めいてい君のブログ

めいてい君のブログ

PR

Calendar

Archives

Dec , 2025
Nov , 2025
Oct , 2025
Sep , 2025
Aug , 2025
Jul , 2025
Jun , 2025
May , 2025
Apr , 2025
Mar , 2025

Keyword Search

▼キーワード検索

Comments

めいてい君 @ 日本の純資産~過去最大の純資産で円建てでは世界最大 [東京 28日 ロイター] - 財務省は2…

Category

寄稿(宇治見、マドレーヌ、トキめき橋氏ほか)

(68)

自由が丘氏寄稿文

(189)

Tsunami氏寄稿、SCRAP記事、写経・感想など

(326)

政治・経済(国内統計etc.)

(725)

世界、国際比較(国際統計etc.)

(228)

生活全般

(129)

基本事情(各国)

(114)

アジア州

(257)

ヨーロッパ州

(293)

北米地区

(206)

中南米地区

(112)

オセアニア州

(104)

中東地区

(51)

アフリカ州

(126)

宇宙の不思議・開発etc.

(71)

気候変動など

(7)

津波・自然災害

(30)

自然の脅威、驚異etc.

(47)

資源・エネルギー(陸・海洋etc.)

(49)

発電・原発事故・放射能事故

(74)

金融(事件含む)

(128)

PC・家電

(229)

スポーツ・余暇・車

(264)

栄養・健康

(143)

病気・伝染病など

(191)

事故・災害

(102)

福祉・厚生・年金問題

(59)

公害

(15)

流通(商品)・廃棄関連

(17)

新技術

(30)

友人・知人・地縁等

(40)

土佐の高知

(63)

(49)

お墓・葬儀・戸籍

(24)

ガーデニング&DIY

(14)

TV番組

(15)

海外旅行

(6)

国防/テロなど

(41)

財政・税・電子証明など

(28)

自治体、地元、遺産など

(37)

店舗

(6)

公衆道徳/法律など

(26)

裁判/調停

(7)

宗教

(21)

ブログ

(31)

テンプレート(表形式etc.)

(3)

DVD収録など

(6)

ホームページ、ウエブ会議など

(48)

祝い事など

(14)

会社時代

(22)

学生時代

(7)

物語り

(43)

経済学研究

(26)

思考紀行

(73)

作業中マーク(終了次第削除)

(0)

