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配達にいくとそこは別世界。日本ではありません。外人さんばかり。取引先も外人さんのところがふえてます。不思議なことに日本企業も好調ですがそれ以上に外人さんの新規開店してるところが繁盛してます。日本人がやってダメな物件でも外人さんの手にかかればあっという間に繁盛してます。なにかが違うんでしょうね。ちなみにここは日本であって日本ではありません。世の中の景気は関係なし。ちなみにスキー場関連の取引額は10年まえの3倍強くらいな感じ。冬は大変忙しくまたありがたい季節でございます。きっとまだまだ増えるでしょう。
2014年01月25日
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我が家は創業してかれこれ65年。私が後を継いで10年。とにかくここまでこれたのは奇跡的ともいえるお客様との出会いが全て。私が中学校3年の頃、倒産の危機に瀕しておりました。そこを救ってくれたのが札幌市に拠点をおいているとある生協です。ここは月単位で注文をくれます。おかげさまでどれだけ月に卵が必要かがわかりますので生産調整がとてもしやすい。卵の出荷が確定しているのでそれに合わせてどんどん新鮮な卵を出荷できます。我が家では新しい卵から出荷、販売するスタイル。当然余ったものも出てきますがこれはこれで全て引き取り先があるのが幸せ。普通はこれが処分できなくてロスとなりその分を通常の卵のコストに上乗せしますからよいものを作ろうとしたときの足かせになります。でも、でも、おかげさまで我が家の卵のロスは0.1%程度。卵はあまりません。さらによいことにこの生協は卵をとりにきてくれます。おかげさまで生産に集中できるというメリット満開。容器もコンテナによるリユース。パックも回収してリユース。目に見えない包装費という経費も最低限に抑えてくれています。とにかく、生産者にとってありがたい仕組みになっています。おかげさまで昔ながらの味を持つ卵を作り続けることができております。このようなすばらしい取引先はこの先出会うことはまずありません。この出会いに感謝しますm(--)mそれと、忘れてはならないお客様がもう一軒。ちまたで有名な都市の名前をなぞった某ブランド。チーズケーキで有名ですが名前はまたまた伏せておきますね。ここは創業当時から続いておりますので15年ほどになります。今でこそ、名が通っていますがここがすごいのは一貫して原料にこだわってきた点です。売れる前から社長のコンセプトが明快でして我が家に来たときもよく言っていました。良い素材を使えば当然美味しいものができる。原料が多少高くてもお客様に支持され続けるためには良いものを使い続けるのが一番。そのためにもよいものを作る生産者の方は大切にしないといけない。だから、良いものをつくり続けて下さい。卵はこちらで引き受けますから!そうおっしゃっていたのが今でも鮮明に覚えております。ここではお菓子に使用するので殻をとって中身だけ袋に入れて出荷しています。おかげさまで箱代が通常よりもかかりません。卵って殻つきで輸送すると空気を7割運んでいるといわれておりますのでこれはでかい。中身だけ必要なので農場としてはとにかく良い卵を作りどんどん割って出荷します。サイズは関係なく使用できるのでとてもありがたい。こうして、我が家の生産した卵は最初に某生協に出荷し、地元の皆さんの分を除くと残りは全て某ブランドに割って出荷してしまいます。このようなバランスのとれた顧客を持っているだけで奇跡。本当にありがたいことです。おかげさまでよい卵をつくるべく新たなチャレンジを日々できるのはとてもやりがいがあります。いつの日か恩返しできる日を夢見てこれからも支えてくれる皆さんにお役にたてるように努力していく所存でございます。
2014年01月23日
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ここ最近は日記を更新してませんでしたね。さて、我が家の飼料価格は現在2年前の7割増しとなりました。でも、卵の販売価格は1割増し程度の値上げ。これは原価アップに対して販売単価が追いつかないよね。今のところは何とかしてますが今年の1月に仲間は廃業しました。もう一人の仲間も廃業予定。このままでは危険だね。そのうち、美味しいといわれる卵を作れるところがなくなってしまうのでは?まぁ、我が家は石にかじりついてでも生き残るといいましょうか、やりたいことがいっぱいあるから廃業するわけにはいかないのだ。今現在小麦を栽培中。卵と小麦粉で打つパスタでカルボナーラを作って食べるのが当面の夢。とっておきの完熟堆肥を作ってそれをガンガン入れたところで飼料米の栽培。それを醗酵させて鶏に食べさせる。やることいっぱい、夢いっぱい、お金はなんとかなるでしょう。社会人になってからはやろうと決心して出来なかったためしがない。ってことで必ずやりますよ。おしまい。
2008年06月08日
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おひさしびりの更新です。 最近というかいつもですが卵の出荷に追われている日々が続いてましてなかなか日記までいきませんね。 さて、題目のもあったとおりサンマがようやく手に入りました。昨年の5月まではサンマやいわし100%の魚粉末を鶏達に食べさせていたのですがそれ以降は不漁により魚自体がなかなか手に入らなくなってサンマとシャケとホッケのブレンドになっていたんですよね。 そのため卵の黄身の味が前とはちょっと変わってしまっていて気がついた方がけっこういらっしゃいました。なかなか魚も手に入らなくて苦労しましたがようやくサンマが取れ始めてきたので使うことが出来るようになりました。 それまでは、北海道で生産する全国分で飼料用に向けれる魚の原料自体が8000トンしかないといった状況でした。これはどのくらい危機的な状況といいますとこの8000トンには養殖用の分を含んでの量だったので飼料用になんてどんだけ使えるのっていう感じです。ほぼ2割しか鶏向けには回ってこないんですから。全国には養鶏場もたくさんあるし養殖もたくさん行なわれていますからまさに奪い合いって感じでしたね。 まぁ、単純に2割分が鶏だとすると使える分は1600トンです。これが全国の鶏分でさらにこのうちの10%分の160トンを我が家で確保したとすると残りはいくら?ちょっと考えると他の地域ではほぼ使えないっていうのはご理解できると思います。 もともと、国産の青さかなを中心とした質の良い魚粉が手に入る地域というのは全国でも限られています。ほとんどは輸入品を使わざるをえない状況の中北海道だけは普通に使うことが出来るというのが北海道の地域的メリットです。これは強い。卵の味は魚の質がもろに影響します。魚の質があまりに悪くなると栄養バランスが崩れるので配合割合をいじらないと鶏は死ぬわ、卵は産まないわ、味は落ちるわで大変なことになります。幸い我が家の被害は大事にいたる前に配合を変更したのでたいしたものではないですがやはり味がちょっと変わってしまったのは心苦しいことでした。 でも、これでまた元の卵の味に戻ります。やはり、サンマとかイワシとかの身100%でないと鶏達もどうもしっくりこないようで卵の産みがちょっと下がっていましたからこれで一安心です。 やはり鶏には消化吸収はサンマとイワシが一番のようですね。他の魚が混ざるとどうもしっくりこない。プロテインスコアってのはやはり大切だということを痛感しました。以上、それでは、またm(--)m
2007年03月05日
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こんばんわ。おひさしぶりの更新ですね。 最近は卵業界も慌しくてなかなか落ち着きませんね。鶏インフルエンザも発生してどうしましょうって感じですね。茨城と九州で鶏を飼っている人は大変ですね。風評被害はそう簡単に抜けるものではありませんから。我が家も発生しないようにより一層気をつけます。ところで、本日のテーマの「種鶏」ですが「しゅけい」と読みます。これってジャガイモを植えるのに種となる種芋があるように卵にも種鶏というのがあります。 これは何かといいますと食用の卵を安定して産んでくれる鶏になる卵を産む鶏のことです。 種鶏=ヒヨコ専用鶏とでもいえばいいかな? わかりずらいのでざっくばらんにいいますと、鶏には大別してですね、種鶏と採卵鶏というのがあります。 種鶏というのは子孫を残すための卵を産む鶏。いわゆるヒヨコを作るためのもの。(表現が適切かどうかはこのさいおいておいて下さい)一方採卵鶏というのは食用の卵を産む鶏のことです。 種鶏というのは良い子孫を残せる卵を産める鶏であることが一番重要なんです。一方、採卵鶏というのは安定して卵をたくさん産んでくれることが一番重要なんです。子孫が残るとか残らないとかといった問題は二の次なんですよ。 そして、一般に我々養鶏場が手に入る鶏というのはこの採卵鶏なのです。ようは卵を産むことが目的の鶏ですね。もちろん採卵鶏の卵でもオスとメスがいて受精卵であれば孵化もします。ただね、高確率で子孫が残るとか、たくさん卵を安定して産むかとかといった鶏さんの能力に関する部分については別の問題です。優れた遺伝子を持つもの同士を掛け合わせた方が能力の高い子孫が残る確率が高いのはこれ仕方ありませんよ。馬でも牛でもみんなそうです。 我々がなぜヒヨコやさんからわざわざヒヨコを購入するかというと自分達で交配して有精卵を作って孵化させるよりもはるかに優秀なヒヨコちゃんが手に入るからです。そしてコストや病気等の色々なリスクも相対的に低くなります。 このように鶏でも農作物でも繁殖と食用とで目的別に区別されているんですね。食べれば同じですが繁殖用というのは食用以上に色々と厳しい条件がありそれらをクリアーしないといけません。いわゆるスーパーエリート達です。このスーパーエリート達から生まれるものが食用として飼育されたり栽培されたりするわけです。どうですか? たかが一個の卵ですが我々の目の前に出てくるまでに色々な英知がからんでいるんですよね。こういった背景を知ってしまうと食べ物を粗末にすることは出来なくなりますよ。結果としてついつい残さず出されたものは食べてしまうので食べすぎて太ってしまう(汗)それでは、本日はこれにておしまい。
2007年01月22日
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こんにちは(^^)前回の更新から4ヶ月も経過していました。この日記をはじめた頃(2004年1月から)と比較すると仕事が増えたなぁと実感する今日この頃です。ということでさっそくはじめましょう。本日の話題は「鶏の卵のあじな関係」ということでして卵のお味についてのあれこれとお話したいと思います。よくお客さんと話をしていると卵ってどれも味が同じだと思っていた人が多いですね。まぁ業界の構造を知るとそう思うのも無理はないのですが・・・ でも、それで片付けてしまうと本日のお話は進みませんので業界の構造についてはまたのちほどお話をしたいと思います。話を戻しましょう。 鶏にもね、色々な種類があるんですよ。そして、鶏種(けいしゅと読みます)によって卵の品質に特徴があります。 たとえば、黄身が大きいとか白身がしっかりしているとか味が甘いとかほかにも大きい卵をよく産む鶏Mサイズくらいの卵をよく産む鶏放し飼いにむくかくかないかなどなど例をあげるときりがないくらいあります。そういった特徴や鶏本来の持つ能力をもとに自分のところの環境との相性を考えて飼育する鶏の種類は決定します。 我が家ではここ最近ではもみじ、さくら、ソニアの3種類の鶏を飼育してます。今現在はもみじとソニアですね。最近さくらをやめてボリスブラウンというのも餌付けしました。卵を産むまで半年ほどかかるので今年の年末くらいにはお目見えしそうです。おっと話がまたまたそれてしまいましたね。肝心な味についてですが「さくら」・・・黄身の味が甘い、黄身が大きい「もみじ」・・・黄身の味が甘い、黄身の色がちょっと濃い、黄身が大きい「ソニア」・・・コクがある、白身がやや多いといったところです。これらはあくまでも鶏の種類としての味の傾向です。これにふだん食べる餌の内容が加味されてそれぞれの農場における卵の味というのが決定します。我が家でもそうですが同じ内容の餌でも鶏の種類が違えば味はまるで違ってきます。我が家の餌では「もみじ」の卵は甘みとともに味が濃いって感じになります。一方、「ソニア」は甘みというよりもコクが深くて味が濃いって感じになりますね。どちらも食べたら味が濃いってのはわかるのですが食べ比べるとその違いがはっきりと認識できますね。この違いについては文章では説明できないのですが一般的にはコクよりも甘さがあった方が美味しいと感じる方が多いようです。「もみじ」の方が美味しいといわれる機会が圧倒的に多いですから。とまぁ、これだけ見ると「もみじ」という鶏は大変優れていてどこもかしこもこの鶏を飼育するのではないかって思いますよね。ただね、ただね、この「もみじ」には欠点もけっこうあります。「もみじ」自体は非常にすばらしい鶏種でしてよく出来ています。しかし、いかんせん、弱すぎる。ストレスに弱すぎる、とても神経質でちょっとしたことにもビクビクしてしまう傾向があります。つまりは死にやすいんですよ。なにかあったらすぐに天に召されてしまうことが多いですね。その点「ソニア」は肝っ玉が据わっています。少々のことでは全然びくともしません。ただ暑さには少々弱いので南国ではあまり向いていない鶏種ですね。おぉっと仕事が入ってきました。また続きは次回にします。鶏と卵の味は連動しているということ覚えておいて下さいね。おしまい。
2006年08月07日
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おはようございます。またまたおひさいぶりの更新となってしまいました。それにしてもこち北海道はすこぶる異常気象です。いまだに毎日雪がふってます。今もまだチラチラとふってます。桜じゃなくて雪がチラチラ降り積もるってな感じですね。まぁ、寒さはたいしたことがないので卵にとってはもっとも良い状態ですね。適度な寒さですから鶏小屋の中も天然冷蔵庫みたいなもんですし。 さて、本日のお話は卵と季節のお話です。 季節には春夏秋冬がありますね。この四つの季節の中でいつ頃が一番卵を産むのに適していると思いますか?あっ、あまり難しく考えないで下さいね。答えは春から夏にかけてです。夏場はちょっ厳しいですよ冬も本来であれば厳しいです。 もともと、鶏さん達の身体の中には光を感知する体内センサーがあります。このセンサーで光の強さをキャッチして季節を判断するという仕組みです。(ものすごく簡略していってます)冬なもともと光の量が少ないでしょう? だから、鶏さんの身体の中で今の季節は子孫を残すには適していないと判断して卵はあまり産みません。 逆に春が近づくにつれ光の量も多くなり、気温も上昇してきますね。そうすると鶏さんの体内センサーでも春をキャッチして子孫を残そう、子孫を残そうとして卵を産み始めるんです。冬場に産まない分体内に栄養を貯め込んで春になったら一気に全開っていう寸法ですよ。それに、春から夏にかけては草も生い茂ってくるでしょう? 青々とした草をたくさんつまむことでビタミンやミネラルといった微量栄養素も豊富に摂れるようになりますからよりいっそう子孫を残すには良い時期になります。 こうして、春から夏は気温、光の量、栄養素といった卵を産むための好条件がすべてそろうのでよく卵を産むようになります。昔はこの時期の卵を草卵っていっていたらしいです。草を食べてたくさん卵を産むからだそうです。逆に冬場はなかなか卵を産まないのでとってもとっても卵は貴重だったんですね。しかし、鶏さんの身体の中の仕組みが解明されるにつれて光の量をある程度調整すると冬場でも普通に卵を産むことがわかってしまいました。 そこからは状況は変わりました。一年を通してコンスタントに卵がとれるようになり急速に卵の価格は安定して物価の優等生と言われるまでになって今日に至っています。 昔はひとつの卵を家族4人でわけて卵かけご飯にするといったくらい貴重なものでしたからね。今の豊富な卵の状況は父親の若い頃には想像できなかった世界でしょうね。ということで卵の旬は今からだってこと、わかっていただけましたか?おしまい。
2006年04月07日
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おはようございます。本日は朝のうちの空き時間を利用しての更新となりました。 今回は最近飼料メーカーさんから聞いた情報をそのまま皆さんにもお伝えしておこうと思います。いきなりの質問です。「卵最近食べてますか?」「料理に使う頻度はどうですか?」どうでしょう?鶏インフルエンザが出るまでと比較するとちょっと減ってませんか? ここ最近は首都圏を中心として鶏インフルエンザが問題になり全国的に卵の需要は減ってきています。さらに昨年の秋口までは卵の相場が高かったこともあり大手を中心にかなり大幅な増羽をしたため生産量的には上昇傾向です。ということはどうなるかわかります?卵がだぶついてます!需要が減って生産が増えるわけですからあたりまえですね。 我が家がある北海道では某大手が100万羽レベルで増羽しました。もともと北海道は人口が560万人程度、鶏さんも600万羽程度ということで需要と供給が非常にバランスよくいっていました。ところが某大手さんが100万羽増羽したことによって人口はそのまま、鶏さんだけ700万羽ということになりました。 となるとですね、どういったことが起こっているかというと毎日毎日100万羽の鶏さんが生産する卵の分(おおよそ80万個程度かな?)が余剰となっている計算になります。わかります?一日に80万個ですよ! どのくらいの規模かっていうと島根県の人口分の卵に匹敵する余剰生産を今現在毎日行なっているということです。 いや~これは驚きですね。道理で卵の相場が上がらないわけですわ。 これってとってもとっても超危険ゾーンに突入です。 余った卵というのは主に消費が一番多い首都圏に向けられます。卵がだぶついて首都圏に出荷。道内ではあまり気味ということですから店頭に新鮮が卵がならぶかどうかは(??)ですね。 それも一過性のものではなくて今後永遠続く構造的な問題ですからひと波乱ありそうです。 忘れた頃にやってくるスキャンダルもまたきそうですね。覚えてますか?平成十五年の12月の出来事を。 京都の山城養鶏で発覚した半年前の卵を店頭で販売したという事件。あれは夏場にだぶついた卵を冷蔵庫で保存しておいて年末の最需要期に販売したという内容でした。 あれからもう2年も経過しているので忘れていらっしゃる方もいると思いますが同じことが起こらないとも限りません。それに首都圏に限っていえば鶏インフルエンザの件で鶏を大量処分することが決定しているので卵不足が起こりそうですからそこに集中して他で余剰分の卵が流れる可能性は充分にあります。不足したエリアというのはなんたかんた品物を手配することが最優先になりがちなので品質は2の次になる傾向があります。 いずれにせよ、道内と首都圏はこれからちょっと気をつけないといけないかもしれませんね。卵の鮮度は低下することがあっても上昇することはちょっと考えずらいっす。ということで我が家から皆さんへの卵注意報です。おしまい。追伸 全然関係ない話ですが今年のキュー○ーマ○ネーズさんの業績はよくなるはずですよ。卵がだぶついた年は原料となる卵が格安で入手出来るので。
