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小説すばる 2013年3月号恋ヶ窪スワントーン・ラブ 長沢樹生物部のマドンナ・川野が最近部活をさぼっているらしい。放課後の彼女の行き先は・・・?キュートな学園ミステリー・シリーズ最新作。(小説すばるより転載)高校の写真部の設楽は、生物部の美少女・川野愛香に頼まれて、鳥の写真を撮っている。設楽は友人の岡江の為に、川野愛香のフェチ写真を密かに撮って渡している。今回は生物部の紫藤に頼まれて、川野が部活をさぼって、どこに行っているのかを突き止めて欲しい、と頼まれたことから、事件が起こって・・・。多摩地区を舞台にした学園ミステリーです。前回は多摩地区を離れて鎌倉が舞台だったのでがっかりでしたが、今回は舞台がまた多摩地区に戻ってきました。今回は恋ヶ窪近辺が舞台ですが、結果として言えば別に恋ヶ窪でなくても良かった感じです・・・。大学を舞台にしたミステリーでした。もともと、どうでもよいような事件ばかり起こるシリーズですが、今回はますますもって、どうでもよいような事件でした川野が夢中になっているのもなんか変だし、岡江の登場シーンに至っては違和感しかないです。今回登場する「スポーツ」に全く興味がないので、読んでいても、熱い登場人物に全く共感出来ず。トリックは面白かったですが、それだけではなあ・・・。このシリーズは好きなので、次回に期待です。【送料無料】小説すばる 2013年 03月号 [雑誌]
2013年02月28日
小説すばる 2013年3月号エレベーターワルツ 野崎雅人十二年前、アキエちゃんはエレベーターに乗ったまま消えた。彼女を見つけるために、ぼくはこの町にやって来た。(小説すばるより転載)十二年前マンションのエレベーターに乗ったきり、戻って来なかったアキエちゃん。犯人と見なされたのは勝沼久志だった。そして今、小学生の頃の友人・リョウジとそのマンションにやって来て、消えたアキエちゃんを探しに来たが・・・。物語がいきなり始まるので、登場人物の把握に四苦八苦。テンポ良く話が進みます。そして最後に十二年前の真相が明らかに!とても短い小説ですが、うまくまとまっています。真相は結構怖いものです。こういう所にはあまり近づきたくないですね。でも世の中には、このような場所が本当にありそうです。この世界には人が溢れていますが、孤独な人は多いのでしょうね~。まあ、私も似たような感じですが・・・。世間では孤独でも、結構ネットに繋がりがあったりして、世の中わからんものです・・・。ネットのお友達に感謝している毎日です。【送料無料】小説すばる 2013年 03月号 [雑誌]
2013年02月27日
小説すばる 2013年3月号お友だち 塔山郁正気を失った、指名手配中の殺人犯。彼が語り出した犯行の動機とは・・。(小説すばるより転載)定年退職した「わたし」が川の岸辺で出会った「ホソノ」。彼はわたしが十数年追いかけ続けた男だった。その「ホソノ」が葦の茂みを指さして言ったのは「お友だちはどこにいる?」だった・・・。「ホソノ」が正気を失ったのには訳があるのですが、「ホソノ」の過去が語られていくうちに、次第に話が見えてきます。「ホソノ」が見る「お友だち」の正体が判明した後に、もう一段オチがありました。半分ホラー小説、半分ミステリーという感じですが、これまたあまり後味の余り良くない話でした。テーマは「とりつかれる」・・・、なのでしょうかね?【送料無料】小説すばる 2013年 03月号 [雑誌]
2013年02月26日
小説すばる 2013年3月号囚われ、分かたれ、愛される 小田雅久仁私は、呪われています。あの男によって、永遠の牢獄に囚われているのです。(小説すばるより転載)普通のOLさんの一人称による語りです。仕事の帰りに、OLさんが普通の白いバンで誘拐されます。誘拐されて、目が覚めた時に居た男は・・・・。と言う話です。この流れから行くと、一般的な誘拐事件の話になりそうなのですが、話はどんどん違う方向へ流れていきます。結果的にはとても不思議な話なのですが、主人公のOLさんが大変気の毒です。なんで目をつけられたのかよく分かりませんよね・・。実はこの男も不可解な奴なのですが、この男の悪意に当てられた感じで、嫌~な気分が残る短篇でした。【送料無料】小説すばる 2013年 03月号 [雑誌]
