今日は雨ですね。雨の日は「偐万葉」という訳でもありませぬが、本日は偐万葉・木の花桜篇をお楽しみ下さいませ(笑)。
<参考>過去の偐万葉・木の花桜篇は コチラ からどうぞ。 木の花桜さんのブログは コチラ からどうぞ。
偐家持が木花桜媛に贈りて詠める歌19首 並びに 木花桜媛が作れる歌3首
折々の 歌もつもれば ゆかしとぞ もみぢ散り敷く 山道 ならめや
吉事
来る 先ぶれなるや
花一華
いやときじくに 妹が
家
に咲く (姉麻呂)
(注) 花一華=ハナイチゲ。アネモネの和名。
ときじくに=時じくに。「季節外れに」と「いつも、永遠に」の二通り
の意があるが、ここでは前者の意味である。

地蔵とも ながき付き合ひ またひとつ
めでたく年を 共にし重ぬ (まだ十三や)
初春の 妹が庭にし 十万 の いや 重 け 尋 ひ 来 跡のめでたき
木花桜媛が贈り来れる歌1首
ゼイゼイと 絶えざる咳に 鳴く君の 声きくときぞ 風邪は悲しき
偐家持が返せる歌2首
それやそれ 熱も痛みも なくあれど ゼイもゴホンも 仰山の咳
(偐蝉丸)
(本歌) これやこの ゆくもかへるも わかれては
しるもしらぬも 逢坂の関
(蝉丸 後撰集1090 小倉百人一首10)
憂きやまひ せきとめかねて 鳴く蝉の
声聞く時も のどはぜいぜい (偐猿丸)
(本歌) おく山に もみぢふみわけ なく鹿の
こゑきくときぞ 秋はかなしき
(猿丸大夫 古今集215 小倉百人一首5)
吉備津比古 いつしか年も 杉の樹の 龍とし見えて 空昇るらし
(吉備青龍)
(注) 杉=「杉」と「過ぎ」を掛けている。


吉備津比売 赤き裳の行く 初春に
まうで来し人 みな幸きくあれ (吉備赤龍)
独活
に花 似たれど八つ手 花言葉
よしとこの手で 妹行くらむか (
手弱女
)
三十年
を 隔てし風邪の 舞ひ来たる
睦月の今は 寝てぞ過ぐさな (偐木花咲耶姫)
橘の 寺の
放髪
に あらざれど 寝乱れ髪と 咲き過ぎの花
(注) 放髪
=垂らして束ねていない髪、オカッパ。転じて、オカッパ頭の
少女。
(本歌) 橘の 寺の長屋に わが 率宿
し 童女放髪
は 髪あげつらむか
(万葉集巻16-3822)
木花桜媛が贈り来れる歌1首
来る筈の 春や遅しと ヒヤシンス こころも身もや 凍り立つらし
偐家持が返せる歌2首
春風を われは信ずと
風信子
妹が
屋前
にも 咲かむと言へり
(春風信子)
(注) 風信子=ヒヤシンスの漢字表記
立つ春を 今し遅しと 待ちし花 妹が庭には さはにぞあれる
クロッカス 咲くをし見れば 早春の 丘駆け行ける 少女 にあらし
雪まじり 雨は降りつつ 今朝一輪 にほへをとめの 花は咲きたり

春のごと ゆきつもどりつ われ行かな 色即是空 梵我一如と
木花桜媛が贈り来れる歌1首
春風に 我も遊ばむ 黄蝶さへ 舞ひて 誘 ふ 菜の花の園
偐家持が返せる歌1首
空までも 続く菜の花 春の野に われは遊ばむ 白き蝶なり
水仙の 花にも 黒子 ふたつあり 妹に笑みつつ やあと云ふらし

木花桜媛の作れる句4句
と
偐家持が付けたる脇句4句併せ歌1首
春弥生 てんとう虫だぜ うふふふふ (木花桜媛)
レディーバードよ オホオホホホホ (偐家持)
3月の 遅れ水仙 うふふふふ
暁覚えず ムニャムニャ
ZZZ
春忘れ 肝冷やしんす うふふふふ
すぐ咲くからと 春
風信子
紫も 白もまだかよ うふふふふ
黄のクロッカス エヘヘのエヘヘ
(参考)三月の 甘納豆の うふふふふ
(坪内稔典句集「落花落日」 1984年)

あははいひひ うふふふえへへ おほほほほ
春の笑みにし 脇句もつけむ
(注)掲載の写真は全て木の花桜さんのブログからの転載です。
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