全3件 (3件中 1-3件目)
1

数多く存在するペダルの中でも個人的にグッとくるペダルを作ってくれるのが “Shin's Music”。 今や世界中で絶賛され日本を代表するエフェクターブランドですが、音作りのセンスがめちゃ良い。ヴィンテージパーツ云々以前に出音は完全にセンスだと思います。そのセンスが抜群だと思います。 “Shin's Music” と言えば代表 鈴木氏による多くのダンブルアンプの修理経験から、その音を追求し魅力を詰め込んだ代表作 “DUMBLOID(ダンブロイド)” です。 ダンブルアンプは故ハワード・ダンブル氏が手掛けたオリジナルハンドメイドアンプで通常販売はしておらず、自ら認めたミュージシャンだけに1台ずつ専用チューンを行って売っていたという伝説のアンプで、欲しくても手に入れられない希少価値から『伝説』とさえ言われ、今では1,000万円クラスの値段が付くと言われる幻のアンプ。DUMBLOIDに関しては高崎晃モデルは持っていますが、これも派生モデルで玄人向けではあるもののハマると密度があって良い音出すんです。いなたいヴィンテージ系なのに乾き過ぎておらず太く、滑らかなドライブサウンドが素敵。ダンブルアンプは全ての個体がオリジナルの為、同じものは存在しませんが、時代によっての特性と全てに共通すべき点があるようです。まずは濁りの無い、ガラスを割ったかの様なクリスタル・クリーンに加え、驚異的なレスポンス、圧倒的なダイナミック・レンジと滑らかなドライブサウンド。 他にも弦がフレットに擦れる音など非常に繊細なタッチにも反応する出音の為、扱うのが難しいとされる反面、最高のプレイにもこの上なく素直で最高のトーンを理想的なバランスで生み出してくれるというのが魅力だとされています。勿論、これは情報の話でしかないので試したことはありませんが。※コチラより画像をお借りしております。“DUMBLOID(ダンブロイド)” としては正式ラインナップから10年経過し、世界的アーティストにも愛用されながら生産台数3000台達成ということで、2つの記念を祝した限定(世界150個)モデル “Shin's Music DUMBLOID-X/ODS” が発売されました。今回の限定モデルは2種類ありまして、通常の “X” では1960~70年代のダンブルアンプをイメージしたローゲインで乾いたサウンド。X-ODSでは1970~80年代の『これぞダンブル!』言わしめたハイゲインで深みのあるサウンドが楽しめる模様。ダイアモンドグリル&ブラックチキンヘッドノブ、JAZZ/ROCKスイッチの組み合わせは1970~80年代のダンブルアンプに見受けられます。そのコンセプトやダンブルらしさをメインで考えると、自分としては70~80年代のダンブル仕様のODS一択。限定という言葉に弱いので本当は2つとも欲しかったのですが “X” は初期(フェンダー系の内部をMODしていた時代)となると E.W.S.のヴィンテージ系 ハイゲインアンプが我が家に在るので必要ないかなと。。。もう1個買うのは高いですし。。。2024年6月発売予定でしたが、部品調達の兼ね合いで製造が2ヶ月遅れ9月間近に手元に到着。音色に関しては流石と言わざるを得ない出来でした。Shin's Music のペダルって全体的にエフェクターくささが無くアンプに近い。そして濃厚。例えるならば背油こってりの豚骨ラーメンなのに腹を壊さず無限に食えるという素敵なやつです。 “電源ON” がアンプ電源を操作している感覚に近く、ボリュームやDriveをほぼ0にしてもONにすれば艶のある太い音が出るのでプリアンプ的な扱いや、その特性を調味料として混ぜたい方にもオススメ出来ると思います。 元のアンプの特性も混じりギターの個性も潰さないので、使うギターやアンプとのスイートスポットを探っていく必要があり、このマッチング作業が玄人向けで時間かかる場合があります。通常のダンブロイドと通ずるところはありますが、X-ODSはピッキングからの反応速度・ニュアンスによる繊細さと大胆な暴れ具合が絶妙で、ピッキング時の飽和感というか、暴れ具合が複雑でチューブアンプに近く格好良い! 独特のトーンはこのペダルにしか出せない気持ち良さがあります。ちなみにゲイン幅は広く結構歪みますのでアンプと合わせれば余裕でヘヴィメタルの領域までいきます。歪みをこよなく愛するギタリストも必見です。内部基板の重要な部分は隠してあり、X-ODSと書かれた紙も貼りつけられております。・・・たかが紙、されど紙。意味は無いけど味はある(笑)初期ダンブルアンプがフェンダーアンプをMODして作られたということでフェンダー系アンプと相性が良いのではと E.W.S. mini HG-AMP と組み合わせてみました。これがバッチリで、フェンダー系のジャリっとした音が上手くペダル特性とマッチしてめっちゃ良い音。素敵だわ。ということで、“Shin's Music DUMBLOID-X/ODS” は少し高いけど良い買い物でした。通常モデルと大幅に違うのかと問われれば、明確に違うんですが極端に違うわけではない。あくまでダンブル系で “Shin's Music DUMBLOID” として音の共通点はあるので、余程のダンブル崇拝者でもなければ、同タイプを多くはいらないかなとも感じました。逆を言えば、この1つで満腹中枢を刺激する満足度を得たとも言えます。まだ売っているのでご検討されている方はご参考にどうぞ!■過去のエフェクターレビューはコチラ
August 26, 2024
コメント(0)

