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. 弦楽四重奏で一曲弾かしてもらいました。第二バイオリン。 ピアノ弾きLさんの音頭で、氏の門下生だったりお仲間だったりが年に一度集まって、各人一曲ずつ弾いて親睦を深める、という催し。収益は某教会に寄付。 で、いつもカルテットで遊んでるぼくらも参戦することにしたわけでして、当初はおカタくベートーベンのラズモフスキー3番の終楽章とか鼻息荒くして言ってたのだけれども、いろいろ話し合って、大衆音楽を弾くことに。 コールドプレイのViva La Vida。ぼく自身、過去に何度も弾いたことのある曲だけど、今回は数ある版のなかから、市販されている譜を移調し、さらに編曲しなおし、しかもゆっくりめに優雅に弾きこんでみました。 ロッケンロールな激しさかっこよさは失われてしまったため、批判されるのも覚悟してましたが、終演後の独自調査によると、この編曲、お客さんからはけっこう好評だったみたい。
Mar 26, 2017
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「ロマンティックが止まらない」 いつものカルテット仲間で結集し、今宵はハイドン9-2を練習。ぼくはファースト。 作品9ってことは、おそらく彼の四重奏曲のなかではかなり初期に書かれてるはずなのに、作風はしっかりと確立していて、てか、むしろロマン派っぽくもある。パッと聴いて、モーツァルトとかシューベルトとかメンデルスゾーンとかの曲だと錯聴しちゃう人、絶対にいると思われ。 ファースト的には1楽章が特に難しい。速度設定に全てがかかってる。別にそんなに速く弾かなくてもいい曲らしい。アレグロなのかモデラートなのか、あるいはアレグロモデラートなのか、出版社によって表記が異なってるという噂も。 この曲で特筆すべきは3楽章アダージオカンタービレかと。ハ短調の美しい小品。ファーストが勝手にカデンツァっちゃっていい箇所もある。最初4拍子で始まるのに、結局3拍子になって仕切り直すあたりは謎。
Mar 21, 2017
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「台風一家」(評価 ★★★☆☆ 三つ星) 是枝裕和監督の最新作を鑑賞。主演は阿部寛、真木よう子、そして樹木希林さまっ。東京都清瀬市の団地が舞台。<感想> 期待しすぎたためか、感想としては「ちょっといい映画かも」どまり。役者さんたちの演技も素晴らしいし、映像も脚本もいい感じで文句のつけようがなく、実際すごく楽しめたのだけれど、他人に薦めまくりたいとは思わないというか。 てか、起承転結を勝手に予想してたぼくがいけなかったみたい。台風が来て(元)家族がひとつ屋根の下で一夜を過ごす場面が「転」というわけぢゃないらしい。 なんか壮大で抽象的な題名がついているけれど、この映画はもし違う題だったらもっと売れてたかもしれない。かといって台風に言及してる英語の題「After The Storm」もビミョー。 これまで「ワケあり家族」をお題とする数々の是枝作品を楽しませてもらってきたけど、さすがに今後は少し系統の異なる作品も観てみたいかと。いくら名優だからって、祖母役がいっつも樹木氏ってのも。 小ネタとしては、映画のなかでベートーベンの弦楽四重奏作品131が登場する。同曲は、堺雅人主演「鍵泥棒のメソッド」でも使われていたと記憶している。あと、米国映画「25年目の弦楽四重奏」でも。
Mar 20, 2017
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「アローン・アゲイン」(評価 ★★★★☆ 四つ星) アカデミー賞ドキュメンタリー部門の候補になっていた作品を鑑賞。 言葉を発することができなかった自閉症の孤独な少年が、ディズニーのアニメのおかげで普通に話せるようになる。やがて立派な青年となり、アニヲタ仲間ほか、人との関わりも覚えていく。そして恋もする。ついに独り暮らしを始め、さらには就活と、彼の自立を家族みんなで支援していくさまが取材されている。 日本でもまもなく公開。http://www.transformer.co.jp/m/bokutomahou/<感想> 上手く編集されててとても観やすい。上から目線でもなければ下から目線でもなく、イヤミがない。 そもそも、彼のご両親もお兄さまも取材にきちんと対応なさっててスゴすぎ。映画向きなご一家。てか、彼ら、実はかなり裕福っぽい。 基本的に前向きな印象を受けるけれども、お兄さまが将来への不安をふと漏らす場面(「両親はやがて老いていくし、弟の面倒をみられるのは自分だけ」)とか、お母さまががご本人に究極の真理を諭す場面(「世の中は不条理で、人は決して平等ではない」)とかも、さりげなく紹介されており。
Mar 18, 2017
