父様は同じ瀬戸内の生口島の出身で早稲田大学の政経学部を卒業し、名古屋で新聞記者を務めておられたが、どうしても坊さんになりたくて曹洞宗の寺に入り、三年間本格的な修行をされた。寺を出るとき「終生、慈悲を第一とせよ」と言われた老師の言葉を信条とし、朝起きるとまず坐禅を組み、仏壇の前で読経するという日課は生涯欠かさなかった。 学識と人柄と信心の深さが見込まれて、平山家の婿となられた。島で一二を争う資産と数百年の歴史を誇る旧家に来られたお父様は「たまたま物持ちの家に来たため、自分はすっかりなまった。やはり人間は何もないゼロのところから始まらないと本当のものは何も生まれない。(略)お前たちのためにも財産はすべてなくす。児孫のために美田を買わずだ」(講談社刊『絹の道から大和へ』)と宣言し、そのとおり実践された。沢山の名誉職を務められても給料は一切もらわない。他人の借金の保証人は次々に引き受け、金を貸しても催促しない。福祉関係や寺などへの寄付は真っ先に、しかもひとけた多くする。平山先生の30歳頃は完全に破産状態に陥ったが、お父様は願うところとばかり平然としておられた。平山先生がお金の仕送りしても、全部施設や寺へ寄付し、質素きわまりない生活に安住しておられた。「父に一度『ほんとうは何になりたかったか』と尋ねたら「永平寺の禅師になりたかった」と答えた。そういう父の生き方があって初めて、今の私があると思っています。」と平山先生は語ってくださった。平山先生に生き方に大きな影響を与えた人に大伯父の清水南山がある。東京美術学校の彫金科教授で、口癖のように「お前を絵がうまいだけの画家にはしたくはない。技術的にうまくなってもそんなものはすぐに行き詰まる。肝心の精神のほうが発達していない。高い教養を身につけてこそ画家としての道も開けるものだ」といい、文学や哲学や宗教など学び、人間としてしっかりした基礎を身につけることを命じられた。「少なくとも十年間は絵で稼ぐことは絶対にするな。もしどうしても困ったら肉体労働で稼げ。絶対に絵に頼ってはならん」と戒められた。平山先生は超多忙の毎日、一日一度は絵筆を持つ。「絵は長い時間、筆さえ持てばよいものができるというものではない。集中力です。それも技ではない。日頃描きてが身に付けたもの、蓄積したものした出て来るはずはない」
2025.06.29
親切で慈しみ深くありなさいあなたに会った人がだれでも前よりももっと気持ちよく明るくなって帰るようにしなさい親切があなたの表情にまなざしに、ほほえみに温かく声をかける言葉にあらわれるように子どもにも貧しい人にも苦しんでいる孤独な人すべてにいつでもよろこびにあふれた笑顔をむけなさい世話するだけでなくあなたの心をあたえなさい(「マザー・テレサへの旅路」神渡良平)マザーテレサは1910年8月26日は、バルカン半島のマケドニアの首都スコピアで生れた。父はニコラ・ボヤジューとドラナフィル・ボヤジュー。兄弟は長女アガサ、長男ラザロ。マザーの本名は、アグネス・ゴンジャ。(?なんで両親と苗字が違うんだろ)父ニコラは、アグネスが9歳の時なくなった。スコピオでは、イスラム教徒が多く、キリスト教もギリシャ正教が主流だったが、アグネスはカトリックに属した。アグネスは聖心小学校に通い、ここで海外布教を知り、幼心に「異国の地で宣教活動に身を捧げたい」と願った。18歳のとき、ロレッタ修道院に入会志願した。母に告げると、部屋にひきこもるほど悲しんで、どうすべきか祈った。涙を拭って娘の前に現れ、「ゴンジャよ、心を固くし、主イエスと歩きなさい。」と許した。アグネスは1928年9月26日母と姉に付き添われ、スコピオ駅を発ち、ザグレブ駅で二人に別れを告げ、パリ経由でアイルランドのダブリンにあるロゼッタ修道院に入った。そして12月1日インドへと派遣された。カルタッタに着いたのは翌年1月、ダージリンのロレット修道院でテレサの名を貰い、この地で2年修練を積んだ。1936年、シスター・テレサはカルカッタ東部のエントーリにある聖マリア小学校で、地理と歴史を教えていた。1939年5月24日、テレサは終生誓願を立てた。もはや還俗は許されず、親の死に目にも帰省できない。この年、第2次世界大戦が起った。1944年テレサは聖マリア小学校の校長に就任した。34歳の時であった。1945年世界大戦は終り、インドはマハトマ・ガンジーの指導のもと独立したが、ヒンドウーとイスラムの間で紛争が続き、カルカッタでも大暴動が起き血の海に染まった。その年1946年ぼ9月10日の早朝、シスター・テレサはシャルダー駅から避暑地のダージリンで観想するために汽車に乗り込んで、ロザリオをたぐってカルカッタの暴動で傷ついていた人々をお祈りした。「あの方々が今日もよき生活を恵まれますように」と。汽車は、北上して、シルグリ駅で乗り換え、ダージリンに向う汽車に乗り、祈り続けていた。ヒマラヤ第三の高峰カンチェンジュンガが見えてきた。その時、突然魂の深みに神が語りかけてこられた。「すべてを捨てて、スラム街に出なさい。 そこで貧しい人々に仕えなさい。 あの見捨てられた人々こそ、私の友です。 そこでキリストに従うのです。」シスター・テレサはあぜんとした。思わず周囲を見回した。二つ向こうのボックスに白人の夫人がお喋りに夢中になっているだけだった。その声は再度響いた。「私についてきなさい。 私は貧しい人々とともにいます。 あなたはそこで人々に仕えなさい。」シスター・テレサは逡巡した。テレサは終生誓願を立てており、上長の許可なしに外に出ることはできない。それは、ローマ法皇の許可を得て、新たな修道会を興して初めて可能になる。苦しみ、そして祈った。 ああ、イエス様はおっしゃっている。 「あなた方によく言っておく。 私の最も小さな兄弟姉妹の一人にしてくれたことは、わたしにしてくれたことである」 あの見捨てられ、のけ者にされ、食べるものにもありつけず、ひもじい思いをしている人々を放っておいてはいけない。 一介の修道女の私に何ができよう。飢えている人はあまりに多い。しかし、シスター・テレサは、終生を貧しい人々に捧げることを決意した。「ハイ、私はあなたの命令に従います。」 ダージリンでの瞑想の日々、テレサはあの汽車の中での霊的体験を思って繰り返し祈った。そして確信した。 私の生きるところはスラムしかない。そこがイエス様が私に望まれる所だ。シスター・テレサ36歳のときだった。1997年9月5日(現地時間)午後9時半マザー・テレサがなくなられた。マザーはいつものように元気に活動し、夜になって呼吸ができないと苦しみだし、医者に連絡する間もなく午後9時半に息を引き取られた。一緒に働いていたシスター・フレデリックが付き添っていた。「マザーはいまやっとお休みをいただかれたのだ」とこぼれ落ちる涙をどうすることもできなかった。マザー・テレサは、第2の召命を受けて、実に50年間貧しい人々に仕えてきた。マハトマ・ガンジーも実践の人だった。非暴力と愛の実践によりインドの独立を勝ち取った。マザーテレサが愛した言葉だれかがやるだろうということは、だれもやらないということを知りなさい
2025.06.29
「まどさん」(阪田寛夫著) まど・みちお こと 石田道雄 さんについて廖さんという台湾の方が阪田さんに話されたエピソードであった。阪田さんが台湾時代の まど さんの知っている人の話を聞きたいと調べていたときのことである。ホリネス教会の副牧師だった廖(りょう)さんという方から、石田さんには大恩があるからぜひ会って話したいと電話があった。ところが、翌日廖さんは心臓発作で入院したという。数日後その長男から電話が入り、ぜひ病院に来てほしいという。病院に行くと、点滴注射を受けていた廖さんは、いきなり点滴の注射をはずして、寝台のうえにあぐらをかいて語った。「年代は忘れましたけど、教会で初めてお会いしたのは私たちも結婚前で、(まどさんは)若い私たちと同じ若い信者でした。私の石田さんの印象の中には『珍しい青年』という気持がありました。率直に言いますけれども、失礼しましたらかんべんして下さい。その頃は植民地という関係で、本島人は日本人との間がどこかに溝がありました。だけれども・・・・」廖さんは、てのひらをあわせた。「私が石田さんを、こんにち大へん尊敬しているのはそこから出たのです。若い青年でありながらー当時の青年は本島人にはあまり触れないものです。けれども石田さんの行動はやさしい平等的なものでありました。石田さんの信仰の状態は、信仰の生活化したクリスチャンですよ。実に見上げたられた人です」そのあと私的なことだと断って自分達の結婚に母親が不同意で、2人で家出したした事情を話した後、「その苦しい時に石田さんをお尋ねしたわけですよ。台中と沙鹿の間を建設されていたのですが、その時、私たち夫婦が、落ちぶれたよるべのない姿でお訪ねしたんです。そしたら、家内を女中のようにして、出張事務所に入れてくださったんです。それはあとの話ですが、その時いちばん先に、自分の持っていた新しい蚊帳を私たちに貸してくれてー住んでいたのは豚小屋だったんですが、そんな所へ新しい蚊帳を貸して下さって、一層深い印象を与えられたわけですよ。あの時、私たちは、もし石田さんがなかったらもうこの世に存在できなかった。それほど苦しんでたわけですよ」その後、廖さんは医師となった。そしてまどさんが自分たちによくしてくれたように、日本人が帰国する時に、やれる範囲でただで薬を作って、困っている日本人に持たせたという。「その時思ったのは、私がこうした事をできるわけは、ただ石田さんが蔭におられたから、ということでした。豚小屋にいる私たちに、買ったばかりの蚊帳を貸して下さったのですから。あの時には涙が出ました!私たちはどうして日本人・台湾人ということを思うのか!」ひとことでいえば「石田さんは信仰を生活化した人物です」と繰り返した。「そうだ、こんな日本人がいらした。私は人類を超越せねばいけない、と気がついたのです」と廖さんは言い切った。
2025.06.28
■木谷ポルソッタ倶楽部【ゆずりあい橋】ひとつの橋が完成した。幅が一メートル少しという狭い木橋だ。小さな水路に架かる長さが七メートルの木橋だ。老夫妻がゆっくりと渡っていた。江田さん夫婦だ。奥さんの春美さんは車椅子に乗っていた。中程へ差しかかると、江田さんは車椅子を止めた。「ばあさんの夢がやっとかなったよな。タカシも喜んでいるだろうよ」江田さんはぽつりと春美さんの耳元へささやいた。五年前、橋近くの交差点でひとりの少年が亡くなった。遅刻しそうになったので慌てて交差点の横断歩道に飛び出た。大型トラックが来た。運転手はブレーキを踏んだ。間に合わなかった。少年は即死だった。少年は江田さん夫婦の可愛い孫のタカシくんだった。タカシくんの葬式以降、春美さんの顔から笑顔が消えた。タカシくんの四十九日が終わって、春美さんは交差点の横断歩道に立つようになった。毎朝、子供たちを安全に渡らせるために旗を振っていた。江田さんは何も言わなかった。それで、春美さんの哀しみが少しでも癒されるならばいいだろうと考えていた。横断歩道を渡る子供たちを見つめながら、春美さんは近くの水路を見つめていた。〈あの小川に橋が架かれば、子供たちはこの危険な交差点を渡らずに学校へ行けるのに〉水路は道路と平行に流れていた。その思いを、春美さんは江田さんに話した。江田さんは役所へすぐにお願いをした。しかし、けんもほろろに断られた。付近に橋が架かっているからというのが理由だった。〈交差点をはずれて渡ることができれば子供たちは安全なのにね〉子供たちを送り終えると、春美さんは恨めしそうに水路の水面をいつも見つめていた。三年が過ぎた。秋の霧の濃く漂う朝、春美さんはいつものように横断歩道の前で旗を振っていた。「おばちゃん、おはよう」子供たちが声をあげて通り過ぎていく。霧で見通しが悪かった。春美さんは普段以上に気をつけていた。始業時間が近づいた頃、交差点へ走って近づいてくる子供がいた。遠くに車の姿が見えた。車のほうへ旗を振りながら、春美さんは子供を止めようとした。子供でも男の子だ。子供を抱き止めた春美さんの身体が飛ばされた。車が来た。子供は大丈夫だった。春美さんは車と接触した。春美さんは病院へすぐに運ばれた。重傷だった。当分の間、病院での車椅子の生活が続いた。朝の旗振りができなくなった。江田さんも春美さんの世話で手が回らなかった。三月になってやっと退院することができた。それでも、春美さんは体力が完全に回復するまで車椅子から離れることができなかった。退院した翌朝、江田さんの家の前がやけに騒々しくなったいた。