私の根幹を支えて頂いた１１人の恩人 0
[人を８時間待った話] カテゴリの記事
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^-^◆【改訂】『長時間人を待つ』ってーー自分が試される[4・完]
◆ 人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村 ^-^◆【改訂】『長時間人を待つ』ってーー自分が試される[4・完] ＜前回＞【改訂】『長時間人を待つ』ってーー自分が試される[3] 表の現場はワイワイと賑やかだが、こっちにしてみれば、随分待ったから今更焦る気も無くて、ソファーの所で立って待っていた。表から上司らしい方の声が聞こえてきた……。 「江藤君、事情は分かってるから……先に上がってくれー」「……すみません、そうさせて頂きまーーす」 ……と言いながら江藤が入ってきた。助手の人（……といっても、江藤より年上の感じだが……）と一緒に…………。「おう！村井！待たせたな……。 事情、聞いてくれたよな。……はははっ……参ったぞ……」「ご苦労さん……。大変だったなぁ……」「ちょっと、着替えて来るから待っててくれ……」奥に消えた……。 互いの、たくさんの言葉を推定していたが、顔を見たら、こんなもんだった。……いつもの、ふたりの会話だ。じっと立っておられる助手の人に、「私のせいで、江藤が残りの作業抜けます……すみませんね」と、言ったら、その人がいきなり手を握ってきて……、 「ありがとうございました。良く待っててくれました。 私は、話を聞いても、全然信用していませんでした。 …………すみません。 私……、私……、お陰で、これから人を信用できます」「……！」「会社に電話連絡をした後……、 村井さんが居られたかどうか確認した方が良いのではないかと 何度か言いました。 だって、待ってる人も居ないのにですよ……、 異常に車を飛ばして事故にでもなったら……って、 思ったもんですから……。 ５時間じゃー……多分帰られたはず。常識です。 はっきり、事実を確認して、江藤さんにも諦めて貰った方が 安全面で良いと判断したんです……。 相当な荷も積んでますし……。 でも…………、……ホント、すみません……。 失礼な考えでした……」 「……いえ……」「でも、江藤さん……『アイツは待ってる』って、 一言、怒って言ったっきり相手にしてくれませんでした……。 悪い事しました……。 ホントにすみません……スミマセン」なんと！！……涙ぐんでおられる…………。こっちの方が感動してきた……。「おっ、お待ちどう……。 村井、こいつバカで涙もろいから、 相手にするなよ。ははははっ…………。さぁ行くぞ、 今日は、ぜ～～んぶ、俺のおごりやな……」「ははははっ、そうやな……。ゴチになろうかな……。 うぅぅー、腹減った。 …………しっかしお前、この時間、店開いてないぞ」 「まっかせなさ～～い。 さっき、行き付けの店に電話して、開けて貰ってる……」「おっ、さすが…………。素早いな江藤(^。^)」「江藤君、今日は、財産をはたいてご馳走しなくちゃな……」 ……とは、責任者らしい人の発言。「もちろんです。……では、お先に失礼します」 「江藤……悪いなぁ……。良いのかホントに帰って……」「ああ、ああ、皆の好意だ……。 受けておこう。 ところでお前を迎えに行った女の子……怒ってたろう……？」「……っていうより、余りにびっくりした顔が、 怒った顔の様に見えたんだと思うぜ……」「ふふふふっ……、あいつ、俺に対して負けん気強いからなぁ。 なーーんか突っ張ってなぁ……。お前が待って居なけりゃ―、 帰って来た俺に『やっぱり居なかったわよー』って、 威張りたかったんだ……アイツ……」「好きなんじゃないか……お前の事。 何か……俺に嫉妬してるみたいにも……感じたなぁ……」「ふふふっ……相変わらず鋭いな……お前。 ふふふふっ……(ー_ー)」 出口で、作業中の皆に向かって、「これが、俺の親友の村井です。よろしくお願いします」って、言ってくれたら、みんなから拍手が来て……これは……照れた。 江藤が、すまなかったとか、ありがとうとか、言わなかったことが胸を熱くした。逆の立場でもそうだよな。……俺達って。……たぶん。信じるってそんな事かもしれない。そういう意味では……、信じるっていう意味では、俺は江藤に負けたかもしれない。江藤の方が確信していたように感ずる……。俺は、何回も心が揺れたもんなぁ…………。 彼奴から『親友』という言葉をオフィシャルに聞いたのは、初めての事だ。……これはジーンと来た……。 腹が減っていたのもあって、この夜の食事と酒は、至極の極みであった。 