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原作は米国のみならず世界ぢゅうで人気の漫画。犬のスヌーピーとかも歌ったり踊ったりしちゃうミュージカル。 全部で四公演でした。監督はウィル、指揮はニーナ、楽団は六名(エイミー、カイル、ペーダー、マーク、ベス、自分)。 てか、ぼくは生まれて初めて、嬉し恥ずかし「持ち替え奏者」として出演いたしました。バイオリン、ビオラ、タンバリン、アルトリコーダー、カズーの計五つの楽器をご担当(←一冊のパート譜にそう記されている)。うちリコーダーは結局バイオリンで代奏しましたが。
Mar 12, 2017
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「さよならの向こう側」(評価 ★★★★☆ 四つ星) 踊り人ポルーニン氏の激動の半生を描いたドキュメンタリーを鑑賞。若くして舞踏界の頂点を極めるも、いきなり辞めますとか言い放っちゃうお騒がせ氏。 日本での公開も決定。http://www.uplink.co.jp/dancer/<感想> 前向きなんだか後ろ向きなんだか、けっこう淡々と描かれている。少なくとも「挫折」とか「負け犬」という視点では作られていないけれど、美談としてまとめられているわけでもなく。 「天才の苦悩」をお題としているのであればもっと掘り下げてほしかった。別に亡くなった人の栄光と衰退を描いてるのではなく、ご存命なわけだし、直接ご本人にガンガン根掘り葉掘り訊きだしちゃえばいいのに。ま、このお方、ビミョーに寡黙で、一匹オオカミ系オレ様キャラみたいだし、撮影隊の前でヘラヘラしゃべってくれないのかも。 横文字でノブレス・オブリージュだかいう表現があるけど、卒業/引退したいと言い出したセレブ氏は、最低限の義務/責任として、関係者や愛好家らを納得させられる正当な理由をこしらえるべきなのかどうか。なんとなく辞めたいんすけどぉ、ではだめなのか。 いずれにせよ、このテの「××、××辞めるってよ」系ドキュメンタリーは、冷静に客観的に取材/編集されてるほうが観やすいと思うわけで、その点でこの作品はよろしいんではないかと。例えば、昔だとY口百恵さん、最近だとSマップのおじさん五人組とかの「辞めます」がドキュメンタリー化されたとしたら、観てみたいよーなみたくないよーな。妙な主観が入りこんで制作されてしまうに違いなく。
Mar 10, 2017
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全四公演、無事に跳ねました。ぼくはサニーさんとともにバイオリン弾きました。指揮はヘルベルトさん、演出はチャドさん。 ガーシュウィンの曲を寄せ集めて強引にこしらえた「Nice Work If You Can Get It」という2012年初演の作品。禁酒法のもとのアメリカ(ジャズエイジ、1920年代)が舞台。 隠れた名曲から隠れてない名曲までずらり。Someone To Watch Over Me、Let's Call The Whole Thing Off、But Not For Me、Will You Remember Meなどなど、楽しくガン弾きできました。リズムとか音程はけっこう難しかったものの。
Mar 5, 2017
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「愛をつぐなえば別れになるけど」(評価 ★★★★☆ 四つ星) 先週末のオスカーで見事外国語作品賞を受賞。てか、アスガー・ファルハディ監督の作品はハズレがないから早く観たいと思ってたとこだったし。 日本での公開も決まっているもよう。http://www.thesalesman.jp/<感想> セールスマンという題名はイマイチわかりにくい。主人公(舞台俳優)がちょうど出演している芝居「セールスマンの死」にちなんでいるんだろうけど、それだけなのか、ほかに含みがあるのか。 二時間超える作品で、前半は地味すぎるし、肝心の「事件」の場面も、音楽とかカメラ割りとかで盛ってくれないので、わかりやすいハリウッド作品慣れしている人には物足りないか。 でも、後半は演技力と脚本力と撮影力のみでじわじわと緊迫感を創りあげていく。そして、この作品のお題は、やはりファルハディ監督のほかの作品と同様、「家族」であることがわかる。人はそれぞれ、ある家族の一員であり、外の世界ではセールスマンとか演じてるにすぎないわけで。 この監督の映画を観るのは、ぼくはたぶんこれが四作め。比較するなら、ぼくは本作よりも、「別離」とか「彼女が消えた浜辺」のほうが好み。 ある過去の行方 Le Passé/The Past(2013年フランス/イラン) 別離 A Separation(2011年イラン) 彼女が消えた浜辺 درباره الی/About Elly(2009年イラン)
Mar 3, 2017
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