「何があったのだろうね」江田さんが春美さんへ語りかけていると、玄関のチャイムが鳴った。江田さんは立ちあがった。玄関の扉を開けた。驚いた。百人あまりの子供たちがいた。春美さんも車椅子で玄関口へ出てきた。「江田のおじさん、おばさん、僕たちはおばさんに守られて、昨日、小学校を無事卒業することができました」ひとりの子供が進み出て、江田さん夫妻に向かって話し始めた。「そのお礼を言いたくて、今日は卒業の報告と、この絵を持ってきました」背後の子供たちが丸めた図面を広げた。木の橋の絵だ。「これは何だい」江田さんは橋の絵をしげしげと見つめた。「おばさんが、僕たちのために架けてあげたいといつも言っていた夢の橋です。おばさんが怪我をしてから僕たちはみんなで相談しました。そして、この絵を描きました。年末に役所へこの絵を持って行って、みんなで市長さんにお願いをしました」「駄目だっただろうね」江田さんは春美さんの顔を見ることができなかった。子供は明るい顔で言った。「市長さんはおばさんの夢をわかってくれました」「それでは橋を架けてくれると言ってくれたのかい」「市長さんはそう言ってくれました。しかし、僕たちは僕たちで造りたいと考えたのです。その方が、おばさんが喜んでくれるような気がしたのです。卒業記念に何かをと貯めていたお金と、みんなのお年玉を集めました。正月明けから工事にかかっていました。あさってに橋が完成します。最初におばさんに渡って欲しいのでお願いに来ました。」江田さんと春美さんは何も言えなかった。ただ、子供たちに頭を下げるだけだった。資金が少なかったためか、幅が一メートル少しという狭い木の橋だった。「いいんだよ。これでいいんだよな。タカシもきっと喜んでくれているはずだよな」江田さんは春美さんへ語りかけた。“春美橋”と名付けたい。そのような提案が子供たちからあった。しかし、春美さんはやんわりと断って“ゆずりあい橋”として欲しいとお願いをした。江田さんもすぐに賛成した。「“ゆずりあい橋”か。春美さん、いいじゃないか。狭いから互いに譲り合わなければ渡れない。人生もそんなものさ。橋を渡るたびに、譲り合う気持ちを子供たちが育んでくれれば最高だよな」大勢の子供たちが橋の向こうで微笑んでいた。「おじいさん、タカシさんもみなさんと一緒に笑って私たちを待っていますよね」子供たちの方を指さした春美さんの顔に笑顔が戻っていた。
2025.06.28
本命は自分の人生 青山俊董平山郁夫先生との対談より平山先生は昭和20年8月6日、学徒動員の一員として広島にあって原爆に遭われた。一瞬の差で小屋に駆け込まれたおかげで、命をとりとめた。 瞬時にして阿鼻叫喚の地獄と化した広島の町。人間が石ころのように倒れている。血だらけになってうめき声をあげている人、白い骨が露出している人、倒壊した家の下敷きになっている人、皮膚が全部ボロ布のように垂れて下がっている人、ロース肉の塊のように押しつぶされてしまった人、眼球が飛び出して、だらりと頬に垂れ下がっている人・・・。ほとんどの人が断末魔の苦しみのさなかにあった。その中を15歳の少年平山郁夫さんは、みずからも背後に迫る炎の危機にさらされつつ、必死になって広島を脱出された。故郷である瀬戸内の生口島に向かって歩き続けること10時間余り。「私はそんな人々に手を合わせるだけで、その場から必死に逃げ出そうとしているのです。私は見えないふりをして、聞こえないふりをして、ひたすらに歩き続けているのです。朝からもう何百人、いや何千人の人をこうして見捨ててきたことでしょう。私が見過ごしてきた人たちは、今頃あの炎の中で灰になってしまったでしょうか」「あの日 に死んだ友人やその他の有縁無縁の人たちに、お前は顔向けができるのだろうか。死んでいった人たちに代わって、お前はこれまで何をしてきたのだろう。ただ齢をとってきたにすぎぬではないか・・・」「あの人類最大の過ちの犠牲者となった者の生は、生き延びた私たちがいかに生き、いかに贖罪の生を生きるかを通じてのみ、生き続けるという気がしてなりません。そのことを通じてのみ死んだ人たちの『救い』があるのだと思います。」(三笠書房『悠久の流れの中に』)
2025.06.28
神戸学院大学図書館で『安居院庄七と鷲山恭平』が蔵書となった現在18大学図書館で蔵書となっている。☆信州大学 附属図書館 中央図書館☆京都大学 教育学部 図書室☆九州大学 中央図書館高崎経済大学 図書館☆酪農学園大学 附属図書館大東文化大学 図書館☆東京農業大学 生物産業学部図書館日本女子大学 図書館♰立命館大学 図書館九州産業大学 図書館♰鹿児島純心女子短期大学 図書館静岡産業大学 藤枝図書館関西国際大学 メディアライブラリー♰浜松学院大学 図書館大和大学 図書館☆静岡県立農林環境専門職大学 図書館♰金沢学院大学図書館♰神戸学院大学図書館農業系大学及び農学部のある大学☆が6校キリスト教系大学♰が5校「報徳思想」はプロテスタントのエートスと親近性があるのかも(^^)本会では「ボーイズ・ビー・アンビシャス」5部作を出版しており、それらを所蔵していただいている大学図書館で遠州報徳シリーズも蔵書としていただいている。
2025.06.28
岐阜大学図書館は本会が出版した「二宮先生語録」を「開架」で所蔵していただいている。貸出可 図本館3階「安居院庄七」と「報徳の祖父」3部作を「農学部」のある大学図書館に寄贈している。果して収蔵していただけるか、「収蔵できません」と寄贈を拒絶されるか分からないが寄贈して見よう(^^)岐阜大学 応用生物科学部学部長メッセージ 応用生物科学部の歴史は古く、1923年の岐阜高等農林学校の設立までさかのぼります。1949年に主に食糧生産を担う学問として岐阜大学農学部が誕生し、その後さまざまな変遷を経て2004年には生物科学・生命科学の知識と技術を取り込んだ新しい生命農学の発展を期待して、応用生物科学部が創設されました。このように地域や社会からの要請にこたえてきた本学部は、2023年に100周年を迎えます。 応用生物科学部は生命機能の解明、持続的生物生産、環境保全を広範に探究する「生命総合科学」の技術と精神を生物産業に応用し、人類の幸福、とりわけ持続的生存と生活環境の向上に貢献することを目指します。本学部では、応用生命科学課程、生産環境科学課程、共同獣医学科において、「研究力の強化が教育の質を向上する」という理念を基に、農学のサイエンスが将来クローズアップされる分野、例えば、未来型農業への転換技術、地球環境分析と保全、食糧生産と資源問題、医療と農業の接点、人や動物の健康維持と生命科学の進歩などに対応できるサイエンスと得られる技術を世の中に生かすための新たな農学分野の教育と研究の推進を実践します。 応用生物科学部では、これらの分野で活躍するために、地域創生と国際社会に関心を持ち、生物産業の発展に貢献できる、先駆的で人間性豊かな人材を育成します。 私たちは、21世紀の諸問題を解決するチャレンジ精神を持った皆さんを心よりお待ちしています。令和7年6月28日岐阜大学附属図書館 様 向暑の候、ご清祥にお過ごしのことと存じます。 「報徳サミット」が本年11月1日秦野市で開催されます。秦野出身の安居院庄七から掛川市出身・鷲山恭平までの報徳の教えが遠州に広めた事蹟を絵と地図で楽しく読める『安居院庄七と鷲山恭平』を出版しましたので、謹んで貴図書館に寄贈いたします。『安居院庄七と鷲山恭平』は『現代語訳 安居院義道』を元本にして「子どもからお年寄りまで読める」・「絵と地図で楽しめる」をコンセプトに、新たなプロジェクトとして出版し、神奈川県・静岡県の公共図書館、都道府県立図書館、大学図書館に寄贈中です。安居院庄七は、神奈川県秦野市の出身で、大山御師の家に生れ、50歳を過ぎてから報徳の教えを学び、養子先の穀物商で元値売りを実践し、「報徳の教えを世に広めよう」という志を抱いて、遍歴の旅に出て、最初は弟の浅田勇次郎と共に畿内や伊勢において「三社燈籠万人講」に尽力後、遠州で報徳社を数多く創設し、報徳の普及に尽し、また畿内の進んだ農業技術を遠州地方に広め、常に実験し改善してやまない精神を植えつけました。鷲山恭平は、静岡県掛川市出身の篤農家で、報徳運動や農村復興運動を推進し、嶺向報徳社の初代社長を経て、大日本報徳社の副社長となった人です。安居院先生の伝記『報徳開拓者 安居院義道』の著者であり、現在でも当該書は安居院庄七研究で必読の書です。「子どもからお年寄りまで読める」ように本文は全ルビとし、「活字も大き過ぎるほど大きい」ものとし、読みやすくしました。また本文中に注釈をほどこしました。国立国会図書館においては「児童図書」として分類され所蔵されています。「絵と地図で楽しめる」ように、静岡県森町の画家大須賀義明氏に挿絵を提供いただき、神奈川県足柄上郡松田町の文化財保護委員の草門 隆氏に矢倉沢往還などの地図を提供いただきました。さらに国土地理院に「伊能図」をご提供いただき、「万人講」から「遠州報徳」の広がりの歴史を地図で読み解くカラフルで、ユニークな本となりました。本年11月1日には全国報徳研究市町村協議会加盟の17市町村が秦野市に集まり、「全国報徳サミット」が開催されます。神奈川県秦野の大山御師(おし)の生れで、遠州一円に報徳の教えを伝え、遠州に報徳社を続々と設立させた安居院庄七、そしてその教えを受け継いで更に発展させた遠州の「報徳の指導者たち」の偉大な業績と報徳思想について学生の皆様に広く知って頂ければと存じます。もし貴館の方針で収蔵できない場合は、返却用のレターパックをお送り致しますので、本を返却下さるようお願いします。出版した本を無駄に廃棄することなく、循環して活用するためですのでご理解下さい。どうぞよろしくお願いします。二宮尊徳の会・鈴木藤三郎顕彰会・報徳文化研究会
2025.06.28
フェンタニル日本経由報道 国民・玉木氏「徹底調査を」 参政・神谷氏は昨年に国会で質問国民民主党の玉木雄一郎代表は27日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、米国で中毒者が増えて社会問題になっている合成麻薬フェンタニルを米国に不正輸出する中国組織が日本に拠点をつくっていた疑いが判明したとする日経新聞の報道について言及した。原口氏「フェンタニル課税」に危機感玉木氏は「米中『新アヘン戦争』とも言われるフェンタニルを巡る米中の結節点に日本が位置しているという日経新聞の驚くべきスクープ」との認識を示した。グラス駐日米大使が日本経由の不正取引を防ぐべきだとXで発信したことを踏まえ、日本政府に対し「徹底的に捜査、調査して厳しく摘発すべきだ」と求め、「日本が抜け穴になってはならない」と強調した。立憲民主党の原口一博氏は27日に配信したインターネットの動画で、トランプ米政権がフェンタニルの流入に対する責任を理由に中国などに追加関税を課していることを踏まえ、「下手したらフェンタニル課税(がありうる)」と危機感を示し、日本政府に対し国を挙げた調査を求めた。「外国人問題が参院選の争点に」長尾氏自民党の長尾敬元衆院議員は産経新聞の取材に「日米関係にとって極めて深刻だ。一刻も早く政府の対応を発表しないと米国に敵国認定をされる。日本政府は即刻、この中国組織を特定し、検挙し、このルートをせん滅すべきだ。中国関連の荷物は流通を取りやめることも考えられる」と述べた。日本には多くの中国人が訪れていることから「外国人問題が参院選の争点になる」と述べた。「経営管理ビザを悪用した医療費の問題や、外国人への生活保護支給など、見直すべきことはさまざまある。法改正でなく運用でできることもあるので、検討すべきだ」と語った。
2025.06.28