洞察力

(1)
Sep 1, 2016
XML


 最近の身体的・精神的障害者施設で起きた悲劇としては、

1.まっさきに、相模原市での麻薬?服用で自ら精神異常を来した

元従業員による、多くの身体的精神的に重度の障害者達が刺殺された事件を思い出す。




 犯人は、事件を起こす前に、衆議院議員議長宛に

「いまや、重度障害者の抹殺が世間に必要であり、其れを自分が実行する」

旨を手紙に認めて直訴している。

 江戸時代に飢饉で困窮した農民を救うために、見かねた名主達が直訴するのは

理解できるが、ただ自分が健常者であるために、非健常者を介護・支援



 弱者保護施設では、地元住民との疎外感を薄めるために厳しい警備体制を

採用しておらず、直訴事件以後は警戒を強め始めていたものの、

元従業員で施設の内状を熟知していた犯人の暴挙には対応できなかった。

 この事件は、無抵抗な無垢の人間に対する凶悪な殺人事件である。

2.今回は川端に造られた認知症高齢者向けグループホーム「楽ん楽ん(=らんらん)」

の平屋(真ん中に見えるハスに位置する白い平屋)が

巨大台風による山間部の急激な増水により浸水し、入居者9人全員が溺死している。

 「未曾有の自然災害」というだけではすまない災害である。

 最近の気象情報はほとんどが未曾有の気象であり、

「過去に経験したことがない事態が頻繁に発生している」のである。




  <TBSNews:グループホームの水害状況>




グループホームより低地にあるが3階建て(白く見える大きなビル)であり、

幸い入所者約85人はヘリコプター(屋上にみえる)で救助されている。

 山間の川は平地の川と異なり、迫った山間の隙間を縫って流れており、

水量も急激に変化しやすく、暗雲が上流に見えて、真上は晴れていても

しばらくすると激流が襲ってくる場合があると言う。



システムはないのだろうか。

 日本中がポケモンGO!で架空のゲームに現を抜かす時代に、

上流の気象変化、中流の水量の変化などを下流域で知らせることに

任天堂は貢献できないであろうか。

 社会貢献が企業の重要な役割であるのだろうに・・・

 交通事故まで起こさせるようなゲームばかり考えていないで、

いくらでも社会貢献できる儲け話はあるであろう。

 「あさどらの商品試験」でポケモンGO!も再試験が必要かも知れない。

///

 また、川の側にありながら、避難計画が構築されていなかったことには

驚く人が多いのではないだろうか。

 未曾有の事態というが、川の水位の観測が危険を越えた時点での

避難計画が必要ではなかっただろうか。

 あるいは、危険水位自体の設定が甘くなかっただろうか。

 土地の値段が安い山間部の平地に施設が建設されることは想定できるが、

大地震・大(山)津波などの自然災害もあるうえに、

川の氾濫による復旧工事に多大の費用がかかることも忘れてはいけない。



  <TBSNews:グループホーム上流の橋の流出>

///

 土佐の四万十川では、はりまや橋のような欄干のある橋は採用しない。

 台風の時には生木・雑木類などが欄干に引っかかり、

橋もろとも流されてしまうからである。

 流されない橋? これを「沈下橋」という。

 うかうかしていると、車や自転車、人までも川に落ちそうであるが、

地元の人は器用に沈下橋を渡りきる。

 沈下橋は欄干がないから、平時には渡河時の注意が必要だが、

大雨時や台風時などには危ないから渡らないので問題はない。

 水は激流でも沈下橋に遮る欄干がないのでスムーズに流れ、

さらに、沈下橋は水面下にあっても生き残り、

晴れると現れる優れものである。

 今回の流木を引っかけて川の流れを変えた橋の構造は、

沈下橋ではなかったはずである。

 呆け頭は、土佐(四万十川)の沈下橋が全国に普及することを望むと共に、

沈下橋の構造にも工夫(白線をハッキリとつけるなど)を開発して欲しい。



  <Webの四万十川の沈下橋>


 脳幹梗塞の小生は、長い沈下橋を渡河する際には、

足下に視点を集中するが、視野の端に見なくて良い川の流れが映るために、

水の流れに引き寄せられるような危ない錯覚に陥りやすいからである。 



 昨年は子供が孫達を沈下橋に連れて行って泳いだらしい。

 腹が黄色く可愛い細長い鰻や、綺麗な鮎などが泳いでいた昔を思い出す。




  <Webから観光用の飾り橋:「純信&お馬の恋物語」・・・はりまや橋>

 東側には上に高知城、

左手に桂浜の坂本龍馬像、

右手にはりまや橋が現れるカラクリ時計がある。

 「土佐の高知のはりまや橋でぼんさん

簪 買うを見た・・・」

 「よっちょれ、よっちょれ」 の掛け声が聞こえてきそうでしょう。




 つでに、やなせ たかし氏のアンパンマンもいます。

 孫達もアンパンマンミュージアムを訪れるのを楽しみにしている。

 JR四国「予讃線8000系アンパンマン列車」にも乗ったそうである。

 随分と、話が脱線してしまった!