2013年02月25日
小説すばる 2013年3月号くるくる 詠坂雄二私がそれに遭ったのは、夢の中の出来事のはずだった。あれは夢だ。夢でなくてはいけないのだ・・・。(小説すばるより転載)イラストレーターの鳴子が祖父の十三回忌で東京に出た。兄の子供・藤花の相手をさせられた鳴子は、藤花のスケッチブックを一緒に見ていたが・・・。「くるくる」というのは主人公の鳴子が子供の頃に見た、お化けのようなもの、なのですが、何故くるくると言うのかは最後に(何となく)分かります。しかし最後の方は幻想的になってしまって、なんだか状況がよく分かりませんでした・・・。前半のイラストや絵の話の方が興味深くて面白かったです。私は全く絵が描けないので、絵を描く、ってこういうことか!と、ふんふんうなずきながら読んでいました。ところで、ゲシュタルト崩壊という言葉が出てきますが、面白い現象ですよね・・・・。【送料無料】小説すばる 2013年 03月号 [雑誌]
2013年02月23日
小説すばる 2013年3月号池上冬樹のこの文庫解説がすごい!文庫そののもでなく、文庫解説を紹介するコラムなのですが、今回は「心霊づきあい」加門七海著の紹介でした。その肝心の文庫解説よりも、池上冬樹さんの個人的な体験が載っていて、そちらのほうが興味津々です!池上冬樹さんの友人に霊感の強い人がいて、その人の話が面白い、面白い。なんか「ほんまもんの霊感強い人」って感じで、すごいなあ!って思ってしまいました。この友人の話をもっと聞きたいので、池上さんこの話を書いてください!【送料無料】小説すばる 2013年 03月号 [雑誌]
2013年02月22日
小説すばる 2013年3月号死人のテープ起こし 三津田 信三ライターの男から提案された企画。それは、自殺者の肉声をまとめて本にするというものだった・・・。(小説すばるより転載)自殺者のテープが三本でてきますが、妙にリアルで、まるでノンフィクションのようです。なにせ自殺する話なので、気持ちの良いものではなく、かなり嫌~な内容です。ちょっと読んだこと後悔する感じですネ。樹海の話が一番恐ろしかったです・・・・。【送料無料】小説すばる 2013年 03月号 [雑誌]
2013年02月21日
小説すばる 2013年3月号冬がやってくる 朱川湊人子供時代を思い出す、暗く寂しい夜道。ある晩、その路上に激しい物音が響いて・・・・。(小説すばるより転載)サラリーマンの楠田淳也は仕事の帰りに、やや古いマンションの一階から母親が子供を叱っているような声を聞く。虐待か?と思わないでもなかったが、君子危うきに近寄らず、とそのまま家に帰る楠田淳也。それから二週間後、町全体をひっくり返してしまうような事件が起きた・・・・。朱川湊人さんは私の好きな作家さんです。ちょっと不思議な世界を描くことが多く、なんとも言えない雰囲気が好きなのです。今回の短篇は、もちろんちょっと変わった話なのですが、案外合理的で、むしろ人間くささのほうが強い感じです。運命とか、因果応報とかを書いていると言ってもいいですね。どちらかというと「イヤミス」でしたね・・・。あんまり後味が良くなかったです。【送料無料】小説すばる 2013年 03月号 [雑誌]
2013年02月20日
小説すばる 2013年3月号同居人 小池真理子こんなに豊かな森にひとりで暮らし、わたしがどれだけ幸福かふつうの人には決してわかるまい・・・。幻想怪奇短篇シリーズ、第三話。(小説すばるより転載)山梨県と長野県の県境にアトリエ付きの別荘を買った夫婦。夫は元々病弱であったが、今は亡くなってしまった。画家である妻は、夫が亡きあと一人で別荘で暮らしている。ある日、飼っている猫・たまは、隣の部屋で寝ているが、たまにちょっかいを出して遊んでいる子供の笑い声が聞こえてきた・・・。うひゃー、怖~い!!人間何が怖いかって、正体の知れないものが一番怖いです。この画家さんが見たものって何?最初は静かに始まります。・・・が、次第に恐ろしい雰囲気が充ち満ちてきます。どんどん迫力が増してきます。この辺の所は猛烈にうまいです。最後の方は息を殺して一気読み!!主人公の画家は怖くないと言っていますが、やっぱり怖いです。猫も全く警戒していませんが、何故なのでしょう?ご主人も同じ経験をしているから、この人の妄想とも思えません。なんだか夢に出てきそうで嫌だなあ・・・このシリーズは、色々な解釈が出来る短篇なのですが、今回は一番怖くて、様々な解釈が出来ますねえ・・・。【送料無料】小説すばる 2013年 03月号 [雑誌]
