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小説すばる 2024年11月号うまれたての星 第二十五回 大島真寿美テレビドラマ化を見据えた原作仕事の依頼が唐津杏子に舞い込み、脚本家との間に立ってやり取りする綿貫誠治。思わぬハードルが・・・。(小説すばるより転載)漫画原作をドラマ化するのに漫画家と脚本家の間に挟まって困り果てる綿貫誠治。漫画家さんの融通の利かなさに閉口しますが、このようなこだわりがあるからこそ、面白い漫画が書けるんでしょうね・・・。週刊デイジーは十周年を迎えてほぼ漫画雑誌に変貌する。漫画全盛期の中心にいたであろう、週刊デイジーは漫画人気の波に乗っかり売り上げが伸びたでしょうから仕方の無いことだったでしょう。漫画斑熱いですよね。
2024年11月26日
小説すばる 2024年11月号給水塔から見た虹は 第九回 窪美澄桐乃を心配する里穂。桐乃を構ってあげられなかったことを後悔しています。でも里穂は里穂で一所懸命在日外国人に向き合ってきたので、ある面仕方が無いのでは?と思いますが、思春期の中学生に理解するのは無理があるか・・・。一方、外国人の方にも問題が・・・。しかしこれも一方的に外国人が悪いわけでなく、仕方無しにやってしまったところもあり、全面的に責められないのが辛いですね。生きていくこと、生活することは単純でなく、難しいですねえ、とつくづく思い知らされます。
2024年11月25日
小説すばる 2024年11月号カット・イン/カット・アウト 第六回/カット・イン 松井玲奈マル子のドラマにスピンズのみきが出演することに。マル子は演劇とテレビ制作現場の違いに戸惑う。演じる、ということでは変わらないのでしょうが、造り方が全然違う映像の世界は、舞台出身の俳優さんは戸惑う方が多いのでは?・・・。確かに目の前に観客が居なくて、カメラの前で演技をするのは勝手が違うのでしょうね。そして、因縁の相手と出会うマル子。事態が急変して、どうなることやら。次回も楽しみ~。
2024年11月21日
小説すばる 2024年11月号夏鶯 第七回 赤神諒備前藩の滝善三郎をモデルに書かれている小説。遂に神戸事件が起きてしまいます。小説では三宮事変になっていますが。明治政府から伊藤俊輔と五代才助が乗り込んできて、吉備藩に決定を告げます。五代才助に知恵を与えられ、より無難な対応を迫られる吉備藩。しかしそれは一人の犠牲者を出すことだった・・・。後半は涙涙です。蓮三郎の今迄の苦労を知っている読者には余りにも辛い話・・・。周りの人間にも涙させされます。余りにも酷な仕打ち。明治政府のメンツのためだけにこんなことになるなんて。次回、今回以上に涙を流しながら読みそうです。読むのが辛いなあ。
2024年11月20日
小説すばる 2024年11月号命の横どり 第六回 久坂部羊広志の母親がまだモヤモヤしています。納得がいってないので仕方無いですが・・・。妻の美咲は医療人でもあるので理解が得られています。普通、臓器提供の場合、ドナーの情報はわからないようになっていますが、今回、情熱ある医師のせいで情報漏れの恐れが・・・。嫌な予感しかしない・・・。次回、怖いもの見たさでドキドキしてます。
2024年11月19日
小説すばる 2024年11月号13月のカレンダー 第七回 宇佐美まことようやく地獄のような原爆が落とされた広島から現代に帰ってきました。上野侑平は服部義夫の息子から被爆者の差別と偏見の話を聞く。原爆で甚大な被害にあった後なのに、差別と偏見が残ったんですねえ。そして道孝の言葉を聞いて衝撃を受ける侑平。運命を感じます。その後、森元喜代にも会える侑平。森元喜代から十三月のカレンダーの話を聞き、打ちのめされる侑平。運命をつくづく感じますね。
2024年11月18日
小説すばる 2024年11月号天上の火焔 第三回 遠田潤子大学進学のため京都にやって来た城。備前焼とは無縁の暮らしを送るなか、ふいに蘇るのは、柔らかな土の感触、そして窯で燃え滾る焔の唸りだった。(小説すばるより転載)毎回怒濤の展開ですが、今回も濃かった!城の大学での専攻は日本史。陸上部には入らず、陸上同好会に入って好きに走っていた。陸上同好会で泊りで行うボランティアに参加した城は、陶芸体験に出る羽目になる。実家の窯とは全く違うずさんな工房に落胆する。なにより土が悪くて、まともに轆轤が挽けない。人間国宝の窯出身の城からすれば、素人相手の陶芸体験場は話にならなかったでしょうね・・・。そんなかんやの大学生活の中、祖母が京都に来る。そして祖母が驚愕の事実を告げるのであった・・・。おおお~、今回もダイナミックな展開をしてきますね。大河ドラマにふさわしい驚愕の事実。映画監督の兵藤がいいですね。真剣に若者に向き合ってくれる。こんな大人がいてくれる城は幸せだなあ。城のこの先がどうなるのか興味津々。次回も楽しみ~。
2024年11月14日
小説すばる 2024年11月号女王様の電話番 第三回 渡辺優美織を捜す私。美織の暮らすマンションを探し当てるが、美織は見つからない。美織の客に連絡を取ってみるが・・・。風俗の場合、消息がわからなかうなってしまうことはそれほど珍しいことではないのかもしれません。そしてその人を捜すのは困難なのもあり得そうですね。執念で美織を捜す志川は見つけることが出来るのか?最後の3行が意味深に書かれていて気になります。次回大注目。
