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私はここにいます人混みのなかに淋しく山のなかに想像のなかに現実のなかに自由のなかに,牢獄のなかに気づいて下さい,いや,ほっといて下さい私は あなた あなたは 私群集の なかの ひとり気づいて下さい 私は ここにいますほっといて下さい 私は 群集の影自分という 持ち分は こんなものなのかと いう 絶望とまだまだいけるという 微かな光私は あなた あなたは私いつでも 人間の 中で 息づいている ひとつ ひとつにすぎなく 全体である自我
2012/02/29
ブッダのことばに、こういうのがあります。「四方のどこにでも赴き、害心あることなく、何でも得たもので満足し、諸々の苦難に堪えて、恐れることなく、犀の角のようにただ独り歩め。」 ブッダのことば スッタニパータ 中村元訳 岩波文庫 蛇の章 四二 よりこれに似た言葉どこかで、見聞きしたことがありませんか?日本人の多くが愛して、大事に思うあの詩に似ています。東北は岩手の生んだ詩人、宮澤賢治の「雨ニモマケズ」です。先年の大地震のあと、人々の心の支えのひとつとして話題にもなったと記憶しています。詩の一部を見てみます。 ・・・慾ハナク 決シテ怒ラズ イツモシズカニワラッテイル 一日ニ玄米四合ト味噌ト少シノ野菜ヲ食ベ アラユルコトヲ ジブンヲカンジョウニイレズ ヨクミキキシテワカリ ソシテワスレズ 野原ノ松ノ林ノ陰ノ 小サナ小屋ニイテ 東ニ病気ノコドモアレバ 行ッテ看病シテヤリ 西ニツカレタ母アレバ 行ッテ稲ノ束ヲ負イ ・・・・賢治は、仏教者でしたから、この詩でブッダの思想を受け継ぎ見事に表現しました。そしてブッダの考えの進化系のひとつ、大乗仏教の菩薩(衆生救済の修行者)思想をこの詩は表しているのです。
2012/02/20
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