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Jun 7, 2011
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カテゴリ: 津波・自然災害

今回の、東北大震災では大津波が前代未聞の高さで襲ってきた。
といっても、地球の裏側でチリ地震が勃発し、リアス式海岸を大津波が襲ったのは、
そう古くない昔話である。
東北での各幼稚園・小学校などでの地震発生直後の避難対応が人命救助を左右した。
直ぐに近くの裏山に脱出して事なきを得たグループがいる。
生徒を集合させて、全員が「いる」ことを確認するのに時間をとられ、避難経路をことも
あろうに、川沿いの土手に選んだために、川を逆流した高波に巻き込まれる運命を辿った
グループもいた。
通常は、津波と言えば「水」であり、低きに流れ、高きにとどきにくいはずである。
行く手が狭まれば波高は高くなり、行く手が広がれば波高は低くなり、その角度がきついほど(リアス式海岸の特性として)波の破壊力は強くなるのは当たり前だ。
つまりは、「等高線」や「リアス式入り江の角度」を日頃から認識して、「高い避難場所」
だけでなく、「最短・最良の避難誘導経路」を丹念に学習し、訓練しておくべきなのだ。
訓練だけでなく、退避回路である「道造り」に国・自治体は予算を惜しんではならない。
東北から遠い我が街でも、「広域避難場所」「救援場所」などのマップが本日配布された。
しかし、「等高線地図」は記載されていない。
これでは、「最短の避難経路」の選定には不十分ではないか?
それではと、国土地理院の等高線地図を探したが、なぜか、等高線地図のサービスは打ち
切られている。
Gooなどの質問コーナーでは国土地理院の等高線地図が利用できるとの「優良回答」が
あるが、今はその回答は「ハズレ」なのだ。
たしかに、東北などの沿岸では液状化現象や地盤沈下で、以前の「等高線」は狂っている
はずである。
しかし、それ以外の場所では、地上の凹凸は「旧・等高線地図」が参考になるのは間違い
ない。
国土地理院の等高線地図を「国家予算を使用して実態再調査する必要」はあるものの、
当面の「関東地震」「東海地震」などの「避難経路作成参考資料」として国は無料で公開
すべきではあるまいか。
現政府は、実体的な対策について「眼、手、足などを失っている」いわば「死に体」。
だれか、政府に代わり、このような簡単なサービス(国土地理院の等高線地図を政府

が購入して無償で公開するサービス)を
要請してくれないだろうか。
国連やユニセフなどに頼まないとだめな状況なのか。
日本はいったいどこに行くのだろうか。
日本沈没を避けるべく、立ち上がってくれる、平成の「坂本龍馬」の出現を祈るばかりだ。
明治維新政府は日本の弱さを素直に認識して、西欧列強に追いつく努力をした。
その後に、自分を見失い、独善的な帝国主義に傾き、あわや滅亡寸前に至った、苦い経験
を持っている。
いまの政府は自分を見失っているようで、議員達は国民の立法代表機能を失っている。
議員達が馬鹿にしてきた政府官僚には、この国難を真摯に解決すべく、自ら問題の所在
の探求を行いうる者がいるはずだ。
口で弁ずるばかりの議員達に期待できない。百家争鳴のいまこそ、「本来の日本官僚」に、
その有能さ、愛国心を期待したい。
マスコミも政府を非難するばかりでなく、「国民のための良い官僚の意見」を世のために
発掘し、周知させる努力をするべきである。
娯楽TVにうつつを抜かし、マスコミに誤った評価を与えてきた国民にそのつけが廻って
きたのだと反省する時でもあろう。
国民全体がだれかさんの一声で、自らを守ってくれるはずの官僚組織に対して一種の
「疑心暗鬼」の生活習慣病(天に唾する行為の如し)に罹っているのだろうか。
小生のような「半・呆け老人」でも、悪夢から早く醒めて、正気に戻りたいものだ。






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Last updated  Oct 31, 2013 11:32:56 AM
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