2006年03月17日
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こんばんわ(^^) 本日は私の日記をリンクして下さっているナイスミドルさんのご質問にお答えしようと思います。前回、前々回の日記で鶏さんは非常に敏感で世話する人間が変わったり服装の色が変わったりしたらそれだけで卵を産まなくなるよって話をしました。そこで素朴な質問をいただきました。その質問とは「人間に関して非常に敏感であるならば無人のシステムにするとどうなるか?」です。確かにそうですよね。人に敏感であるならば機械化してなるべく人の出入りがないようにすれば問題解決!って思うのはものすごく自然です。これは確かにその通りで大手を中心にたいていの養鶏場で機械化をしています。しか~し、我が家では最低限の機械化しかしていません。なぜなら、「コストがかかるから!」なんてことはいいませんよ! 我が家としてはメリットどデメリットを考えるとデメリットの方が多いと感じるからです。確かに理想的に進めばメリットは大きいと思いますが現実はそうは甘くないんですね。まず一番問題なのが卵が割れます! 機械化ということは鶏さんが産んだ卵はベルトコンベアーに乗って卵が運ばれてくるということですよね。このベルトコンベアーに入るときと運ばれている最中、コンベアーから出てくる最後のときに卵にキズがつく可能性が大です。次に問題なのは機械が壊れます! 鶏さんは羽を持っています。ということはホコリが舞います。機械はホコリが大嫌いですよね。だから、壊れやすいんですよ。機械が壊れたらすべての作業はストップですから大変なことになります。さらに問題なのは餌が均等に配れません。 機械化ということは餌も自動的に配られる仕組みがほとんどです。だいたいのところでは簡単にいうとですね、鶏小屋の中に餌を運ぶ長い管があってその中にスクリューが回っていてスクリューの回転で鶏小屋の端から端まで餌を運んでいって途中で落ちるといった仕組みになっています。 これが曲者なんですわ。最近は機械の性能が上がっているので多少は改善されているでしょうが餌にむらが出るんです。落ちる量もさることながら鶏小屋の端にいくと重いものは先に落ちていって軽いものは最後まで残るという感じになります。つまり、せっかく栄養バランスを考えて餌を配合しても最後に配る段階でバラツキが出てくるですよ。端っこの方の鶏はあまりまともな餌があたらないなんてことになるんです。最後にこれが我が家では一番気にしていることなんですが鶏さんに対する関心が薄れるので管理が行き届かない! これが一番大事なんですよ。機械化が進むとあまり鶏小屋の中には入らなくてすみます。だから、必要最低限しか入りません。っていうか入らなくてもよいように機械化しているわけですから入るわけがないんですよ。 そうすると細かい管理が出来なくなります。具体的にいうと鶏さんの入っているカゴに卵がひっかかっていても気がつかなくてしばらく卵が滞留しているなんてことがあります。 それでも流れ出たときが採卵日ですのでね、鮮度は最高という表示が付くんですよ! それに、人があまり入らないということは鶏さんが何らかの原因で死んでも気が付かないときが多いんです。ひどいときには白骨化したくらいに発見なんてことも珍しくありません。これってキツイでしょう?でもよくある話だそうです。それに機械化して鶏小屋の中にあまり入らなくなると直接鶏を観察する機会がなくなります。鶏さんの健康は鶏小屋の中の匂い、明るさ、餌の残り具合、呼吸の仕方、とさかの色、そして鳴き声の調子などなど色々な面から総合的に判断します。ようは真近でみないと把握できないことの方が多いのですね。 だから、我が家の機械化は最低限の範囲でしか行っていません。人間の手に勝る管理は無いんですよ。ペットを飼われている方ならすぐにわかると思います。いくら卵を産むだけの動物でも気持ちを持って接するのと機械しか接しないのとでは差が生じます。 ペットが飼い主になつくように鶏さんも世話をする人にはなつきます。ただ鶏なだけに鳥頭ですからね、記憶力が無いんですよね~、あまり多くの人を覚えるには苦手みたいです(笑) ということです。機械化による無人化をいくらはかっても最後の調整にはやはり人手に頼る部分が多いんですよね。 よって、機械にすべて頼るよりもどうせ人手がかかるならより鶏さんの性質を踏まえながら効果的にかけた方がトータルとしていいというのが我が家の結論です。おしまい。
2006年03月15日
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こんばんわ(^^) 本日はたまたま一日2度の更新です。もともとこの日記は一気に書き上げているので多少の文章の(??)はご了承下さいませ。それではさそくお話を続けましょう。 前回の日記で鶏さんは非常に繊細な生き物で世話をする人が変わっただけで卵を産まなくなるというお話をさせていただきました。そのときに書くのを忘れていたことがあるのでひとつ補足しておきますね。それは・・・服の色です。 鶏さんも動物なので色によっては落ち着いたりソワソワしたりします。いつも世話をしている人間がたまたま違う色の服を着て鶏小屋に入ったりするとそれはもうすごいことになります。 入り口にいる鶏達の合図で全体の鶏がざわめきはじめます。鶏さんは色、匂い、その人の動き方の順に観察していましてちょっとでも変化があると警戒します。 警戒するということはその時点で余計なストレスが加わるので卵の産みが悪くなります。ちょっと考えてもらえばおわかりだと思いますが本能的に警戒態勢に入っている状態で産卵という命の誕生がスムーズにいくわけがありませんから。そして、忘れてはならないのがタバコです。 もちろんタバコを吸う人は鶏さん達に嫌われます。鶏さん達にとってタバコは厳禁ですから。 それと色でいい忘れました。服装は農場内では統一しています。紺色系統にしていますね。この色がいちばん鶏さん達にとって落ち着きが出ます。間違っても赤系統とか暖色系統のものは使いません。 最後にもうひとつ、変わったお話をします。鶏さんは卵をひとつ生むまでにだいたい26時間程度かかると考えられています。これ以上短い間隔で卵を産むのは生理的に難しいでしょう。 ということは10日で9個くらいだということですね。人によっては一日に何個も卵を産むと勘違いしている方もいますよね。誤解しないで下さいね。せいぜい産んでも一日1個までです。 とまぁ、こういった理由から通常は農場を見学したいといってもあまり見せたくはないのが農場サイドとしての本音です。ただこういった産卵率の低下要因というのはきちんと管理されていないと正確には把握できませんので知っていても実際の農場管理にまで生かすことは出来ていないでしょう。わがやも残念ながら100%ではありません。10年くらい前まではきちんとできたのですが・・・・ しかし、今年からまた初心に帰ってこのへんを徹底的に管理していこうと思っております。おしまい。
2006年03月14日
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こんにちは(^^)まだまだ北海道の羊蹄山麓ではずっと雪が降り積もっています。3月の半ばだというのにいつまで降り積もることやら。 さて、本日は鶏達はほっとていも勝手にどんどん卵を産むといった認識をしているスタッフの方がいたのでその方に説明をした内容をお伝えしたいと思います。 確かにふだん栄養とか健康とかって無頓着な方が多いですからたんぱく質とか糖質とか5大栄養素とかという言葉を聞いても(??)な顔をする方は多いものです。 (我が家のスタッフも例外ではありません)そこでとても簡単に卵のことについて教えていくことにしました。我が家は養鶏場です。卵が生まれないと商売になりません。でも、この卵って実は同じ餌、同じ環境でもあるちょっとした変化ですぐに卵を産まなくなります。その主な原因は「ストレス」です。どういったストレスかといいますと第一に「温度」 鶏さんたちは汗をかくことができません。気温が高いと自分達で体温調節ができずすぐに夏ばてになります。そうすると食欲が落ちて栄養不足になり卵を産むことができなくなります。逆に寒くなっても生みません。気温が低下すると体温をあげるために栄養を使います。そのため卵の方にまで栄養がいきません。第二に「餌をあげる人」 これがとても重要です。鶏さんたちは本能的に餌をくれる人というのを認識しています。いつも同じ人が同じ時間帯に餌を与えてくれないとすぐにストレスを感じて卵を産まなくなります。特に人がかわるとダメです。そして、一度低下した産卵率は二度と上がることはありません。 同じ時間に同じ量の餌を与えても同じ人がずっと与え続けなくては鶏さん達は安心して卵を産めないのですね。これって非常に大きな環境要因で率にして1~2%低下します。我が家の生産量から考えると1ヶ月当たり1万個の差が出ます。同じ手間で同じ餌の量で生産量はこれだけ変化します。びっくりしちゃうでしょう?第三に「卵をとる人」 これもかなり影響が出ます。鶏さん達からすると卵をとっていく人はいわば敵です。同じ建物に色々な人が出入りして卵をとると鶏達にとっては敵がたくさん出現しているようなものです。それによってストレスが生じて産卵率が低下します。最後に「空気循環」 意外とこれってどこの養鶏場でも見落とされがちですね。鶏達というのは元来鳥類の仲間です。鳥類はもともと空気のきれいなところで生活をしています。逆に考えると息苦しい環境で生活ができるようには身体はできていません。だから空気が悪いとすぐに体調不良を起こして卵を産まなくなります。もちろんホコリなどもダメです。汚い環境で生活するとすぐに呼吸器の病気にかかりやすくなります。と以上がおおざっぱですが卵の産む量が変わる条件です。逆にこれらをきちんと管理できていれば同じ餌でも品質の良い卵をたくさん産んでくれます。これができないと効率が下がり1個あたりの単価が上がるので採算を合わそうとほかのことに目がいって結果的に卵の品質が低下していきます。どれも聞くと当たり前のことなのですが意識しないとこういったことも理解できません。やはり当たり前のことを積み重ねるところに物作りの基本があります。このことをしっかりと覚えておいて下さい。 とまぁ、以上のような内容をスタッフの方にはお話しました。こういったことを知っているのと知らないのとでは鶏さん達に対する見方がぜんぜん違います。ともすれば単なる卵を産む道具みたいな感じで雑に扱う人がいますがこういった話をすると扱い方は違ってきます。ものを扱うのではなくて命を扱うようになってくれます。おしまい。
2006年03月14日
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こんにちは(^^)まだまだ北海道の羊蹄山麓ではずっと雪が降り積もっています。3月の半ばだというのにいつまで降り積もることやら。 さて、本日は鶏達はほっとていも勝手にどんどん卵を産むといった認識をしているスタッフの方がいたのでその方に説明をした内容をお伝えしたいと思います。 確かにふだん栄養とか健康とかって無頓着な方が多いですからたんぱく質とか糖質とか5大栄養素とかという言葉を聞いても(??)な顔をする方は多いものです。 (我が家のスタッフも例外ではありません)そこでとても簡単に卵のことについて教えていくことにしました。我が家は養鶏場です。卵が生まれないと商売になりません。でも、この卵って実は同じ餌、同じ環境でもあるちょっとした変化ですぐに卵を産まなくなります。その主な原因は「ストレス」です。どういったストレスかといいますと第一に「温度」 鶏さんたちは汗をかくことができません。気温が高いと自分達で体温調節ができずすぐに夏ばてになります。そうすると食欲が落ちて栄養不足になり卵を産むことができなくなります。逆に寒くなっても生みません。気温が低下すると体温をあげるために栄養を使います。そのため卵の方にまで栄養がいきません。第二に「餌をあげる人」 これがとても重要です。鶏さんたちは本能的に餌をくれる人というのを認識しています。いつも同じ人が同じ時間帯に餌を与えてくれないとすぐにストレスを感じて卵を産まなくなります。特に人がかわるとダメです。そして、一度低下した産卵率は二度と上がることはありません。 同じ時間に同じ量の餌を与えても同じ人がずっと与え続けなくては鶏さん達は安心して卵を産めないのですね。これって非常に大きな環境要因で率にして1~2%低下します。我が家の生産量から考えると1ヶ月当たり1万個の差が出ます。同じ手間で同じ餌の量で生産量はこれだけ変化します。びっくりしちゃうでしょう?第三に「卵をとる人」 これもかなり影響が出ます。鶏さん達からすると卵をとっていく人はいわば敵です。同じ建物に色々な人が出入りして卵をとると鶏達にとっては敵がたくさん出現しているようなものです。それによってストレスが生じて産卵率が低下します。最後に「空気循環」 意外とこれってどこの養鶏場でも見落とされがちですね。鶏達というのは元来鳥類の仲間です。鳥類はもともと空気のきれいなところで生活をしています。逆に考えると息苦しい環境で生活ができるようには身体はできていません。だから空気が悪いとすぐに体調不良を起こして卵を産まなくなります。もちろんホコリなどもダメです。汚い環境で生活するとすぐに呼吸器の病気にかかりやすくなります。と以上がおおざっぱですが卵の産む量が変わる条件です。逆にこれらをきちんと管理できていれば同じ餌でも品質の良い卵をたくさん産んでくれます。これができないと効率が下がり1個あたりの単価が上がるので採算を合わそうとほかのことに目がいって結果的に卵の品質が低下していきます。どれも聞くと当たり前のことなのですが意識しないとこういったことも理解できません。やはり当たり前のことを積み重ねるところに物作りの基本があります。このことをしっかりと覚えておいて下さい。 とまぁ、以上のような内容をスタッフの方にはお話しました。こういったことを知っているのと知らないのとでは鶏さん達に対する見方がぜんぜん違います。ともすれば単なる卵を産む道具みたいな感じで雑に扱う人がいますがこういった話をすると扱い方は違ってきます。ものを扱うのではなくて命を扱うようになってくれます。おしまい。
2006年03月14日
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おはようございます(^^) またまたおひさしぶりの更新となってしまいました。本日はゆでたまごの作り方です。 ゆでたまごって家庭で作ると殻がむきやすいのとそうでないのとがありますよね。一般的には鮮度が良いのはむきにくく鮮度が悪いのはむきやすいですよね。 我が家でも時々ゆで卵で殻がくっ付かないようにつくるのにはどうしたらよいかっていうことを聞かれるときがあります。今までは私も鮮度を下げれば殻がむきやすくなるという程度の知識しかありませんでしたので「水にしばらく浸して窒息させて下さい」とか「あったかいところにおいて鮮度を下げてからゆで卵にして下さい」といったことしかアドバイスできませんでした。実際に総菜屋さんでは我が家の卵を箱から出してストーブの前において温めるそうです。そうしないとなかなか鮮度が落ちなくてむきやすいゆで卵にはならないとのことでした。 ところが、ある日取引先の○○○○ホテルの料理長にぐうぜん会って雑談をしていたらゆでたまごの話になりました。そこで思い切って聞いてみました。どうしたらゆで卵で殻がつかないように出来るかってね。そうしたら、「簡単だよ。」って。そして、「卵はとことん冷やして温度を下げる。鍋のお湯は沸騰させておく。そして沸騰したお湯の中に冷やしてある卵を入れる。ただそれだけ!」「よく家庭では鍋に水を入れてその中に卵を入れて少しずつ温度をかけるのが一般的だけどお宅のは白身に根性が入っているからそんな作り方したら全然殻がむけなくてお客さんがイライラするからね。覚えておけよ!」「ははー、覚えておきます。ありがとうございますm(--)m」ということでした♪ ようは急激な温度差を利用して卵をびっくりさせるだって。無理に鮮度を下げようとして色々やって万が一のことがあるといけないから卵は常に新鮮なものを使い用途によって適切な調理方法をほどこすとのことです。 だからこれからもよろしくって言われちゃいました(^^) 大手では鮮度にばらつきがあって信用できないそうです。いいときと悪いときの差が激しすぎるって言ってました。(この辺りの理由は同業者としてすぐにわかるので大手ではなかなか解消できないですね。)地産地消が一番良いとのことです。確かに確かに。うんうん、その通りです。通常は産んでから24時間以内の卵を納めるのですが卵が不足しているときなんかは産まれてから8時間以内で納めるときも多々あります。こんな時間だとまだ卵にぬくもりが残ったままですからね。こんな納品は大手ではまず無理ですから。ということでゆで卵の賢い作り方おわかりいただけましたか?それでは、また。
2006年02月28日