生活保護費減額は違法 最高裁が初の統一判断 受給者の勝訴確定6/27(金)国が2013~15年に生活保護費を段階的に引き下げたことが、健康で文化的な生活を保障した生活保護法に違反するかが争われた訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷(宇賀克也裁判長)は27日、減額を「違法」とする初の統一判断を示した。全国29都道府県で1000人超が起こした同種訴訟では、違法か適法かで司法判断が割れていた。減額の取り消しを求めた受給者側の勝訴が確定した。13~15年の生活保護費の削減効果は約670億円で、原告ではない全国の受給者も違法な減額の影響を受けたことになる。受給者側は国に被害回復と検証を求めていく方針で、厚生労働省は対応を迫られる。 地裁、高裁段階では、減額を違法とした判決が27件、適法は16件だった。継続中の訴訟は、最高裁の判断に沿って違法判決が続く見通しとなった。 上告審の対象となった2件の訴訟では、大阪高裁判決(23年4月)が減額を適法と判断し、受給者側の請求を棄却した。一方、名古屋高裁判決(23年11月)は違法と認定して減額決定を取り消し、国に受給者1人あたり1万円の賠償を命じていた。 物価や給与が変動する中、生活保護費を据え置くと、一般の低所得世帯と生活保護受給世帯の間に不均衡が生じる。このため、厚労省は5年に1度、生活保護費を見直している。訴訟では、見直しに用いられた「ゆがみ調整」と「デフレ調整」の違法性が争われた。 ゆがみ調整は、生活保護費の算定の基礎となる「生活扶助基準」に一般低所得世帯の消費実態を反映させる措置。13~15年で生活保護費約90億円の削減効果があるとされた。デフレ調整は、ゆがみ調整をした後の基準に物価の下落率を反映させる措置。減額効果は同じ期間で約580億円と見込まれた。
2025.06.28
由布院の宿 木谷文弘「母が由布院に行きたかったと言っていたのです」先日、お母さんを亡くされた友人から電話があった。「母の供養といってはおかしいのですが、由布院に行こうと思います」友人はお母さんを由布院に案内する気持ちなんだろうな。私は思った。友人は早朝の高速バスで大分に着くという。うん、私は悩んだ。早朝から開いている食堂など由布院にはない。私はある旅館の主に頼んだ。「朝食だけをつくつて戴きませんか?」そこの旅館は温泉も一般客に開放していなかった。宿泊客を大切にする小さな旅館として知られていた。私は事情を話した。主の顔が崩れた。「わかりました。宿泊のお客様の朝食が終わる頃にご用意しましょう」微笑みながら言った主の次の言葉が忘れられない。「お母さんもご友人の方もお疲れですから、温泉にまず浸かって下さい」当日、友人をその旅館に案内した。紅葉に彩られた緑の小径に、友人は驚いていた。「こんな旅館で朝食ができるのですか?」私は何も言わずにフロントに近づいた。「お荷物など貴重品をお預かりします」フロントの担当者は普段どおりの対応をしてくれた。朝の湯煙が漂う温泉に入った。「あああーっ、ひと息つける。やっぱり温泉っていいですよね」「お母さんも女性風呂に浸かっていると思いますよ」友人は遠くを見る目つきをした。温泉から上がると、食事の場に仲居さんが案内してくれた。一番端の静かな席だった。友人と友人の知人、そして私は座った。「まずは地ビールで乾杯をしますかな」私は友人に微笑みながら言った。地ビールで乾杯した。湯上がりのビールはおいしかった。仲居さんが朝食の準備を始めた。友人と私達はビールを呑んでいた。仲居さんが御飯と味噌汁を持ってきていた。ビールを呑んで、少しお酒を呑む気でいた。「朝から呑んでもいいですか」と主には了解を得ていたのにそんなに早く御飯や味噌汁を持ってきてと、私は苛立った。仲居さんは、私の苛立ちに関係ないような顔をした。仲居さんは、私や友人の前でなくひとつ席をつくり始めた。御飯とおみそ汁と漬け物と箸とコップをキレイに並べ終えた。「お母様のお席です。みなさまでお食事をゆっくりと楽しんで下さい」友人は呆然としていた。お母さんのことを思い出しているのだろう。私は旅館の主の気配りに感謝していた。「それでは、もう一度乾杯しますかな。 お母さん、由布院へようこそいらっしゃいました」紅葉の由布院の朝、それはそれは透きとおるような青空が広がっていた。
2025.06.28
【劇的転換】「戦争終わらせる」トランプ、ゼレンスキーと和解ムード演出!プーチン切り捨てウクライナへ「武器支援」か【劇的転換】「戦争終わらせる」トランプ、ゼレンスキーと和解ムード演出!プーチン切り捨てウクライナへ「武器支援」かウクライナ戦争に関し、これまでロシア寄りの立場でウクライナを圧迫していた米国のドナルド・トランプ大統領が、ウクライナに友好的な姿勢を示し、態度を一変させた。これは、自身の仲介努力にもかかわらず攻勢を止めないロシアのウラジーミル・プーチン大統領への失望が原因とみられる。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は25日(現地時間)、トランプ大統領のウクライナおよびロシアに対する態度が大きく変化したと分析した。トランプ大統領は同日、オランダのハーグで開催された北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席し、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と個別に会談した。今年3回目となる両首脳の会談は約50分間行われ、両者とも肯定的に評価した。特に、今年の2月28日にホワイトハウスでゼレンスキー大統領を無礼だとして追い出したトランプ大統領は、会談後の記者会見で「良い会談だった。実際、これ以上良いことはなかった」と述べた。ゼレンスキー大統領について「彼の状況を知りたかった」とし、「彼は非常に良かった。勇敢な戦いをしている。困難な戦いだ」と称賛した。トランプ大統領はウクライナが要求した地対空ミサイルシステム「パトリオット」に言及し、「パトリオットの確保は非常に困難だが、提供可能か調査する」と明らかにした。両首脳は2月の首脳会議の混乱以降、4月にバチカンで再会し、今月のG7首脳会議でも会談予定だったが、トランプ大統領の早期帰国により日程が変更された。2月の訪米時、トランプ大統領にスーツを着用していないと叱責されたゼレンシキー大統領は、今回の会談ではスーツではないものの、2022年の戦争勃発以降着用していなかったジャケットを着用した。ゼレンスキー大統領は会談後、SNSのX(旧Twitter)に投稿し、「長く実質的な対話だった」とし、「ウクライナ国民の保護方法や平和のための休戦案など、非常に重要な問題を議論した」と主張した。さらに「何よりも我々の都市、国民、教会、インフラを守るための米国製防空システムの購入を協議した」とし、「ウクライナはこの装備を購入し、米国の武器製造業者を支援する準備ができている。欧州も協力できる」と述べた。また、「無人機(ドローン)の共同生産の可能性についても話し合った」とし、「ウクライナと米国は互いを強くできる」と強調した。ゼレンスキー大統領は「トランプ大統領と米国に感謝する」とし、今月の米国によるイラン爆撃に関して「中東での成功した作戦を祝福する」と述べた。一方、トランプ大統領はゼレンスキー大統領の発言とは異なり、休戦については議論しなかったと主張した。トランプ大統領は同日の記者会見で「今が戦争を終結させる絶好の機会だ」とし、「プーチン大統領と電話してこれを終わらせられるか確認する」と述べた。就任前からプーチン大統領を擁護し、ウクライナを圧迫して早期終戦を推進していたトランプ大統領だが、最近では失望感を隠せなくなっている。
2025.06.28
「報徳」2025年7月号本社から(p.50)5月2日(金)『安居院庄七と鷲山恭平』を掛川市に贈呈しました本書はクラウドファンディングを通じて発刊され関係市町の公立図書館や小中学校へ寄贈されます石川県で「安居院庄七と鷲山恭平」が北陸学院大学図書館の蔵書となった書庫でなく「一般図書架」なのが嬉しい北陸学院大学図書館からは今後の寄贈は辞退したいと連絡があった当面新刊の予定はない感謝します😊
2025.06.27
大谷翔平2試合ぶりの本塁打でリーグトップを独走する28号ソロ◆米大リーグ ロッキーズ―ドジャース(26日、米コロラド州デンバー=クアーズフィールド) ドジャース・大谷翔平投手(30)が26日(日本時間27日)、敵地・ロッキーズ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、2試合ぶりの本塁打でリーグトップを独走する28号ソロを放った。 3打席目までは二ゴロ、四球、一ゴロで快音がなかった大谷。2―1で1点をリードした7回2死走者なしの4打席目に、4番手右腕・キンリーの87・4マイル(約140・7キロ)のスライダーを右中間席に運んだ。本塁打ボールはブルペンで投球練習をしていたイエーツがナイスキャッチ。打球速度は107・8マイル(約173・5キロ)、打球角度40度、飛距離419フィート(約128メートル)だった。 21日(同22日)の本拠地・ナショナルズ戦までは7試合連続本塁打なしだった大谷。先発登板をして1回無安打無失点に抑えた22日(同23日)の同カードの5打席目に8試合、38打席ぶりの26号を放つと、24日(同25日)の敵地・ロッキーズ戦でも2戦連発の27号2ランを放って日米通算300号の節目に到達し、あっさりと301号も放って見せた。 この日試合が行われたロッキーズの本拠地のコロラド州デンバー・クアーズフィールドは、標高約1600メートルの高地にあり、気圧が低いため空気抵抗が少ない。そのため他球場に比べて打球の飛距離が約10%伸びるとされている。まさに「打者天国」とされている球場。大谷にとってはパワーを存分に生かせる球場だった。 大谷は5月に、23年6月に並ぶ月間自己最多の15本塁打と打ちまくって月間MVPを受賞。球団の月間最多本塁打記録にも並んだ。だが6月は、投手復帰を果たすなど体力的負担が増してか、本塁打のペースが落ちた。月別では最多の61本塁打目(2位は5月で49本)と得意の6月だが、24試合目で月間6発目。直近4戦3発で6月はようやく量産体制に入ってきた。 シーズン82試合目での28号は、レギュラーシーズン162試合に換算すると、55・3発ペースとなり、自己最多で2年連続の本塁打王となった昨季の54発を上回るペース。3年連続本塁打王へ向けて順調にアーチを積み重ねていっている。 ◆大谷の年度別本塁打数(★は本塁打王) ▽18年 22本 ▽19年 18本 ▽20年 7本 ▽21年 46本 ▽22年 34本 ▽23年 44本★ ▽24年 54本★ ▽25年 28本 ※米通算253本、日米通算301本 ◆6月の年別本塁打数 ▽18年 0本 ▽19年 9本 ▽20年 0本(試合なし) ▽21年 13本 ▽22年 6本 ▽23年 15本 ▽24年 12本 ▽25年 6本(この試合含め残り4試合)
2025.06.27
トランプ氏「タダ乗りは許さない」…防衛費引き上げを拒否したスペインに“最大2倍の関税”を警告ドナルド・トランプ米大統領は、防衛費を国内総生産(GDP)比5%までに引き上げるという NATOの新たな目標を拒否したスペインに対して「関税による対抗措置」を予告した。海外メディアの報道によると、トランプ大統領は25日(現地時間)にオンラインで中継された北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議記者会見で「スペインが行ったことは酷いことだ」と述べ、「防衛費の負担を避けようとする唯一の国だ」と語った。 NATO加盟国は今回の首脳会議で2035年までに防衛費をGDP比5%までに増額することで合意した。NATO加盟国の防衛費増額を主張してきたトランプ大統領を満足させる内容だが、スペインはこれを拒否した。トランプ大統領は「スペインは防衛費を2%台に留めようとしている」と不満を表明した。また、関連質問を投げかけた記者に「スペインから来たのか」と尋ね、「いいえ」と答えを聞いたら「おめでとう」と言った。彼はスペインが経済状況が良いにもかかわらず防衛費の負担を避けようとしていると指摘し、「何が問題なのかわからない。私はこれが非常に悪いことだと思う」と声を高めた。続けて「私が何をするか分かるか」と問いかけ、「我々はスペインとの貿易合意を協議する。スペインに対し関税を最大2倍に引き上げる」と述べた。「私は真剣だ」とも言った。トランプ大統領は「私はスペインが好きだ。素晴らしい場所で素晴らしい国民だ」としながらも「スペインは(適正な防衛費の)負担を拒否する唯一の国だ。彼らはタダ乗りを望んでいるのか」と批判した。続けて「彼らは貿易で私たちに代償を支払うことになるだろう」とし、「タダ乗りは許さない。これでは不公平だ」と強調した。関税を万能カードのように使うトランプ大統領は、2期目の政権発足以降、各国に対して全面的な相互関税を課してきた。その後、その施行を一時的に猶予し、基本関税10%のみを課したまま個別交渉を進めている。💛つまり日本が防衛費5%を拒絶した場合、同様に「関税を最大2倍に引き上げる」?