///

 さて、夏休み期間も終わり、明日から水曜日、金曜日の市民テニスが

再開されるから、ブログを書いている間もない。

 10月10日には市民の合計年齢110歳以上(男65歳以上、女55歳以上)の

ミックスダブルス戦が始まるが呆け頭にはペアがいないので今年は諦めである。

///






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Sep 1, 2016 09:13:58 PM
コメント(7) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


グループホームで9人の遺体確認 浸水被害の岩手・岩泉町=NHK  
めいてい君  さん
台風の影響で浸水の被害を受けた岩手県岩泉町の高齢者グループホームで31日、9人の遺体が見つかりました。施設の事業者によりますと、全員が入所していた高齢者だということで、県や警察が詳しい状況を調べています。31日午前10時ごろ、岩手県岩泉町乙茂地区にある高齢者グループホーム「楽ん楽ん」の施設内やその周辺で、男性2人、女性7人の合わせて9人の遺体を、台風10号の被害状況を調べていた警察官が見つけました。施設を運営する社団医療法人の緑川会などによりますと、30日は、グループホーム「楽ん楽ん」には、入所者9人と職員1人がいて、死亡した9人はいずれも入所していた70代から90代の高齢者だということです。グループホームと同じ敷地にある介護老人保健施設では、近くを流れる小本川が台風の影響で氾濫し、水につかる被害が出ていました。岩泉町によりますと、当時、「楽ん楽ん」にいた職員は、一部の入所者とともにあふれた川の水に流され、下流で近くの住民に助けられたと話しているということで、県や町、警察などが詳しい状況を調べています。
・遺体が見つかったグループホーム・・・岩泉町などによりますと、「楽ん楽ん」は、認知症の症状があるお年寄り向けのグループホームで、80代から90代の男女9人が入所していたということです。施設のパンフレットによりますと、この施設は木造平屋建てで、広さが270平方メートルほどあり、入所者用の居室が9部屋あるほか、建物の中央には利用者が集まることができるスペースがあります。施設では、認知症が進行して在宅での生活が困難になった高齢者が、職員の見守りや援助を受けて家事などを協力しながら生活するということです。また、岩手県がホームページで提供している情報によりますと、この施設は5年前の平成23年4月にサービスを開始し、去年8月時点で、常勤、非常勤合わせて10人の職員がいました。同じ敷地には同じ法人が運営する入所定員85人の介護老人保健施設「ふれんどりー岩泉」があります。「ふれんどりー岩泉」については、31日午前0時ごろ、岩泉町役場に詰めていた県の職員から「1階部分が浸水したが、入所者と職員は3階に避難して無事だ」と連絡があったということです。一方、「楽ん楽ん」については、被害などの状況は把握できていないということです。県によりますと、いずれの施設も今は電話が通じないということで、午前10時半現在、町の職員などが状況を確認するため現地に向かっているということです。岩泉町によりますと、30日午後8時ごろ、グループホーム「楽ん楽ん」と同じ敷地にある介護施設「ふれんどりー岩泉」の職員から町に電話で連絡があったということです。この職員は「『ふれんどりー岩泉』の入所者と職員は建物の3階に避難しているが、『楽ん楽ん』の入所者と職員は避難できずにいる」と話していたということです。
・近くの川の流域に避難指示や勧告出されず・・・岩泉町は、台風10号が関東の東の海上を北上していた30日午前9時、大雨で川があふれたり、土砂災害が起きたりする恐れがあるなどとして、町内全域に避難準備情報を出していました。また、30日午後2時には、町内を流れる安家川が氾濫するおそれがあるとして、流域にある一部の地区に避難勧告を出していましたが、浸水被害があった高齢者グループホームの近くを流れる小本川の流域には避難指示や避難勧告は出していませんでした。
・グループホームそばの川の水位は・・・遺体が発見された高齢者グループホームのすぐそばを流れる小本川の水位は、30日夜に急激に上がっていました。国土交通省によりますと、高齢者グループホームから4キロほど離れた岩泉町にある赤鹿観測所では、台風の接近に伴って30日夕方から水位が上がり始めました。そして午後7時には、水位は5メートル10センチに達し、川岸の高さを超えました。その後の1時間で、水位は一気に1メートル50センチ上がり、午後8時には6メートル61センチに達しました。このあと水位は徐々に下がっていきますが、31日午前0時まで、川岸の高さを超える状態が続いていました。NHK News Web 2016.8.31 18:02 (Sep 1, 2016 06:54:52 PM)

