ここらでちょっと途中下車

ここらでちょっと途中下車

2022.09.14
XML
カテゴリ: 映画
先週金曜日のAスタジオと言う番組に出ていたのが、原田美枝子。
公開したばかりの「百花」の宣伝も兼ねていて、予告編が流れた。
観たいなあと思って、翌日、プールが終わってから友だちと観に行った。


【ストーリー】
『告白』『君の名は。』をプロデュースした川村元気の同名小説を自身が監督し映画化。ふたりで生きてきた親子の、愛と記憶と忘れられない事件を巡る物語。 レコード会社に勤務する葛西泉(菅田将暉)とピアノ教室を営む泉の母・百合子(原田美枝子)は、過去のある事件をきっかけに、わだかまりを感じながら過ごしていた。様子がおかしい百合子を不審に思った泉は病院に連れていき、認知症と診断される。症状は日に日に加速、泉の妻・香織(長澤まさみ)の名前も分からなくなる。ある日、百合子の部屋で一冊のノートを見つける。そこには、母の秘密と泉にとって忘れることのできない事件の真相が綴られていたー。


うーん、ちょっと期待外れだった。
画面が暗くて見にくいのが残念。
母の症状に戸惑い、過去の事件との葛藤の中で、母を理解していこうとする泉を演じる菅田将暉は上手いなあと思ったけれど。
最後のエンディングで、永瀬正敏の名前があって、え?どこに?あの人?と思ったら、観終わった後、一緒に行ってたKさんもそう思ったと話していた。ずいぶん変わったのかな?

まだ公開して間が無いので、ネタバレは白文字で。ドラッグしてみてください。
携帯の場合は、画面を長押しして、ココから~ココまでの範囲を選びコピー。メモなどにペーストしてくださいね。

忘れることのできない事件と言うのが、泉が子どもの頃、ピアノを教えていた母が生徒(これが永瀬君だったみたい)の男性と浮気し、子どもを捨てて出ていってしまっていたこと。
空っぽの冷蔵庫を開けて、「おばあちゃん、お母さんが帰ってこない」と言う泉。
後の泉の言葉で、父親がいないし、一年半も母親が出ていってたと知った。
祖母が近くにいるとしても、一年半も子どもを捨てて、男に走るなんて考えられない。
阪神大震災の場面で、始めは浮気相手の名前を呼んでいたけれど、途中から息子の名前に代わり、それがきっかけで戻ったようだけれど、途中で子どもを思い出して悩むような場面もなかった。大きな地震が無ければ、いつまでも子どもを捨てたままだったのかな。原田美枝子演じる母親には、全く共感できず、嫌悪感を感じてしまった。
原田美枝子なら、愛人と子どもを思う揺れ動く演技を、うまく表現するだろうにもったいないなと思った。
残された泉は本当に傷ついたと思うけれど、その間の泉の様子も描かなければ、どんなふうに戻ってきたかもわからない。
いろんなところの描き方が中途半端だなあと思った。
半分の花火が見たいと繰り返す百合子に、訳が分からなかった泉だけれど、子どもの頃、帰ってきた母親と一緒に観た、団地の向こう側に半分見える花火のことだった。
でも、その花火があまりにしょぼすぎて、見たいみたいと言うほどきれいじゃない。もう少し、きれいな花火の映像は撮れなかったのかな?
それと、認知症の介護が簡単に描かれ過ぎ。母子家庭で入るには、介護施設が贅沢すぎ。実際に、認知症の親を介護している人は、あんなもんじゃないと思うだろうな。

「サバカン」が観終わった後気持ちが良かっただけに、よく宣伝している割にはこの映画は、あまり良さが感じられなかった。酷評すぎるかな。
「ココまで」





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2022.09.14 07:09:33
コメント(4) | コメントを書く
[映画] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ

利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:百花(09/14)  
何だか、ニコさんのおっしゃっていることが、分かる気がします~。
撮りようによっては、素晴らしい映画になったかも知れませんが・・・
何だか、どこも中途半端で、どっぷり共感できない感じなのでしょうか~。

小説も、そんな感じなのかなぁ~?
分かりませんが・・・川村元気さんご自身が撮るより、他の監督に撮ってもらった方が、いい映画になったかも、知れませんねぇ~。

関係ないですが・・・
母親が1年以上も音信不通なんて、ちょっと、安倍っち襲撃の、山上容疑者の幼少の頃の話を、思い出しちゃいました。 (2022.09.14 08:43:45)

Re[1]:百花(09/14)  
ニコ67  さん
わからんtin1951さんへ、こんばんは。
統一教会の信者の二世の人たちが、信者の親は、子どもより宗教にのめり込んで、子どもを放って韓国へ行ったりしていたと言いますね。
鬱々と、辛い気持ちを抱えたまま育った子どもは多いでしょうね。

川村元気さんは、ヒット作をどんどん生み出しているプロデューサーなので期待しましたが、本当に他の監督さんに頼んだ方が良かったかもしれませんね。 (2022.09.14 20:52:19)

Re:百花(09/14)  
ゆみ4025  さん
ドラッグして見せていただきました。
子供の事をあまり考えない親もいるのですね。
最近は結構多いかもしれませんね。
親は子供の為なら自分を犠牲にしてでも守りたいと思わないのでしょうか。

認知症のことも
私の住んでいる地域でも、ついこの間まで元気に畑などしていた方が
今認知症になっていたり
「あの人認知症らしい」と言われている人でも、普段話をしていてもわからない人もいます。

高齢になると(80歳過ぎると))、足腰が悪くなったり認知症になったり
する人もいますが、頭もしっかりしていて足腰も元気な人もまれにいますね。
人それぞれ、色々な人生を送ることになりますね。 (2022.09.23 19:55:06)

Re[1]:百花(09/14)  
ニコ67  さん
ゆみ4025さんへ、こんばんは。
浮気をして、子どもと話して暮らしたとしても、置いてきた子どものことを考えると、胸が締め付けられるような思いになると思うのですが、そこが描かれていないので、どうしても冷たい印象を受けました。
演技の上手い俳優さんだと思うので、そこのところを描いて欲しかったです。

敦賀の義母を見ていると、認知症も症状がひどくなったり、軽くなったり。
一人暮らしをしていて、食べ物が偏るとひどくなって、入院などしてちゃんと栄養を採ると軽くなりました。
部屋が変わるなど、環境が変わっても症状が重くなりました。 (2022.09.23 23:44:59)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: