偐万葉・松風篇(その8)
本日は、偐万葉・松風篇(その8)であります。松風さんの素晴らしい絵とそれに誘われての偐家持の和歌とのコラボをお楽しみ下さい。
<参考> 松風氏のブログ入口
過去の偐万葉・松風篇入口
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偐家持が松風朝臣麻呂に贈りて詠める歌24首
水ぬるむ わんどの春の さはさはと
風も明るき 色にしあれり

たなぐもり 雨も降り来や 鶴見道 は 三本 楓 笠さし行かせ
軽トラと 自転車ありて 水仙の 丘あたたかき 景色となりぬ

風さやに 鶴見の丘辺 陽の照れば
木々も芽吹きの ときや待つらむ
草原の 色まとひてや をとめはも
夢の広野を 駆け行くらむか

荒海の 風強からし 二本松 かしぐもたぐひ 夕映えに立つ
唐寺
も なすことなきや 春節の
寒き岡辺に ふるへて居りぬ (寒梅和尚)

木
の
暗
を
娘子
の行きて 日の照れば
メタセコイアも 目覚むるならし (鶴見虫麻呂)
いくととせ としやへにける はねはしの
いまなほしろき ひとのおもひも

古 の 南の島の 置き土産 樹は高々に 春の日照れり
朝の日の 光は風と 吹くならむ 木々も仰ぎて 神待つらむか

うらうらの 春にしあれり 鶴見なる
ポプラ並木も 芽吹くにあらし
春霞 青める生駒の 山遠み 待てど鶯 いまだ来鳴かず
うらうらの 春に誘はれ たもとほり 来ればひとすじ 白き細道

白銀 の 風車 の丘の いかにかと 恋ひて我 来 し 鶴見の雪野
そこかしこ 春にしあれば 野つ鳥の 声の繁けく 鶴見の丘は

モロッコは 砂塵の彼方 年ふりて いや 常 館 の
日は照れど 朽木 の白き 柵 の道 いづち 風花 流れ来るらむ

思ひつつ たもとほり来ぬ 風の丘
先の景色の 見たくもありぬ

夏青葉 秋もみたひて 冬は枯れ また咲く春の 花ぞ見が欲し
さ百合花
後
も逢はめや
愛
しき兒の
窓に小さき 影にぞ見えて
如何にかも 去りゆく冬の 後影 とどむすべなき 鶴見はや春
茫洋と して立ちつくす 木々もまた
内に芽吹きの 春やあるらむ

遠山の 雲にぞ母の 面影の 立ちて 吉備道 は 春にしあれり
(注)絵画は全て松風さんのブログからの転載です。
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