豪雨 8つのダムで“緊急的放流”=NHK;;私見も  
めいてい君  さん
国土交通省によりますと、今回の記録的豪雨では、全国の558の治水機能のあるダムのうち4割近くの213か所のダムで、下流の川の氾濫を防ぐためにダムに水をためる「洪水調節」が行われたということです。このうち8つのダムでは、満杯に近い状態になり、放水量をダムへの流入量とほぼ同じに近づける緊急的な措置の「異常洪水時防災操作」が行われたということです。
この操作が行われたのは、愛媛県の「野村ダム」と「鹿野川ダム」、兵庫県の「一庫ダム」と「引原ダム」、京都府の「日吉ダム」、広島県の「野呂川ダム」、岡山県の「河本ダム」、岐阜県の「岩屋ダム」です。
このうち、甚大な被害が出た愛媛県の大洲市や西予市を流れる「肱川」は、「野村ダム」と「鹿野川ダム」の下流にあります。
「異常洪水時防災操作」は関係する自治体などに通知した上で行われ、野村ダムでは、今月7日の午前6時20分、鹿野川ダムでは、午前7時半だったということです。
国土交通省によりますと、「異常洪水時防災操作」は、去年までの10年間に合わせて40回行われていますが、同じ時期に広い範囲の8か所のダムで行われるのは、異例だということです。NHK News Web 2018.7.12 16:49
・・・
本当に適正なダム放流の時期・量の選定が洪水発生メカニズムを意識して行われたかどうかを検証すべきであろう。貯水目的のダムと、洪水発生期間の雨水貯めこみ型ダムでは目的が違い、これを兼ね備えるためには、データをため込まなくてはならないが、職員の安易な目論見で操作しているのが現状ではないだろうか。ソフト面のダム管理にもっと政府は力を入れないと多目的ダムではマイナスの洪水を引き起こすことになりかねない。・・・めいてい君 (Jul 12, 2018 05:12:40 PM)