2013年02月19日
小説すばる 2013年3月号世界地図の下書き 第五回 朝井リョウ小六の太輔。三年前に交通事故で両親を亡くした。一度伯母の家に引き取られるが、その環境になじめず、児童養護施設・青葉おひさまの家で暮らすようになる。高三の佐緒里、小六の淳也とその妹で小四の麻利、小五の美保子は同じ生活班で、太輔は彼らに家族のような感情を抱いていた。(小説すばるより転載)伯母さんの家に向かう太輔。虐待の記憶が太輔を緊張させます。三年ぶりに行った伯母さんの家は以前と違っていました。伯母が迎えに来た理由を理解した太輔が伯母に言う台詞が、とても大人びていて驚いてしまいました。小学六年生とはいえ、同い年の子供とは苦労の度合いが違うためか、あまりにも的を得たことを言ってしまっています。写真の話がとても印象的ですね・・・。一方麻利にも過酷な試練が・・・。麻利の兄・淳也にもつらい出来事です。それよりももっと辛いのが佐緒里です。あまりにも酷な出来事で、声をかけるのも憚れます・・・。佐緒里の思いを考えると、胸が張り裂けそうです。子供達にこんな過酷なことばかり降りかかり、読んでいるこちらもかなりキツイ・・・。【送料無料】小説すばる 2013年 03月号 [雑誌]
2013年02月18日
漫画雑誌・週刊モーニングに載っている『特上カバチ!! ―カバチタレ!2―』毎回リアルなテーマなのですが、今連載中の話はものすごくリアルです。若い夫婦とまだ幼い子供を乗せた車に、免許停止中の若者が運転する車が衝突。若い夫婦は死亡してしまい、幼い子供だけ助かります。ぶつけた若者は、相手の車が赤信号で突っ込んできたと主張。死人に口なしです。若者には優秀な弁護士が付きました。若者は無免許運転ですが、車の運転技能はあるというので、危険運転致死罪でなく、自動車運転過失致死罪で起訴になりそう。死亡した若い夫婦には、もうすぐ死にそうな夫の父親しかいません。他に兄弟親戚もおらず、子供は児童養護施設に・・・。というむちゃくちゃ切ない設定で話が進んでいます。行政書士の大野が、相手側の弁護士に話しに行けば、非弁行為と言われ、相手にもしてくれません・・・確かに非弁行為と言われるとその通りなので、大野もすごすごと立ち去ることしか出来ません。二人の人間を殺した若者の親はあやまる必要もない、と言い、親馬鹿ぶりを盛大に振りまいています。事故で二人も殺した若者は罪にならないのか?残された子供はどうなる?いやー、これは全く大注目の漫画ですね。モーニングが発売になると真っ先に読んでしまいます。
2013年02月16日
モダンタイムス 伊坂幸太郎(講談社文庫)「魔王」の五十年後を書いた続編。魔王とセットで読むべき作品です。文庫で上下二巻の大作です。「ゴールデンスランバー」系の作品です。【内容情報】(「BOOK」データベースより) 恐妻家のシステムエンジニア・渡辺拓海が請け負った仕事は、ある出会い系サイトの仕様変更だった。けれどもそのプログラムには不明な点が多く、発注元すら分からない。そんな中、プロジェクトメンバーの上司や同僚のもとを次々に不幸が襲う。彼らは皆、ある複数のキーワードを同時に検索していたのだった。圧倒的なテーマと暴力とユーモア。いろいろなものがぎっしりと詰まっていて、何を書いたらいいやら、分かりませんね。私のこの文章も支離滅裂で、酷いものです。本当に面白かった。ページターナーでした。「魔王」の最後は全く納得のいかないもので、最大の不満は、物語が途中で終わっていることでした。この本はそれの解答が載っています。でも、すべての解答が載っているわけでなく、分からないことも沢山あります。というより、分からないことに対して、主人公が向かっていく、と言う話でした。具体的に「敵」のような人物が出てきますが、その後ろに「誰か」がいるようです。「誰か」は分かりません。国かもしれないし、何かの集団かも知れません。分からないけれど、立ち向かっていく。「考える」ことこそ重要、と言う話でした。