2024年11月12日
小説すばる 2024年11月号ウロボロスの環 第十八回 小池真理子夫・俊輔に起きたことも衝撃でしたが、今回、連載始まって以来最大の爆弾が落とされました。なんということ・・・。その上に影山から聞かされる話。俊輔の両親の話がこれまた衝撃で、運命の皮肉に打ちのめされます。小池真理子さん、こんな展開に持って行くとは凄すぎます。今回息を止めて読んでしまいました。次回も大注目です。
2024年11月11日
小説すばる 2024年11月号あいつも誰かに殺される 第三回 下村敦史タナトスの投稿通りに事件が起きる。そしてまたもやタナトスの投稿が・・・。ネットは大騒ぎになる。そして警察もネットの投稿を重視していた。う~ん、これは恐ろしい。リアリズムの投稿を上手く利用した犯行予告なのか?最後のタナトスの投稿がとっても気になりますね。次回大注目。
2024年11月07日
小説すばる 2024年11月号森羅記 第二回 北方謙三北方謙三版「水滸伝」から脈々と続くシリーズの最終章。今回はクビライと元寇を描くようです。モンゴルの人物関係も複雑ですが、執権の北条家も複雑。今回それぞれの家系図が載っていてすごく有難いです。これをにらめっこしながら読まないと誰が誰やらさっぱりわかりません・・・。北条家は第五代執権の時頼になっています。第四代執権の兄・経時が早くに死去したため、若くして執権についています。しかし、伯父や有力武士の三浦家との争いがあり、盤石の態勢とは言えない。NHKドラマの「鎌倉殿の十三人」の時と同じような権力闘争が行われている状態。一方、モンゴルでもチンギス・ハン亡き後、チンギスの弟たちと、チンギスの息子たちの勢力争いが起きています。まあ、当たり前ですね。こちらも国王になったグユクが不意に崩御。混乱の元ですね。やっぱり人物関係を追うのが精一杯の回でした。
2024年11月06日
小説すばる 2024年11月号分裂蜂起 第一回 佐々木譲日露戦争に敗れ、ロシアの属国と化した日本。しかし、ロマノフ王朝が倒れて帝国は消滅、混迷の先に、この国が対峙するものとは・・・。「抵抗都市」「偽装同盟」に次ぐシリーズ完結編!(小説すばるより転載)日本が日露戦争でロシアに敗れた、という架空の歴史の上で、殺人事件を追う警察官の話を書いたシリーズが小説すばるに帰ってきました。今回は歴史が進んでいて、ロマノフ王朝が倒れてロシアが大混乱になっています。属国の日本がどうなるのか?ロシアの軍隊が駐留しているので、すぐに独立は出来ない。しかし、これを機会に独立への道が開かれるのは確実。という政情不安の中、市ヶ谷橋で水死体が上がる。洋装の男の身体には綱が巻かれていて重しを付けて沈められたようだ。その現場にロシアの憲兵隊も大急ぎでやってくる。しかしロシアの憲兵隊は死体を確認したら何も言わずに立ち去ってしまう。一体何があったのか?死体の身許を特定するために新堂たち警察官が捜査を開始する・・・。SF+歴史小説+警察小説という珍しい形態の小説、先が楽しみです。
2024年11月05日
法廷遊戯 五十嵐律人法曹の道を目指してロースクールに通う、久我清義と織本美鈴。二人の過去を告発する差出人不明の手紙をきっかけに不可解な事件が続く。清義が相談を持ち掛けたのは、異端の天才ロースクール生・結城馨。真相を追う三人だったが、それぞれの道は思わぬ方向に分岐して――?「ミステリが読みたい!」2021年版(早川書房)国内篇3位&新人賞受賞「このミステリーがすごい!」2021年版(宝島社)国内編3位「週刊文春」ミステリーベスト10 文春図書館2020国内部門4位「2021本格ミステリ・ベスト10」(原書房)国内ランキング9位映画化もされた小説。久我清義の過去を暴く写真が提示され、織本美鈴には嫌がらせが続発する。犯人は全くわからない。ロースクールを修了した学生たちだが、久しぶりに学校に集まるメールが届き、楽しみに行った学校で思わぬ事態になる・・・。学生時代のトラブルは解決せぬまま卒業後の思わぬ事態に唖然とします。過去がかかわっていることは間違いないのですが・・・。法律が主役の小説ですけど、難しいことはなく、サクサク読めます。というか面白くて続きが凄く気になるので、ドンドン読み進めてしまいました。過去の犯罪と罪と罰。最後は非常に考えさせられる結末に。面白かった~。余りにも面白いので五十嵐律人さんの他の本を読んでみたくなりました。
2024年11月04日
2024年11月5日発売の本多孝好さんの本「こぼれ落ちる欠片のために」これって、小説すばる2024年5月号から2回連続で連載された「色彩のない肖像に」の単行本化ですよね・・・。小説すばるで短期集中連載と銘打っておきながら、2回で連載をぷっつりやめて、書き下ろしの中編を加えて単行本化、ってなんだか騙されたみたい・・・。文芸誌を単に宣伝に使っているみたいで非常にムカムカするんですけど。宣伝どころか、下書きとしか思えない。東野圭吾さんの小説が思い浮かびます。いや別に出版社の思惑をどうのこうの言うのでは無く、単に続きが読みたかっただけなんです。楽しみにしていたのになああああ。
2024年11月03日
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