2025.06.27
鳥取大学には農学部があり、生命環境学科と共同獣医学科がある生命環境学科 新たな農学教育を展開する「生命環境農学科」に再編し、地域規模(ローカル)から地球規模(グローバル)までの広範な課題の解決に農学の立場から貢献する人材を養成します。共同獣医学科人と動物との共生を目指し、「動物と社会のつながり」、「動物と人の健康・福祉」をキーワードに、動物の健康だけでなく、あらゆる命の専門家を養成します。「安居院庄七と鷲山恭平」は現在、17の大学図書館の蔵書となっている。信州大学 附属図書館 中央図書館 京都大学 教育学部 図書室 九州大学 中央図書館高崎経済大学 図書館酪農学園大学 附属図書館大東文化大学 図書館 東京農業大学 生物産業学部図書館 日本女子大学 図書館立命館大学 図書館 九州産業大学 図書館鹿児島純心女子短期大学 図書館静岡産業大学 藤枝図書館 関西国際大学 メディアライブラリー浜松学院大学 図書館大和大学 図書館 静岡県立農林環境専門職大学 図書館神戸学院大学図書館うち3校は農業系大学である。「報徳」思想は農業系と関連が深い。とこじつけて(^^)鳥取大学図書館に「安居院庄七と鷲山恭平」と「遠州の師父」3部作を寄贈する。鳥取大学図書館には現在、本会作成の「二宮先生語録」が「開架」で蔵書となっている実績もある。令和7年6月27日鳥取大学附属図書館 様 向暑の候、ご清祥にお過ごしのことと存じます。 「報徳サミット」が本年11月1日秦野市で開催されます。秦野出身の安居院庄七から掛川市出身・鷲山恭平までの報徳の教えが遠州に広めた事蹟を絵と地図で楽しく読める『安居院庄七と鷲山恭平』を出版しましたので、謹んで貴図書館に寄贈いたします。『安居院庄七と鷲山恭平』は『現代語訳 安居院義道』を元本にして「子どもからお年寄りまで読める」・「絵と地図で楽しめる」をコンセプトに、新たなプロジェクトとして出版し、神奈川県・静岡県の公共図書館、都道府県立図書館、大学図書館に寄贈中です。安居院庄七は、神奈川県秦野市の出身で、大山御師の家に生れ、50歳を過ぎてから報徳の教えを学び、養子先の穀物商で元値売りを実践し、「報徳の教えを世に広めよう」という志を抱いて、遍歴の旅に出て、最初は弟の浅田勇次郎と共に畿内や伊勢において「三社燈籠万人講」に尽力後、遠州では報徳社を数多く創設し、報徳の普及に尽しました。鷲山恭平は、静岡県掛川市出身の篤農家で、報徳運動や農村復興運動を推進し、嶺向報徳社の初代社長を経て、大日本報徳社の副社長となった人です。安居院先生の伝記『報徳開拓者 安居院義道』の著者であり、現在でも当該書は安居院庄七研究で必読の書です。「子どもからお年寄りまで読める」ように本文は全ルビとし、「活字も大き過ぎるほど大きい」ものとし、読みやすくしました。また本文中に注釈をほどこしました。国立国会図書館においては「児童図書」として分類され所蔵されています。「絵と地図で楽しめる」ように、静岡県森町の画家大須賀義明氏に挿絵を提供いただき、神奈川県足柄上郡松田町の文化財保護委員の草門 隆氏に矢倉沢往還などの地図を提供いただきました。さらに国土地理院に「伊能図」をご提供いただき、「万人講」から「遠州報徳」の広がりの歴史を地図で読み解くカラフルで、ユニークな本となりました。本年11月1日には全国報徳研究市町村協議会加盟の17市町村が秦野市に集まり、「全国報徳サミット」が開催されます。神奈川県秦野の大山御師(おし)の生れで、遠州一円に報徳の教えを伝え、遠州に報徳社を続々と設立させた安居院庄七、そしてその教えを受け継いで更に発展させた遠州の「報徳の指導者たち」の偉大な業績と報徳思想について学生の皆様に広く知って頂ければと存じます。もし貴館の方針で収蔵できない場合は、返却用のレターパックをお送り致しますので、本を返却下さるようお願いします。出版した本を無駄に廃棄することなく、循環して活用するためですのでご理解下さい。どうぞよろしくお願いします。二宮尊徳の会・鈴木藤三郎顕彰会・報徳文化研究会
2025.06.27
〇静岡県で「安居院庄七と鷲山恭平」が菊川市立図書館小笠図書館郷土図書に蔵書となった貸出されるといいな(^^)〇兵庫県で神戸学院大学図書館で「安居院庄七と鷲山恭平」が蔵書となった一緒に寄贈した「安居院義道 : 報徳開拓者 : 現代語訳」と「遠州報徳の師父と鈴木藤三郎」も蔵書となった。 学生の皆さんが手に取っていただき絵と地図で読みやすくした安居院先生から鷲山先生に至る遠州報徳を知ってもらえればいいな神戸学院大学図書館の本会出版物収蔵状況1.安居院庄七と鷲山恭平有瀬館 新館1階B 2.安居院義道 : 報徳開拓者 : 現代語訳有瀬館 新館1階B 3.遠州報徳の師父と鈴木藤三郎有瀬館 新館1階B 4.報徳は国を興し民を安んずる大業である : 「報徳記」巻の三、巻の四、巻の五 : 今野華都子先生仙台講演録収録有瀬館 新館1階B 5.補注鈴木藤三郎の『米欧旅行日記』 : 明治29年(1896)7月24日-同30年(1897)5月8日鈴木藤三郎[著] ;有瀬館 本館5階第4室 6.新渡戸稲造 (にとべいなぞう) の留学談・帰雁 (きがん) の蘆 (あし)新渡戸稲造 [談] 有瀬館 新館1階B7.新渡戸稲造 (にとべいなぞう) の留学談・帰雁 (きがん) の蘆 (あし)新渡戸稲造 [談]有瀬館 新館1階B 8.報徳は精神変革である有瀬館 新館1階B 157.2/HOT/2 予約9.札幌農学校教授・技師広井勇 (いさみ) と技師青山士 (あきら) : 紳士 (ジェントルマン) の工学の系譜有瀬館 新館1階B 10.内村鑑三神と共なる闘い : 不敬事件とカーライルの「クロムウェル伝」有瀬館 新館1階B
2025.06.27
コレステロール論争に対するJ-CLEARとしての見解*NPO法人臨床研究適正評価教育機構(J-CLEAR)1.高コレステロール血症が動脈硬化性疾患の危険因子であることは多くの疫学研究によって確認されているが, 発症リスクに性差があるという認識が国民に浸透していない印象がある。女性では男性よりも動脈硬化性疾患の発症リスクが低く, とくに心血管リスクの上昇する閉経後においても約10年は動脈硬化性疾患が発生しにくいとされる。 これらのことから男女別の基準値,とくに女性の更年期以前と以降の基準値を提示して,国民,一般医家に啓発する必要がある。2.また,血液中のコレステロール値をどのレベルまで下げると心筋梗塞などの動脈硬化性疾患のリスクが低下し発症を予防できるかについては, 個々が有している危険因子や動脈硬化性疾患の既往の有無によっても大きく異なる。 動脈硬化性疾患の予防にはコレステロール値は低いほどよい,とする研究者の主な根拠は, 高血圧や糖尿病など冠動脈疾患のリスクの高い症例や,すでに狭心症などの既往のある症例での二次予防に対する治療介入研究に基づいている。 しかしその結果をリスクの低い一般住民にまで敷衍することはできない。 したがって一次予防と二次予防の管理目標の違い, 一次予防のなかでも脂質異常症以外の危険因子の有無と多寡などによって,治療開始基準と目標値は異なるということを, 臨床医に広く認識させるべきである。3.一方「コレステロール値は高めが長生き」と主張するグループの見解は,主に一般住民での一部の調査結果を根拠にしている。 しかし一般住民の追跡調査では,慢性肝疾患などの消耗性疾患や虚弱体質といった住民の除外補正が十分行われていないために, コレステロール値の低い例が死亡するという統計成績になった可能性がある。 したがってその結果から,一概にコレステロール値が高い方が長寿であると結論づけることはきわめて危険である。 むしろ当機構としては,高リスク症例や心血管既往例が脂質異常症の治療を放棄することで, 心血管発症リスクや死亡リスクが非常に高くなることを憂慮する。 また日本人では,総コレステロール値が低い高血圧例では脳出血の発症リスクが高いという成績も示されていることから, 厳格な血圧管理による脳出血予防も重要となる。4.脂質異常症の基準を一律にLDLコレステロール値140mg/dL以上とすることは, 被験者をラベリングすることで不要な治療を促す要因となりかねないことから好ましくなく, 当機構としては性差を考慮し,なおかつ治療必要性あるいは管理基準と整合性のある診断基準が必要と考える。 具体的には特定健診結果表において,受診勧奨判定値を男女一律にLDLコレステロール値140mg/dL以上としていることは, 判定医師の判断や受診者の疾病認識において誤解を招きやすい。5.動脈硬化性疾患発症のリスクはコレステロール値のみでなく, 高血圧,糖尿病,喫煙,家族歴などの他の危険因子や動脈硬化性疾患の既往も考慮したトータルな生活習慣病の管理が重要であると考える。 したがって高コレステロール血症の治療開始基準や到達目標値は,他の危険因子の存在や, 心筋梗塞,脳卒中などの既往の有無などで層別化した管理基準をいっそうわかりやすい形で示し,一般医家と国民への普及啓発が望まれる。高齢者における脂質異常症管理
2025.06.26
宇都宮大学附属図書館に「安居院庄七と鷲山恭平」「訳注 静岡県報徳社事蹟」を寄贈する。令和7年6月25日宇都宮大学附属図書館 様 向暑の候、ご清祥にお過ごしのことと存じます。「二宮尊徳の会」の地福進一です。 「報徳サミット」が本年11月1日秦野市で開催されます。秦野出身の安居院庄七と掛川市出身・鷲山恭平までの報徳の教えが遠州に広めた事蹟を絵と地図で楽しく読める『安居院庄七と鷲山恭平』を出版しましたので、謹んで貴図書館に寄贈いたします。『安居院庄七と鷲山恭平』は『現代語訳 安居院義道』を元本にして「子どもからお年寄りまで読める」・「絵と地図で楽しめる」をコンセプトに、新たなプロジェクトとして出版し、神奈川県・静岡県の公共図書館、都道府県立図書館、大学図書館に寄贈中です。安居院庄七は、神奈川県秦野市の出身で、大山御師の家に生れ、50歳を過ぎてから報徳の教えを学び、養子先の穀物商で元値売りを実践し、「報徳の教えを世に広めよう」という志を抱いて、遍歴の旅に出て、最初は弟の浅田勇次郎と共に畿内や伊勢において「三社燈籠万人講」に尽力後、遠州では報徳社を数多く創設し、報徳の普及に尽しました。鷲山恭平は、静岡県掛川市出身の篤農家で、報徳運動や農村復興運動を推進し、嶺向報徳社の初代社長を経て、大日本報徳社の副社長となった人です。安居院先生の伝記『報徳開拓者 安居院義道』の著者であり、現在でも当該書は安居院庄七研究で必読の書です。「子どもからお年寄りまで読める」ように本文は全ルビとし、「活字も大き過ぎるほど大きい」ものとし、読みやすくしました。また本文中に注釈をほどこしました。国立国会図書館においては「児童図書」として分類され所蔵されています。「絵と地図で楽しめる」ように、静岡県森町の画家大須賀義明氏に挿絵を提供いただき、神奈川県足柄上郡松田町の文化財保護委員の草門 隆氏に矢倉沢往還などの地図を提供いただきました。さらに国土地理院に「伊能図」をご提供いただき、「万人講」から「遠州報徳」の広がりの歴史を地図で読み解くカラフルで、ユニークな本となりました。本年11月1日には全国報徳研究市町村協議会加盟の17市町村が秦野市に集まり、「全国報徳サミット」が開催されます。神奈川県秦野の大山御師(おし)の生れで、遠州一円に報徳の教えを伝え、遠州に報徳社を続々と設立させた安居院庄七、そしてその教えを受け継いで更に発展させた遠州の「報徳の指導者たち」の偉大な業績につき学生の皆様に広く知って頂ければと存じます。もし貴館の方針で収蔵できない場合は、返却用のレターパックをお送り致しますので、本を返却下さるようお願いします。出版した本を無駄に廃棄することなく、循環して活用するためですのでご理解下さい。どうぞよろしくお願いします。二宮尊徳の会・鈴木藤三郎顕彰会・報徳文化研究会宇都宮大学の本会出版図書収蔵状況1.鈴木藤三郎 : 日本近代製糖業の父・台湾製糖株式会社初代社長, 再版所蔵 本館書庫 2.技師鳥居信平 (とりいのぶへい)著述集 : 資料で読む : 台湾の地下ダムの原点は徳島県技師時代にある所蔵 本館書庫 3.