この出来事は、今でも私の心の大切な部分を支える宝石として、しっかりと光っている。 その数か月後、衛藤の従姉の女性に会うことがあったが…………。その彼女が、何と今、我が家の息子たちの母親だから、なんとも………縁深い……(一_一)言うまでも無く……今でも、江藤とは、親戚として、６０年の家族ぐるみの付き合いだ……。 (´∀｀） ＜完＞人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村 =========================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今まで蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路（ビジネス編上巻・中巻・下巻）』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路（ビジネス編上巻・中・下巻）』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2022/08/23
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^-^◆【改訂】『長時間人を待つ』ってーー自分が試される[3]
◆ 人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村 ^-^◆【改訂】『長時間人を待つ』ってーー自分が試される[3] ＜前回＞【改訂】『長時間人を待つ』ってーー自分が試される[2] 長期戦となると……準備が要るなぁ……。(゜-゜) その時ちょうど、目の前を小学生らしい２人連れが、通りかかったので呼び止めた。「兄ちゃんの頼み聞いてくれ。 向こうの角を曲がった所に本屋がある。兄ちゃん今から、 そこに行って本を買ってくる。 １０分位で戻ってくるから、ここに立って居てくれないか？」 そして……ビックリした表情の二人に続けた。「……そして、江藤という人が来たら、 『村井は、すぐ戻ってくるから、ここで待つように……』 って言ってくれ。 ……もちろん、お駄賃として２０円ずつあげる。 今、１０円ずつ渡す。 待っていてくれたら、戻ってきて後の１０円を２人に渡す」……ってな具合のお願いをしたように思う…………。もちろん、飛び上がって二人は引き受けてくれた。 流石に本でも読まなきゃ、時間が持てそうにない……。 ４０円の投資をしたが……その間も、結局江藤は来なかった。因みに、当時の４０円といえば……、牛乳一本が１６円、ラーメンが５０円の時代のはなし……。(^-^) 面白そうな推理小説を買ってきて読みながら……、電車が着くたびにチェックしていると、意外と時間の経つのは早いものだ。路面電車は、上り下り、かなりひっきりなしに来る。６時も過ぎて………………。７時頃―――腹減ったなぁ……。こりゃー、今日は会えないな。 会っても、一緒に行くようにしていた所も、 今日は行けないし……。 …………帰ろうかな……。 ……しかしなぁ……、帰った途端に来るって事も あるよな。それじゃー、これだけ待って もったいないなぁー……もったいない。 もう少し待つか……。 腹へったなぁ……。 よし、区切りとして９時まで待とう。 ここまで待ったんだから…………、 もう……意地だ…………。<`－´>そして……、８時頃―――坂東さんの登場……とあいなったわけである。 ヤツが深夜１１時に戻ってきたとして……、８時間待つことになるか……。８時間！！！ ははははっ……、しょうがないなぁ～。ははははっ……。(^。^)（ただ、思うに……彼女が現れなかった場合でも、 多分、１１時４５分の最終列車までは……待ったと思う……） 材木店の事務所で、お茶を頂きながら……、こんなことになって……ホントに、待ってて良かったなぁ……としみじみと思った。時々、腹を立てたり、帰ろうと思った自分が、少し、恥ずかしかったが……お茶で、ゴクリと呑みこんだ。 １１時少し前…………トラックが着いた気配だ……。 皆さん勢いよく飛び出していった。心配もあったのだろうが……、小耳に挟んだ会話によると、荷の下ろし作業を終わらないと、皆さん退社できないようだ。威勢の良い挨拶応答が聞こえて来て、クレーンらしい音も聞こえてきた……。 ＜続く＞人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村 =========================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今まで蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路（ビジネス編上巻・中巻・下巻）』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路（ビジネス編上巻・中・下巻）』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2022/08/19