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こんばんわ(^^)ほぼ一ヶ月ぶりに更新です。あの衝撃映像の件からあっという間に一月が経過してしまいました。ということで今回は過去の日記でも触れたのですがよく卵の成分表示にある栄養分のことについてお伝えします。最近読んでくれるようになった方もおられるので復習もかねて過去にお話した内容をリニューアルしてこれからちょくちょくお伝えしますね。それでははじまりはじまり~ということでいきなりの質問ですが卵の栄養成分の表示って見たことあります? よくビタミンEが5倍とかビタミンDが2倍とかビタミンAが3倍とかって表示がありますよね。他にもDHAとかEPA、アルファーリノレン酸がどうだとかっていう表示がありますね。一見どれも違う栄養分のような気がするのですが実はこれらの栄養分にはある共通点があります。何かわかります?・・・わかるかな?ではひとつヒントを。水にとけるか油にとけるか。って答えを言ってしまった(汗)そうなんです。今さきほど言った栄養分はどれも性質が脂溶性なんですよ。実は卵の栄養分を強化する方法は簡単です。それは・・・食べ物を替えれば良い!どういうことかっていうとたとえばビタミンEを強化したいのであればビタミンEを豊富に含む食べ物を与えるか、もしくはビタミンEのサプリメントを餌に添加すればいいんです。そうすると卵の方にもきちんと移行してくれます。但し、この卵への移行は現状ではビタミン、ミネラル及び脂肪酸だけだそうです。それも脂溶性の性質を持った栄養分に限られます。だからビタミンCは無理です。ビタミンB群もあまりうまく移行しません。ということでビタミンEなんかはとっても簡単です。ということですがこんな簡単な説明でわかってもらえましたか?とにかく、餌の内容を変えることで栄養分を増やすことが出来るのは脂溶性の性質をもったビタミンや脂肪酸ということです。ミネラルは微妙に変化しますがビタミン類ほど顕著には移行しません。だから、カテキンとかハーブとか漢方の生薬とかといった色々な成分がラベルには表示されていますがそれらの成分は脂溶性でなければ移行はまずしていないと考える方が妥当ですよ。 っていうかほとんど移行することは無いです。あくまでも鶏さんの健康に影響を与えることで卵の品質全体が向上することを目的に添加しているのがほとんどです。もしも移行するとなればよほどの量を添加しない限り難しいですよね。そうなると卵の原価も上がるので通常市販されているような価格帯ではとうてい生産できないと思われます。皆さんひっかからないでね。卵の栄養分のメインはたんぱく質です。ビタミン、ミネラルは野菜等で摂ることを考える方がトータルでの食費を抑えることが出来ると思います。以上本日はこれにておしまいっす。
2006年02月07日
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本日は私の日記をリンクしてくださっているナイスミドルさんの日記の内容についてのお話をしたいと思います。あの日記に出ている映像は事実ですよ。あれはアメリカの養鶏場ですがあれとほぼ同じシステムを日本の大手の養鶏場は採用しています。太陽光線も浴びず密閉された空間で外気ともふれることもなく一度あの建物に入ると死ぬまで太陽の光を見ることはありません。しかし、生産効率はすこぶる良いのでコストダウンのため大手はこぞってあの方式を採用したんですよ。よくあの映像を見てみるとね、鶏さんのとさかの色が白いでしょう?あれは病気です。そして、鶏かごさんがボコボコだったでしょう?あれは鶏さんの気がおかしくなってぶつかってできたものかも?ちなみにあの映像にあった方式ですがあれはおそらくウインドレス鶏舎だと思います。そして、日本の場合、この鶏舎のシステムを採用していれば鶏インフルエンザの感染歴を示す抗体が発見されてもただちに殺処分をされずにウイルスが分離されるまでは卵は毎日ガンガン出荷が許されています。さらには、このシステム鶏舎を新築する場合、国から建設費の50%が補助されるようになっています。国はこの建物に関しては安全だから作りなさいと奨励しているようなもんです。映像を見ただけで素人目にも安全なのかどうかは疑問だと思うのですが・・・。通常の鶏舎では1円も補助はありませんけどね。本日はさらにちょっときつい情報をお伝えしましょう。某○○食品の鶏インフルエンザが発生した農場の卵はいまだに出荷され続けていますがどこで売られているかご存知ですか?っていうより私も聞いた話なので確認がとれていません。もしも宮崎県にお住まいの方がいればご協力下さい。宮崎にあるコンビニの某○○ンイレブンで販売されている卵の生産農場を見てみてください。情報では関東近隣から遠く離れたところでひそかに店頭で販売されているとのことです。これはひよこ屋さんから仕入れた情報なので信憑性があるとは思いますがまさか宮崎まで確認にいくことも出来ないので誰か興味のある方がおられれば確認してみてください。それから、少しさかのぼって日本で最初に鶏インフルエンザが発生した九州からいきなり京都の浅田農園に飛んだ原因は国としては原因が特定できていませんよね。でも我々業界関係者は知っています。詳しくはお伝えできないのですけどね。いまさら真実は伝えることが出来ないとの事情があるらしいです。 ただ今のところ東北、北海道はかなり安全圏です。なぜかはいえませんけど・・・。そして、今現在問題になっている関東周辺の鶏インフルエンザは闇ワクチンが原因というのが非常に信憑性が高い。それもかなり前から使用されていたらしい。まだ鶏インフルエンザがさほど問題視されていない頃くらいにさかのぼるくらいだと考えられていますが証拠は100%消されていますので誰かが白状しないと国も尻尾をつかむことは無理だとのことです。とまぁ、おひさしぶりに更新をしてみました。本日の内容はいかがだったでしょうか?この内容はけっこうタブーな面があるので問題があるようだと消去しますのでそのときはご了承下さい。おしまい。
2006年01月08日
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こんにちは(^^)本日は割卵作業の休憩中のひと時を利用しての更新です。ということでささっと言ってみましょう。 最近は卵の鮮度についてのお話をしてきましたが本日はその核心の一部をお伝えします。簡単に説明するので(??)という部分があるかもしれませんがご了承下さい。ずばり、いいます。良質の卵というのは飼育環境、水、空気、餌によって出来上がります。その中でもかなりの影響を与えるのが餌なのです。ということで餌の中でも今回はたんぱく質の質に焦点をあてたいと思います。卵自体はよくプロテインスコア100と言われますよね。人間の食事でいうとこのプロテインスコア100になるようにバランスよくたんぱく質を摂るようにすると良いということになります。しか~し、困ったことに鶏さんの飼料計算ではこのプロテインスコアっていうのがありません。基準というのは窒素の量なんですよ。たんぱく質に含まれる窒素の量を基準としてCP19%とかCP16%とかっていう計算の仕方をします。そのためこのCPの基準を満たすのであればぶっちゃけ蛋白源は何でもOKということになります。 魚でもいいし、大豆でもいいし、共食いみたいになりますが鶏の羽でもいいし、鶏さんの肉骨粉でもOKなのです。ようはその飼料原料の成分に含まれる窒素の量を基準にしてある一定の水準以上あればよいという話です。飼料原料中のアミノ酸バランスはかなり適当だということです。 もともと鶏さんにとってのプロテインスコアというのが無いので仕方ないのですけどね。 そこでどうするかというと鶏さんの成績に影響の出るアミノ酸(メチオニン、リジンとか)を原料によって加えたりしてバランスを整えています。最終的にはさきほど出てきたCP○%というふうに調整してほど良い成績が出るように作ります。こうして出来た餌を一般の鶏さんは食べて卵を産んでいるわけですね。 ちなみに日本では今はあまり鶏の羽とか肉骨粉とかは飼料にはまぜていません。最近では消費者の皆さんの受けが悪いので飼料メーカーさんも考えているようです。 しかし、外国の輸入卵はおもいっきりつかってますよ。 だってこの原料(羽とか肉骨粉)というのはもともと廃棄物ですからね。それをちょいと加工して鶏に食べさせて卵にしたら安く出来るでしょう?使わないわけがないですよ。外国産の卵というのは安いから日本に輸入されてくるのですから。高ければ誰だって国産の卵を使うでしょう?ということなんですわ。 今現在は国内の卵はたいていこういった(??)と思う飼料原料は使っていないと思います。だから、そういった意味では安心できますよ。ただし、あくまでも私が日本配合飼料というメーカーさんが一般の養鶏場に販売している飼料の成分表示を基準に話をしているので地方によってはメーカーが違うこともありますので勝手が違うとは思いますが・・・それにただひとつ引っかかる点といえば私が見ているのはあくまでも一般の養鶏場に販売されているいわゆる可もなく不可もなくっていうレベルの餌です。 でも、実際に規模が大きい農場では農場独自の飼料配合を作って食べさせているところがありますのでそこでは単価を下げるためこういった禁断とも思われる飼料原料を混ぜているかもしれません。(超大手だと規模も大きいし卵の価格も信じられないくらいの価格で出してくることも多々ありますから加工向けの用途とかでしたらこういった飼料原料を混ぜてコストを下げているかもしれませんね。) ちなみに我が家の飼料計算の基準はさきほどいったCP○%というのは考慮していますが考え方が根本的に違います。 卵がプロテインスコア100であるということ、そして、卵からヒヨコが出てくるということに着目して人間同様の基準で考えています。だから、自ずと蛋白源も魚が大部分と大豆が少々という計算の仕方にしています。 魚はさんまなのでプロテインスコアは90そこそこ、大豆は50そこそこ、それらを補うのに他の食材を少々混ぜて全体で限りなくプロテインスコアが100になるように配合してます。(詳しくは企業秘密です。父親が50年の歳月をかけて作り上げた配合なので)しかし、これだけではありません。飼料原料というのは通常粉末になっているので必ず加熱処理されているはずなんです。生というのはほとんどありません。 ということは加熱処理によって栄養素がもともとの基準値よりも低下していると考えるのが妥当でしょう? その分の損失率もある程度考慮に入れて全体として栄養素の過不足が出ないように配合しています。 この独自の配合をするために自分のところで工場を持って飼料を作っているんですね。 私が小さい頃、どんどん増えて行く建物やら設備を見てなぜこんなにも必要なのかなぁと疑問に思ったことは多々ありましたが今思えば全て意味があったんですね。 この頃はまだまだ世間一般の栄養学のレベルも非常に低い時代でしたので当初我が家で行っている考えか方は飼料メーカーさんでもかなり異端児扱いされたみたいです。そのような時代に頑固一徹の父親が本能的にこういったことを考えて卵を作っていたことは驚きに値します。 ということで最後はちょっと話が脱線してしまいました。とにかく、卵のたんぱく質の原料は何が元になっているかわかっていただけましたか?次回は違う視点からご説明しますね。おしまい。
2005年12月13日
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こんばんんわ(^^)またまたおひさしぶりの更新です。本日は卵の白身についてのお話です。ところで皆さんは卵の白身ってもともと何性かご存知ですか?本日は時間もないので答えをずばっとお教えしましょう。 答えは弱アルカリ性です。産まれたてのときのPHはね、7.6~7.9くらいです。そして、産まれてから日数が経過するにつれて徐々にこのPHは上昇していきます。最終的にはPH9くらいにまではいきます。それ以上いくかどうかは私もまだ実験していないのでなんともいえません。すみません。なぜ、卵のpHが日数が経過するごとに上昇するかといいますと実は卵の中にはもともと炭酸ガスが入っています。その炭酸ガスが抜けることによってpHが上昇するというわけですね。よく、卵の鮮度を見るのに水の中に浮かべればよいっていうのがありますよね。あれはこの性質を利用したものなんです。生まれたての卵は中身いっぱいです。しかし、時間の経過とともに炭酸ガスが殻を通して抜けていき中身には少しずつですが空間が広がってくるというわけです。 当然、中身のガスが抜けていけば中は空洞が出来てきますから水の中に入れると浮いてくるっていう訳です。まぁ、この理屈を利用して卵の鮮度を判定しようというのが皆さんがよく知っている水の中に入れてみるってやつですわ。まぁ、これでだいたいの鮮度はわかるのですがこれも実のところ万能ではありません。 なぜなら、保存温度が低いとこの炭酸ガスの抜け具合というのは非常にゆるやかになるからです。それに同じ鮮度の卵でも鶏さんの年齢によってこのガスの抜けるスピードは格段に違います。なぜかといいますと、卵の殻というのは鶏さんの年齢に非常に大きく影響されます。もちろん、若い鶏が産んだ卵の方が殻は丈夫です。殻の厚さ違うのであれば当然ガスの機密性も違ってきますね。 ということで、この方法は一般的に大雑把に鮮度を見極める方法としての利用に向いてます。そこでこの性質の上手な利用方法としておすすめしたいのがゆで卵用の卵の見極め方です。 っていうかこの方法を使えばある程度鮮度の落ちている卵は判定できますからそれをもとにゆで卵用の卵を選別すれば殻をむくときに非常にらくになりますよ。 そうそう、強制的に鮮度の良い卵をゆで卵用に鮮度を落とすことも逆に可能ということです。要は適度に温度をかけるか浸透圧の違いを利用すればよいのですから・・・くわしくはまたいつかお話しましょう。今は企業秘密なので内緒です。では、またm(--)mおしまい
2005年12月11日
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こんばんわ。本日は割ってみて鮮度が良い卵達なのになぜか一つ腐っているのがあったというケースについてその訳を考えてみましょう。皆さんは卵を購入して割ってみたら中身が腐っていたという経験はありますか?たぶん、無いでしょう。もしも、経験のある方はあの凄い臭いをご存知なんですね。正直半端じゃないっすよね、あの臭いは!しばらく部屋の中に臭いが充満してなかなか空気の入れ替えをしてもとれないくらいしつこい臭いですよ。ありゃ~シャレになりません。 さて、本日なぜこのようなテーマにしたかといいますと実は私が実際に経験したことがあるからで~す。 そこでなぜこのようなことが起こるか養鶏場の内部の仕組みから原因をお伝えしようと思います。皆さんは養鶏場で卵を集めるときどうやって集めるか知ってます?最近はね、なるべく人の手に触れないように衛生的に管理しようということですべてベルトコンベヤーで自動集卵になっているところが多いんですよ。でも実はこの自動集卵っていうのがくせものでして完璧に作動するわけではないんですね。それはなぜかというと、皆さんもテレビでも見たことがあると思いますが鶏さんって一つの建物の中にかなり密集して飼育されているでしょう? 鶏かごも4段も5段も重ねて見ている方が息苦しくなるくらいの超過密状態で飼育しているケースがほとんどです。 そうするとね、あまりにも密集していてカゴの中で鶏さんが死んでいても気がつかないことがあるんですよ。ひどいときには半分ミイラになっていることだって結構あることなんですから。そんな死体の鶏さんが発見されずにしばらく鶏カゴの中に放置されていたとしたらどうなると思います? その鶏さんの身体にね、卵がひっかかってベルトコンベヤーのあるところまで移動しないケースが出てくるんですよ。その移動しない期間が短ければ問題はさほどありませんが先ほども申しましたようにそれこそミイラになるくらいまで卵がその死んだ鶏さんの身体にひっかかっていたらどうなると思います?当然、鶏さんがミイラになるくらいだから身体も腐敗していきますよね。その腐敗した身体に卵が接触してるわけですから中身に影響が出るに決まっているでしょう?そんな卵がたまたまひょんなことからベルトコンベヤーのところに移動していって他の卵といっしょに混ざってしまったらどうします?すべて自動ですから見た目にはおそらくわからないと思います。そして、その卵も他の鮮度の良い卵と同じくパッキングされて店頭にならぶわけですね。それをたまたま運悪く購入していった方は家で卵をわった瞬間、ギョッとするわけですよ。臭いが変だとか最悪の場合、中身が腐っているとかっていうふうにね。卵を購入して中身が腐っていたというケースというのは最近では今話した理由というのが一番多いと思います。卵自体はそう簡単に腐るものではありません。腐るというのはよっぽどの悪条件が揃わない限り難しいですよ。殻にヒビが入っている場合を除くとね。(ラベルにヒビの入った卵は加熱調理して早めに食べてくれって表示してあるでしょう?あれはヒビの入った卵は腐敗するスピードが極端に早いからです。)これでおわかりですか?鮮度が良いはずの卵達の中になぜか腐った卵が混じっていたというようなケースが起こるのは実はこうした集卵のシステムの欠点からくるものなのです。これは自動システムの性格上完璧に防ぐことは現実的には無理でしょう。ただ発生するケースもまれですけどね。まぁ、どのようなシステムもそれぞれ長所、短所があるので自動システムによる集卵も悪い方法ではないと思いますよ。ただ、そういったことがおこるのが嫌なところは我が家と同じく毎日人の手で一つずつ卵を集めているんでしょうけど。そうそう、卵の保存で知っておいてほしい情報をひとつお教えします。卵はね、温度よりも湿度に非常に弱いんですよ。殻にヒビが入っている場合は特に顕著に出ます。 いくら10度以下に保存してもね、湿度の高いところでは三日もすればカビが入ります。 カビさんというのは涼しくて湿度の高いところが大好きですからお気をつけ下さい。 温度が25度くらいでも湿度が低ければヒビわれ卵はカビもなかなか入りませんよ。卵の管理は温度以上に湿度にご注意下さいね。それでは、またm(--)m
2005年11月19日