砂糖王鈴木藤三郎 : 氷砂糖製造法の発明所蔵 本館書庫 4.二宮尊徳と日本近代産業の先駆者鈴木籐三郎所蔵 本館書庫 157.2||N76 一般5.報徳は精神変革である所蔵 本館書庫 157.2||N76||2 一般6.内村鑑三神と共なる闘い : 不敬事件とカーライルの「クロムウェル伝」所蔵 本館書庫 281||N76||5 一般7.内村鑑三神と共なる闘い : 不敬事件とカーライルの「クロムウェル伝」, 2刷所蔵 本館書庫 281||N76||5 一般8.報徳産業革命の人 : 報徳社徒鈴木藤三郎の一生所蔵 本館書庫 289.1||J48 一般9.二宮金次郎の対話と手紙 : 中学生からお年寄りまでよくわかる, 第1, 2刷所蔵 本館書庫 157.2||N76||1 一般10.二宮金次郎の対話と手紙 : 中学生からお年寄りまでよくわかる, 第1所蔵 本館書庫 11.八田與一 (はったよいち) と鳥居信平 (とりいのぶへい) : 台湾にダムをつくった日本人技師所蔵 本館書庫 12.『報徳記』第一巻(『報徳要典』準拠全ルビ原文(朗読・輪読用)、現代語訳、資料集)所蔵 本館書庫 157.2||N76||1 一般13.札幌農学校教授・技師広井勇 (いさみ) と技師青山士 (あきら) : 紳士 (ジェントルマン) の工学の系譜所蔵 本館書庫 281||N76||4 一般14.新渡戸稲造 (にとべいなぞう) の留学談・帰雁 (きがん) の蘆 (あし)所蔵 本館書庫 281||N76||3 一般15.新渡戸稲造 (にとべいなぞう) の留学談・帰雁 (きがん) の蘆 (あし), 2刷所蔵 本館書庫 281||N76||3 一般16.米国留学中の内村鑑三の日記と手紙 : 内村鑑三から新島襄、広井勇あて書簡 : 宮部金吾・新渡戸稲造往復書簡抜粋所蔵 本館書庫 281||N76 一般17.《クラーク精神》&札幌農学校の三人組 (宮部金吾・内村鑑三・新渡戸稲造) と広井勇 : boys be ambitiousはいかにして現実化されたのか日本の近代化・合理化の一源流「札幌農学校精神」所蔵 本館書庫18.安居院義道 : 報徳開拓者 : 現代語訳所蔵 本館書庫
2025.06.26
スーパーのコメ販売価格 3カ月半ぶり3000円台に農林水産省は23日、全国のスーパーで販売されたコメ5キロ・グラムあたりの平均価格(9~15日)が前週より256円安い3920円だったと発表した。4週連続の値下がりで、平均価格が3000円台となったのは約3か月半ぶり。政府備蓄米の販売が広がったことが要因とみられる。石破首相は、これまでコメ価格を3000円台に下げる目標を示してきた。小泉農相は23日、報道陣に対し、「3900円台に入ったからと言って手を緩める状況ではない。異常な高騰を沈静化させる第一歩だ」と述べた。
2025.06.26
「下座行」(森信三「修身教授録」第二二講より)○森先生は、教室に入られ、鼻紙が落ちているのを見かけると、黙ってひょいと拾われてごみ箱に捨てられた。そしてそのことについて何もおっしゃらなかったと生徒が書きとめている。また、森先生は紙くず拾いの名人だったという。この講義は普段の実践を語られたものだ。「すべて物事には、基礎とか土台とかいうものが必要です。土台のしっかりしていない家は、平生何ともないように見えても、いざ地震となって一揺りくると、すぐに傾くのです。われわれ人間も、どうしても真実を積まねばならぬわけですが、事を積むにはまずその土台から築いてかからねばなりません。では人間を鍛えていく土台は、一体どういうものかというと、私はそれは「下座行」ではないかと思うのです。すなわち下座行を積んだ人でなければ、人間のほんとうの確かさの保証はできないと思うのです。いかに才知才能に優れていようと、どれほど人物の立派な人であっても、下座を行じた経験を持たないと、どこか保証しきれない危なっかしさの付きまとうのを、免れないように思うのです。ではここで「下座行」というのは、自分を人よりも一段と低い位置に身を置くことです。しかもそれが「行」と言われる以上、その地位に安んじて、わが身の修養に励むことを言うのです。それによって、自分の傲慢心が打ち砕かれるわけです。すなわち、身はその人の実力以下の地位にありながら、これに対して不平不満の色を人に示さず、まじめにその仕事に精励する態度を言うわけです。これを「下座を行ずる」といいます。もちろん人によっては、自ら進んで下座の行を行ずる人もあって、たとえば一灯園などへ入って修行するがごときは、これに当たるわけです。しかし一般的には社会がその人を、その真価の通りに遇しない場合にも、何ら不平不満の色を示さないばかりか、それをもって、返って自分を磨き、自分を鍛えるための最適の場所と心得て、これを生かしていくという、いわば受動的消極的な場合が多いでしょう。たとえば世間にしばしばあるように、自分よりつまらない人間につかえて、何ら不安の色をみせないということなども、一種の下座行と言ってよいわけです。人間というものは、かような立場に身を置いてみて、初めて真に人間的鍛錬を受けることができるのです。現在の諸君は真の下座行は、ちょっとできない境遇にあるでしょう。大方の諸君は恵まれすぎているのです。しかし、正式の下座行にはならなくても、常にこの点に心を用いて、たとえば下級生のすべき仕事の一つ二つを、人知れず継続するというようなことなどは、一つの工夫ではないかと思うのです。とうぜん下級生のすべき仕事を、上級生たる諸君がしてみて、始めてそこに深い味わいが出てくるのです。あるいは便所などで、人の粗相のあった場合など、人知れずこれを浄めておくとか、また教室の机の中の鼻紙を、人知れず捨てるなどということを、自分の下座行としてやろうという決心をしますと、あの鼻汁でじくじくぬれているような鼻紙でも、かえってそこにしみじみとした身にしみるものがあるのです。このように人間というものは、平生、事のない場合においても、下座行として何か一つ二つは、持続的に心がけてすることがなければ、自分を真に鍛えていくことはできにくいものです。たとえば掃除当番の場合などでも、友人たちが皆いい加減にして帰ってしまった後を、ただ一人居残って、その後始末をするというようなところに、人は初めて真に自己を鍛えることができるのです。それが他から課されたものではなく、自ら進んでこれをやる時、そこには言い知れぬ力が内に湧いてくるものです。そこでこうした心がけというものは、だれ一人見るものはなくても、それが五年、十年と続けていくと、やがてその人の中にまごうことなき人間的な光が身につき出すのです。世間の人々の多くは、世の中というものは当てにならないものだと申します。しかし私は、世の中ほど正直なものはないと考えているのです。ほんとうの真実というものは、いつかは輝きだすものだと思うのです。ただそれがいつ現れ出すか、三年、五年にして現れるか、それとも十年、二十年たって初めて輝き出すか、それとも生前において輝くか、ないしは死後に至って初めて輝くかの相違があるだけです。人間も自分の肉体が白骨と化し去った後、せめて多少でも生前の真実の余光の輝きだすことを念じるくらいでなければ、現在眼前の一言一行についても、真に自己を磨こうという気持ちにはなりにくいものかと思うのです。」○坂村真民さんに「手のひらと足の裏」という詩がある。 利他行に あけくれるひとの 手のひらの うつくしさよ きよさよ あたたかさよ 下座行に あけくれるひとの 足の裏の こうごうしさよ ひかりよ ありがたさよ
2025.06.26
木谷ポルソッタ倶楽部【村の鍛冶屋】 石川さんは小さな盆地の町のタクシーの運転手だ。駅前広場が唯一の待合い場所だ。列車が着くまではのんびりしたものだ。観光地だが、農村の風景を残している町だ。客を待つ間、石川さんはその風景をぼんやりと眺める時間が好きだった。気持ちがほのぼのとゆったりとしてくる。この町に住んでいること、この町で生かされている幸せを、石川さんはしみじみと感じるのだ。今日のお客は観光客ではなかった。町で唯一の鍛冶屋である梶山さんと息子の信夫さんがお客だった。梶山さんが仕事の最中に倒れて隣町の病院へ入院をした。東京で働いていた信夫さんは慌てて帰ってきた。三週間が過ぎてやっと退院することができた。その梶山さんの迎えに、石川さんのタクシーが呼ばれたのだ。「運搬用の軽四のトラックで良かったのに……。タクシーなんてもったいないよ」「いや、まだまだ安静が必要なんだから、タクシーをお願いしたんだ。運転手さんゆっくりお願いします」梶山さんと信夫さんの会話に、石川さんの気持ちは温かくなってた。「ハイッ、わかりました。それでは安全運転で参ります」「信夫、東京へ早く帰らないでいいのか。会社の方たちへ迷惑をかけてるんじゃないのか」「いいよ。おやじが倒れたんだ。それに、オレ、普段あまり休んでないから、ゆっくり親孝行をしてこいと上司から言われているんだ」「そうかい。それにしても今回は迷惑をかけたな」「そうだよ。孝則おじさんから電話をもらった時は驚いたよ」孝則おじさんは梶山さんの弟で梶山さんと一緒に鍛冶屋で働いていた。「血圧は前から高かったんだ。医者からは注意を受けていたんだがな」「おやじは無理をするからな。おやじにあまり仕事をさせないようにと、お医者さんから言われたよ」「う~ん、そうだよな。退院はできたけれど、体がふらつくからな。これじゃ、まだまだ鍛冶屋の仕事もできない」「おやじは仕事のし過ぎだったんだよ。七十を過ぎているんだから、これからはゆっくりとすればいいんだ」「そうだよな。孝則も歳だし、鍛冶屋を閉める時がそろそろきたかもしれないな」「おやじが入院をしている間、多くの町の人が鍛冶屋に来たんだ。百姓の雄おじさんは鍬と鎌を持ってきてね。おやじが入院していると言うと、おやじが鍛冶屋を閉めて修理できなくなったら、雄おじさんも百姓を辞めると嘆いていたよ」「ふん、雄も歳だし、機械で農業をしている息子へまかせてゆっくりすりゃいいのさ」「そうそう、工務店の常じいさんもかき板を持ってきて、おやじがいないことを知ってがっかりしていたよ」「新しいものを買ったらいいのに、常のヤツは修理を何度でも頼みにきやがる」「おやじ、孝則おじさんが教えてくれたんだ。『手作業をする人がこの町には多い。だからそんな人のために、この町の田舎の風景を守るためにも、立派な道具を作りたいと、兄貴はいつも言っていたんだ』とね」「ワシがそんな立派なことを言ってたのかよ。ふふふふ」「鍛冶屋の後を継がないかと、おやじはオレに一度も言ったことがないよね」「そうだよ。あんなキツクて危険な仕事はねえからな。亡くなった母さんから信夫には絶対に後を継がせちゃいけないと言われていたんだ」「そうだってね。孝則おじさんからそのことを聞かされて驚いたよ。でもね、おやじ、この町の人のために鍛冶屋を続けたいのだろう。いやこの町だけじゃない。隣の町の人からも電話があったよ。遠くの町からもね。おやじの仕事はとても大切なんだね。オレ、この歳になって初めて知ったよ」「……」「おやじが元気になるまで、孝則おじさんが教えてくれるってさ。女房の良子にも了承を貰ったよ。ふたりの子供たちも大学を出て社会人になっている。鍛冶屋の主人の妻としてオレについてきてくれるかって聞いたんだ」「良子さんは何と言ったんだい」「あなたの後にはついていかない。私も一緒に田舎で何かを始めるとね。そして、良子の両親はもう亡くなっているから、ふたりの分も含めておやじ孝行をしたいと言うんだ」「良子さんのご両親の分も含めて良子さんが孝行をしてくれるのか」「そうそう、オレは町の人たちや、町の風景を守るために、鍛冶屋の修業で忙しいからさ」「……孝則とオマエとで鍛冶屋をやってくれるか……心配でまだ死ねねえな……」石川さんの目の前がぼやけてきた。ブレーキを踏んで車を止めた。「運転手さん、何かあったんですが」「いやね。目にゴミが入りましてね。 失礼してハンカチで拭かせてもらいます」ハンカチで涙を拭きながら、石川さんの気持ちはよりほのぼのとなっていった。
2025.06.26