西日本豪雨で最も雨が降った高知県で被害が小さかった理由とは?(その1)  
めいてい君  さん
平成最悪の被害規模となった西日本豪雨。死者・行方不明者の数は16府県で200人を超え、なお捜索が続いている。府県別の死者数では広島、岡山、愛媛の3県で犠牲者が多い。被害が拡大した原因は、想定外の雨量にある。長時間にわたって大雨が降ったこをを示す72時間雨量では、3県の計43地点で観測史上1位を記録した。ただ、九州から近畿地方にわたる広範囲で大量の雨が降ったなかで、大きな被害を受けた3県だけが特別に降雨量が多かったわけではない。むしろ、被災地の72時間降水量を比較すると、3県のうち上位20地点にランクインしたのは、20位の愛媛県鬼北町(533.5ミリ)だけだった。一方、上位5地点までに4地点でランクインしたのが高知県だ。1位の馬路村魚梁瀬(やなせ)が1319.5ミリ、2位の香美市繁藤が985.5ミリ、4位の香美市大栃が820.5ミリ、5位の本山町本山が829.5ミリと、他府県に比べて降雨量が抜きんでている。
 それでも、高知県の被害は死者2人にとどまっている。広島の81人、岡山59人、愛媛26人に比べてはるかに少ない。避難者数は広島1662人、岡山3550人、愛媛525人に対して高知は24人だ(消防庁発表、13日現在)。
 なぜ、西日本豪雨で最も雨が降った高知県が大きな被災地とならなかったのか。高知県危機管理部の江渕誠課長は、こう話す。
「高知県は、1998年の豪雨災害や1976年の台風17号による災害など、過去に豪雨やそれに伴う土砂災害で被害を受けてきました。そういったこともあり、大雨時の排水能力の向上や河川の改修など治水対策に長年取り組んできました。また、台風被害の多い県なので、県民の防災意識が高いことも大きいと思われます」
 高知市の中心部には、坂本龍馬が姉の乙女から厳しい水練を受けたとされる鏡川が流れている。その上流にあるのが鏡ダムで、大雨時に鏡川が氾濫しないよう、放水量を調節している。今回の豪雨について、高知市の上下水道局は「短時間の降雨量が比較的少なかったこと、満潮と豪雨の時間帯が重ならなかったことなどにより、市内は大きな浸水被害にならなかった」と分析している。それでも7月5~7日には高知市で374ミリの雨量を記録。これは岡山や広島、愛媛の被災地と同じ程度の降雨量だ。それでも高知県河川課の川村俊二利水担当チーフは「鏡ダムが想定する範囲内の雨量だったので、問題はなかった」と話す。高知の豪雨対応のインフラの強さが、被害を軽減したとの認識は県と市で共通している。
 では、高知市はどの程度の雨量まで耐えられるのか。近年で危機的状況となったのが、2014年8月の台風12号に伴う豪雨だ。この時は、今回の豪雨の2倍以上となる72時間で829.5ミリを記録。市内全域には避難勧告が出され、最悪の事態も想定された。鏡ダムの水位はあと1メートルであふれるところまで迫った。
 だが、この時は鏡ダムの管理事務所が、ゲートの開閉をコンピューター制御から手動による操作に変更。下流の水位と降雨量の数値を見極めながら、人間の判断で数センチのレベルでゲートの開閉を行い、寸前のところで氾濫を防いだ。手動によって、水位の上昇は約1メートル防いだという。「ダム職人」の技によって最悪の事態を回避したのだ。AERA Dot 2018.7.14 11:30 (Jul 16, 2018 07:25:14 PM)

西日本豪雨で最も雨が降った高知県で被害が小さかった理由とは?(その2)  
めいてい君  さん
今回の西日本豪雨では、愛媛でダムの放流によって下流の川が氾濫し、被害を拡大させた可能性が指摘されている。高知県のある職員はこう話す。
「ダムの保水能力の限界を超える雨量が降れば、下流に放流せざるをえない。その時は、降ってきた雨がそのまま下流に流れることになる。想定以上の雨が降ったということです」
 前出の江渕課長が述べたように、高知県は過去の豪雨災害の教訓から、長い時間をかけて治水工事を進めてきた。その結果、高知市は一部の地域を除いて1時間あたり77ミリの豪雨に襲われても対応できる排水能力がある。ちなみに、東京都の排水能力は1時間あたり50ミリ、岡山や広島は40~50ミリ程度。高知市の排水能力は1.5~2倍以上高い。大雨時のダムの放流についても「研修の実施や職員同士による知識の共有で、技術を高めている」(前出の高知県河川課・川村氏)という。
 こういった治水工事の実績と担当者の経験から、今回の記録的な豪雨でも「想定内」のものとなったのだ。もちろん、高知県全域が無傷であったわけではない。特に県西部に位置する大月町や宿毛(すくも)市では住宅の全壊と半壊が18件、山間部では崖崩れなどによって道路が寸断される被害も出ている。特に農産物への被害は深刻で、ゆずやメロン、みょうがのほか、栽培用のビニールハウス、養殖魚などにも被害がおよび、県内の農産物の被害総額は3億1800万円を超えた。被害を小さくすることはできても、課題は山積している。
 一方、高知市をはじめ、県内の多くの地域はすでに日常の生活を取り戻していている。高知県は被災地でありながらも、高知市と一緒に保健活動合同チームを結成し、倉敷市に派遣。愛媛県には県内3病院による災害派遣医療チーム(DMAT)が出動した。市や町レベルで給水車を被災地に向かわせるなど、他県への災害支援を開始している。
 国土交通省は、地球温暖化による豪雨の増加を想定し、治水計画の見直しを始めるという。倉敷市の小田川決壊は、過去にも洪水が起きていて、長い間対策が必要だと言われてきた。愛媛県西予市で氾濫した肘川水系でも、ダムの増強が計画されていた。広島県では、崩れやすい「まさ土」の土質が被害を拡大させた。いずれも対策が間に合わなかったために、大きな被害になった可能性がある。前出の高知県職員は、高知県で比較的被害が小さかったことについて、こう強調した。
「備えがすべてです。自然災害で想定以上のことはできませんから」AERA dot.編集部・西岡千史 2018.7.14 11:30
(Jul 16, 2018 07:29:24 PM)

