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愛犬を連れての里山の散策が少年時代の毎日だった。
南国の海もある四万十町だが、小生の田舎は海抜200メートルと高い、高南台地(長曽我部時代に開墾した仁井田郷)にあり、冬は寒く雪がちらちらと降る。
道端に、野菜の「りゅうきゅう(雨の日に傘になる)」に似ているが、葉っぱは小さく、変わった形の野菜がある。
畑でもない所だが植えたような形跡がある。
根っこを掘ってみると芋のような物がある。
持って帰るとそれはこんにゃく芋であり、自然のものではなく、元に戻してこいと怒られた。
いたどり、椎の実などは採っても怒られないが、これは栽培物で個人の所有物である。
また、母の実家(昔の地主)の持ち山によく行ったが、野ウサギがぴょんぴょんと跳ねていた。
もし月が出ていたら、月に浮かぶような高さである。
大きな古木の上に椎茸がいっぱい生えていたので採って持ち帰った。
母方の祖母にそれを報告すると、にこにこ笑っていたが、どうも祖母が菌糸を植えさせていたのが出た「だけ」らしい。
見よう見まねで、木を曲げて、木の実を餌に見立てたワナなどを造ってみたが何も引っかかっていなかった。
知らぬ事とはいえ、随分腕白で回りを困らせていたようだ。
山に入って、高級紙原料として高く売れる樹皮「三椏」(みつまた)か、「楮」(こうぞ)を採取したことがある(たぶんミツマタ)。
樹皮が非常に厚く、木を折れば直ぐ矧がせるので、見つければ丸めてすぐに持ち帰れる。
あとには、白く軽い裸の木だけが残ることになる。
紅・赤珊瑚が枯れて白珊瑚になったような「罪悪感」を感じた。
一万円札・紙幣の原料だそうだ。
いまは、その山の反対側には高速道路が工事中である。
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