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こんばんわ(^^)いや~最近はめずらしいことに更新のペースがあがってきました♪これも冬になって来客が減ってきたからですね。夏場はお客さん以外に営業の方とかいろいろな方がアポなしに飛び込んでくるのでそれらの対応だけでも仕事にならないことがよくあるんですよね。最近はそれがめっきり減ったので大助かりです。それにタウンページから広告を削除したおかげで営業の電話もめっきり減りました。これも非常に大助かりです。なんせひどい時には電話の半分以上が営業なんてことがよくありましたからね。ということで本日のネタは見た目でどうやって卵の質を判断するかでございます。 店頭にいくと卵が並んでますよね。たくさん種類があってどれも似たような価格でなにがどれだけ違うのかぜんぜん区別がつかないなんてことありませんか?仕方なしにパッケージをなんとなく良さそうなイメージのものを買うか一番安いものを買うかそれとも一番高いものばかり買うか判断の基準は人それぞれだと思います。しか~し、本日は卵屋さんの視点から見て誰でもすぐにわかる卵の鮮度の良いものの見極め方というのをお教えしましょう。っていっても別にぜんぜん難しいことはないですよ。すごくあたりまえのことですから。さて、それでは最初に卵の鮮度について軽くお話しましょう。ちなみに卵についている賞味期限ですがあれはあまりあてにしないで下さい。ぶっちゃけ賞味期限と卵の鮮度は産んだ鶏さんの年齢によってまったく違います。確かに産んだ日はいっしょでもね、1週間くらいたつとぜんぜん別物なんですよ。もちろん、若い方が良いに決まってます。 そして、賞味期限というのは鮮度の目安ですがあの設定は卵の表面にサルモネラ菌がいたとしてそれが繁殖して卵の殻を通過して中まで到達するまでの期間を示しています。 だから、もともとサルモネラ菌がいない農場の卵ではこの賞味期限はあてはまりません。 正直申しましてもっともっと長い間卵は持ちます。通常は10日から2週間くらいを設定していますが温度さえ10℃以下に設定していればかるく1ヶ月くらいは大丈夫です。日本養鶏協会でもらった資料には10度以下で保存した場合賞味期限はどのくらいあると思います?なんと・・・57日間です。これは生食での期間ですよ。加熱調理であればもっともっといけるってことです。わかります? 卵の賞味期限なんてものはあくまでも目安であって条件によって異なるものなんですよ。これは覚えておいて下さいね。そうそう、本題に戻りましょう。卵の鮮度は濃厚卵白の量に比例します。濃厚卵白が多ければ多いほど黄身をしっかりと外敵から守ってくれるので日持ちがします。つまり、濃厚卵白が多い=鮮度持ちが良い=鮮度が良いということになります。 卵の質というのは食べているものの中身とかそんな難しいことを知らなくても十分調べることができです。それは殻を見ること!!なぜかといいますと、殻の丈夫さと濃厚卵白の多さというのは相関関係があります。殻が丈夫=濃厚卵白が多い=鮮度持ちが良い=トータルで鮮度が良いっていう簡単なことなんですよ。だから、まずは殻を見ること!!どんなに高価な卵でも殻が丈夫でなければ中身は一級品にはなりません。殻が丈夫であれば殻が弱い卵よりも賞味期限が1週間くらい違っていても中身の程度は同じかそれ以上ですよ!!それに賞味期限がのこり1週間とかになっていたら間違いなく値引き販売されていますよね。価格が安くて中身が一緒かそれ以上だとすると皆さんならどちらの卵を買いますか?私ならば、迷わず殻が丈夫な方をとります。賞味期限が多少短くても中身にはなんの影響もありません。っていうよりも卵っていうのは生まれてから1週間くらい経過したあたりくらいからのほうが美味しいんですよ!!だから、賞味期限よりも殻の質を重視して卵を見て下さい。殻が丈夫な卵がなによりも品質が良い証拠です。まずは殻の硬さを見てもしも殻が似たような感じで迷ったならその段階で始めてパッケージをみるなりして品質を選ぶと良いのではないですか?ちなみにときどき小玉ちゃんを見かけることがあると思います。もしも、みかけたら小玉ちゃんはお勧めです。小玉っていうのは鶏の年齢が若いときしかあまり出てきません。歳を重ねると小玉っていうのはほとんど産まないものなのです。だから、たいていの場合、小玉=若い鶏の卵=鮮度が良いっていうことが圧倒的に多いですから卵の質的にはあたりが多いですよ。とまぁ、こんなわけで本日は殻を中心に卵の品質を見極めるコツをお伝えしてみました。それでは、またm(--)mおしまい。
2005年11月17日
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こんばんわ。ひさしぶりに鶏インフルエンザのお話でもしてみようと思います。かなり前ですがこの日記で鶏インフルエンザについて何が恐いのかお話をしました。ちょっとばかし復習をしてみましょう。 通常、鶏インフルエンザウイルスは人間には直接感染しません。人間のインフルエンザも鶏に直接感染しません。 これはなぜかといいますとウイルスの表面にはスパイクという足のようなものがあるのですがこのスパイクの型が違うからです。 スパイクの型には色々とあるのですがこのスパイクの型にはこの動物というような相性みたいなものがあります。 よってこの相性が合わないものには感染しないということになっています。しかし、これには例外がございます。 今回のインフルエンザを例にとると豚さんはとっても危険な存在になります。なぜなら鶏と人間のインフルエンザウイルスを両方とも同時に感染できるのが豚さんなんです。 ですから、豚さんの体内に鶏の人間のインフルエンザウイルスが同時に侵入してしまうと当然体内でお互いのウイルスは出会ってしまいますよね。そうするとウイルスにはお互いの遺伝子を変化させて新しいウイルスになって種を保存しようとする性質がありますので今までなかった新しいウイルスが誕生する可能性があります。 手っ取り早く考えるなら同系統の異なるウイルスが同一生物の中で出会うとある日、突然変異が起こるよってことです。このある日っていうのがいつかは誰にもわかりませんし仮に突然変異が起こってもそのウイルスの毒性が強いか弱いかはなってみないとわかりません。でも、インフルエンザ同士の接触と考えると毒性が強いと考えた方が無難です。この豚さんを媒介としたインフルエンザウイルスの突然変異による脅威はずっと前から言われていました。ちょうど一年前に鶏の業界団体での研修会でも説明されていましたから。そのときに世界的に見てこの突然変異のリスクが一番高いといわれていたのが中国の南の方です。このあたりには鶏と豚が同じエリア内に密集していて尚且つ衛生状態が悪くて感染症などが広まりやすいというインフルエンザウイルスが突然変異を起し易い条件が揃っている地域があるそうです。そして、この前、とうとう中国で豚さんから鳥インフルエンザウイルスが出てきたとかなんとかっていうのが出てましたよね。私もさっとしか見なかったので詳しくは把握してないのですがこれってとっても危険です。 鶏インフルエンザがどうのこうのとかいう次元はとっくの昔に通り越してますよ。 ベトナムでも鳥から人間にインフルエンザが移ったということもニュースになってましたからもうすでにこの危険な新型インフルエンザのウイルスはこの世に存在しているのではないですか? 日本と違って東南アジアの方では中国に限らず鳥類と豚さんが同じ敷地にたくさん飼育されいたり市場で生きたまま売買されていたりしてますからさきほど説明した突然変異の下地はそろってますしね。まぁ、私の頭でさえこの程度の予測は立つのですから学者さんレベルではもう危険ゾーンに突入しているんでしょうね。それにWHOで警告しているってことも考えるともうなにかしらの情報は把握しているんでしょう。とにかく、今年は風邪対策はしっかりとした方が良いですよ。昨年のインフルエンザの予防接種の有効率は30%程度とかってこの前テレビで言っていたような気がしますから予防接種しているから大丈夫だって過信しているととんでもない目にあうかもしれません。 我が家も対策として特製のビタミン剤とPBO2という腸内環境を整える作用のあるものを餌に今までの倍量加えています。それと鶏さんは換気が悪いとすぐに呼吸器をやられてしまいそれが引き金となって他の病気も併発するというパターンなので換気には充分注意しています。もちろん鶏小屋の中の掃除もしっかりと行なっていますよ。ほころだらけで空気が悪いと鳥類はすぐに弱りますから。 ということで皆さん今年から来年にかけては特に風邪対策をしっかりと行いましょう。風邪を引いたら病院に行けばいいって考え方ではなくて風邪にかからないようにするのが一番ですよ。おしまい。
2005年11月16日
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こんばんわ。ひさしぶりに鶏インフルエンザのお話でもしてみようと思います。かなり前ですがこの日記で鶏インフルエンザについて何が恐いのかお話をしました。ちょっとばかし復習をしてみましょう。 通常、鶏インフルエンザウイルスは人間には直接感染しません。人間のインフルエンザも鶏に直接感染しません。 これはなぜかといいますとウイルスの表面にはスパイクという足のようなものがあるのですがこのスパイクの型が違うからです。 スパイクの型には色々とあるのですがこのスパイクの型にはこの動物というような相性みたいなものがあります。 よってこの相性が合わないものには感染しないということになっています。しかし、これには例外がございます。 今回のインフルエンザを例にとると豚さんはとっても危険な存在になります。なぜなら鶏と人間のインフルエンザウイルスを両方とも同時に感染できるのが豚さんなんです。 ですから、豚さんの体内に鶏の人間のインフルエンザウイルスが同時に侵入してしまうと当然体内でお互いのウイルスは出会ってしまいますよね。そうするとウイルスにはお互いの遺伝子を変化させて新しいウイルスになって種を保存しようとする性質がありますので今までなかった新しいウイルスが誕生する可能性があります。 手っ取り早く考えるなら同系統の異なるウイルスが同一生物の中で出会うとある日、突然変異が起こるよってことです。このある日っていうのがいつかは誰にもわかりませんし仮に突然変異が起こってもそのウイルスの毒性が強いか弱いかはなってみないとわかりません。でも、インフルエンザ同士の接触と考えると毒性が強いと考えた方が無難です。この豚さんを媒介としたインフルエンザウイルスの突然変異による脅威はずっと前から言われていました。ちょうど一年前に鶏の業界団体での研修会でも説明されていましたから。そのときに世界的に見てこの突然変異のリスクが一番高いといわれていたのが中国の南の方です。このあたりには鶏と豚が同じエリア内に密集していて尚且つ衛生状態が悪くて感染症などが広まりやすいというインフルエンザウイルスが突然変異を起し易い条件が揃っている地域があるそうです。そして、この前、とうとう中国で豚さんから鳥インフルエンザウイルスが出てきたとかなんとかっていうのが出てましたよね。私もさっとしか見なかったので詳しくは把握してないのですがこれってとっても危険です。 鶏インフルエンザがどうのこうのとかいう次元はとっくの昔に通り越してますよ。 ベトナムでも鳥から人間にインフルエンザが移ったということもニュースになってましたからもうすでにこの危険な新型インフルエンザのウイルスはこの世に存在しているのではないですか? 日本と違って東南アジアの方では中国に限らず鳥類と豚さんが同じ敷地にたくさん飼育されいたり市場で生きたまま売買されていたりしてますからさきほど説明した突然変異の下地はそろってますしね。まぁ、私の頭でさえこの程度の予測は立つのですから学者さんレベルではもう危険ゾーンに突入しているんでしょうね。それにWHOで警告しているってことも考えるともうなにかしらの情報は把握しているんでしょう。とにかく、今年は風邪対策はしっかりとした方が良いですよ。昨年のインフルエンザの予防接種の有効率は30%程度とかってこの前テレビで言っていたような気がしますから予防接種しているから大丈夫だって過信しているととんでもない目にあうかもしれません。 我が家も対策として特製のビタミン剤とPBO2という腸内環境を整える作用のあるものを餌に今までの倍量加えています。それと鶏さんは換気が悪いとすぐに呼吸器をやられてしまいそれが引き金となって他の病気も併発するというパターンなので換気には充分注意しています。もちろん鶏小屋の中の掃除もしっかりと行なっていますよ。ほころだらけで空気が悪いと鳥類はすぐに弱りますから。 ということで皆さん今年から来年にかけては特に風邪対策をしっかりと行いましょう。風邪を引いたら病院に行けばいいって考え方ではなくて風邪にかからないようにするのが一番ですよ。おしまい。
2005年11月16日
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こんばんわm(--)mまたまたかなりお久しぶりの更新になってしまいました。 あい変わらずルタオさんのチーズケーキはバカ売れしているようで我が家も卵ちゃんをせっせとわっている毎日です。 そのおかげというか、毎日数千個の卵ちゃんを自分の手で割って中身を見ているせいか最近では殻を触っただけで中の卵の状態が予測できるようになりました♪ なんか触ると卵の気持ちが伝わってくる感じですな~。今までは殻つきの状態で販売していたので見かけ上は管理できましたが中身の状態までとなるとサンプリング検査だけでしたので今よりはしっかりと出来ていなかったと思います。血卵があったとか言われてもどのくらいの頻度であるのかは皆目見当もつかなかったのが実際でしたからね。というわけで本日は卵における安全性という面にスポットをあてて考えてみたいと思います。皆さんは卵に関する安全性といえば何が思いあたりますか?鶏さんの飼育環境?食べている餌?きちんと消毒されているか?衛生設備の整った環境でなるべく人の手に触れずに出荷されているか?薬品は出来るだけ使っていないもの?密飼いかどうか?・・・と色々とでてきそうですね。 正直申しまして養鶏場の立場からすると何をもって安全だというはっきりとした基準はありません。それぞれの養鶏場において自信のある点に着目して自分の所の卵は安全なんだって言うしか方法が無いっていうのが現実です。 大抵はなぜ自分の所の卵は安全なのかきちんと証明しているとこって皆無なんだよな~。 きちんと検査した証明書類って農場に問い合わせてみればわかりますがどこもだいたい用意してないですよ。 そもそも何を調べたらよいかも知らないところも多いですし・・・まぁ、ただ安全だって言ってそれを信じて下さいってお客さんに言って後は食べてもらえばわかりますってパターンが多いかな? 昔であれば放し飼いの卵が無条件で一番安全だったでしょう。まだ農薬もぜんぜん使われていない時代であれば当然鶏が食べるものも無農薬の有機作物ばかりですし庭先で鶏たちを放し飼いしてのびのびと飼育すればそれに勝る卵なんて無いと思います。 ただ時代と共にAE,ニューカッスル病、サルモネラ、鶏インフルエンザといった色々な病気が出てくるとどうでしょう? 鶏インフルエンザ以外の病気についてはほとんどがワクチンを接種すれば予防が可能となっています。ただこれらの病気のワクチンは1ロットが1000羽とか2000羽とかって単位になっていますからそれなりの規模のところでないと実施できないですよね。数百羽程度の養鶏場ではまずワクチン接種は難しいでしょう。コスト的にちょっと難しいですからね。 そこで皆さんに質問です。次の説明で皆さんが購入するとなればどちらの卵がより安全だと思って購入しますか?ちなみに味と価格は両方同じだと仮定しましょう。本当は味も価格も同じなんてことはありえないのですがあくまでも比較ですからご勘弁をm(--)m 一番はね こちらの鶏はワクチン等の病気予防は一切していませんし薬品も一切しようしていない放し飼いによる自然のままの卵です。餌も自然のものを食べさています。卵自体も集卵後一切手を加えていませんからありのままです。表面になにかついていても表面を覆っている膜が守ってくれているので中身は安心です。もう一方はね、 鶏かごによる密飼いではありますが計画的にワクチンを摂取し現在予防しうる範囲の全ての病気に対して予防してある鶏たちから産まれた卵です。餌も自分のところで配合して作ったものを食べさせています。薬品もワクチン以外は使用していませんし残留農薬対策も検査機関の証明つきです。卵自体も水洗いできれいに洗っています。次亜塩素酸による消毒は臭いが卵に移るので一切行っていません。最後に念のため紫外線照射によって滅菌して食中毒に関するリスクを減らしています。保健所で菌検査も実施し結果においても菌の検出は無しという証明つきです。鶏インフルエンザに関しても毎月ちきんと検査をし感染していないことを証明しています。さらに万全を期すために毎日深夜になるとオゾンエアーを利用して建物の空間ごとすべてのものを殺菌しています。とまぁ、こんなところかな?皆さんはどちらを選ぶでしょう?価格と味は同じだと仮定して選んで下さいね。 本当であれば実物の卵も並べて選んでもらえばより選びごたえがあるとは思いますけどね(^^)・・・実はこれ、前者は一般的な放し飼いの卵の説明です。後者はとある養鶏場の卵の説明です。本当は遺伝子組換え作物も排除してあるとのことですがこのことは放し飼いの卵も共通しているケースが多いので除外しました。 おそらくね、何の説明もしなければ皆さんイメージ的に放し飼いの卵を選ぶ方が多いと思います。ただし、きちんとした情報を提供するとどうなるかな?もう一度くどいようですが説明を詳しくしますね。これらを読んでもう一度放し飼いの自然卵をどちらが安全に思うか判断してみて下さいね。1 残留農薬対策を行い検査も実施して農薬等の検出は無しです。2 厚生物質の検査も実施して検出は0です。3 ワクチンにより予防できる病気はすべて予防してます。4 サルモネラ検査も実施して汚染無し、当然検出も無しです。5 鶏インフルエンザの検査も毎月実施し検出はもちろん0です。6 卵の選別に関わる設備、建物内の空気、容器にいたるまで毎日定時にオゾンエ アーで空間ごと殺菌しています。7 卵は出荷まえに念のため紫外線照射によって表面を滅菌処理しています。8 次亜塩素酸による消毒は卵に臭いがつくので一切行っていません。9 保健所で卵に関する菌検査を実施し菌の検出は0、当然食中毒等の原因になる うる菌、ウイルス等の検出も0となっています。ざっとこんな感じです。ここにあげた条件9つは放し飼いの卵で同時に満たすことはまず不可能だと思われます。おそらく同業者でもここまでクリアーするのは難しいと思います。 さて、これらの条件を満たした卵と自然卵、あなたはどちらが食べると安全だと思いますか? 片方は出来る限りの証明書つきの鶏かご飼育の卵、もう片方は放し飼いの自然卵ですが安全性の証明はほとんど無しの卵ですよ。 私個人的にはどちらを選ぶかというと・・・味と価格が同じであれば鶏かご飼育の卵を選びます。なぜなら、卵かけご飯を安心して食べたいからです!! めったなことはまずないのであまり心配してもらってはこまるのですがある気温の高い地域でね、卵の表面にサルモネラ菌が付着していてそれが繁殖していたのを気がつかずに生で食べたんですって。そんでもって食中毒を起こしたという事件を知っているからです。加熱すれば問題はなかったのですが生で食べたからあたってしまったってやつです。 こうしたケースが起こったので卵の賞味期限は設定されるようになったのですよ。よって賞味期限の基準というのはサルモネラ菌が卵の表面に付着してから繁殖して卵の内部にまで到達する期間を基準としています。当然気温が低ければ賞味期限は長くなりますよ。暖かいと逆に非常に短くなりますから。だから、私は無洗卵のものよりも洗卵したものを選びます。ただし、消毒臭いのは論外です。消毒臭いというのは自分のところの管理に自信が無いから消毒をきつくすることになるわけですからね。きちんと管理していれば消毒液を卵に直接かけなくても紫外線照射と水洗いで十分に衛生的になりますから。というわけで長々となってしまい申し訳ありません。衛生的な基準はイメージでいくかそれとも科学的にいくかといった個人の主観に頼る部分が多いでしょうね。 ちなみに我が家は科学的に衛生面を証明していくのを基本としています。イメージだけでは自分自身納得がいかないものですから。おしまいm(--)m