ダム放流“知らなかった” 肱川氾濫の真相は=NHK(その1)  
めいてい君  さん
愛媛県を流れる肱川。今月7日、西日本豪雨で氾濫、逃げ遅れや土砂崩れなどで流域の住民9人が犠牲になり、3400棟を超える住宅が浸水しました。川の上流にある2つのダムでは、貯水量がいっぱいになり、流れ込んできた水をそのまま放流する緊急の措置がとられ、過去にない量の水が放流されました。しかし、急激な増水を引き起こした“ダム放流”の情報は、住民に十分に伝わっていませんでした。7月7日の早朝、肱川の流域で何が起きていたのか。ネットに、生々しい声が残されていました。

「肱川氾濫 野村やばい 生まれてはじめてめちゃめちゃ怖い どうか誰も怪我しませんように」

「やばいよ 肱川氾濫したら大洲終わるよ どうしようもないじゃんもう」

「肱川氾濫したらうちらんとこ孤立するんじゃね?」

「川が溢れ水没しています」

いずれも7日の午前7時から8時ごろにかけてのツイッターの投稿です。
このころ、上流の野村ダムと鹿野川ダムでは、相次いで貯水量がいっぱいになり、流れ込んできた水をそのまま放流する緊急の措置(異常洪水時防災操作)がとられていました。
下流の肱川は、急激に増水して氾濫、流域の大洲市と西予市では、逃げ遅れや土砂崩れなどで9人が犠牲になり、3400棟を超える住宅に浸水の被害が出ました。
ダム放流の情報は、住民に適切に伝わっていたのか。「知らなかった」と言う住民の声が相次いでいます。

鹿野川ダムの1キロほど下流、大洲市肱川町の下鹿野川地区に住む和氣武士さん(77)と仁恵さん(73)の夫婦。午前8時半ごろ、2人がいた自宅の1階に水が一気に入り込んで来ました。

「水が入ってくるまで何もわからなかった。放流を知らせるサイレンは鳴っていなかったと思うし、鳴っていたとしても気づかなかった」(武士さん)

自宅は1階部分がほぼ水没。武士さんは、2階から裏山に、間一髪、難を逃れたということです。武士さんは、「もっと早く知っていれば、避難することもできた」と話します。
同じ地区に住む橋本福矩さん(77)が危険な状況に気づいたのは午前8時すぎ。ダム放流の緊急措置からすでに30分以上たっていました。

「避難した方がいい」、知人から電話を受け、外を見ると、氾濫した川から水が自宅に向かって津波のように押し寄せてきていたため、あわてて2階に逃げました。

「電話をもらっても『うそだろ』と思いました。近所の人でダムを放流するということを聞いた人は誰1人いないと思う。今回は天災ではなく人災だと思っている」
消防団員は泳いで逃げた
救出活動に当たる消防団員にも、ダムの放流の情報は届いていませんでした。

「これだけの雨が降っていたので放流はあるだろうという認識ではいましたが、ここまでの量の放流をするとは思わなかったし、アナウンスはなかったと思います」
午前6時半に「詰め所」に集合した団員たち。住民に避難を呼びかけたり、土のうを積んだりする作業をしていました。