カスタムバイクって何が魅力なのかと勝手に語るとすれば。そもそもバイクの魅力は大きく分けて2つに分類されるかと。① 走りを愉しむ。② 乗り味を愉しむ。これ、似て非になるもので “①走りを愉しむ” は、スーパースポーツ等の製品ジャンル(カテゴリー)やメーカーによる製造コンセプトから備わった “装備・性能” を駆使してバイクの “走行” を楽しむことが言えます。 例:サーキット/オフロード/ツーリング“②乗り味を愉しむ” は、サーキットやオフロード走行といったものとは少し違い、 “バイク本体” の乗り味を感じるのを主軸に走行を楽しむ。性能云々ではなくて排気音や鼓動感といったバイク特有のフィーリングを味わうってこと、即ち、その物体(車体)のテイストを味わうことだと考えております。俺の場合はどちらかというと②がメイン。自分の愛車を見ると、前後サスペンションはスプリンガーにハードテイル。キックスタートONLYのノンロッカークラッチ(足)、ハンドシフトと、分かる人には分かる仕様になっています。専門用語だらけですが、分かりやすく言えば、自転車のような骨格に巨大なエンジンが載っていて、足でクラッチを操作してシフトノブでシフトチェンジする。四輪のMT車に近い。それこそサーキットマシンを崇拝しているライダーから見れば性能を削ぎ落して得た “乗り味” や “見た目” なので魅力が無いマシンなのかもしれません(笑) ただ、この手のジャンルの中では完成度が高く、乗り易い部類に入るんじゃないかと思います。1340ccの空冷Vツインモーターが股下で爆発し、心臓の様に脈打つアイドリングが車体を揺らし、大地を蹴り飛ばして弾けるように車体を進ませるアナログな乗り味。『だからどうした! それは必要なのか?』と一蹴されればそれまでですが、 “乗り物” としてシンプルに楽しく、玄人向けのハンドシフトとフットクラッチの操作もメカニカルで面白いのです。エンジンで生み出された動力はベルトを通してミッションへ、ミッションからチェーンへと伝わり、最終的にリアタイヤへ移行する。車体構成がシンプルが故に、どの様に力が生み出され、伝達されるのか、燃焼機関から駆動方式まで見た目で分かってしまう剥き出しのパワートレイン。エンジンとミッションのケースが完全孤立しているショベル(エボまで別体装着)だからこそのシンプルさとメカニカルな造形も魅力的。理解出来ない人には理解出来ないでしょうが、このバイクのように少しだけマニアックな世界があります。性能面で言えば今のバイクには到底敵うはずもないのですが、技術が進化し、規制が強まる現代社会では消えてしまった数十年前の機構によるテイストがこのバイクでは体感出来るのです。そもそも趣味であるバイクに実用性なんて考える必要性が無いので乗っている者が楽しいのかどうかが重要。 何だかんだで手に入れて間もなく20年。最初で最後の大型バイクになりそうです。
August 24, 2024
コメント(0)

ヴィンテージの楽器は何故か指板が艶々に輝いていたりします。そんな指板を見ては『メチャメチャ良い材使ってんなぁ』と、良質な時代の材質によるものだと感じていましたが、全てがそうとも限らないなと感じ出したのが数年前。そこで生まれた考えが実体験を踏まえて下記です。古い = 使い込まれている = 指板が指の摩擦で磨き込まれて艶が出ている。これもあながち嘘ではないです。購入時はそこまで艶が無い指板も使い込んでいくと艶が出てきますよね。むしろあまり弾かないポジションの指板は光っていないという光景は実体験としてあります。ということは、やはり弾き込むことで指と指板で摩擦が生じてナチュラルな艶が出たという見解になります。実際にハイエンドギターの指板は高いだけあって新品から綺麗な傾向にありますが、材は仕方ないとしてその差は加工時の仕上げで差が出ているのもあります。楽器だけに囚われず磨き込まれた木材は光っています。ということは・・・磨きは大切! 光沢以前にザラザラしている状態の時はサンドペーパーから仕上げるしかないでしょうが、手間暇かければ相当な差が出ます。俺の場合、更に摩擦が起きやすいストッキングで磨きまくって『こりゃ良いわ!』と磨いていたんですが、最近それより良いアイテムを発見。それがレザーシューズ用のブラシです。これで指板をシャカシャカと磨きをかけますと、指板の汚れも無くなると同時に艶が増してきます。いやぁ早くから思いつけば良かった! オススメは少し固めのブラシが良いですね(歯ブラシ程度)蜜蝋ワックスやレモンオイル等、オイルによる色艶はあくまで保湿によるものですが、素材の仕上げによる光沢はまた別の話。キラキラしているローズウッドはプレイアビリティも上がりますし見ていてもテンション上がります。ということで、光らせるべき部分はしっかり光らせましょう。
August 14, 2024
コメント(0)
全3件 (3件中 1-3件目)
1


![]()