2005年11月14日
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こんばんわ。最近は忘れた頃に更新するって感じですね。ということで今回は卵の殻についてのお話です。よく皆さんはスーパーで卵を買うと掴んだ瞬間に割れたってことありませんか? 卵の殻というのは鶏さんの年齢によって変化するのが通常です。若いときが頑丈で徐々に歳を重ねるにつれて薄くなってきて最期は非常にもろくなります。 なぜかといいますと鶏さんも骨粗鬆症になるからです。年配になると殻をつくるためのカルシウム自体が体内に不足気味になるのでどうしても殻にまで充分に行き渡らないんですよ。だから、一般的に殻が弱いのは鶏さんの年齢がいっている証拠だなぁと思ってもらえればよいのですがここ最近は少々事情が違います。それはですね、今なにかと話題になっているシステム鶏舎ってやつですわ。ほら、つい最近のニュースでこの鶏舎で飼育している鶏さんに関しては鶏インフルエンザウイルスが分離されても殺処分にしないっていっってたのおぼえてます? このシステム鶏舎ってやつは鶏さんを外界から一切遮断するためになるべく人間が出入りしなくてすむようにすべてコンピューター制御して室内には窓は一切なく明かりといえば電気の光だけっていう環境で飼育するものなんですよ。となると問題が出てきますよね。そうです。ビタミンDっすよ!これって通常は日光をあびれば体内で合成されますよね。これがないとカルシウムの吸収などに問題が出てくるので非常に大切なものです。しかし、このシステム鶏舎っていうやつは窓がない!ということは光を鶏さんはあびることが出来ない!ということはビタミンDを合成できない!不足したビタミンDは飼料添加物で補う!しかし、補いきれない!結果→殻が非常にもろくなる!っていう寸法です。だからですよ。、掴むとぐしゃって割れる卵が多いのは。 スーパーで目にする大手のメーカ―の卵はたいていこのシステム鶏舎っていうので飼育してますから鶏さんの年齢に関わらず殻は非常に柔らかいのが多いんですね。ということで皆さん、卵を買うときは気をつけてね。殻にご注意下さい。 それと、やはり適度に日光をあびないと動物というのは正常に代謝できないってことを鶏さんは教えてくれています。気分転換にかるく散歩などをして日光をあびましょうね。(あびすぎはだめですけど)それでは、また。
2005年10月16日
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こんばんわ(^^)またまたご無沙汰してました。ちょうど今は例のルタオちゃんのシーズンで毎日卵を出荷しまくってまして日々時間に追われています。今回もちょっとした空き時間が出来たので更新してみました。 実はルタオちゃんがテレビに紹介されてから注文数が爆発的に伸びてわが農場だけでは卵の供給が追いつかなくてなってしまいました。そこでお願いしてとある農場に生産を委託して一部供給を手伝ってもらっているのですが不思議なことに出てくる卵は我が家のものとはこれまた微妙に違うんだなぁ・・・ 餌は50年の歳月をかけて父親が造り上げた我が家秘伝の配合に合わせてもらってますし、原料の仕入れ先もほぼ同じなのです。もちろん飼育形態も我が家と同じような形なのですが不思議とそこの卵を割っていると割ったときの卵の状態が違うんだなぁ。 別に鮮度が悪いわけでもないのですが妙に卵黄の色が薄い卵が多いのですよ。自分のところの卵では若い鶏も年配の鶏の卵もそんなに卵黄の色が薄いって印象を受ける卵には滅多におめにかかることは無いのですが不思議ですね~ 考えられる原因はいくつか思いつくのですがこれらを解決するのはちょっとシステム的に難しいですね。 もともとこういったことが起こってもすぐに対応出来るように我が家では機械に頼りきってしまうシステムにはしていないのです。微妙な調整が長年の勘で出来るようにシンプルに機械と人の手をミックスしてシステムを作っているのでこういった諸問題が出てもすぐに対応が出来るようにしてますが一般的にはこういった対応はすぐに出来ないのが現状ですね。 オールシステム化も動物相手では都合が悪い面が多いですね。卵黄の色が薄いのは餌が同じだと考えられる原因は換気が悪いところか、日当たりが悪いところか、餌のあたりが悪いかのいずれかでしょう。でも換気と日のあたりはどうしようもないですから後は餌の問題だけっすね。鶏小屋の場所によって餌のよくあたるところと当らないところがあるはずなのでそれを見つけていかに餌の量を調整するかで解決出来るとは思うのですが・・・自分の農場ではないのでそこまでは・・・・でも、食べると我が家のと同じくらい美味しいのであまり問題は無いので困ってはいないんですけどね。それにしてもいい勉強になりますわ。 料理と一緒でレシピが同じでも作る人によって出来上がりはそれぞれに違うってことが卵を割っていてうつくづく痛感しました。 何事も手間暇かけて真心を込めれば条件は同じでも出来上がりに差がつくというのがよくわかりました。 これからもめんどくさがらずに手間暇かけて卵ちゃんを作るとしよう。終わり
2005年10月03日
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こんばんわ。おひさしぶりの更新でございます。本当はもっと明るい話題を書こうと思っておりましたが首都圏を中心に卵事情があまりにもアホな展開になっているので怒り半分って感じで今日記を書いております。 ということで本日の題名はかなり過激なものになってしまいました。お許し下さいね。それでは本題に入るとしましょう。そもそもなぜ私がこのような題目にしたかといいますと今回の鶏インフルエンザの対応において、農水省を中心としたお役所さまの判断がですね、いくら素人の塊だからといってもあまりにも無知過ぎるからです。 そしてそんな無知の被害をこうむるのは誰かっていうと一般の消費者の皆さんですからね。シャレにならなんでしょう? だって、裏に隠されたリスクを知らないままにですよ、日本の人口の10%以上が集中している首都圏において今までで一番恐れられている鶏インフルエンザの真のリスクを背負う形になるのですから。まずは順をおって説明しましょうね。 そもそも今回の一番「アホか!」っていいたいのはお偉いさん達はウインドレス鶏舎のシステムと鶏は動物だっていう基本がわかっていないことなんですよ。ウインドレス鶏舎というのは皆さんはご存知ないでしょうけどね、それがどういうものかといいますと一度入ると二度と太陽の光を拝むことも出来ない密室の空間だってことです。 詳しいことは触れませんが太陽の光を拝むことが出来ないとどういったことがおきるかというと鶏さんのトサカが白っぽくなります。鶏さんのトサカの色って何色だか知ってます?もともと赤っぽい色なんですよ。それも若くて健康であればあるほど色あざやかでピンとしているものなんです。 それがですよ、ウインドレス鶏舎に入ると色がつかないんですよ。なぜかっていうと自然の太陽の光をあびることが出来ないからなんです。そして、一番の問題は太陽の光を浴びずにトサカが白っぽい鶏さんはね、身体が弱いんです。物凄い効率重視の建物ですから非常に密集して飼育されていますし、換気も悪いし、何がきついかっていうと建物の中の臭いですよ。むちゃくちゃ臭いっすから。 鶏さんはね、鳥類の仲間です。もともと空の上とか湖の上とかね、空気の綺麗なところで生活をしている動物です。 つまり、汚い空気にはめっぽう遺伝子的に弱いんですよ。だから、建物の換気が悪いとね、ストレスをかかえてすぐに卵を産まなくなります。 それに動物ですから人間よりも嗅覚は優れてますよ。人間でさえ耐えられないような空気の中で人間よりも嗅覚の鋭い鶏さんが一生を過ごすんですよ。それも太陽も見れずにね。そんな環境で丈夫な鶏になりますか?なるはずないじゃないですか?健康で良質な卵が産まれるわけないでしょう? おっと話が長くなりましたね。すみません。このウインドレス鶏舎で私が一番心配しているのは鶏さんの自然免疫が非常に低いということです。 つまりは、病原菌に対する抵抗力が低いってことなんですよ。それらを補うために消毒薬から始まって殺虫剤やらなんやらの薬物を大量に使用するという結果になりますから。 このウインドレス鶏舎っていうのは究極の卵工場です。鶏さんの健康よりもすべてにおいて卵の生産性を最優先したものですから確かに卵はびっくりするほど安く生産出来ます。でも、その見返りに背負うはめになるリスクは非常に大きいですよ。 鶏インフルエンザで何が一番恐れられているか一年前のこと皆さんおぼえてますか? 鶏インフルエンザと人間のインフルエンザのウイルスが入り混じって新種のスーパーインフルエンザのウイルスに突然変異を起して人間の間で大流行するかもしれないってことですよ。 食べても感染しないから大丈夫だとか、加熱調理すれば問題無いとかっていう次元ではもともとない話なのです。 人類の生命に関わる次元の問題なのでこれだけ世界中で対応策にやっきになっているんですよ。 それもね、鶏と人間のインフルエンザウイルスに同時に感染出来る動物は豚さんなんですよ。 豚さんが媒介するとね、スーパーインフルエンザのウイルスが突然変異を起して発生するリスクが高まるのです。 だからね、今回の「たとえ検査の結果抗体反応が陽性であってもウイルスが分離されない限りウインドレス鶏舎の卵は大丈夫、仮に人間がウイルスを食べても大丈夫」っていってね、大手の経営を最優先に考えてリスクの背負ったウインドレス鶏舎の卵の流通を許可してしまえばどこでどういった経路で豚さんのもとにウイルスがたどりつくか誰もわからないってことなんですよ!これっておかしいでしょう?開放鶏舎の卵は同じ条件でウイルスが分離されなくても流通は×ですよ。それに発見即淘汰です。 でも、ウインドレス鶏舎の卵は同じ条件でウイルスが分離出来ない限りはず~っと流通オーケーです。ウイルスが分離されてウイルスが拡散しているかもしれない状況になってから初めて淘汰ですわ。こんなアホな話があってたまるか!! まぁ、滅多なことでは豚さんのところまではたどり着くことは無いとしてもね、時代が進歩していくにつれ、交通機関が発達するにつれてね、動物の病気の広がり方というのはより急速に、より広範囲に感染するようになってきている現実があるんです。 鶏インフルエンザ自体は昔からある病気です。豚さんが媒介するリスクも昔から知られています。 ただ、昔は人と物の往来が全然少なかったから地方に拡散するにも非常に時間がかかったものなんですよ。そうこうしているうちに病気の勢いも弱まってしまって沈静化するってのが流れでしたから。でも、今は違いますよ!昔と今とでは環境がまったく違うんです。あっという間に広がります。 今回の鶏インフルエンザも過去の鶏インフルエンザもいまだに感染経路は見つかっていませんからね、それこそどこにいるかもわからない状態でずっと今もきているんですよ。 それが今回発生しているのは日本の端っこではなくて一番人口が多くて一番人も物も移動の激しい首都圏ですからね。 この首都圏を中心にどれだけの人と物が全国を行き来しているか想像しただけでもぞっとしますわ(汗)だから、ちょっとしたことがどれだけの影響を及ぼすかははかりしれないと私は個人的に思いますよ。 だから、日記の題名でもう首都圏では安心して卵を食べるのは難しいっていったのです。 店頭に並んでいる卵のどれが安全証明が出ているのかなんて次元じゃないですよ。 どれにウイルスが付いていてどこにいくかはわかりませんが卵を通して知らず知らずのうちにウイルスの運搬役に皆さんがなっている可能性が今の日本の中で一番高いってことですから。 まぁ、まだ鶏インフルエンザが発症していない他の都道府県でも安心は出来ないですけどね。いつどこにウイルスが潜んでいるかわかりませんから。 とまぁ、ながながと怒りにまかせて思ったことを書いてしまいましたが皆さんはどう判断するのでしょう?とりあえずは卵に近づくのをやめてみます?後の判断は皆さんにお任せいたします。 私は一養鶏場として出来る限りのことはするつもりではいますがこの日本の状況では焼け石に水かな・・・ ちなみに、今出来ることで思いつくことといえば、毎月のインフルエンザの検査及び流通の前段階で極力ウイルスや細菌をやっつけることかな?そうすれば最悪でもウイルスの拡散は防げるでしょうから。 そして、それらの対策がきちんと効果が出ているかをチェックするために菌検査を定期的に行なうってところでしょうか?となると、モロに家畜保健所と連携を密にしないといけないですね。さっそく明日にでもまた保健所に行って対応策を実行するとしよう。そんなわけで我が家の結果は出次第また報告します。少しでも参考にして下さい。おしまいm(--)m追伸今回の内容はけっこうぶっちゃけているからそのうち削除するかもしれません。そんときはごめんなさい。
2005年08月30日
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こんにちは。2週間ぶりの更新となりました。いや~あれから色々とございましてあっちこっちと走り回っていたらあっという間に月日がたってしまいました。 さて、本日は写真があれば一番良いのですがちょっとの時間を利用して更新をしているので間に合いませんでした。ご勘弁下さい。ということで本日のテーマは黄身の大きさです。皆さんに質問です。卵のサイズが同じであれば黄身の大きさも同じだと思いますか?・・・(よ~く考えよう)はい、時間です。どうですか?同じだと思います?答えはね違います実はね、同じ鶏さんが産んだ卵でも時期によって黄身の大きさは変化します。鶏さんというのは加齢とともに産む卵の大きさも大きくなるのが一般的です。もちろん、それは殻に限らず中身の黄身ちゃんも同じ傾向をたどります。つまり、歳を重ねた鶏さんが産む卵はね、若い鶏さんが産む卵よりも黄身が大きいってことなんです。卵のサイズが同じでもね、黄身の大きさは明らかに違っているものなのですよ。ちょっとびっくりでしょう? 卵の殻というのはね、鶏さんの年齢が若いほど丈夫なんですよ。ただし、中身の黄身の大きさは鶏さんの年齢がいってるほど大きくてお得なんです。 簡単にいうと、殻の丈夫さだけで卵を選ぶと黄身は小さめ、殻が普通かもしくはちょっと薄いかなって感じる卵を選ぶと黄身は大きいのだ!!あとは皆さんの好みしだいです。殻を重視するか中身の大きさを重視するか?このへんをよ~く考えて卵を選んで見てくださいね。それでは、また。
2005年08月19日
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皆さ~んお待たせいたしました~。昨日に続き本日のテーマは卵のお味わかるかなパート2です。それでは今日始めて読んだ方のことも考えてちょこっと復習をかるくしておきましょう。昨日は皆さんは卵のお味ってわかります?って質問をさせていただきました。そして、昨日は食べているとみんな一緒に感じるといった方について生産者の立場から考えられることをご説明をさせていただきました。詳しくは昨日の日記を見てくださいね。で、本日はもうひとつのそれぞれよく食べ比べると微妙に味が違うという意見の方についてお話させていただきます。まずは昨日もお話した卵のお味の基礎知識をおさらいしましょうね。これが頭に入ってないとちょいと理解しずらいと思いますので。では昨日と同じパターンでご説明しましょう。卵のお味を決定する要因は次の3つです。ひと~つふだん食べている餌の内容ふた~つ鶏さんの種類みい~つ飼育環境はい、この三つしっかりと覚えておいてください。ちなみにこの三つは何も卵に限ったことではないですよ。農作物だって同じようなことがいえますから。さて、話を本題に戻しましょう。卵のお味はね、さきほど上げた三つの中でも最初に出てきたふだん食べている餌の内容がもっとも大きな影響を与えます。 卵ももともとは鶏さんお食べたものがお腹の中で卵に生まれ変わるわけですから餌の栄養価で当然大きくきく変わります。これはわかりますよね。そこで養鶏場によっては出来る限り美味しい卵をつくるために餌を自分達で作って食べさせるところがあります。数でいくとものすごく少ないですけどね。(せいぜい全体の2~3%程度です) こういったところの卵を食べると明らかに味が違うことが多いです。これは鶏の種類に変わらず食べたら誰でもわかりますから表示に自家配合飼料を与えていますって表示があったらまよわず買いですわ(笑い)食べて幸せになることうけあいの味のある卵ですよ(^^)それと二つ目でいった鶏さんの種類によっても味が違うですが、皆さんが住んでいる地域によって養鶏場で主流となる鶏さんの種類が違うので一概には当てはまりませんけどね、傾向としてお伝えしておきます。簡単に行きましょう!国産の鶏と書いてある卵はね、これまた買いですわ(笑) なぜなら黄身が甘いです。 それに黄身も大きいきっと卵かけご飯にすると味の違いを実感するでしょう♪そして、以外と重要なのが殻の色です。大雑把にいうと殻の色が白から赤になるにつれて味がアッサリからコッテリへと変化する。 だから、赤い卵の方が美味しいと感じる方が多いのもうなずけますよ。味がこってりしてるぶん濃く感じるでしょうから。そして最後に忘れてはいけないのが飼育環境ってやつですわ。 こればっかりは卵をみただけではわかりません。農場に行かないとわからない部分ですから。でもね、食べるとわかるんです。卵って生臭い匂いがしてダメって人けっこう多いでしょう?あれは実は飼育環境による影響が大です。鶏さんの住んでいる環境がきれいであれば生臭い匂いは少ないんですよ。わかります?実は食べてわかる一番の違いはね、匂いなんですよ。卵にある独特の生臭い匂いが少ない卵はね、なんの表示を見なくてもそのまま農場の飼育環境レベルを暗示しているのです。これって知ってました? 昨日の日記でどこの養鶏場も飼育環境は似たり寄ったりといった理由がおわかりですか?通常、皆さんが店頭で買う卵の匂いってどうですか?生臭くて生で食べるのはちょっと・・・そんな方も多いと思います。 匂いに思いあたるふしがあれば表示に関係なく飼育環境は一般レベルってことです。(ついつい言い切ってしまった。また同業者からクレームがくるかな)(汗)そうなるといくら表示で色々なことが書いてあっても本当に卵にこだわってつくっているかは(??)なわけですね。 ということで卵のお味には色々な要因があってその要因が一致している場合にはどれも似たような味になるし、逆にどれか一つでも違いがあれば味も当然違ってきますってことです。 これで、卵のお味についての質問で違いがわかる人もわからない人もどちらも正解って言った意味が理解できたかな? それでは皆さんまた次回あいましょう。追伸 卵の味の話から脱線して匂いまで説明してしまったぞ。次の日のネタを使ってしまった。どうしよう(汗)