「あとで振り返れば、土のうでは防ぎようがなかったレベルでした」

当初はそれほどの危機感はなかったといいます。ところが、各地を回ってみると想像を超えた状況を目の当たりにすることになります。その様子が、写真とともにLINEのやり取りに、残っています。

「あと1mくらいで冠水位」
「土砂崩れ!」
「どっこも無理!」
「退避」
それは、川にかかる橋の付近で状況を確認していた時でした。合流した3人が、川からあふれ出した水に飲み込まれたのです。

足がつかないほどの水の深さ。流れも早く、1人は水中に沈み込んでしまいます。

電柱にしがみつきながら、それぞれ10数メートルを高い場所まで泳ぎ着き、なんとか命を取りとめました。

一度は水中に沈み込んだ団員が知人に送ったLINEのメッセージです。
「ちょっと死にかけたけど、なんとか大丈夫」

下鹿野川地区にある大洲市の肱川支所で、夜通しで大雨の対応にあたっていた職員に取材しても「サイレンが鳴っていたか鳴っていなかったかわからない」。ほかの5人ほどに聞いてもらいましたが、サイレンを聞いたと明確に記憶がある人はいませんでした。
(Jul 22, 2018 03:47:03 PM)

ダム放流“知らなかった” 肱川氾濫の真相は=NHK(その2)2018.7.20 20:23  
めいてい君  さん
なぜ聞こえなかったか ダム管理者の周知は
なぜ、ダムの放流を知らせる警報の音声やサイレンは聞こえなかったのか。

ダムの管理事務所は、決められた手順で行ったとしています。鹿野川ダムでは、7日の朝の放流警報は2回。

1回目は午前5時半。

「ダムは現在、毎秒約600トンを放流中ですが、さらに放流量を増やします。川の水が増えますので、厳重に警戒してください」

このときは、アナウンスのみ。放流量の増加の程度が規定を超えず、サイレンは鳴らしていません。

2回目は午前6時18分。

「ダムの流入量は今後も一層増加することが予想されるため、異常洪水時の操作に移行する予定です。川の水が急激に増えますので、厳重に警戒してください」

このときは放流量の増加の程度が規定を超えたためサイレンも鳴らされました。

管理事務所は、同じ内容をアナウンスする警報車を、鹿野川ダムの流域で2台走らせたとしています。

それでも、聞こえなかったことについて、管理事務所は「かなり強い雨が降っていたからではないか」と説明しています。

地区から最も近い場所で、サイレンが鳴らされたスピーカ-は、鹿野川ダムの事務所に設置されているもので、地区の中心部からおよそ600メートルあり、サイレンの音が確実に届くと想定されているぎりぎりの範囲でした。

ダムの放流の音や激しい雨の音で、警報放送はおろか、比較的遠くまで届くはずのサイレンの音さえも届いていなかった可能性があります。
“毎秒6000トン放流の見込み”情報生かせず
ダム放流の情報を受け取った自治体も、その情報を直接住民に、伝えていなかったこともわかりました。

鹿野川ダムで放流の緊急措置が始まった7日の午前7時35分。実は、その2時間以上前から、大洲市にはダムの管理事務所からのホットラインでダムの放流情報が逐一伝えられていました。
午前5時10分。最初のホットラインが入ります。

ダム「洪水調節中。最大で毎秒1800トンの流入が予測され、放流を850トンまで増量予定」

この段階で市は、放流量の増加で川の水位にどの程度影響が出るのか調べるよう、担当課に指示を出したといいます。
次のホットラインは午前6時20分。
ダム「過去最大の放流量になる見込み」

しかし、市はこの時点でも住民に放流の情報を伝えることはありませんでした。

そして、その30分後の午前6時50分。最後のホットラインが入ります。

ダム「鹿野川ダムで6000トンの放流見込み。現在、通行可能となっている道路も、追って冠水が想定される」

鹿野川ダムでは、安全だとする放流の基準は毎秒600トン。その10倍の放流を見込むとする、かつてない異常を知らせる連絡でした。
(Jul 22, 2018 03:50:56 PM)

