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2006.03.26

昔語り：人のねうちと煙草の味は、・・・。

(4)

テーマ：イラスト付で日記を書こう！(7103)

カテゴリ：父の麦わら帽子

父の葬式は、やらないと決めていた。

遠くの親戚に、会社を休んでまで来てもらうのは、気の毒だ。
この先、なにかあっても、お返しが出来ないかもしれない。
私たちは、故郷を遠く離れて暮らしているのだから・・・。

けれども、妹の夫や私の夫が、是非、すべきだと言って譲らなかった。

麦わら帽子の父の写真を飾ったささやかな葬儀をしたが、結果的には、良かったと思っている。

通夜や葬儀の慌ただしさが、悲しみを紛らしてくれたのだから・・・。

葬式が終わって火葬場に行く。

火葬場の待合室は、ホテルのロビーのように明るく、ゆったりとしていた。

「49日の法要を兼ねた『お別れ会』を、うちの村でやって。
私らが、なにもかも用意するから・・・。いやとは、言わせんよ。」

思いがけない、ありがたい申し出に、ビックリした。

血の繋がった人は、誰もいない故郷・・・。

家を空けて、はや5年が経つ、故郷・・・。

その故郷で、村の人が「お別れ会」を開いてくれるという。

百姓仕事と人と話をすることが大好きだった、なんの肩書きも持たない父・・・。

人のねうちと、煙草の味は、煙にならないとわからない。

そんな、諺が、頭をよぎった。

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●February 28, 2003の日記を再度アップしました。
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写真は、年末の買い物、6666円のレシート。
ねらったわけではないのですが(￣▽￣)

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