ロシア軍が中国兵訓練へ ウクライナ戦訓を指導6/26(木)ロシア軍が中国軍兵士に対してウクライナ進攻で得た戦闘経験などを指導する予定だとウクライナメディアが報じました。 「キーウ・ポスト」は24日、国防省情報総局からの話として、ロシア軍が年内に国内の基地に中国軍関係者およそ600人を迎え訓練を行う予定だと報じました。 中国軍の戦車兵、砲兵、工兵のほか、防空の専門家らが対象で、ロシア軍がウクライナ進攻で得た実戦経験をもとに西側諸国の兵器に対抗するための訓練が行われるとみられています。 ウクライナ国防省情報総局は、「この決定はロシアが中国とともに西側諸国に対抗する姿勢を明確に示している」と指摘しています。
2025.06.26
国連、イスラエル・米支援の援助を「死のわな」と批判 拠点でまた40人超殺害の報告6/25(水)パレスチナ・ガザ地区の中部や南部で24日、援助物資を待っていた人々にイスラエル軍が発砲し、少なくとも46人が死亡した。救助隊や病院などが発表した。国連機関は、アメリカとイスラエルが支援する「ガザ人道財団(GHF)」による食料配給制度を非難している。ある高官は、このシステムは「忌まわしい死のわなだ」と語った。こうした死傷事案はこのところ、ほぼ日常的に発生しているが、イスラエルがイランを攻撃して以降、ガザ地区外では比較的、注目を集めていない。国連は、GHFが5月下旬に活動を開始して以来、イスラエル軍による銃撃や砲撃で死亡したパレスチナ人が410人超に上ると報告している。これには最新の死者数が含まれていない。■GDFは死傷事案を否定「なぜ私たちの子どもの命は、こんなに軽く見られているのか」と、ウム・ラエド・アルヌアイジ氏は訴えた。アルヌアイジ氏は夫を亡くしており、空腹の家族のために夜通し食料を取りに行った息子が、銃撃を受けて負傷したという。「息子は、自分ときょうだいが食べるために、わずかな小麦粉を手に入れようとしただけだ。それなのに今、集中治療室にいる」ある映像には、ガザ中部ヌセイラトにあるアル・アウダ病院の混乱した様子が映っている。銃撃を受けた若者たちが次々と運び込まれ、うめき声を上げながら血まみれの状態で治療を受けている。まもなく病院のベッドはすべて埋まり、負傷者たちは床に横たえられた。ある高齢の男性は死亡した状態で運び込まれ、妻がその顔を抱きながら泣き崩れている。病院関係者と、ガザのイスラム組織ハマスが運営する民間防衛隊によると、24日の発砲で少なくとも21人が死亡し、約150人が負傷した。目撃者によれば、イスラエル軍の管理区域内にあるGHFの施設付近に数千人が集まっていたところ、イスラエル兵が発砲したという。イスラエル国防軍(IDF)は、「ネツァリム回廊で活動中の部隊の近くで」集団を確認したと発表した。また、「同地域でのIDFの発砲により負傷者が出たとの報告を受けており、詳細を調査中だ」と述べた。一方GHFは、「今朝、当団体のいかなる施設付近でも事案は発生していない」と発表している。救急隊員や救助関係者によると、24日朝、同じくGHFが運営するガザ南部の施設付近でも、少なくとも25人が死亡したという。目撃者の一人はBBCに対し、午前5時にラファ北部の施設に到着したが、午前10時の開場直前にイスラエル軍の戦車が接近し、何の警告もなく発砲してきたと証言した。「銃撃は市民に直接向けられ、あたり一面が血まみれになった」と、ハテム・アブ・ルジレ氏は語った。「周りの人がみんなけがをした。誰にも助けられなかったけが人が30人以上はいたかもしれない。私たちは親族だけを何とか助け出して、逃げた」IDFはBBCに対し、「報道されている内容とは異なり、IDFはラファの援助配給所で発生したとされる事件について把握していない」と回答している。イスラエルは1カ月前にガザ地区の全面封鎖を緩和。その数日後に、GHFが活動を開始した。同団体によれば、それ以降に提供した食事は4100万食に上るという。GHFは公式には民間団体とされているが、資金の出所は不透明で、アメリカとイスラエルの支援を受けている。また、武装した民間警備会社を使用している。国連や主要な援助団体は、GHFがイスラエルの対ハマス戦争における目的に協力し、人道原則に反しているとして、協力を拒否している。一方、イスラエルはGHFを、ガザ地区に残るハマスの支配を弱体化させる新たな援助計画の中核と位置づけている。最新の事案が報じられる中、国連人権高等弁務官事務所のサミーン・アル・ヒータン報道官は、ジュネーヴで記者会見を行い、現在の援助体制を非難した。「イスラエルの軍事化された人道支援の仕組みは、援助配分に関する国際基準と矛盾している」とアル・ヒータン氏は述べた。「食料を市民に対する兵器にしてしまったことに加え、生命維持に必要なサービスへのアクセスを制限または遮断することは、戦争犯罪に当たる」報道官は、戦争犯罪が成立するかどうかは司法の判断に委ねられるべきだと付け加えた。一方、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のフィリップ・ラザリーニ事務局長は、独ベルリンで記者会見を行い「新たに創設された、いわゆる支援メカニズムは、必死に生きようとする人々を侮辱しおとしめる、忌まわしいものだ。命を救うどころか、命を奪う死のわなだ」と語った。こうした国連による批判に対する見解を、BBCがIDFに尋ねたところ、IDFは「GHFがガザ住民への援助配分を独立して行うことを承認している。また国際法にのっとって、その安全かつ継続的な配分を確保するために取り組んでいる」と回答した。イスラエルは数週間前、ガザ地区での戦争の新たな段階を発表したが、まだ実行に移していない。この計画では、GHFだけが援助配給拠点を運営することが想定されている。イスラエルは現時点では引き続き、国連や他の援助団体向けの援助物資を積んだトラック数十台のガザ入りを許可している。21日には、非営利団体「ワールド・セントラル・キッチン(WCK)」が、12週間以上ぶりにガザの現地チームに援助物資が届き、一部の拠点での炊き出しを再開できたと発表した。しかし、食料の供給量は依然として不十分で、専門家らはガザが飢饉(ききん)の瀬戸際にあると警告している。ガザ市では、4人の娘を持つ父親が「家族はパンと塩だけでしのいでいるが、GHFの援助センターに命をかけて行くつもりはない」と語った。「あそこは『死のゾーン』と呼ばれている」と、マフムード・アル・グーラ氏は述べた。「息子はすでに殉教した」。「小麦粉1袋を取りに行けば、自分がその袋に入れられて戻ってくるのではないかと恐れている。毎日、人々がそこへ行って命を落としている。私たちはどうすればいいのか」
2025.06.26

野菜を「噛む」ことが血糖値変動のメカニズムに影響― 咀嚼が食後のインスリン分泌を促すことを確認 ―早稲田大学スポーツ科学学術院の宮下 政司(みやした まさし)教授、同大学スポーツ科学研究センターの亀本 佳世子(かめもと かよこ)研究助手(当時)と、キユーピー株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役 社長執行役員:髙宮 満)らの研究グループは、野菜(キャベツ)を「咀嚼して食べるとき」と「咀嚼せずに食べるとき」の食後における代謝への影響を調べたところ、噛むことで食後の血糖値を下げるホルモンであるインスリン※1がしっかりと分泌され、その作用機序の一つとしてインスリンの分泌を促す作用を持つホルモンであるインクレチン※2が食後の初期段階で刺激されることを発見しました。食事を摂ると血糖値が上昇します。健康なヒトの場合は、血糖値を下げるはたらきをするインスリンが分泌され、体内に糖質を取り込むため血糖値は下がります。ところが、食後のインスリン分泌が少ない場合や、働きが不十分だと、血糖値が高いままの状態である「食後高血糖」を引き起こします。食後の血糖値が高い状態が続くことは糖尿病予備群の可能性があり、さらに動脈硬化の危険因子となるため注意が必要です。そこで、これまで食後の血糖値上昇を抑える食品や食事法に関する研究が数多く行われてきました。そのひとつが「咀嚼、噛むこと」です。19人の健康な成人男性(平均22歳)を対象として、野菜を噛んで食べる「咀嚼条件」(千切りキャベツ+ゼリー飲料※3)と野菜を噛まずに食べる「非咀嚼条件」(キャベツ粉砕物+ゼリー飲料)のそれぞれ2条件に参加する交差試験※4を行いました(図1)。食べ始めを0分として、0分、15分、30分、45分、60分、90分、120分、180分後に、それぞれの条件で採血を行い、「血糖」および、血糖値変動メカニズムの指標として「インスリン」「インクレチン(GIP、GLP-1)」の血中濃度を調べました。結果は次の通りです。試験全体(180分)におけるインスリンおよびGIPの上昇曲線下面積※5が咀嚼条件で高値を示すことが確認されました(図2 B、D)。一方、血糖では明らかな差は確認されませんでした(図2 A)。また、消化吸収速度で血中の応答が変わってくるGLP-1には、胃内容物排出※6の遅延を介した食後の血糖値の上昇を抑制する作用を有するため、GLP-1の血中の経時変化による解析を行い、比較したところ、咀嚼条件で食事開始45分から90分の時間帯で高値を示すことが確認されました(図3)。一方、試験全体(180分)におけるGLP-1の上昇曲線下面積(図2 C)では明らかな差は確認されませんでした。加齢に伴いインスリンの分泌が低下するため、野菜を「噛んで食べること」でインスリンの分泌が刺激される可能性が示唆野菜を「噛んで食べること」に着目し食後の糖代謝を検討した研究は珍しく、特にこれまでインスリンの分泌を促進するインクレチンの作用は不明でした。なぜ、「咀嚼」がインスリンの分泌を促すかに着目し、キユーピー株式会社との共同研究により、この疑問を調べることができました。野菜を「噛んで食べること」で増えたインクレチンは、食欲にも関わるホルモンであるため、今後、日常生活の中で「ゆっくりとよく噛んで食べる」ことを実践することで、食事の摂取量や体重にも影響があるか否かについても調査していきたいと思います。
2025.06.25
宇宙の果てまで色鮮やかに撮影、世界最大デジカメで…日本人研究者「驚異的な能力」米国主導で南米チリに設置された「ベラ・ルービン天文台」のチームは、地球から数千光年離れた星雲などの観測画像を公開した。世界最大のデジタルカメラを備えた望遠鏡によって、宇宙を漂う星の材料となるガスやちりを鮮明に捉えた。 同天文台は、チリ中部のセロパチョン山頂に米国立科学財団などの支援で建設され、今年、観測を始めた。口径8・4メートルの光学望遠鏡と32億画素のデジカメを備えており、チームが23日、観測画像を初公開した。 そのうち、いて座にある星雲を捉えた画像は、7時間かけてデジカメで撮影した678枚の写真を合成。鮮やかなピンク色に輝く星雲を浮かび上がらせた。このほか、太陽系内で未発見だった2104個の小惑星を観測することも成功した。 観測には、日本の研究者も参加している。そのうちの一人で、国立天文台の内海洋輔准教授(可視光天文学)は「宇宙の果てまで記録できる驚異的な観測能力が実証された。(地球がある)天の川銀河の構造の解明など、天文学の多くの問いに答えられるようになるだろう」と話す。【宇宙の息吹を32億画素で体感】7時間観測で小惑星2,000個発見!「ヴェラ・ルービン天文台」が超高精細画像を初公開!「写真を拡大するたびに新たな興味深い発見がある」(ヴェラ・C・ルビン天文台広報担当クレア・ヒッグス氏)南米アンデス山脈のふもとに設置された32億画素の地上最大カメラを搭載した天体望遠鏡、ヴェラ・ルービン天文台が観測画像を初公開した。米国立科学財団(NSF)の国立光赤外線天文学研究所(NOIRLab)は23日午前11時(日本時間24日午前0時)、YouTubeでのライブ配信を通じて歴史的な観測画像を公開するイベントを開催した。公開された画像には、いて座にある数千光年先の2つの星雲が鮮明に映し出されている。三裂星雲と干潟星雲と呼ばれるこれらの星雲は、星を生み出すガスと塵の雲塊だ。4種類のカラーフィルターを使用して7時間かけて撮影した678枚の画像を合成したもので、満月約60個分の領域を捉えている。青い領域は若く高温の星からの光、ピンク色の領域は励起された水素原子、それらを取り巻く黒い筋は塵の帯だ。ヴェラ・ルービン天文台のカメラには、近紫外線から近赤外線までの光(320~1050nm)を捉える6つのフィルターが搭載されている。もう1枚の画像は、5,500万光年先のおとめ座銀河団の一部だ。5月初めの4夜にわたる撮影から抜粋したもので、手前には天の川銀河の星々が明るく輝き、奥には宇宙膨張とともに高速で遠ざかる銀河が見える。青い領域は若い星が存在する星形成領域だ。今回公開された各画像は、望遠鏡が撮影した全体画像のごく一部に過ぎない。南米チリ・セロパチョン山の標高2,647m地点に構えたヴェラ・C・ルービン天文台は、これまでの望遠鏡の中で最大の視野(3.5度)を持ち、3夜ごとに南半球の空全体を観測できる。1回の観測で満月の45倍の領域を捉えられる。ハッブル宇宙望遠鏡が満月の1%、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が満月の75%の視野を持つことと比較すると、その規模の大きさが想像できるだろう。天文台の建設責任者であるワシントン大学のジェリコ・イヴェジッチ教授(天文学)は公開イベントで「ルビン天文台は史上最大の天体発見マシン」と述べ、「観測される天体の数が初めて地球の人口を上回るだろう」と語った。
2025.06.25
日本「中国、中間線西側海域に構造物20基…新たな設置、極めて遺憾」日本政府は東シナ海で中国が両国間の中間線の西側海域に新たな構造物を設置する状況が捕捉されたとし、中国側に抗議したと24日、明らかにした。日本外務省はこの日、「東シナ海の排他的経済水域(EEZ)と大陸棚の境界がまだ画定していない状況で一方的な開発を進め、新たな構造物設置の動きが確認された」とし「極めて残念」と述べた。また、外務省は在日中国大使館を通じて抗議の意思を伝達し、2008年に締結された東シナ海資源開発協力合意の履行のための交渉再開に速やかに応じるよう中国側に要求した。東シナ海では両国間のEEZおよび大陸棚の境界がまだ画定されていない状態だ。日本は両国の海岸線から同じ距離の点をつなぐ「中間線」を基準としているが、中国は沖縄トラフまで自国の大陸棚が続いていると主張し、さらに東側海域を基準にするべきという立場を固守している。日本政府はこれまで自国が主張する中間線の西側海域で中国が設置した構造物計20基を確認したと明らかにした。日本側は該当海域が自国のEEZ境界内でないとしても境界が画定されていない状況で一方的な開発を控えるべきだと主張している。両国は2008年6月、東シナ海の境界が画定するまで法的立場を毀損しないラインで協力していくことで合意し、特定区域での共同開発・探査を推進するための交渉を進めていくことにした。〇中国外務省の郭嘉昆報道官は、日本の抗議に関し、「中国の東シナ海における石油・天然ガス開発活動は、中国の管轄下にある争いのない海域で行われている」と指摘した上で、完全に中国の主権的権利と管轄権の範囲内であるとした。日本の主張を受け入れないとも語った。
2025.06.25

忘八アベンジャーズ吉原にツケがある茶問屋の若旦那名義で、日本橋の丸屋を買い取る作戦は、地元問屋の鶴屋(風間俊介さん)に思惑がばれ、失敗に終りました。 この一件で、町の人々の蔦屋への警戒心は強まり、鶴屋は他の買い手探しを急ぎます。 次なる策は、丸屋の借金の証文集め。親父たちは丸屋が蔦屋以外に店を売るのを阻止しようと試みます。丸屋の女将・ていが上方の書物問屋へ店の売却を進めているところへ乗り込みます。しかし親父たちが突き出した証文は交渉材料とはならず、決裂状態に。 「じゃあ、俺といっしょになるってなあどうです?」 そこで蔦重が提案した仰天の一声に一同があっけにとられ……
2025.06.25
「手のひらを太陽に」で息のあった歌を作り上げた いずみたく と やなせたかし の2人は、継続してコンビで作詞作曲をしていくこのようなつき合いのなかで、とちらからともなく、「一ヵ月に一曲ずつ歌を作ろうよ」ということになった。「それは大人の歌でも子供の歌でもなく、みんな、、、が歌える歌」ということで、昭和四十五年から作り続けてきた。もちろん今でも作っているが、今では「どちらかが死ぬまでやめられないね」という状態である。(『新ドレミファ交遊録』いずみたく著)💛「安居院庄七と鷲山恭平」も子供からお年寄りまで読める本」というコンセプトで作成した。それは言い換えれば「それは大人の本でも子供の本でもなく、みんな、、、が読める本」ともいえる(^^)9大和大学に「安居院庄七と鷲山恭平」と「報徳の師父」シリーズを寄贈したら蔵書としていただいた。「安居院庄七と鷲山恭平」の事実上の監修者は元大和大学教授柴田周二先生である。1 安居院庄七と鷲山恭平 和書 (0~9類)保管場所図書館 2 安居院義道 報徳開拓者 現代語訳 報徳の師父 3 遠州報徳の師父と鈴木藤三郎4 報徳産業革命の人 報徳社徒鈴木藤三郎の一生 「二宮尊徳の会」鈴木藤三郎氏顕彰 ; 第1集
2025.06.25
トランプ氏がイランへ態度軟化、体制転換求めない考え米国のトランプ大統領は24日、米国が仲介して発効したイスラエルとイランの停戦継続に期待を示すとともに、イランの体制転換を求めない考えを表明した。イスラエルとイラン両国は同日、「歴史的な勝利」と主張し、戦果をアピールした。停戦合意が着実に履行されるかどうか注目される。 トランプ氏は、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席するためオランダに向かう大統領専用機内で記者団に、13日から交戦したイスラエルとイランについて「彼らは疲弊している。二度と起きてほしくないと思っている」と語った。 イランについては「大きな混乱を望んでいない」として、体制転換を求めない考えを示した。トランプ氏は22日、米軍によるイランの核施設攻撃を巡ってイランの体制転換に言及していた。停戦合意を受け、態度を軟化させたとみられる。 トランプ氏の23日の説明によると、双方の攻撃停止を取り決めた停戦合意は24日に発効。合意発効から24時間が経過した日本時間25日午後1時に「戦争が正式に終結する」としていた。合意発効の発表後は当初、攻撃の応酬があったが、AP通信などは「停戦は維持されている」と報じている。 米国のスティーブン・ウィトコフ中東担当特使は24日、米FOXニュースのインタビューで、「トランプ氏は、(イランと)『包括的な和平合意』を望んでいる」と述べた。長期的な和平が実現すれば、イランの繁栄や湾岸諸国の経済成長につながると訴えた。 合意発効を受け、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とイランのマスード・ペゼシュキアン大統領は24日、国民向けのメッセージをそれぞれ発出した。 ネタニヤフ氏は、SNSに投稿したビデオ演説で、「この勝利は、後世に語り継がれる」と強調。「我々は核爆弾と2万発のミサイルによる脅威を取り除いた」とイランに対する攻撃の成果を説明した。次の狙いとして、イスラム主義組織ハマスを挙げ、パレスチナ自治区ガザに拘束されている人質の解放に再び取り組む考えも示した。 一方、ペゼシュキアン氏は国営テレビで、「イランの人々の勇敢で歴史的な忍耐の末、イスラエルによって強要された12日間の戦争が終結した」と述べた。イスラエルについては「(イランの)核施設を破壊し、社会不安を扇動するという悪質な目的を達成できなかった」と強調した。💛アメリカを引きずり込んでイランを徹底的につぶそうとしたイスラエルがこのまま引っ込むとは思えない。必ずや難癖をつけて再攻撃するであろう。
2025.06.25
弘前大学附属図書館に「安居院庄七と鷲山恭平」を寄贈する。令和7年6月25日弘前大学附属図書館 様 向暑の候、ご清祥にお過ごしのことと存じます。「二宮尊徳の会」の地福進一です。 「報徳サミット」が本年11月1日秦野市で開催されます。秦野出身の安居院庄七と掛川市出身・鷲山恭平までの報徳の教えが遠州に広めた事蹟を絵と地図で楽しく読める『安居院庄七と鷲山恭平』を出版しましたので、謹んで貴図書館に寄贈いたします。『安居院庄七と鷲山恭平』は『現代語訳 安居院義道』を元本にして「子どもからお年寄りまで読める」・「絵と地図で楽しめる」をコンセプトに、新たなプロジェクトとして出版し、神奈川県・静岡県の公共図書館、都道府県立図書館、大学図書館に寄贈中です。安居院庄七は、神奈川県秦野市の出身で、大山御師の家に生れ、50歳を過ぎてから報徳の教えを学び、養子先の穀物商で元値売りを実践し、「報徳の教えを世に広めよう」という志を抱いて、遍歴の旅に出て、最初は弟の浅田勇次郎と共に畿内や伊勢において「三社燈籠万人講」に尽力後、遠州では報徳社を数多く創設し、報徳の普及に尽しました。鷲山恭平は、静岡県掛川市出身の篤農家で、報徳運動や農村復興運動を推進し、嶺向報徳社の初代社長を経て、大日本報徳社の副社長となった人です。安居院先生の伝記『報徳開拓者 安居院義道』の著者であり、現在でも当該書は安居院庄七研究で必読の書です。「子どもからお年寄りまで読める」ように本文は全ルビとし、「活字も大き過ぎるほど大きい」ものとし、読みやすくしました。また本文中に注釈をほどこしました。国立国会図書館においては「児童図書」として分類され所蔵されています。「絵と地図で楽しめる」ように、静岡県森町の画家大須賀義明氏に挿絵を提供いただき、神奈川県足柄上郡松田町の文化財保護委員の草門 隆氏に矢倉沢往還などの地図を提供いただきました。さらに国土地理院に「伊能図」をご提供いただき、「万人講」から「遠州報徳」の広がりの歴史を地図で読み解くカラフルで、ユニークな本となりました。本年11月1日には全国報徳研究市町村協議会加盟の17市町村が秦野市に集まり、「全国報徳サミット」が開催されます。神奈川県秦野の大山御師(おし)の生れで、遠州一円に報徳の教えを伝え、遠州に報徳社を続々と設立させた安居院庄七、そしてその教えを受け継いで更に発展させた遠州の「報徳の指導者たち」の偉大な業績につき学生の皆様に広く知って頂ければと存じます。もし貴館の方針で収蔵できない場合は、返却用のレターパックをお送り致しますので、本を返却下さるようお願いします。出版した本を無駄に廃棄することなく、循環して活用するためですのでご理解下さい。どうぞよろしくお願いします。二宮尊徳の会・鈴木藤三郎顕彰会・報徳文化研究会弘前大学の本会出版図書収蔵状況💛すべて書庫なのが残念(>
2025.06.25
大谷翔平 6月24日 2試合連続となる27号本塁打 日米通算300号達成 3打席凡退で迎えた6回無死一塁の第4打席 相手2番手左腕・ロリソンの直球を捉えると 打球は左翼方向へ一直線 スタンド最前列に飛び込む27号2ラン
2025.06.25
「坂村真民」の詩の紹介(森信三「幻の講話」第二巻より)○第四講「自分を育てるのは自分」「 ひとりひそかに 坂村真民 深海の真珠のように ひとり ひそかに じぶんを つくってゆこう ごらんのように、この詩はごく短い詩ですが、それだけにかえって、読む人の心に深く訴えるものを持っているといえましょう。 坂村さんは、戦後海外からの引揚者の一人で、四国の片田舎で、極度の食糧難の中で、五人の家族をかかえて、日々を苦しい生活にあえぎつつも、その間自己の天職と考える詩作の道に励まれたのです。 しかしながら、そのころ詩人としての坂村さんの本質を知る人は、ほとんど無かったといってもよいでしょう。しかもそうした深い孤独の中にありながら、坂村さんは詩作のあゆみを怠らなかったのです。そしてこの詩は、ある意味ではそうした坂村さんの心境を表現したものといってよく、そのためにこんなに短い三行詩でありながら、よく万人の心を打つことができるのでしょう。」
2025.06.25