それは前作の「魔王」でも安藤兄が散々言っていましたよね。何やら異様な雰囲気が全編を貫きます。渡辺拓海の奥さんが最初から異様な雰囲気で圧倒します。上巻はゆるりと話が進みますが、下巻は怒濤の展開です。暴力が全編を支配しますが、ユーモアたっぷりで登場人物はとぼけた人が多いです。余裕があります。おかげで殺伐とした雰囲気を免れています。それにしても渡辺拓海の奥さんが最高のキャラクターです。一体何者なのでしょう?強すぎるし、嫉妬心も異常です。拷問のシーンも直接は書かれていませんが、読んでいるだけで、痛そうです。最後の静かな場面がなんとも印象的でした。伊坂幸太郎さんの代表作のひとつと言って良いでしょうね。渡辺拓海 主人公渡辺佳代子 拓海の妻岡本猛 髭の男大石倉之助 渡辺拓海の後輩五反田正臣 渡辺拓海の先輩桜井ゆかり 渡辺拓海の同僚加藤課長 渡辺拓海の上司永嶋丈 国会議員井坂好太郎 小説家・渡辺拓海の友人安藤潤也 安藤商会安藤詩織 安藤潤也の妻愛原キラリ 管理人【送料無料】モダンタイムス(上) [ 伊坂幸太郎 ]【送料無料】モダンタイムス(下) [ 伊坂幸太郎 ]
2013年02月15日
小説すばる 2013年2月号オメガ・スポーツ 第六回 真藤順丈北海道の少年刑務所から、クロウをリーダーとした受刑者八人が脱走した。問題児・アクネの暴走やクロウの殺人など、思わぬアクシデントに見舞われながらも、船を手に入れた少年たちは、本州を目指す。(小説すばるより転載)いやはや、ここに描かれるのは、少年達の荒涼とした世界です。ためらいもなく殺人を犯す少年達・・・。少年達の心はまったく分かりませんが、このような子供を持った両親は悲しいでしょうね・・・。しかし、クロウの母親はちょっと芝居がかっていて、胡散臭い感じがしますが・・・。物語のスピード感が全く衰えないオメガ・スポーツ、どこまで進んでいくんだ!【送料無料】小説すばる 2013年 02月号 [雑誌]
2013年02月14日
小説すばる 2013年2月号愚者よ、お前がいなくなって淋しくてたまらない第十四回 伊集院静(小説すばる2月号)それまでの仕事を辞め、一年近く”旅打ち”を続けるユウジ。知り合いを通じて、スポーツ新聞の競輪担当記者のエイジと知り合う。ふたりで旅を続けるうちに彼の過去を知ることになるのだが・・・。一方で、芸能プロダクションの社長・三村と再会する。三村は、女優だった亡き妻とも仲が良く、ユウジに懐いていた・・・。(小説すばるより転載)伊集院静さんにとって、女優だった奥さんを失ったショックは相当なものだったのでしょうね。ここでは小説という形ですが、奥さんを失った苦しみ、哀しみがリアルに描かれています。小説という形で書ける、と言うことは立ち直った(なんて書き方をするのは非常に失礼ですが)と言えるのでしょうか・・・。【送料無料】小説すばる 2013年 02月号 [雑誌]
2013年02月13日
小説すばる 2013年2月号岳飛伝 第十五回 北方謙三岳飛と南宋のしんかいとの駆け引き。岳飛は岳飛であろうとし、しんかいは岳飛を南宋にとりこもうとしています。岳飛軍では意外な人物が戻ってきました。牛こんです。最近出てきてなかったので死んだのだと思っていました。あまりにも多数の人間が死ぬので把握しきれません。韓成は西に行き、面白いことになっています。なんだか仕組まれていたみたいですが。これが韓成にとって、良いことなのか悪いことなのか?遂に呉用が死にます。とっくに死んでいても不思議のない人物でしたが、思ったより長生きしましたね。秦容のほうは、ついに甘蔗糖が完成です。これがこの先どう繋がっていくのですかね?若者は生き生きと成長しています。年寄りは衰えるばかり。ちょっと淋しい。【送料無料】小説すばる 2013年 02月号 [雑誌]
2013年02月12日
