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(1)
★
国際移住機関(IOM)の2015.10.27公表によると、
中東・アフリカから今年に入って、地中海を経由して欧州に
到達した難民・移民は70万4,227人にのぼる。
志半ばで3,257人超が死亡した。
10月に入っての死者・行方不明者は267人で9月(239人)を上回った。
//////////
上陸地ではギリシャが56万683人で全体の8割、
10月だけでギリシャには16万人が上陸。
ギリシャに到達した出身者は、シリアが7割、ｱﾌｶﾞﾆｽﾀﾝはこれに次ぐ。
その他の上陸地は、ｲﾀﾘｱ13万9,594人、ｽﾍﾟｲﾝ3,845人、ﾏﾙﾀ105人。
★
彼らが最終目的地と目指すのは、移民に寛容なﾒﾙｹﾙ首相のいる
独で、9月だけで昨年1年分を上回る30万人が入国、
独政府は今年過去最高の80万人が難民申請すると予想する。
★
EU各国は東欧を除いては、総じて難民の受容に寛大であったが、
余りにも増大する難民・移民に独国民でさえ、難民の受容に
批判的な意見が高まりつつある。
・地中海難民・移民数2015.1.1~10.22
| 上陸地国 |
上陸数 |
死亡者数 |
|---|---|---|
| ギリシャ |
537,460人(78.9%) < 出身国別： シリア7割、ｱﾌｶﾞﾆｽﾀﾝが次ぐ> |
335人 |
| イタリア |
139,518人(20.5%) <出身国別：ｴﾘﾄﾘｱ27%、ﾅｲｼﾞｪﾘｱ14%、ｿﾏﾘｱ8%、ｽｰﾀﾞﾝ6%、ｼﾘｱ 5%> |
2,811人 |
| スペイン |
3,845人( 0.6%) |
29人 |
| マルタ |
105人( -%) |
|
| 合計 |
680,928人 |
3,175人 |
| 項目 |
2014年1～9月 |
2015年1～9月 |
|---|---|---|
| 1月 |
2,171 |
3,528 |
| 2月 |
3,335 |
4,354 |
| 3月 |
5,459 |
2,283 |
| 4月 |
15,679 |
16,063 |
| 5月 |
14,599 |
21,221 |
| 6月 |
22,641 |
22,905 |
| 7月 |
24,031 |
23,186 |
| 8月 |
24,774 |
22,607 |
| 9月 |
26,107 |
15,922 |
| 1～9月計 |
138,796 （100） |
132,071 （100） |
| エリトリアから |
32,537 （ 23.4%） |
35,938 （ 27.2%） |
| シリアから |
32,681 （ 23.5%） |
7,072 （ 5.4%） |
| ナイジェリア |
6,951 （ 5.0%） |
17,886 （ 13.5%） |
| ガンビアから |
6,179 （ 4.5%） |
6,315 （ 4.8%） |
| ソマリアから |
4,113 （ 3.0%） |
10,050 （ 7.6%） |
| バングラデシュから |
3,925 （ 2.8%） |
5,037 （ 3.8%） |
| スーダンから |
2,370 （ 1.7%） |
8,370 （ 6.3%） |
| その他国から |
50,040 （ 36.1%） |
41,403 （ 31.3%） |
・難民に対するﾄﾞｲﾂ世論変化
| 調査時点 |
多くの難民に脅威を感じる |
多くの難民に脅威を感じない |
|---|---|---|
| 2015. 8.31 |
38% |
59% |
| 9. 7 |
38% |
61% |
| 9.21 |
45% |
54% |
| 9.28 |
51% |
47% |
★
資料は国際移住機関(IOM)、朝日新聞、読売新聞など
★
呆けの小生が不思議に思うことが二つある。
1.かつてのフン族、東・西ゴート族などの玉突き民族大移動のような大移動である。
ヨーロッパに向かう動きの原因は、中東・ｱﾌﾘｶなどの政治的混乱、
ｲｽﾗﾑ国などの暴力によるが、その根源を絶つことを避難民や欧州が注力せず、
避難民を抱える方策に目が注がれているような気がする。
2.避難民は希望の持てるルート探しにｽﾏｰﾄﾌｫﾝを利用しているが、
広大な地中海でｽﾏｰﾄﾌｫﾝの中継基地が充実しているのだろうか。
小生は、3日とｽﾏｰﾄﾌｫﾝの電池がもたないが、逃避行の中で
どのように、なにから充電しているのだろうか。不思議である。
//////////////////////
欧州の大混乱は意図されて惹起されているかも しれない、気がする。
小生が呆けているからであろう。
★
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アフリカから欧州目指す難民・・・ＵＮＨＣＲ＝国連難民高等弁務官事務所によりますと、ことし中東やアフリカから地中海を渡り、ヨーロッパに到着した難民や移民の国籍別の内訳では、上位１０か国の出身者が全体の９０％余りを占めています。内戦が続くシリアが全体の半数余りと最も多くなっている一方、１０か国のうち、エリトリアやナイジェリア、それにソマリアなど６か国がアフリカの国々となっています。ＵＮＨＣＲのデータを基に算出すると、エリトリアからはおよそ３万９０００人、ナイジェリアからおよそ１万５０００人、ソマリアからはおよそ１万５０００人、スーダン、ガンビア、マリの３か国からは、それぞれおよそ８０００人がヨーロッパに渡っています。