東北大学附属図書館に「安居院庄七と鷲山恭平」を寄贈する。令和7年6月25日東北大学附属図書館 様 向暑の候、ご清祥にお過ごしのことと存じます。「二宮尊徳の会」の地福進一です。 「報徳サミット」が本年11月1日秦野市で開催されます。秦野出身の安居院庄七と掛川市出身・鷲山恭平までの報徳の教えが遠州に広めた事蹟を絵と地図で楽しく読める『安居院庄七と鷲山恭平』を出版しましたので、謹んで貴図書館に寄贈いたします。『安居院庄七と鷲山恭平』は『現代語訳 安居院義道』を元本にして「子どもからお年寄りまで読める」・「絵と地図で楽しめる」をコンセプトに、新たなプロジェクトとして出版し、神奈川県・静岡県の公共図書館、都道府県立図書館、大学図書館に寄贈中です。安居院庄七は、神奈川県秦野市の出身で、大山御師の家に生れ、50歳を過ぎてから報徳の教えを学び、養子先の穀物商で元値売りを実践し、「報徳の教えを世に広めよう」という志を抱いて、遍歴の旅に出て、最初は弟の浅田勇次郎と共に畿内や伊勢において「三社燈籠万人講」に尽力後、遠州では報徳社を数多く創設し、報徳の普及に尽しました。鷲山恭平は、静岡県掛川市出身の篤農家で、報徳運動や農村復興運動を推進し、嶺向報徳社の初代社長を経て、大日本報徳社の副社長となった人です。安居院先生の伝記『報徳開拓者 安居院義道』の著者であり、現在でも当該書は安居院庄七研究で必読の書です。「子どもからお年寄りまで読める」ように本文は全ルビとし、「活字も大き過ぎるほど大きい」ものとし、読みやすくしました。また本文中に注釈をほどこしました。国立国会図書館においては「児童図書」として分類され所蔵されています。「絵と地図で楽しめる」ように、静岡県森町の画家大須賀義明氏に挿絵を提供いただき、神奈川県足柄上郡松田町の文化財保護委員の草門 隆氏に矢倉沢往還などの地図を提供いただきました。さらに国土地理院に「伊能図」をご提供いただき、「万人講」から「遠州報徳」の広がりの歴史を地図で読み解くカラフルで、ユニークな本となりました。本年11月1日には全国報徳研究市町村協議会加盟の17市町村が秦野市に集まり、「全国報徳サミット」が開催されます。神奈川県秦野の大山御師(おし)の生れで、遠州一円に報徳の教えを伝え、遠州に報徳社を続々と設立させた安居院庄七、そしてその教えを受け継いで更に発展させた遠州の「報徳の指導者たち」の偉大な業績につき学生の皆様に広く知って頂ければと存じます。もし貴館の方針で収蔵できない場合は、返却用のレターパックをお送り致しますので、本を返却下さるようお願いします。出版した本を無駄に廃棄することなく、循環して活用するためですのでご理解下さい。どうぞよろしくお願いします。二宮尊徳の会・鈴木藤三郎顕彰会・報徳文化研究会東北大学附属図書館の本会出版図書の所蔵状況1.安居院義道 : 報徳開拓者 : 現代語訳本館B2F書庫 2.訳注静岡県報徳社事蹟 本館B2F書庫 3.資料で読む技師鳥居信平著述集 : 台湾の地下ダムの原点は徳島県農業技師時代にある 本館B2F書庫 4.二宮先生語録 : 読み下し全ルビ原文・現代語訳本館B2F書庫 5.遠州報徳の師父と鈴木藤三郎 /本館B2F書庫 6.二宮尊徳の報徳の教えが世界に広まり真正の文明の実を見ることを本館B2F書庫 7.報徳は国を興し民を安んずる大業である本館B2F書庫 8.補注鈴木藤三郎の『米欧旅行日記』 : 明治29年(1896)7月24日-同30年(1897)5月8日 本館B2F書庫 9.報徳は精神変革である本館B2F書庫 10.内村鑑三神と共なる闘い : 不敬事件とカーライルの「クロムウェル伝」本館B2F書庫 11.内村鑑三神と共なる闘い : 不敬事件とカーライルの「クロムウェル伝」 本館B2F書庫 12.札幌農学校教授・技師広井勇 (いさみ) と技師青山士 (あきら) : 紳士 (ジェントルマン) の工学の系譜 本館B2F書庫 本館B2F書庫 本館B2F書庫 13.新渡戸稲造 (にとべいなぞう) の留学談・帰雁 (きがん) の蘆 (あし) 本館B2F書庫 14.『報徳記』第一巻(『報徳要典』準拠全ルビ原文(朗読・輪読用)、現代語訳、資料集) 本館B2F書庫 15.新渡戸稲造 (にとべいなぞう) の留学談・帰雁 (きがん) の蘆 (あし) 本館B2F書庫 本館B2F書庫 16.報徳産業革命の人 : 報徳社徒鈴木藤三郎の一生 💛すべて、書庫なのが残念だが、収蔵していただいて感謝「安居院庄七と鷲山恭平」は開架で学生の皆様の目にとまればいいのだが(^^)藤沢 : 二宮尊徳の会 , 2011. - (「二宮尊徳の会」鈴木藤三郎氏顕彰 ; 第1集) 図書配架場所 資料種別 巻 次 請求記号 資料番号 状 態 コメント 印刷本館B2F書庫新分類(和) [別冊] GK132/036 00110256231 本館B2F書庫新分類(和)
2025.06.25
■木谷ポルソッタ倶楽部・2005/1/27 【拙著出版喜涙始末記】「あなたの書いた由布院の本が欲しいのですが」今日一日中、そのような電話が次から次へとかかってきた。それも、佐賀県、山口県、福岡県とかなり遠くからなのだ。今朝の西日本新聞に、拙著の『由布院の小さな奇跡』についての記事が掲載されたらしいのだ。年末に記者のIさんが取材に来た。「本社の人から電話があって取材に来ました」本社の人とはKさんのことだろう。本を送っていた。新刊案内か書評に取り上げてもらえればと考えていたのだ。大分合同新聞のKさんが話してくれた。「木谷さんよ、新聞に載るということは、結構、効果があるんだよ」そのKさんも自ら書評を書いて拙著のことばかりか、私の人生についても語ってくれた。拙著『由布院の小さな奇跡』の発行の際にはいろいろな出来事が起きた。「中谷さん、溝口さん、亀の井別荘、玉の湯のことをどんどん書いて下さい」新潮社の編集者から言われた。由布院、中谷さん、溝口さん、亀の井別荘、玉の湯、その文語だけで本は売れるだろうというのだ。そういうものかな。私は中谷さんと溝口さんへ取材に行った。「私たちふたりや私どもの宿のことよりも、由布院で頑張っている多くの人たちのことを書いて欲しいのです。由布院のまちづくりは何をやってきたか。それを記録に残すのも大切なのです。そのことを木谷流に綴って欲しいのです」由布院の人たちはマスコミや雑誌社の人たちへは次から次へと話をする。由布院を知ってもらうためだ。しかし、私が話しかけると態度がガラッと変わった。「私の本を発行したいと思ってます。 ところで、あなたのお話を聞かせて下さい」そう尋ねると、由布院の人たちは、一瞬、呆れて、やさしく微笑みながら酒を勧めてくれた。そして、文字にできない話を聞かせてくれた。 これがまた面白いのだ。田舎の人の話はかくあらんという感じだ。笑って笑って私は次第に酔っていった。酔っていきながら、私は叫ぶしかなかった。「面白いけれど、この話は文字にできない。そうすると、私の本ができないのだ。ああ」それでも、年末に、どうやら本が発行された。いろいろな出来事が起きた。泣きたくなるほどの感動もあった。こんな私のためにこのようなことまでしてくれるのか。感謝の念で何も言えないこともあった。大勢の人たちの恩を感じた二ヶ月だった。先日の休日、大分の本屋さんを巡った。トキハ。ジュンク堂、晃星堂、明星書店……各本屋の店頭に、私の本がバカーッと平積みされていた。「売って売って売りまくりますよ」SさんやOさんが言ってくれていた。しかしね、まだ、こんなに沢山も果たして売れるのだろうか。感動が不安に変わっていった。全国、県内、県庁の方々、もしもまだ購入していない方がいたら、新潮新書『由布院の小さな奇跡』を購入して下さいな。できたら率直な感想をお聞かせ下さいな。そう、お返しに、今度、呑む時に文字にできなかった話を聞かしましょう。ああ。Iさんの記事は大分版にでも掲載されるのだろう。私は思っていた。違っていた。九州版となっていた。私の予想を裏切って少し範囲が広がっていた。私はIさんに言っていた。「もう少し暖かくなったら、観光地化した由布院でなく素朴な由布院をいつか案内しましょう。そしてね、温泉へ入って田舎料理を戴きながらキューとやりましょう」もうすぐ二月、由布院の春が近づいている。今年の由布院の春はどうなるのだろうか。 ―――――――――――――――――――――― 大切なのは かこでもなく これからでもない 一呼吸 一呼吸の 今である (坂村真民詩集)
2025.06.24
沢木興道「禅談」昭和13年初版身和敬次が身和敬(しんわきょう)
2025.06.24
長﨑美柚が中国勢を3連破!決勝では木原美悠を下しV女子ダブルスは張本美和&大藤沙月ペアが優勝6/23(月) ◇卓球 2025WTTスターコンテンダー リュブリャナ(6月17日~22日、スロベニア)卓球の『WTTスターコンテンダー リュブリャナ』が22日まで行われ、女子シングルスでは長﨑美柚選手が決勝で木原美悠選手との日本人対決を制して優勝を飾りました。世界ランク26位の長﨑選手は、3回戦で同88位の韓菲児選手を下すと、準々決勝も同21位中国の何卓佳選手に勝利。さらに準決勝で張本美和選手を破った同20位中国の陳熠選手にフルゲームの激闘で下し、3試合連続中国勢に勝利して勝ち上がります。一方、同25位の木原美悠選手は、3回戦で早田ひな選手にストレート勝利。さらに準々決勝は同16位中国の石洵瑶選手、準決勝は元世界ランク1位マカオの朱雨玲選手を下して、決勝へ勝ち上がりました。決勝は世界選手権でも2人でダブルスを組みメダル獲得の経験もある“Wみゆう”対決。長﨑選手が序盤から優勢に進めると、木原選手に4-1で勝利し、破竹の粋御でWTTスターコンテンダーの頂点に立ちました。また今大会、女子ダブルスでは、張本美和選手と大藤沙月選手ペアが大会制覇。横井咲桜選手と佐藤瞳選手のペアが3位に入っています。
2025.06.24
イランが米軍への報復攻撃を開始…カタールの空軍基地を標的に、首都ドーハで爆発音イラン軍は23日夜(イラン時間)、米軍による中部フォルドゥの核施設攻撃に対する報復措置として、カタールのドーハにある中東最大のアルウデイド米空軍基地をミサイル攻撃したと発表した。攻撃の成否や米空軍基地側の被害の有無などは不明だ。 カタールの衛星テレビ局アル・ジャジーラによると、ドーハで爆発音が聞こえた。 イラン軍中央司令部は「イランは領土、主権、国家安全保障に対するいかなる攻撃も、いかなる状況下でも見過ごすことはない」とする声明を発表した。作戦は「勝利の朗報」と名付けられた。トランプ米大統領6月23日米軍の核施設攻撃に対するイランの在カタール米軍基地への報復「とても弱かった我々は予期し効果的に迎撃した」イランに「早期に通告してくれてありがとう」緊張緩和に向けて「平和の時だ」
2025.06.24
糖尿病検査「正常」でも20年後生存率低く 東北大学が調査東北大学などの研究グループは糖尿病の検査基準によって血糖値が「正常」とみなされても、20年後の生存率が低くなる場合があることを明らかにした。特定の町の住民約600人を対象とした大規模な追跡調査の結果分かった。今回見つけた条件を考慮すれば、病気を早期に発見できる可能性がある。糖尿病は血液中のブドウ糖が増える病気だ。血糖値を下げる役割を持つホルモン「インスリン」が十分に働かないことで発症する。病気が進むと血管が傷つき、動脈硬化などを引き起こして死にいたる恐れがある。現在の糖尿病の検査は、75グラムのブドウ糖入りジュースを飲む手法が知られる。ジュースを飲む前と、飲んでから2時間後の血糖値を測る。各時点の値をもとに「糖尿病型」や「正常型」などと診断する。研究グループは「正常型」と分類される人でも、ジュースを飲んでから1時間後の血糖値が高い人は、血糖値が低い人よりもその後の生存率が下がることを明らかにした。岩手県大迫町(現花巻市)の住民993人を対象に糖尿病の検査を実施した。このうち、糖尿病患者や予備軍の人を除く正常型の595人(平均年齢62歳)を分析の対象として、20年後の生存率を追跡調査した。その結果、検査のためのジュースを飲んでから1時間後の血糖値が血液1デシリットルあたり170ミリグラム以上の集団は、20年たつと半分近くの人が亡くなった。一方、この基準未満の集団は、8割近くが生存していた。研究を主導した東北大病院の今井淳太特命教授は「糖尿病の診断基準に1時間後の血糖値を考慮する必要があるのでは」と主張する。今回の研究成果は米学術誌「PNAS Nexus」に掲載された。
2025.06.24
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