2005年08月05日
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こんばんわ(^^) まめにアップしようと思っていてもついつい月日のたつのは早いものであっという間に8月になってしまいました。最近は当農場の自販機のところや電話で問い合わせがあったりでなにかとお客さんと接する機会が多くなりました♪そこでなにげない会話の中で以外と知らないもんだなぁと思うことをお話したいと思っております。それでは、はじまりはじまり~本日のテーマは卵のお味についてです。さて、皆さんは卵のお味ってわかります?食べているとみんな一緒に感じますか?はい、そう感じている方→正解!微妙に違うと感じている方→それも正解!はははは(^^)これじゃ~いったいどっちが本当なんだよ~って突っ込みが聞こえてきそうですね。正解はねどっちも正解!!何いっているんだって?だから、どちらも正解!!です(??)なんのことやらさっぱりって感じかな?だってどちらも条件つきで正解なんですよ。今からこの理由をお話しますよ。まずは卵のお味の基礎知識をお話しましょうね。この日記でも何度かお伝えしましたが卵の味を決定する要因には三つあります。ひと~つふだん食べている餌の内容ふた~つ鶏さんの種類みい~つ飼育環境はい、まずはこのことを頭に入れてくださいね。そして、最初に卵の味はほとんど同じにしか感じないと思ったあなた。その理由を今からお話しますよ~。皆さんの住んでいる地域の気候ってどうでしょう?地域によって気候って違うでしょう? 実はね、 鶏さんの種類は色々とあるのですが地域の気候の特色とか市場の動向とかで養鶏場が飼育している鶏さんの種類がね、意外と似通っているケースが非常に多いんですよ。 さきほどお伝えしたとおり、鶏さんも種類が違えば味は変わります。逆に種類が同じであれば似たような味になる可能性が高いでしょう? それともうひとつはね、養鶏場さんが飼料を購入しているのはどこからかっていうのがポイントなんです。さきほど、ふだん食べている餌の内容によって味が変わるっていいましたよね? そして、日本の養鶏場の96%以上は出来合いの飼料を飼料メーカーから購入して食べさせています。(念のため言っておきますが我が家は違いますよ)これでわかったかな? 皆さんの住んでいる地域で販売されている卵がですね、たとえ銘柄別に養鶏場が違ったとしても鶏さんの種類がたまたま同じで餌もたまたま同じ飼料メーカーさんから購入しているといった場合を考えて見て下さいよ。・・・とするとほとんど同じ味になるはずでしょう?鶏の種類も食べているものも同じであればね。 それに飼育環境によっても卵の味は変化しますが、だいたいの養鶏場というのはどんぐりの背比べですよ。飼育環境っていうのは。 ただね、まめなところは同じような飼育環境だったとしても味は天地の差が出ますけどね。おっと話を戻しましょう。今までの説明でわかりましたか? 地域によっては銘柄が違っているので一見は違う卵に見えますが鶏さんも餌も同じ卵の場合だって多いにあるってことです。 だから、皆さんが住んでいる地域での卵の生産傾向によってはどれも卵の味がにかよっていると感じている方がいるのもうなずけます。よって、卵はどれも似たような感じっていうのも正解!! ちなみに、よく卵の表示にハーブとかビタミン強化とかポリフェノールとか○○菌、○○糖とかって表示がありますがこれらは餌の中ではせいぜい0.1~0.5%程度の添加率ですから味を大きく変化させるような影響は出にくいと思いますよ。ということで長くなってしまいましたね。今日のところはこれにて終了。続きは次回で。それでは、またm(--)m
2005年08月04日
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こんにちは(^^)またまた日記再開です。 さて、本日はこの季節になるとよく聞かれる質問にお答えしようと思っております。毎年のことながら夏になると遠くから新しいお客さんが来てよく聞かれることがあります。それはずばりお客さん 「これって有精卵ですか?」私 「残念ながら違いますよ」私 「有精卵に見えますか?」お客さん 「卵が赤いし美味しそうだからひょっとしてそうかなぁと・・・」私 「やはり、赤い卵って有精卵のイメージがありますか?」お客さん 「そうですね。有精卵でみかける卵ってみんな赤いしね。それに栄養がいっぱいありそうだし美味しそうだしね。自然のイメージがあって身体に良さそうだから」私 「そうですか。我家は無精卵なのでご希望に添えなくて申し訳ありません。」とお答えしてその場は終わるケースがたいてい多いんですけどね。やはり皆さん一般のイメージとしては「赤い卵=放し飼い=有精卵=自然=美味しい=健康」といいう図式が頭の中にあるようですね(笑)そこで養鶏場からの本音を漏らしますね。まずは常識としてこれを憶えておいて下さい。「有精卵と普通の卵で栄養価の決定的な違いはありません。」「でも一般的には普通の卵よりは有精卵の方が美味しい!!」ではなぜこのようなことがいえるのでしょうか。その疑問にお答えしましょう。 実は卵の品質において飼料の影響っていうのは物凄いものがあります。食べているものを体内で再合成して卵になるのですから食べ物がもっとも影響があるのはご理解いただけると思います。 そして卵というのはヒヨコになるための栄養素の塊ですよね。よって鶏達が食べている飼料の栄養価が仮に悪くても含有している「栄養素の種類」はほぼ一緒ですよ。ヒヨコになるために必要最低限の栄養素の塊が卵ですから。だから栄養価としてはほぼいっしょという判断がされます。ただし、栄養価でも飼料によってビタミンやミネラルの含有量、脂肪酸組成の比率は多少変化するってことです。そのことは憶えておいて下さいね。では、なぜ有精卵の方が美味しいはず!!なんてことになるのでしょうか?それは、再三申し上げている通り食べているものが違うからです。卵の味の大部分は食べているもので決まります。 繊細な部分に関しててそれ以外の飼育環境も大きく影響しますが普段食べていてわかる範囲での味については餌が一番影響します。 普通の卵は飼料メーカーさんがつくったいわゆる買ってきて与えるだけでよいレトルト食品みたいな飼料で作ってます。 一方、放し飼いは規模が小さいので自分達で餌を作って与えている方が多いのです。(中には手抜きで飼料メーカーさんから購入している方もいますが・・)そのため餌の内容が良いケースが多いですね。結果として味も良いものが多くなるので一度放し飼いの卵を食べると市販の卵はまずいと感じてしまう。 一方、普通の卵は品質というよりはどれだけたくさんのものを安価で生産出来るかという面に非常に重きを置いているので味などは二の次です。 だから、餌も自分達で作るよりも大手メーカーに作ってもらってそれを鶏小屋まで運んでもらった方が効率がいい。 最近になってようやく味などの面についても考えているようなアピールをしてますが本音では難しいことは大手の経営者ほどわかっているでしょう。 なぜなら、大手では美味しい卵を作るのに必要な良質の飼料原料は確保出来ません。絶対量自体が不足していますので調達自体が無理なのです。だから目先で勝負するのです。いわゆるイメージ戦略ってやつですわ。これでおわかりですか? 放し飼いの卵というのは有精卵だから美味しいというのではなくて美味しい卵を作ろうとしているから美味しいんですよ。(逆にいえば有精卵でなくても美味しい卵は放し飼いで作ることは可能だということです。) それに手間のかかる放し飼いまでして卵が美味しくなければ経営が出来ませんよ。どうしたって手間がかかる分コストもかかるので販売価格もそれなりになりますからね。 それと実は、放し飼いにむいている鶏の種類というのがありまして、たいていは赤い卵を産む鶏なんですよ。白い卵を産む鶏は放し飼いにはむいてないんですね。だからあまり見たことも無いと思います。ということで「赤い卵=放し飼い=有精卵=高価=自然=美味しい=健康」という図式が皆さんの頭の中に出来上がっているのかおわかりいただけましたか? 美味しい卵を作ろうとすればするほど非常に手間がかかります。手間がかかるということはそれだけコストがかかるので販売価格を高めに設定しないと採算が合いませんよね。放し飼いというのはもっともコストがかかります。でも美味しい卵が多い。そうこうしているうちにこういったイメージが出来上がったと思います。 まぁ、ちなみに我家では味覚と価格の両方を追求してますが・・・。 卵の品質についての評価は食べている人だけが知っているんでしょう。だいたい天国に行くまで我家の卵を食べ続けてくれますからたいへんありがたい話です。<終わり>
2005年07月28日
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こんばんわ。本日二度目の更新です。これも昨年東京に行ったときに撮影したものでございます。6個で312円とはかなりの高額卵ですよ。さて、今回はぶっちゃけでご説明申し上げます。なぜならこういった表示の卵は将来的に店頭から消えることになるからです。このようなさも卵の中に緑茶のカテキンが含まれているかのような錯覚をする恐れのある表示は今後規制されていきます。この表示には緑茶ってあるから餌の中にお茶葉をいれているのでしょう。お茶にはカテキンが含まれる。だからこの卵にはカテキンが含まれるって連想してもおかしくはないっすよね。でもカテキンが含まれているならもっと大々的に全面に押し出して広告するはずです。でもこの写真では葉酸強化っていうのがメインになっているでしょう?つまり、これはカテキンが含まれていないかもしくは含まれていてもほんの微量でなんら健康効果を与えるほどのものではないことの証です。餌の中にお茶を混ぜて期待出来る効果はほんの少しのカテキンの効果だけですから。ただもともとお茶って嗜好品ですから価格が高いでしょう?そんな高価なものをふんだんに餌に入れるのはちょっと無理があるんだよね。たくさん与えれば効果は出るかもしれませんが効果が出るほどまでに与えるにはちょっと難しいですよ。もしも効果があるなら飼料用添加物として一般的に出回るはずですから。でも、実際は出回っていません。ということは効果がはっきりと実証されていないということ決定!卵に移行しているわけがないっていうのも決定!それらの隠れみのとしての葉酸を強化しているってのも決定!そんでもって価格はかなりの高級品ですから。でもね、餌は他の卵とほとんど変わりがないんですよ。違いはお茶葉を少し混ぜているだけなのと葉酸を添加しているだけです。だから、味はほとんど変わらないと思います。でも価格は倍はするけどね。賢い消費者の方はこういった卵は買いませんよ。たぶん。だって胡散臭いもの(笑)でもね、これを気に入って買っている方がいたらごめんなさいね。味は個人の趣向ですのでこの卵が美味しいと感じればそれが一番なんですよ。まぁ、ここからお話することは雑学程度に頭の中に入れておいて下さいね。 よく日本の料理ではダシをとり旨味成分の味を利用しますよね。この旨味成分というのはアミノ酸の一種だというのは憶えておいて下さい。 卵の味自体はね、鶏さんの種類がまず大きく影響します。それと食べている餌の中の特にタンパク質の影響が大ですね。たんぱく質はつまりアミノ酸の塊ですからね、たんぱく質の質が味に多大な影響を与えるのは簡単にイメージがわくと思います。さて、さきほどのカテキンに話を戻しましょう。カテキンはたんぱく質ではありません。ついでに葉酸もたんぱく質ではありません。ということは単純にかんがえてこれらの二つが餌の中にあったからといって味に大幅な影響が出ると思いますか?ちょっと無理っぽいでしょう。まぁ、多少のマイルド感は出るとは思いますが。ということで何がいいたいかわかります?価格ほどの価値は生産原価的には無いってことです。後はイメージとか味覚の問題なのでこの卵が世の中で不必要だと判断されれば店頭からなくなる日は近いでしょう。昨年の陳列状況的にはかなりのボリュームがあったのでそれ相応のニーズはあるのだろうとは思います。私が買うのであればこの卵ではなくて普通の卵を買ってその差額でほうれん草を買って帰るでしょう。そしてほうれん草の卵とじをした方がよほど良い栄養補給になると思われます。後の判断は皆さんにおまかせしましょう。それではまた。
2005年06月29日
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こんばんわ。またまたおひさしぶりに日記を書いてみました。最近は鶏インフルエンザの発生でまたまた養鶏業界大ピンチっすね。こんなときは不思議と信じられないことも発生するようです。我家は現在卵が不足して新規の方には販売をお断りしているくらいの状態にも関わらず「鮮度が悪い」「変な臭いがする」といってくる業者の方がいらっしゃいます。「卵が無い=できたものから即出荷」このような状態で鮮度が悪くなることはありえないのですが先方はクレームをいってきているので文句をいってもしょうがありません。(ご参考まで我家の卵が低温保存すると3ヶ月後にどのくらいの状態かを撮影したものがありますので載せておきます。1週間や2週間先方で保存したって何の問題も起こらないはずです) そして、色々とお話を伺っているうちになんとなく鮮度が落ちている原因というのが想像つくのですが・・・まぁ、多少生き物ですから中には常識では考えられないものも生まれてきますけどね。そりゃ~割ってみたら黄身の形がなかったなんてのもよくある話です。黄身が形成される過程でちょっとしたストレスを感じてしまえばそういった卵も出てくるでしょう。まぁ、前置きはさておいてこの対処の仕様のない状態においてもきちんと対応をしないといけないので無い頭をフル回転させます。クルクルクルクルクル~そうするとあらまぁ~不思議と対応策が見えてくるではありませんか?ありえないと思うとそこから先は見えてきません。でも一度その事実を認めて色々と思考を重ねると少なからず突破口というのが見えてくるから不思議ですね。ということで我家の対処としては他の取引先にも鮮度について聞き取り調査をしました。まったく問題無し。逆に不思議がられてしまいました。皆さん我家の卵が不足しているのはご存知ですから。ということで我家の保管状況もなんせストックがないので問題はないでしょう。残るは輸送期間と先方での保管状況くらいなもの。 輸送期間については業者さんにもう一度扱いについての確認をお願いする。こちらの梱包状況も今よりももっと丈夫なものに切り替えて対応する。そして、問題なのは先方の保管状況ですね。他の取引先からすべて問題無しという返答を頂いている以上残される可能性はこれくらいなものなのですが・・・しか~し、こればっかりは手のうちようが無い・・・実は卵というのは割れていなければ非常に鮮度が長持ちします。これは常識です。しかし割れていなくても鮮度が落ちる要因があるんですよね。それは割れた卵から出た白身や黄身が他の卵の殻の表面につくことです。卵はたんぱく質の塊ですからすぐに菌が増殖します。このタイミングに湿度が重なれば非常に危険きわまりない。あっという間に殻から内部に侵入して腐敗してしまいますから。鮮度が良い状態で卵質にクレームがつく可能性といえばはっきりいってこれしか有り得ないでしょう。ということで卵を出荷するまえにもう一度全部箱から出してキズモノが混じってないか再確認して新しいダンボールに詰め替えて出荷するというとても大変な作業を行なうことになりました。それとこの箱から出して卵を割る方にねぎらいの心をこめてもう一度梱包しようと決心いたしました。出来る限りの対応をして後は心をのせて出荷する。これしか我家で行なえる方法は無いと思われますので。とまぁ~長々と私の思考過程を書いてしまいましたが今思えば先方に対する思いやりが少し私にかけていたのかもしれませんね。クレームを言われてからこのような対応をするくらいなので。 確かに鮮度的に問題が起きる確率は低いのですが先方も忙しいでしょうから作業する相手のことも思いやらねばいけないなぁとつくづく感じた次第です。自分のところのリスクばかりではなくて先方のリスクも考えて対処してあげないといけないんだなぁとつくづく感じました。 将来的には現在委託している業務でこれらのクレームが発生したので今後さらなる品質の向上のためには外注ではなく自分達で行なわないといけないと痛感した思いがけないクレームでした。食べ物ですから外部委託は非常にリスクがあるってことを肝に銘じ今後も頑張ります。終わり
2005年06月29日