これらの国々は、長引く紛争や政情不安などで治安の悪化が深刻になっているうえ、経済的に苦しい生活を強いられている貧困層も多く、こうした状況から抜け出すため、ヨーロッパに渡る人があとを絶たないとみられます。一方、ＥＵ統計局によりますと、２０１４年に行われた難民申請の結果では、ナイジェリアやマリなどアフリカの国の出身者は、申請を却下された割合が高くなっています。ヨーロッパ側は、難民と経済的な目的の移民を識別し、受け入れを厳しく制限していく方針を示しています。今後、アフリカの国の出身者による難民申請が却下される割合がさらに高くなることが予想されます。アフリカ各国では、高い失業率や貧困が課題になっているものの、自国の政府だけでは対策のための十分な資金を捻出できず、他国や国際機関からの援助に頼らざるをえないのが現状です。アフリカからヨーロッパへの人の流れを抑えるには、こうした各国の状況を改善する根本的な対策が求められています。NHKﾆｭｰｽWeb 2015.11.12 18:00 (Nov 12, 2015 09:48:59 PM)
・・・
フン族の西進、ゲルマン民族の大移動、イスラム帝国の地中海征覇、モンゴル帝国の西進などの混乱を顧みても、今回のISによるイスラム難民のEUへの避難は大きい。このままだと、難民受入でEUはパニックになりそうな気がする。EUの難民受入よりも、中東の安定と、此の地への難民の帰還に力を入れないと世界は危なくなるのではないだろうか。・・・めいてい君 (Jan 11, 2016 07:51:11 PM)
メルケル首相率いるキリスト教民主同盟（ＣＤＵ）の姉妹政党であるキリスト教社会同盟（ＣＳＵ）に所属するドブリント運輸相はその上で「国境閉鎖が避けられない事態にわれわれは備えなければならないことを強く忠告したい」と述べた。ロイター、ベルリン2016.1.19 10:03
・・・
中世のゲルマン民族大移動時のイスラムによる暗黒の地中海を思い出すような、定住地のない移動者に対しては人道面とはいえ受入には限界があるのではないだろうか。難民の帰るべき国土を安全に構えてあげることが、中東、ヨーロッパ大陸の安定を生むことを考えるべきように思う。センチメンタルな母性愛だけではいけないように、呆け頭は感じる。・・・めいてい君 (Jan 19, 2016 08:01:24 PM)
調査は週刊誌「フォークス」が世論調査会社ＩＮＳＡに委託。２０４７人のドイツ国民を対象に１月２２─２５日に実施した。一方で、４５．２％は、難民政策は首相が辞任する理由にはならないと回答した。
メルケル首相の支持率は、難民問題が深刻化する前の昨年初めごろには、過去最高を記録していた。難民政策をめぐっては、与党連合が２８日、受け入れルールの厳格化で合意。他の欧州諸国も難民受け入れには総じて消極的な姿勢を示しており、メルケル首相は孤立しつつある。2016.1.29 20:34 ベルリン ロイター
・・・
如何に独の成長のため、中東難民救済とはいえ余りにも無謀な受け入れ態勢であろう。中東の安定や、自らの国家への復帰のための非常手段という考えが忘れられている。かつての神聖ローマ帝国が、イスラム教国難民を手放しで受け入れることは当初から困難ではなかっただろうか。イスラム教国難民は、ローマに入ればローマに従う国民ではないようである。もっともっと、時間がかかる作業を急速にやりすぎたのではないだろうか。EUがいかに世界・国連と協力して、民族大移動に対応できるかの重大な局面を迎える。・・・めいてい君 (Jan 30, 2016 09:43:53 PM)
また、「流入の数はさらに減らさなければならず、春に再び増加するといった事態は避ける必要がある」とし、他の欧州諸国に支援強化を求めた。2016.2.1 12:30JST ロイター
・・・
民族大移動の様相を示したのは、一時的な受け入れではなく、人道的見地が前面に出ていたからである。難民の母国に、ISによる混乱からイスラム社会が自ら立ち直るにつれて帰還できるようなシステムを構築すべきであった。メルケル首相の一時的な難民受け入れ問題("When in Roma，do as the Romans do"でない人も人道的に一時的に受け入れる問題)よりは、「イスラム世界の自浄作用(＝宗派に固執せずイスラム世界の平和的な和解)」こそ最も大切であろう。暗黒の地中海の再来とならぬような、メルケル神話の再構築を期待したい。・・・めいてい君 (Feb 1, 2016 03:13:42 PM)
「調査結果で示されたのは、１１年に及ぶメルケル氏の首相在任に独国民がますますうんざりしているということだ」とロイターの取材に対し、同誌編集長は指摘し、同首相による難民対策も重要な要因とした。「昨夏の難民対策で見せた独りよがりな政策決定は、国家および欧州の両レベルで誤りだった」と述べた。同首相は、シリア、イラク、アフガニスタンなど内戦の続く国々から押し寄せる数十万人もの難民に対し、ドイツは受け入れると決定した。ロイター 2016.5.12 16:09 JST
・・・
神聖ローマ帝国の系譜であるドイツである。本来はイスラム国の混乱による大量難民を自国に迎え入れるよりも、イスラム圏内で平和的に解決する努力を払うべきである。イスラム圏内の混乱をEUが引き受けるべき直接的な責任はありえず、むしろイスラム過激派の狙いはEUの混乱であろう。イスラム圏内の治安をイラン、サウジアラビアなどが率先して取り込む姿勢に出るように導くのがEUの役割ではないだろうか。・・・めいてい君 (May 12, 2016 05:41:42 PM)
