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Feb 27, 2021

希少資源による半導体を中国に頼らない世界規模のサプライチェーン構築を急げ！

(10)

カテゴリ：世界、国際比較(国際統計etc.)

★

PC画像

集積回路（integrated circuit, IC）:WIKIPEDIA

<最後部に半導体製造装置ランキング3/24追記>

★

　嘗ては～石油資源の輸入ルートの確保から

世界大戦争が起こったとされる。

　近年は  中国が覇権をバック に、

制陸圏、制海権を強化して

資源を囲い込む政策を強めている。

　希少資源を囲い込む中国の試みに対して、

最近は 米国を中心に～

自由主義世界での中国に頼らないサプライチェーンを

構築する動きが高まっている。

　つまり、ファーウエイなどの包囲網から～

さらに踏み込んで～半導体製造分野、

それを製造する半導体装置メーカーの輸出規制で

対抗措置を講ずるものである。

　日本経済新聞によると

　それは、半導体に必須の原料

（レアアース、レアメタル）を中国が囲い込み、

その応用製品を独占的に生産

（先進諸国の技術・ノウハウを盗み）し、

輸出することに起因する。

　半導体市場動向調査会社、米IC　Insightsによると、

半導体サプライヤーは下記である。

　それらに次ぐ企業にソニーセミコンダクタソリューションズ

（２０２０年半導体売上高 92億4,300万ドル）がいる。

　
https://news.mynavi.jp/article/20201127-1531754/

これらの企業が世界の半導体市場で競っている姿が

讀賣新聞2021/2/25 第３面にある。

　半導体のユーザーは、その製造目的に応じて

チップを発注して、組み立ても 外注す るファブレス

（チップ製造工場という自社工場を持たず、

企画能力で組み立ても外注する方式）でも存立可能で

あることから～

労働力の安い海外でのチップの調達により～

急成長を遂げてきた。

　日本勢は～当初は高い技術力を誇ったが～

今では海外へのチップ生産依存が甚だしい。

　下記の図では、分かり辛いが～殆どの場合は

最上位に居る半導体メーカーは開発や設計を行い、

チップそのものは台湾などのチップ受託メーカー

に発注し、半導体メーカーやパソコンなどのメーカー

（やユーザー）が用途に合わせて部品を発注して、

組み立てる （外注を含むファブレス） 構造であろう。

　技術力が遅れていても～応用力が抜群な中国などが

「技術を盗んだ格好で躍進する地場」が

ここにあるのであろう。

　ただし、根幹的な技術は

まだまだ欧米や日本が握っているが

殆どの場合は現状の技術の盗用で済ませられるから～

米国が中国に対して技術の盗用を怒っているのであろう。

　ほんの最近では米国の中国締め出しの

間隙を縫ってファーウエイ向けの造りだめと思われる

現象が起きているという。（日本経済新聞）

　２０２０年１~６月期

１０位 ハイシリコン（中国）年率　 104.4億ドル

　このような半導体の製造を巡っては

中国では同国産の半導体のシェアは 14.4%と少ない。

　中国は、このために、半導体製造設備を輸入して国内生産

を高めたいのである。

　世界の半導体製造装置は米日欧がほぼ独占している。

　日本の半導体製造装置メーカーの輸出は

近場の有利さもあり～急増している。

米国の中国締め出しは、

尤も近い～台湾が半導体チップ供給国として

大国中国の屋台骨を担う役割をもっているから

台湾勢の出方に懸っている。

　それでも、現状は～ICチップの主たる原料の

レアアース・レアメタルを中国が握っていることが

大問題であろう。

　日本近海の海域にあるレアメタルの資源発掘や、

新しいICチップの製造開発方法が

今後の対中国封じ込めの柱となりそうである。

　資源独占を図る中国をどのように処していくかが、

今後の技術立国・日本には欠かせないと思料される。

資料出所

１．https://news.mynavi.jp/article/20201127-1531754/
２．https://eetimes.jp/ee/articles/1808/08/news009_4.html
３．https://newswitch.jp/p/24033
４．https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/
　　　　　　2021-02-03/QNX984DWLU6P01
５．その他

★

＜参考：WIKIPEDIAでみる世界の半導体メーカー＞

　WIKIPEDIA でこれらの世界の 半導体メーカー を

含むグループを並べてみる。

１位：インテル（米） 738.9億ドル

２位：サムスン（韓国） 604.5億ドル

３位：台湾セミコンダクター・
　　　マニファクチャリング　 454.2億ドル

４位：SKハイニックス（韓国） 264.7億ドル

５位：マイクロン・
　　　テクノロジー（米国） 216.6憶ドル

６位：クアルコム（米） 193.7億ドル

７位：ブロードコム（米） 170.7億ドル

８位：エヌビディア（米） 158.8憶ドル

９位：テキサス・
　　　インスツルメンツ（米） 130.9億ドル

１０位：インフィニオン・
　　　　テクノロジーズ（ドイツ） 110.7憶ドル

１１位：メディア・テック（台湾） 107.8憶ドル

１２位：キオクシア（日本） 107.2億ドル

１３位：アップル（米） 100.0億ドル

１４位：STマイクロ・
　　　　エレクトロニクス（スイス） 99.2憶ドル

１５位：AMD（米） 95.2憶ドル

１６位：ソニーセミコンダクタリ・
　　　　ソリューションズ（日本） 92.4憶ドル

　製造部門完全子会社

★

＜追加＞

半導体製造装置世界のランキング

https://limo.media/articles/photo/22627
2021/3/24 12:16

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