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こんにちは(^^) 今日は昼間のアップとなりました。ちょうど今から卵の出荷の荷造りをするのでその前のほんのひとときの気分転換という感じです。片手にはヘルシーに野菜ジュースを持って今PCの前に座っております。さて、本日の話題は前々からいつか卵の表示について実物を用いて説明しますよ~ってお約束してたのでそれの第一弾です。この写真は昨年の夏に東京に卵の調査をしに行ったときに撮影したものなのでちょっと古い資料です。まずは写真を見てみて下さいね。大きくハーブとあるでしょう?わかりますか?皆さんはこの表示を見てどのような印象をお持ちになるでしょう?・・・ ちなみに私であれば卵の中にハーブの成分が含まれているって思います。そして、抗酸化作用もあるって文章を見るとどうもこの卵は抗酸化作用のある卵かなって連想しちゃうのは私だけでしょうか?だって、価格も4個でこの値段ですからね。通常の卵と比較しても段違いに高価ですしそれなりに凄いものが入っているんだろうって思いますよね。でもね、でもね、ここでよ~くラベルを見てみて下さい。どこにも成分の証明をするようなものはないでしょう?ほら、よくビタミンとかであれば見えるところに通常の卵の○倍とかって書いてあって成分表が載っていたりするでしょう?これには無いんですよ。つまり、卵の中にハーブの成分が含まれているかどうかは一目みただけではわからないのだ! もしかしたら裏に表示があるのかもしれませんが私も裏までは確認してませんでしたので本当のところはわかりません。(気になる方は実際に売り場でこのような表示の卵を見つけて見てみて下さいね。) とまぁ、ここからはこの表示を見て私の独り言を書いていこうと思います。ですから皆さん気にしないで読み流して下さいね。 さて、この卵、価格的には妥当かなどうかな?う~ん、確かにハーブを与えると餌の原価が上がるのでこれくらいの価格でないと採算には乗らないでしょう。生産者からすると妥当な価格ですが食べる側にすると(??)ですよね。それによく見ると餌についてはハーブと書いてあるだけでそれ以外のことは何も表示がないのも気になるなぁ?とりあえず餌は遺伝子組換えトウモロコシと遺伝子組換え大豆をヒヨコの頃から食べさせられているありがちなパターンの卵だね。それ以外にもどうかな?特にハーブの表示以外に目のつくことはないですね。それでここまでの値段をつけるとなるとどんなハーブを食べさせているんだろう?もしかして、ハーブが主食?そんな訳ないか(汗)こうなると表示を見ての個人の印象と価値感によりますね。確かにハーブ自体はいいんだよね~鶏さんに与えると健康状態を改善する効果は多少期待出来ますから。 でもハーブの成分以外に特徴がないってことはこだわった卵に見えて実はあまり変わらないのかもしれないなぁ?そもそもハーブの成分が卵に移行するのはちょいと無理っぽいしね~ あっ、でもこの表示ではどこにもハーブの成分が含まれてますっていう表現はこれっぽっちもしてないわ!あくまでもハーブを食べている(量は定かではないが大量ではないだろう)そのハーブには抗酸化作用がある(卵に抗酸化作用があるなんてことは一切説明してないしこの卵と抗酸化作用とは何も関 連はないってことだね)だから、鶏が健康になり美味しい卵なんだよ。(何もハーブ風味の抗酸化作用のある卵ではございません。あくまでも鶏の健康状態が向上して生まれてくる卵なんだからきっと美味しい卵だってこの表示でイメージして下さいましって感じかな)でもよ~く考えるとこれって通常の10個の個数に換算すると1パック465円でしょう? 465円ということはですよ!このときの店頭の通常の卵の価格が150円前後だったから3倍強の価格なわけだ。つまり、この卵1個で通常の卵3個分の栄養があれば損はしないかな? でも、この卵1個に通常の卵の3倍の栄養が含まれるっていうのはどう考えても有り得ないし・・・栄養が3倍ならヒヨコも3羽出てくるかっていえばそんなことは無理だしね。となると・・・やはり後は味の問題だわな~ 表示を見てなんとなく気にいって、買って食べて、それが美味しくて、その人がこの味にはこれだけの価格を払うだけの価値がある!って判断すれば購入する価値が出てくるんだろうなぁ?きっと。(もしもこの卵を気にいって食べている方がいればごめんなさい。否定するわけではありません。あくまでも生産する立場から卵のことをあれやこれや考えているだけです。単なる趣味ですから気にしないで下さいね。これは私の心の中の独り言ですから) でも、この店頭での陳列量からするとそれなりにボリュームがあったのでファンはいるだろうな・・・やはり、東京だなぁ~色々と興味をそそる工夫をしているってことですね。大変勉強になりましたm(--)mとまぁ以上で私の独り言はおわりです。これで何をいわんとしているかわかってくれたかな? 表示はきちんと見ないといけませんよ。勝手に自分の頭の中で良いイメージを連想してしまいがちな表示が非常に多いので気をつけましょう。最近ではこうした表示を誇大表示だとして規制する動きが業界にも出てきたので将来的にはこういった表示の卵は無くなるかもしれません。それではまたm(--)m
2005年06月02日
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こんばんわ(^^)昨日アップした不思議な卵ちゃんですがあれはいったいなんなのか想像つきましたか?もう一度別の角度から撮影した写真をのせておきますのでよくみてみてね。は~い、見てくれましたか?それでは説明しましょう。このぶよぶよした白い物体の正体はなんと卵です!!ただし、黄身なし、殻なし、白身のみってやつですわ。白身もね、殻がなくてよくゆで卵を剥いたときに出てくる薄い膜があるでしょう?あれでくるまさっているだけなんですよ。そんなできそこないの卵ちゃんがこの不思議な物体の正体でございます。色々と偶然が重なってこの卵の中にいっしょになって入っていたんですね。 うっかりしてこの卵の最初の殻つきの状態を撮影していないのでね、卵の大きさ自体がピンとこないかもしれませんがこんなおちびちゃん卵が入るくらいの大きさですからそりゃ~超巨大な卵です。大きさにして約2倍くらいかな? これだけでかければ中にもうひとつ卵ちゃんが入っていたとしても不思議ではないくらいの大きさでした。私は大きさからしててっきり3つ子ちゃんかと思って割ってみたんですけどね。ということでこの白い正体はできそこないのぶよぶよ卵ちゃんでした。それでは次回は卵にはいったいどれくらい大きいのがあるのか通常の卵と比較した写真をアップしますね。では、またm(--)m
2005年06月01日
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こんばんわ(^^)およそ一月ぶりの復帰です。卵もようやく落ち着いてきそうなので日記も少しずつアップできそうな気がします。さて、本日の写真は確率にして数千万分の1以下でしかお目にかかれない卵ちゃんです。長年卵を生産していてもこのようなものは数年に一度あるかないかって感じですから。ところでこの卵に写っている白っぽい丸いものは何だと思いますか?答えは明日の日記でご説明しますね。それでは、またm(--)m
2005年05月31日
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こんばんわ(^^)ようやく卵のピークも一息ついて心にゆとりがやってきました♪ということで2ヶ月ぶりに日記を再開したいと思います。それでははじめましょう。今回初めて日記を見る方のためにかるく前回までの流れをご説明しておきましょう。我家では毎年のことですが卵の鮮度の実験を行なっています。 なぜ行なうかといいますとふだん鶏さんが食べている餌の品質が低下してないか確認するためです。 味もさることながら卵の良さはこの鮮度持ちがどの程度持続するかによっておおよその推測がつきます。 そこで今年も卵の鮮度がどのくらい持つのか実験をしていました。今回写真に載っている卵は今年の1月22日生まれの卵です。まずは最初にこの写真を見てねこれが4月27日現在の姿(94日後)です。すぐ下に2月22日(30日後)の姿のものも載せておいたので比較してみて下さい。どうですか?濃厚卵白がまだしっかりとしているでしょう?これと比較して上の95日後の卵の方は水っぽいでしょう?黄身についてもね、なんとなく表面の卵黄膜が弱弱しいのがわかりますか?それではもっとわかりやすいように横から撮ったものを見てみましょう。 どうですか?これだけ接近して撮影しても全然濃厚卵白が目立たないでしょう?でもね、白身に触るとまだまだ粘り気があるんですよ。写真ではわかりにくいとは思いますが(汗)それではここで恒例の爪楊枝刺しでどのくらい黄身に根性があるか見てみましょう!まずは94日後の卵ちゃんの刺している途中経過を見てみましょう。 う~ん、やはり卵黄膜にハリがないので爪楊枝が立たずに横に倒れてしまうものが目立ちます。参考のために下の写真を見て下さい。 30日後の卵のときに行なった爪楊枝刺しのときの写真です。まだまだ爪楊枝がピンピンしてるでしょう?これだけでも卵黄膜の強さの違いが明白ですね。それではまたまた94日後の卵に戻りますよ。どれくらい刺せるか実験してみましたが残念ながらここまででした。本数にして19本でした。 18本までは黄身も割れずに耐えていたのですが19本目を刺したときについに力つきました。残念無念! それに比べて30日後の卵ちゃんはどうだったかというとずばりこの通りです。これ以上は刺すのが大変だったのでやめてしまいましたがこんなにたくさん刺さっていても充分に耐えているでしょう?とまぁ、今回は生後30日後と94日後の卵の違いについて写真で解説させて頂きました。ご参考になりましたでしょうか?試しにご自分でいつも食べている卵で実験をしてみると面白いかもしれませんよ。それでは今回はこれにて終了です。ありがとうございましたm(--)m 追伸 なぜ中間の60日後の卵の写真が無いかといいますと忙しすぎて撮影しそこなったからです。ごめんなさい。
2005年04月27日
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前の日記を読んでくれた人ありがとうございます。この日記を見て(??)な方はひとつ前の日記を見ていただければ意味がおわかりになると思います。それと写真を見ると9回目って載っているでしょう?継続して検査している証拠ですよん♪ 場合によっては検査はしたけど1回コッキリなんてところもあるでしょうからもしも農場に直接確認するときはいつから始まって何回目かくらいはつっこんで聞いてあげて下さい。すぐに答えることが出来ればしっかりと検査している証拠っすよ。それでは、またm(--)m
2005年03月18日
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こんばんわ~前々から約束しておりました鶏インフルエンザの検査の書類です。スキャナーで処理するとうまくいかなかったのでとりあえず写真で撮って掲載してみました。ちょっと名前が見えるかもしれませんが気にしないください。どうせこの地区でこの検査をしてるとこはどこって保健所に聞けばすぐにわかってしまうのでありのまま載せてみました。 ぶっちゃけ北海道の後志地方は養鶏場と呼べる規模のところが我家くらいしかないんですよ。 それにこの後志地方においてはインフルエンザが発生して一番被害が大きいのは我家ですから保健所さんも非常に気にしてくれています。とってもありがたいことです。保健所の皆さんありがおうございますm(--)mさて、話はかわりますが昨年の6月から国の対応として各地域の家畜保健所の管轄内でモニター農場を一箇所指定してそこで継続的にウイルスがいないかどうかチェックすることになったというのは過去の日記でご紹介いたしました。 そして、なぜ毎月検査する必要があるかというと鶏インフルエンザの潜伏期間というのがだいたい3~4週間くらいなんですね。そのため1ヶ月に一度のペースで検査して異常がなければ安全が保証されるってことなんです。これがもし潜伏期間が2ヶ月とかだったら2ヶ月に一度のペースなんでしょうね。 ということで今現在、鶏インフルエンザについてはこうした検査体制が出来上がっているのでもしも不安な方は農場に直接聞けばすぐにわかりますよ。 ただ我が家は国で費用を見ていただいているので毎月きちんとチェックできますが一般的には大手でもかなり熱心なところでないと毎月の検査が出来ているかどうかは(??)ですけどね・・・そうそう、実はね、写真がうまくとれなくて2部構成になっております。次の日記も見ると写真が繋がって見ることが出来ますので見てね。では、また。
2005年03月18日
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こんばんわ(^^)ちょっと前に日記にご紹介したルタオのドゥーブルというチーズケーキのことですがあれからお食べになった方はおられますか?最近ではようやく落ち着いてきたみたいで小樽の本店にいけばすぐに購入出来るまでになりました。ネット通販はだいたい10日待ちくらいだそうです。なぜ、こんなことを知っているかというとこの前卵を持っていったときについつい10個ほど買ってきてしまいましたから♪待っている皆さんごめんなさいましm(--)mあれは私の大好物ですからまとめ買いしてしまいましたん♪ それとルタオさんはね、札幌駅に連結している大丸の地下食品売り場や大通りだったかな?三越の食品売り場にも出店しているのでそちらにいけば購入出来るのではないでしょうか?それでは本日ももう寝る時間がやってまいりましたね。おやすみなさい。追伸 今度また例の卵の写真で60日後の卵をお見せします。撮影予定は今月の22日だからもうしばらくお待ち下さいね。さすがにちょっと自信がないけどまだまだ濃厚卵白は残っていると思います。根性はどれだけ残っているかちょっと不安ですね。
2005年03月16日
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こんばんわ(^^) 明日アップしようかと思いましたが今時間が出来たので急遽予定を変更してしまいました。 とりあえずこれ以上は爪楊枝が倒れまくって格好悪くなってきたので辞めました。でも頑張ればまだまだ刺せそうでしたよ。とまぁ、本日三回目の日記アップでしたがいかがだったでしょうか?一月経っても卵の鮮度は温度さえしっかりと管理していれば維持できるものなんですよ。 これからは賞味期限が過ぎたからといって卵をポイって廃棄しないで下さいね。割ってみて臭いがしなければ腐ってませんから加熱調理すれば充分食べることが出来ますよん♪ ただこれは我家での実験であって他のところの卵もそうかというと保証出来ません。それではおやすみなさいませm(--)m
2005年03月13日
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こんばんわ(^^)知らない間に楽天日記も新機能が充実してきましたね。一日に三回も日記更新が出来るなんてすぐれものです~ さて、さきほど30日後の卵の鮮度について日記を公開いたしましたが正直あれだけではものたりなかったでしょう? 画像を編集しているなんて思った人もいるのではないでしょうか?そこで論より証拠でぶっ刺してみました~よく卵のパンフレットで見かける黄身に爪楊枝を刺していくのってあったでしょう? 通常は産まれたての新鮮な卵で行なうんでしょうけど鮮度というのがどれだけ持続できるかという実験でもあるのであえてチャレンジしてみました。まずは途中経過の写真を載せますね。けっこう軽快に刺さっていくもんですわ(笑)どれだけ刺せるかは次回に載せますね。 どうも新機能になってから複数の写真をどう同じ日記に載せたらよいかその方法がまだわからないもので・・・ とりあえずこんなところですわ。 試しに皆さんもいつも食べている卵で実験してみて下さいませ。卵黄膜というのはヒヨコの元を包んでいる膜ですから当然丈夫な方が鮮度が良いんですよ。同じ日に産まれた卵でも卵黄膜の丈夫な方が良い卵ですからね~それではまたm(--)m
2005年03月13日
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こんにちは(^^)ようやく画像データを扱えるようになりました♪ 本日は生後30日後の卵でも保存状態がよければこれだけの鮮度を維持できるという実例を掲載いたしました。 ちなみに保存温度は10度以下です。我が北海道はこの時期天然の冷蔵庫状態ですからこういった実験をするのに温度調整なんて必要ないのでやりやすいんですよ。 ちなみにこの卵は今年1月20日生まれの風水の卵として皆さんにプレゼントした卵の仲間です。 写真を見てみてご感想はどうでしょう?けっこう美味しそうに見えるかなぁ?そうそう、この卵を見て1ヶ月経過しているなんて見分けがつきます?黄身もある程度盛り上げっているし、濃厚卵白もまだまだしっかりしているでしょう?この卵今食べたら味が熟成されていてかなり美味しいよ~ ところでこの30日後の卵と皆さんが普段購入している鮮度が良いはずの卵と見比べてみるとどうですか?けっこう遜色ない場合もあるのでしょう? 実はね、同じ卵でも年齢がいっている鶏さんだとね、体調によっては産んですぐの卵でもこの程度はありえる状態なんですよ。 つまりは、生まれてすぐの卵と生まれて30日後の卵が見た目にははっきりと区別がつかない場合がおうおうにしてあるってことです。 だから鮮度というのは最終的にはその農場を信用するしか方法が無いんですよ。そして出来ることなら自分でその農場を実際に見てくること。 農場を見てくるときに一番気をつける点はマスク無しで鶏小屋に入っても平気で息が吸えるかどうかです。 我家では父親も私も鶏小屋に入るときはマスクは一切しません。理由は簡単です。人間がマスクをしないと入れないような臭いのある環境だと嗅覚が人間よりももっと鋭い動物にとっては耐えがたい環境ってことになるでしょう?そのような環境では良い卵は生産出来ませんからね。 もちろん動物ですから臭いがまったくないってのは難しいですよ。なんせ風呂には一生入らないんですから(笑) しかし、きちんと掃除をして毎日糞も処理してあげればそんなにきつい臭いは出ないものです。 皆さんも機会があれば是非農場を見学して下さいね。 おっと話が脱線してしまいました。 鮮度は日付け以上に鶏さんの年齢にも非常に影響されるってこと皆さんこの写真を通して知っておいて下さいね。 それから、卵が美味しくなるのは産みたてとは限りませんからねん♪ 産まれてから徐々に旨味を増していく食べ物・・・それが卵です! そういえば昨日の夜、テレビで卵の特集をやっていましたが、その中のとあるスーパーで店頭に2日並んで売れなかった卵は廃棄処分にしていましたよね。 あれは卵の立場からするとかわいそうですよ!!ちょうど旨味がましてくる入り口のところで廃棄ですから(涙) 結局はあの廃棄分が店頭の小売価格に転嫁されるので結局のところ、食べる人の負担になるんだよね。何もスーパーの負担だけとは限らないんです。それがまわりまわって生産者の負担という形になると最後は卵の品質を落とすことに必ずなるんですけどね・・・もっと食べ物は大事にしないとね。それではまたm(--)m
2005年03月13日
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この画像は昨年の11月に東京で行なわれた研修会でもらった資料の中にあったものです。普段何気なく見ている卵の賞味期限が何を根拠に決めているのかっていうそぼくな疑問にお答えできるのではないかと思って載せてみました。ただこれはあくまでも計算上のものであって保存状況や色々な条件によって変化しますのであくまでも目安ということでご了承して下さいませ。 ようはですね、10℃以下で保存すると57日間は生食がOKというのが実験で証明されているということです。加熱調理だと当然もっともっといけますよ。 さて、今回なぜこのようなものを掲載したかといいますとぼちぼち皆さんが持っておられる卵の鮮度に関する常識を覆そうかなと思ったからです。 次回1ヶ月経過した卵が実際にどのようなものかお見せできると思います。これを見るとパッケージについている賞味期限がいかにあてにならないかっていうのがわかるかもしれません。それではこうご期待!
2005年03月10日
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こんにちは~ルタオさんはそろそろ落ち着いてきたみたいです。でも、工場は24時間フル稼働とのことでまだまだ卵は足りません。当分はドゥーブルちゃんも品薄が続きそうですね。そういえば、つい最近までパソコンがいかれていてネットに接続できませんでした。卵ラッシュとパソコンの故障ですっかりご無沙汰気味になっておりますがぼちぼち日記の方も再開いたしたいと思います。それではまたm(--)m
2005年03月07日
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こんばんわ。まだまだ、例のルタオちゃんのドゥーブルラッシュの影響で卵ちゃんがまったく足りずてんてこ舞い中です。もうしばらく日記の更新及びレスはお待ちくださいませ。近いうちにようやく身に付けた画像技術を使いまして色々とまた卵ちゃん情報をお伝えしたいと思います。ちなみに、今現在1月20日生まれの卵を長期保存実験中です。30日後、40日後、50日後、60日後の卵がどのような状態になるかについて皆さんに画像つきでご報告したいと思います。もちろん、黄身のはり具合を見るための実験として爪楊枝が何本突き刺さるかの実験もしてますよ。これをみれば卵の生食の賞味期限が約2ヶ月あるのも納得できると思いますから。それでは、今しばらくお待ちくださいね。追伸今、卵って高いでしょう?これってまだまだしばらく続くからね~少なくても後1年くらいは続くと思うよ。卵の供給体制が以前どおり整うのは後2年くらいかかるというのが3月1日付けのヒヨコ屋さんからの情報です。ヒヨコになる卵自体が少ないのでどうしようもないってことを言ってました。
2005年03月01日
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みなさん、こんにちは(^^) このまえプレゼントさせていただいた風水卵ちゃんのこと憶えておりますか?・・・思い出していただけました? ドクターコパさんが言っていた1月20日生まれの卵を食べると今年一年金運と健康運がアップするという卵のことでしたね。 実はあれからプレゼントした方から色々と反響がございましてね、やはりなにかしら金運がアップしているらしいのです。 我家も今年は家族みんなで揃ってこの金運アップ卵をたらふくいただいたところ、今ごろになってとんでもないご利益が舞い込んできちゃいました♪ このまえ、深夜番組でダウンタウンのまっちゃんとしんすけさんの番組でルタオさんの「ドゥーブル」が美味しいというのを言っていたのを見た方いますか?あのケーキ、まじで旨いんですよ!! チーズケーキなんですけどね、よくあるチーズケーキとはちょっと違って濃厚で「旨い」って感じのケーキなんです。それでいてしつこくなくて食べやすいんですね。 私もついつい一人でまるごとホール食いしてしまうくらいの美味しさで大好きなケーキです。 それがあの人気番組で宣伝してしまったもんだから注文が殺到してしまって対応が追いつかないらしいんです。とうとう小樽の市役所まで電話が殺到して回線が一時パンクしたとのこと。テレビの影響って恐いっすね(汗) ちなみに、ルタオさんではとうとう今春入社予定の社員達を前倒しで来てもらって対応にあたらせているとのことでした。今現在は注文して3週間待ちの状態だそうです。 ところでなぜこのルタオさんと風水卵のことをお話したかといいますと実はね、 ルタオさんの使用している卵って設立当初から全部うちの卵だからです。おかげで注文が殺到して、この時期では異例の品薄状態!!やっぱり風水卵の威力は凄かったです!!来年も必ず家族全員で食べるようにしよう♪それでは、また。他愛のない話でごめんなさいませ。
2005年02月09日
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こんばんわ ちょっと技術が無くて見にくいですけどこれがね、卵の関する残留農薬があるかどうかを試験した結果と証明書です。 いつかお見せしようと思っていましたがなかなか画像をアップするスキルがみにつかなくて・・・ようやく出来るようになりました。 そうそう、なぜ急にこのようなものをお見せしたかといいますとこれからしばらくの間、卵の安全性はいったいどうやって調べるかについてお話しようと思ったからです。 実際のところ、PHF対策済みという表示はよくみかけますが実際にこういった証明書がないとね、本当にそれが効果があるのかどうかなんて信用できないでしょう? 我が家も自家配合の飼料を使っているので安全なものを選んで食べさせていますと説明するとはいえ、完全に飼料の中から農薬や保存料を取り除くことは現状の無理なんですよ。 人間が食べるものでさえ取り除くのはほとんど不可能に近いのに家畜用の方だけ完璧ですってわけにはいきませんからね。 ただ卵においての救いはね、鶏さんがフィルター代わりになってくれてこういった農薬や保存料というのを分解して卵には移行しないようにしてくれているところですわ。 そして、そのことを証明してくれているのが最初にお見せした証明書です。ただし、ここで注意が必要です。 この証明書はね、生活クラブにおける自主基準を満たしている飼料を食べさせている上においての安全性ですからね。 一般の卵はPHFとかNON-GMを必ず使用するっていう基準がないですから通常は残留農薬しまくりのものを食べさせているはずです。 そうなると鶏さんの生体フィルターが完全にきいているかどうかは私は調べようがありませんので普通の卵においての残留農薬の有無については(??)です。 一応は安全であろうという前提で販売はしているでしょうけどちょっと不安な方は卵のパックについている表示を見て生産農場に直接問い合わせしてみると良いのではありませんか? きちんと調べているところですとすぐにお答えできるはずですから。それでは、本日もおそくなりました。おやすみなさいませ。
2005年01月30日
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こんばんわ。 本日は木曜日のスパスパ人間学で放送していた卵についてのちょっとした補足です。 番組の一番最初の方で「卵は風邪予防に最適だ!!」っていうことを解説してましたよね。特に卵の卵白の中に含まれるリゾチームに殺菌作用があってウイルスをやっつけてくれるというお話でした。 そして次に卵の鮮度の見分け方についてもやってましたよね。 そこで問題です。なぜ、テレビでは鮮度の見分け方をしていたのかわかりますか? ・・・それはですね、テレビの中で軽く触れていたのですがリゾチームというのは卵の白身の中でもプルッとした部分、いわゆる濃厚卵白に含まれる成分です。ここがポイントですよ!!みずみずしい部分の水溶卵白にはあまり含まれていないんですね。 この説明でもうおわかりですよね。 鮮度の悪い卵はプルッとした部分が非常に少ないですよね。 割ってすぐに白身がべちゃってなるような状態の卵ではこの風邪予防の効果は期待できないということです。 だから、テレビでもわざわざ間接的にこのことを伝えたくて鮮度の見極め方を取り上げたのでしょう。ただし、ここでもちょっとした補足が必要です。 テレビでは鮮度が悪くなると卵の中の空気が増えてきて水中で浮くようになるというお話でしたね。 でもね、皆さんは卵を購入する前に卵を水の中に浮かべて鮮度なんて調べられますか?無理でしょう?とすればどうします?・・・そうです。後は業者を信用して賞味期限で判断するしか方法がないでしょう? そこで今日は前にも日記では取り上げましたがここでもう一度とっても感簡単な方法をお伝えします。 もちろん、鮮度保持は保存する温度がかなり影響するので涼しいところで保存されている方が良いですよ。 それとね、いくら同じ日に産まれた卵でもね、産んだ鶏の年齢によってこの鮮度持ちというのは非常に差がでます。 我が家の実験での結果ですが、若い鶏が産んだ卵と年をとった鶏が産んだ卵では1週間後の鮮度の状態がすこぶる違います。 だいたい年のいっている鶏が産んだ卵は産まれてから3日くらい経過するとそこからの鮮度の劣化が早いですね。 逆に若い鶏が産んだ卵というのは鮮度の劣化がゆるやかです。2週間くらいするとだいぶん目立ってきますけど。 だから一概に賞味期限だけ見ても卵の鮮度がどうなのかははっきりしないからそのことは憶えておいて下さい。 賞味期限は目処にはなりますがそれがそのまま鮮度も一緒ということにはなりません。そこで今日は鮮度の見方でもっとも簡単な方法をお伝えします。 それでは、卵の購入で賞味期限は同じ、価格も同じようなもの、さてどちらを選ぶかと悩んだ場合どうするか?・・・それはずばり、殻の状態を見て下さい。 若い鶏が産んだ卵の方が当たり前ですが殻がしっかりしてます。ということは・・・その分鮮度持ちがよろしいということです。 つまりは、テレビで強調していた風邪予防に効果が期待出来るリゾチームが多く含まれる濃厚卵白の量も多いということです。ここまでの説明でおわかりいただけましたか? 同じような卵で悩んだ場合は殻を見て判断するとハズレがすくないですよってことです。 後はね、食べさせている餌の内容とか飼育方法とかでも鮮度はまた変わってくるのですが今日は詳しい説明は省きます。また今度その辺りについては説明させていただきますのでご了承下さいませ。 とりあえずは一番手っ取り早い方法をお伝えしておきます。それでは、本日はおしまいにします。また次回お会いしましょうm(--)m
2005年01月29日
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こんばんわ。いきなりの衝撃写真でしょう? 地球が180度ひっくり返った風景を見るのはなかなかないですよね。本日のコメントは特に必要はないかと思われます。自然の猛威にただただびっくりですね。ちなみに時速30キロくらいでこれですからね、雪国のアイスバーンは恐ろしいや~でもスピードが出ていなかったおかげでケガもなくすんだのだ!!今年はやっぱりついてる?それともその逆?おやすみなさいましm(--)m
2005年01月26日
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こんばんわ。(ようやくヒヨコちゃんの写真がアップできました♪これで色々と画像つきで皆さんにお話できると思います) 最近は卵の価格が高くて皆さんもびっくりされているのではないでしょうか? これだけ高くなると店頭でなんとなく栄養がありそうな各種の特殊卵を購入してみようかなと思われる方も多いのではないでしょうか? いまだとそんなに価格も違わないし、どうせ高いお金を払うならよさそうなものを食べてみようと思われる方も多いですよね。 ところで、実際に購入してみた方に質問です。特殊卵というかブランド卵のお味はいかがですか?普段食べている卵と味に違いがあるのがわかりますか?・・・大部分は微妙ですよね。違いがあるといってもどんぐりの背比べで・・・ まぁ、○―ド卵くらいの1個50円くらいの価格帯になると飼料にもお金をかけることが出来るので味も濃いでしょうから違いもわかりやすいでしょうけどね。 ぶっちゃけ、明確に品質を判断し、納得をして卵を購入されている方って少ないでしょう? 通常の生産者からするとね、1パック250円くらいまでの価格帯の卵たちだと明確な味の違いなんてものは出しにくいんですよ。なぜだかわかりますか? それは、日本の養鶏の大部分(そうですね99%くらいかな)は飼料メーカーが製造した加工品もどきの餌(完全配合飼料といいます)を食べさせて卵を生産しているからです。どこの飼料メーカーも飼料を養鶏場に販売して利益を出さないと経営が成り立ちませんよね。つまり、餌の内容もどんぐりの背比べになるんです。だから、食べるものがあまり変わらないので卵の味もどんぐりの背比べになるんです。 味が変わらないとなると消費者の方は何を基準に購入されますか?そうですそうです。価格が基準になってきます。 するとですね、当然のごとく価格競争に突入するので養鶏場は経営が苦しくなるでしょう? そこで、今よりもコストをさほど上げずに卵を高く販売出来るような方法を工夫するわけですよ。それがいわゆる栄養強化卵とかのたぐいの卵達です。 栄養強化卵というのは今でこそ普通の卵と価格差が無いですが、ちょっと前まではけっこうあったでしょう?だいたい3,4割は高かったんじゃないかな?でもね、たいてい作り方はいっしょなんですよ。 飼料メーカーさんに頼んでいつもの餌にちょっとだけ別のものを混ぜてもうらんですよ。 たとえば、ビタミンやミネラルを強化したければ餌にいつもよりも多めにビタミン剤やミネラルを混ぜて下さいってお願いすればOK。これで通常の卵の数倍の栄養になります。 最近ですとビタミン強化の卵はありふれてきたので趣向を変えて、○○ゴ糖とか○○菌とか生薬の原料とか、カ○○ンとかハーブの一種とかね、例を上げればきりがないですがそういったものをごく少量混ぜているものが目につきますよね。 こういったものを餌に添加すればね、確かに微妙に卵の味が変化しますよ。もしかしたら、全然かわらないレベルでの変化かもしれませんけど(汗) でもねでもね、とりあえずこういったものを使っていると表示しておけばイメージは良くなりますから通常よりは高く販売されてしまう訳ですね。ただ気をつけて欲しいことはブランド卵であればそれがそく品質が良いということにはならないということは憶えておいて下さい。 それに農場だってね、何もしなくても卵がそれなりの価格で販売が出来るのであればわざわざ手間かけてこういった特殊卵とかブランド卵なんてものは作らないですよ。売れないから売れるように工夫するのです!! その工夫が品質を確実に向上させる方向に向いてくれれば食べる人も納得をして購入して下さると思いますけど現実はそう甘くなんだよなぁ~ 作り方はどこでもいっしょで目先を変える方法が主体だからね、となるとさほど食べている人にわかるレベルにまで品質を上げることって難しいんだよね。 だから、卵に関しては食べてみて味の違いがわからない卵達ってけっこう多いんじゃないかな? 裏を返すと違いをさほど感じなければね、作り方がほぼいっしょなので品質もそれなりのものってことだということです。だから、表示に安易にごまかされてはいけませんよ~ そのうちまた具体的な表示を取り上げて解説しますからそのときまでお待ち下さいね。 それでは、今日はここまでです。おしまい。
2005年01月25日
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こんばんわ。1月20日生まれの卵プレゼントを申込みくださいました皆さんメッセージありがとうございます。無事に到着したみたいで良かったです。中には多少ヒビ等があるかもしれませんがご了承下さいませ。 それと、けっこうたくさん数をお送りしたので皆さんびっくりされたみたいですが、北海道の習慣ではあれくらいが基本ですのでビックリしないで下さいね。 ちなみにお送りした卵の賞味期限は保存温度が10℃以下であれば50日、12℃以下であれば44日、16℃以下であれば33日生食で食べれます。 目玉焼きにしたり、ゆで卵にしたり、ケーキを作っり、加熱調理する場合はもっともっと持ちますのでどうかご安心して召し上がって下さいね。冷蔵庫に入れなくても涼しいところにおいておけばかなり日持ちはするはずですから。 そして、周りの方に風水卵ちゃんのおすそ分けをしていただいて一人でも多くの方にこの縁起物の卵ちゃんが行き渡ることを生産者として節に祈っております。縁起をたくさんかつごうとして独り占めしちゃだめですよ~(笑) 食べてみてご利益があれば、お知らせ下さいね。 ちなみに、我が家はさっそくありましたよん♪それでは、おやすみなさいませm(--)m
2005年01月23日
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