2月4日付けの日経MJに載っていた記事なのですが、「女子ゴコロ 旬トピックス」というコラムで、首都圏に住む20~40代女性が「12年に捨てたモノ」のトップは「洋服やファッション雑貨」だった。第二位は「本・雑誌」第三位は「食料品(飲料やアルコール類を含む)」が続いている。食料品て捨てるモノなのですね・・・。では今年、処分したいと思っているものは何でしょう?「13年こそ捨てよう、と思うモノやコト」を複数回答で尋ねると、第一位が「洋服やファッション雑貨」第二位は「落ちないぜい肉」第三位は「家でダラダラする怠け癖」第四位は「無駄遣い」第五位は「間食・ちょい食べ」だそうです。ところが、同じ選択肢を対象に「最も13年こそ捨てようと思う」ものを一つに絞り込んで選んでもらうと順位が変わる。ここでトップに浮上したのは「落ちないせい肉」だった。という記事でした。一位の「洋服やファッション雑貨」を捨てたいというのはよく分かりますが、二位以下のものを「捨てる」というのは、面白い発想ですよね。特に「ぜい肉」というのは女性ならではの発想でしょうかね?ちょっと面白かったので載せてしまいました。
2013年02月11日
小説すばる 2013年2月号オネスティ 第二回 石田衣良はすごいんだよ・・・。カイはミノリに誘われ、その遊びに参加することにするが・・・。(小説すばるより転載)【前回まで】海風が吹き寄せる丘の上に立つ、双子のような二つの家。それぞれの家にカイとミノリは住んでいた。ミノリが引っ越してきた幼稚園生のときから、間にある大きなケヤキの木の下が、彼らの大切な場所だった。カイは絵を描くことが好きだったが、小学二年の時、授業で絵を評価されずに落ち込む。ミノリはカイを慰めるため、映画を真似て彼にキスをした。第一回はおとぎ話のような、寓話のような話でしたが、今回急に生臭くなりました。小学三年生が遊ぶ、暗闇鬼ごっこって・・・・!エッチです。カイの家に変化が出ます。そして男女の愛について語る二人。小学三年生が、愛について語る・・・!うーん、いったいどんな話になるのでしょう?【送料無料】小説すばる 2013年 02月号 [雑誌]
2013年02月09日
小説すばる 2013年2月号いつかなくなる 第二回 加藤千恵半年ほどで亡くなる人に見える{黒い影」。葎はその影を背負っていた彼に、再び会ってみることにするが・・・。(小説すばるより転載)特殊能力を持った律が、気になった寺尾と会います。根掘り葉掘り、寺尾の健康のことを聞いて、寺尾が保険の勧誘かと疑うのはもっともなことですね(笑)とても気が合う二人の会話とか、行動が恋愛に発展しそうな雰囲気で、とても良い感じ。今から付き合うか、どうなるか、という瀬戸際の感じ。読んでいるこちらがドキドキしてしまいます。今回はただの恋愛小説と化していますが、ちょいオカルトなこの話、どうなるのでしょうかね?【送料無料】小説すばる 2013年 02月号 [雑誌]
2013年02月08日
小説すばる 2013年2月号世界地図の下書き 第四回 朝井リョウ小六の太輔。三年前に交通事故で両親を亡くした。一度伯母の家に引き取られるが、その環境になじめず、児童養護施設・青葉おひさまの家で暮らすようになる。高三の佐緒里、小六の淳也とその妹で小四の麻利、小五の美保子は同じ生活班で、太輔は彼らに家族のような感情を抱いていた。(小説すばるより転載)直木賞をもらってますます大注目の朝井リョウさんの連載四回目です。子供達の心情を繊細に、丁寧に書いてあります。子供の思い、願い・・・誕生日のプレゼントでの小さな楽しみ・・・。太輔の佐緒里に対する思いはますます募っていってかなり暴走気味になってきましたね。一度壊れてしまった、伯母さんとの関係はうまくいくようになるのでしょうか?薄氷を踏む思いで、はらはらしながら読んでいます。【送料無料】小説すばる 2013年 02月号 [雑誌]
2013年02月07日
小説すばる 2013年2月号かたづの! 第二回 中島京子慶長五年、角を一本しか持たない片角の羚羊(カモシカ)が、八戸二十代当主である直政の妻・祢々(ねね)と出会った。片角は彼女に惹かれ、両者は友情を結ぶ。やがて祢々は二人の女の子を産み、片角はまっ白な羚羊と夫婦になる。しかし、慶長十六年、大津波に襲われ、片角は妻を失った。翌冬、息を引きとった片角は、羚羊から一本の角・・・南部の秘宝「片角」・・・になった。(小説すばるより転載)中島京子さん初の時代小説らしいです。登場人物が、というか八戸の殿様関係が数多く出てきて、誰が誰やらさっぱり覚えられません。その辺の読み難いさを除けば、話は面白いです。特に前半の説明口調から、最後に向かっての不穏な雰囲気、そして最後の衝撃度。急転直下の展開で、次回がとても気になる終わり方ですね。【送料無料】小説すばる 2013年 02月号 [雑誌]