ダム放流“知らなかった” 肱川氾濫の真相は=NHK(その3)2018.7.20 20:23  
めいてい君  さん
このときの市長の答えです。

市「尋常ではないのですね。とにかく普通でないことはよくわかった」

大洲市は、肱川の水位の情報をもとに、午前7時半に避難指示を出しましたが、最後まで、ダムの放流情報を住民に直接伝えることはありませんでした。

市は「ダム放流の具体的な数字を伝えることで混乱を招くことを懸念した。今後、ダムの放流情報についても住民に周知することを含め、検討していきたい」としています。
ダムの放流情報 住民への周知義務は
愛媛県によりますと、ダムの放流に関する情報について河川流域の住民に周知・伝達する義務は、国や県などダムの管理者にあるとしています。

ダムの管理者は、法律によって定められた規則によって、流域の自治体や警察、消防などの関係機関にダムの放流に関する情報を周知することになっていますが、各自治体がこうした情報を防災行政無線などを通じて住民に直接、周知するかどうかは、それぞれの自治体の判断に任されていると言うことです。

ダム放流に関しての自治体による住民への情報周知の在り方について、徳島大学環境防災研究センターの中野晋教授は、「住民に対して直接避難を呼びかける立場の自治体が、ダムの放流量と被害想定の関係性をどの程度理解していたのか今後、検証し、住民への情報周知の在り方を考えていくことが重要だ」と話しています。
先進的な自治体も
一方で、ダムの放流に関する情報を、独自のシステムで住民に伝達している自治体もあります。

今回の豪雨でも被害を受けた愛媛県宇和島市では、市の「安心安全情報メール」に登録している住民に対して、ダムの管理事務所から市に連絡が入った時点で、放流量や放流時刻の情報に加え、河川の水量の変化に注意するよう呼びかけています。

また、和歌山県日高川町では、ダムの放流の情報を受け取った時点で、町の防災行政無線と各世帯に設置されている受信機を通じて、放流開始と、放流の量を知らせます。

徳島県阿南市では、2000トン以上の放流の場合、放流時刻や放流量を、防災行政無線での放送に加え、市内のおよそ半数の世帯が加入しているケーブルテレビで住民に周知しています。
始まった検証会議
ダムの放流に関して住民への周知が適切だったかなどについては、国土交通省も、専門家を加えた検証会議を立ち上げました。

19日開かれた初会合では、防災の専門家の委員から、「ダムが伝えた放流の情報を受け手の住民がどう捉えたかも検証する必要がある」と意見が出されました。

今回、ダムが、大量の水の放流についてスピーカーから流した放送。「異常洪水時の操作に移行します」と言う言葉を使って、伝えていました。

“異常洪水時の操作”とは、ダムに入ってきた水をそのまま下流に流す操作のことで、このあと、鹿野川ダムでは午前8時43分に、安全だとする基準の6倍にあたる毎秒3700トンが放流されました。

一般の人にとって耳慣れない、この言葉の意味と重大性をどれだけの住民が理解していたのか。実際に、警報放送を聞いていたにもかかわらず、重く受け止められず、避難の判断が遅れてしまったケースも耳にしました。

委員の一人、愛媛大学の森脇亮教授は「住民が早めに避難の判断ができるよう、より住民が危機を察知できる呼びかけの方法を検討することが必要だ」と話しています。

命に関わる情報をどう伝えるのか。その方法を根本的に見直す必要がありそうです。

(愛媛・大洲取材班:松山放送局 高橋歩唯 室達人 河崎眞子/札幌放送局 小林紀博 北井元気/徳島放送局 橘井陸/ネットワーク報道部 佐藤滋) (Jul 22, 2018 03:53:14 PM)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: