ブログの更新がサボりがちになっていますが、本日は「偐万葉・くまんパパ篇」を久々にお届けします。なお、「坂本熊麻呂 (さかのもとくままろ) 」というのは、他の方の場合と同様、この偐万葉の場限りにて小生が勝手に名付けたる名であります。
<参考>過去の偐万葉・くまんパパ篇は コチラ
からどうぞ。
くまんパパさんのブログは コチラ
からどうぞ。
偐家持が坂本熊麻呂に贈りて詠める歌13首
並びに坂本熊麻呂が返せる歌1首
いそよろづ 超えて見し人 みな言へる
ももよろづにも なほし見が欲し
熊麻呂が返せる歌
五十万 の うゐのおくやま 越え来しも 百万 には 遠きゆふぐれ

銀輪の 道たづたづし 和歌の浦 汐はかなへど 鶴 はかなはじ
呑み呑みて 呑める祭の 酒なるも
過ぎてはいささ 辛きこの頃(酔麻呂)
酔ひ酔ひて いささ足取り たづたづを
嗤へる人の 立てずもあるか(同右麻呂)

いくたびも ぬさもささげず 手向山
素通りばかり 神もにがにが(素通道真)
(本歌)このたびは 幣もとりあへず
手向山 紅葉の錦 神のまにまに
(菅原道真 古今集420、小倉百人一首24)
来ぬ人を まつほのをとめ とひ行けど
ここはいはやぞ あはじといへる (ふられの定)
(注)まつほ=松帆、淡路島の北端の地。松と「待つ」を掛けている。
いはや=岩屋、松帆の崎の東側の地、岩屋港。いやや、と掛け
ているつもりなれど無理筋ですかな。
あはじ=淡路と「逢はじ」を掛けている。
(本歌) 来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに
焼くやもしほの 身もこがれつつ
(藤原定家 新勅撰集 小倉百人一首97)

(偐家持提供写真 左:松帆ノ浦 右:岩屋港)
わすれまじ いへるしりから わすれぬる
ぼけこれちかの ははにしあれり (行末の貴子)
(注)これちか=
伊周
と「これ近」を掛けている。儀同三司・藤原伊周は
高階貴子と藤原道隆の間の子。伊周は内大臣であったの
で、太政大臣、左大臣、右大臣の三司と同じということ
で、その母の貴子を儀同三司母と呼んだ。
(本歌)忘れじの 行く末までは かたければ
けふをかぎりの 命ともがな
(儀同三司母 高階貴子 新古今集 小倉百人一首54)
薄氷
に 閉じ込められし もみぢ葉の
まだ褪せもせぬ 色のかなしき (色子内親王)
(本歌)
見るままに 冬は来にけり 鴨のゐる
入江のみぎは
薄氷
りつつ
(式子内親王 新古今和歌集638)
冬木立 なにこれしきと 気色ばむ
こともこれなく ままにぞ立ちぬ(冬風麻呂)
バカボンで 玉砕したる 君やよし
撰者逮捕だ 本官叫ぶ(赤塚不二麻呂)
(注)偐万葉掲載に当り「粉砕」を「玉砕」に修正しました。
あらたしき 年の始めの 初春に
風邪引きたるか いや咳夜ごと(咳家持)
(本歌)
新
しき 年の
始
の 初春の 今日ふる雪の いや
重
け
吉事
(大伴家持 万葉集巻20-4516)
轟々と とどろ人波 寄せも来て 君しブログの いや 栄 ならめ
鼬
かも 屋根裏走る 音ありて 朧に月の 光は降れる
(本歌)木を
齧
る
音ききし夜も 雪ふれり
欠けし紋章も 濡れつつあらむ
(生方たつゑ 歌集「花畑」昭和46年)
(注)掲載の写真は「けん家持提供」とあるものを除き、くまんパパさんのブログからの転載です。
※2020年11月26日上記「過去の偐万葉・くまんパパ篇はコチラ」のリンクが間違っていたので修正。
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