2013年02月06日
小説すばる 2013年2月号クローズアップ 最終回 今野敏赤坂の檜町公園で男性の遺体が発見された。死因は刃物で刺されたための失血死。被害者は片山佳彦、四十三歳。職業はライターで「週刊リアル」などで記事を書いていた。「週刊リアル」は暴力団の動向などを売り物にしている週刊誌だ。暴力団と週刊誌とライター・・・。背後に何か関係はあるのだろうか?(小説すばるより転載)ライター殺人事件の最終回です。犯人は意外な人物でした!クライマックス、布施ちゃん最大のピンチ!と思いきや、布施ちゃんは相変わらずのマイペースでした。しかも犯人は最初から分かっていた、と言われ、警察だけでなく、読んでいるこちらも脱力。ちょっと格好良好すぎですね。まあ、それがこのシリーズの特徴ですが。お気楽に読めるミステリー、続編が楽しみです。【送料無料】小説すばる 2013年 02月号 [雑誌]
2013年02月05日
小説すばる 2013年2月号バラカ 第十九回 桐野夏生大震災の前後に、バラカという子供をめぐる男女を描く、大作の連載です。川島雄祐の過去が明らかになりました。うむむむ・・・。このような関係だったのですね、あの人とは。ネタバレになるので、何も書けませんが、すべては必然で、みんな繋がっていたのが衝撃です。悪魔の化身、川島の今後の行動に大注目です。しかしもうちょっと枚数書いて欲しいなあ・・。【送料無料】小説すばる 2013年 02月号 [雑誌]
2013年02月04日
恵方巻はもともと関西のほうの風習らしいですが、コンビニの戦略がまんまと成功して、東京でも当たり前のようになってきましたね。ミーハーな私は4,5年前から、節分は恵方巻を食べています(笑)といってもスーパーで買ってくる程度の、適当なものですが・・・。今年もイトーヨーカドーで980円の「七種の海鮮恵方巻」を。まあ、普通に美味しかったです。今年は恵方が南南東なので、ちょうどテレビの方向で助かりました。これが反対の方角だと、カレンダーを睨みながら無言で恵方巻を食べる羽目になります(笑)
2013年02月03日
小説すばる 2013年2月号天使の柩 第二回 村山由佳もし生まれ変われるなら、この家に生まれてきたい・・・。初めて歩太の家を訪れた茉莉は、心からそう思った。(小説すばるより転載)村山由佳さんの天使シリーズ、第二回目です。傷ついた猫を歩太の家に連れて行く茉莉。結局歩太が猫の面倒を見ることになり、歩太の家に出入りする茉莉。そんな中、素行の悪い彼氏・タクヤが茉莉のことを疑いだして・・。イラストの猫の絵がとても可愛いです。幸福とはほど遠い家に育っている茉莉が、暖かい歩太の家に出入りして、ほっとするのはとてもよく分かりますね。茉莉の家は全く異常ですものね。前半の暖かい雰囲気は、タクヤの出現によって急速に暗雲が立ちこめてきます。おおっ!どうするのだ?茉莉。全く卑劣な男ですな、タクヤ。次回大注目です。【送料無料】小説すばる 2013年 02月号 [雑誌]
2013年02月02日
小説すばる 2013年2月号輝ける星の下に 橋本治三十三歳になった。最近禿が進行し、女にも全く縁がない。どうして、僕の人生にはいいことがなにもないのだろう?(小説すばるより転載)内山秀一という「小柄な体に色白の丸顔」な三十三歳は、信用金庫に勤めている。中小企業を助けようと思って、信用金庫に勤めたのに、実際は単なる金貸しで、ちっとも中小企業を助けていないのに罪悪感を持っている。おまけに髪の毛が薄くなり、女にまったく相手にされていない人生。泣きたくなった時に出会ったのは・・・。前半は相変わらずグダグダ丁寧に書いてあります。短篇なのに内山秀一という男の、三十三年間の人生を全部見た気になります。結果的にはとても良い話です。良いといっても少しですけどね。後半は前半と違って話がすんなり進むので、余計にすっきりして終わった気になります。読んで、なんだか世の中に希望が持てるなあ・・・と思える、ほのぼのとした短篇でした。【送料無料】小説すばる 2013年 02月号 [雑誌]
2013年02月01日
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