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^-^◆【改訂】『長時間人を待つ』ってーー自分が試される[2]
◆ 人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村 ^-^◆【改訂】『長時間人を待つ』ってーー自分が試される[2] ＜前回＞【改訂】『長時間人を待つ』ってーー自分が試される[1]「いやーー…………そう言われても (ー_ー)」「だって、５時間！！……５時間ですよ！！<`ヘ´> 普通は待たないでしょう(゜_゜>」「……アイツ……昔から約束を破った事が無いヤツなんで……」「……ふぅ…………。(-_-) でも……でも、限度ってもんがあるでしょうに……(゜_゜ )」 「約束に限度なんてありません！！！<`ヘ´> 信ずるか信じないか、どっちかです……(`ヘ´)」「……でも、ずっと、５時間あそこに居られたんですか…？」「はい、……もちろん」「待つ方も待つ方ですが……待ってる方も相当に変ですが、 待ってるって確信している江藤さんも変な人ですわ…………。 だって……５時間ですよ！！(>_<)」「……すみません……(ー_ー)!!」「いえ…………！！………………(=_=)」「………………」「事務所で何か召し上がって下さい。おなか空いたでしょう？」「いえ、それは江藤も一緒ですから……。お茶……頂きます」 事務所に着いたが…………。私の姿を見て、いきなり全てを察した社員らしい男性３人の、驚きと好奇に満ちた視線にさらされ……、あまり心地良いものではなかった……。坂東さんが、上司らしい人に興奮して報告している。 しかし…………、思えば…………、そんなに格好良く…………、……待っていた訳でもない……。(一_一) ５時間といえば……大変な時間だ……。不安でイライラして、落ち着かない時間だった。今からの３時間は、結果がはっきりと見えているから……、安定した気持ちで待てるが………。--------------------------------------------------------- 待ち合わせの場所である福岡相互銀行の前には、日頃のクセで、約１０分前の……２時５０分頃に着いた。 ３時になっても彼が来ないので、後片付けに手間取ったかな位の思いで、さほど気にもしなかった。 丁度、目の前に電停があって、路面電車が上り下り、ひっきりなしに来るので、次の電車か、次の電車かと思って降りる人を眺めていると気が紛れた。…………しかし、……これが「待ち待ち８時間ドラマ」の開始だったとは……。 ３時１０分――珍しいなぁ～。時間厳守のヤツなのに……。３時１５分――おかしいなぁ～。……場所間違えたかな？３時２０分――もう～～、何してやがるんだアイツ。腹が立つ。 自分で、３時に会おうって言ったんじゃないか。 ……もう。イライラする……。 (；一_一) さっさと来いよ！！！ バカ野郎がァーー。３時３０分――それにしてもおかしいなぁ～。 この前もここで待ち合わせたから、 間違いは無いはずだが……。３時５０分――どうもおかしいぞ……。電話のある所で、 待ち合わせるべきだったな～。 …………しかし、変だぞ～。 手帳を見直して、日程を再確認したり、斜め前の 福岡銀行の方を克明に観察したり……。 （銀行違いと言う事はまずありえないが……） 悪い事に、周辺に公衆電話も無い。 いやいや、アイツの会社の電話番号も 知らない……から……、 あっても……一緒のことだ。不注意だったなぁ……。 ４時０５分頃――１時間過ぎたか。ええい！帰ろうかな。 ……しかし約束破った事無いヤツだし……。 帰った直後に来たら残念だしな……。４時３０分頃――これは事故かもしれんなぁ。 交通事故にでもあったかな。 大丈夫かなアイツ。 ……まさか大変な事になってるんじゃ ないだろうな…。 よし、とりあえず……２時間待とう……。５時頃―――これは、大変な事になった。 まさか事故で死んだんじゃなかろうな～。 どうしよう？ …………２時間待ったんだから、ええい！！！ もう１時間……待つか。 よーーし、こうなりゃー長期戦の構えだ～～。 ＜続く＞人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村 =========================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今まで蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路（ビジネス編上巻・中巻・下巻）』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路（ビジネス編上巻・中・下巻）』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2022/08/16
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^-^◆【改訂】『長時間人を待つ』ってーー自分が試される[1]
◆ 人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村^-^◆【改訂】『長時間人を待つ』ってーー自分が試される[1]「あなた達の関係……一体どうなってるんですか！！(>_<)」 全くの初対面の……その女性は本当に仰天したという顔で、怒ったようにそう言い放った！！私に向かって、目を大きく見開いて……叫んだのだ。 目の前に、すぅーーーと止まった軽四輪トラック……。地味な事務服姿の女性が降りて、つかつかと私に近づいてきた。「失礼ですけど村井さんですか？」と問われたので、「ハイ……」と応えた直後のことだ………。私としては、思いもかけない言葉が返ってきたわけだ。 そんな事言われても「……どうも……」としか応え様がない。 時刻は午後８時を少し回った頃……ネオンが花盛りだった。 時は、昭和。東京オリンピックを来年に控えた年。北九州市の八幡中央町、福岡相互銀行の前での出来事だ……。その、初対面の彼女は呆れたように、こっちの姿を、足元から頭まで、一往復、シゲシゲと不躾に眺めて……、「江藤の会社の者です。先ほど、江藤から電話が入りまして、 お迎えに参りました。 ……でも………………」 軽四輪トラックのボデイに山崎材木店と書いてあったので、期待はしていた………。「やっぱりそうだったか。あ～～～よかった……(*´▽｀*)」ホントに嬉しくて……にっこり笑うと、「取りあえず事務所にご案内しますから車に乗って下さい。 車の中で説明します……」……と言うこと……。 ほっとして……ホントに安心して車に乗り込んだ。……発車してすぐ大きくＵターン……。女性とはいえ、なかなか手慣れた運転だ……。「村井……さん、私ですね……。 生まれてからこんなにびっくりした事はありません。 ……ホント、初めてです……」ハンドルを握って前方を向いたまま、その坂東と名乗る女性が話し始めた。「あのう……江藤は、一体どうしたんでしょうか……？」「あっ、そうでした……すみません。 まだ熊本に居まして、こちらに向かっている所です」「えっ？……まだ熊本……？……そうですか……(-.-)」 朝からトラックで、熊本まで材木の搬出に出かけている事は、聞いていたので知ってはいたが……それにしても……。(゜_゜ )「下山の途中、山の中腹で他店のトラックの満載横転事故に 遭遇してしまいまして……ね。 どうにも身動きの取れない状況になっていた様です」「えっ！ケガは？……大丈夫ですか？」「大丈夫です。ケガはありません」「そうですか……良かった……」……ほっとした。「公衆電話も無い山中でしたからね……。 やっと８時前に下山できて、街の公衆から連絡して来ました。 結局……物凄く長い距離を迂回したようですよ……」「あーあ、そういうことでしたか…………(-_-)」「午後から何の連絡も無いし、帰って来ないので、 私たちもみんな心配して、事務所で待機していたんです。 事故とかじゃ無くて、ホント……ほっとしました。 ……２３時頃には、こちらに戻って来ると思いますよ」 携帯電話は勿論無く、高速道路も、現代のようには整備されていない時代の話である。「でも……電話で、江藤さんが中央町の福岡相互銀行の前に、 急いで行ってくれと言った時には、 何の事だかさっぱり分かりませんでしたよ……」「……(-_-)」「……だって、午後２時半には帰ってくる予定だったのが、 電話が掛かってきたのは、８時前でしょう……？ ……何事かと聞きましたら、村井さんが待っているから、 事務所まで連れてきて、事務所で待ってもらってくれって、 言うじゃありませんか……」「…………(-_-)」「何時に待ち合わせたのかって聞きましたら、 午後３時って言うでしょう……？ 笑っちゃいましたよ……冗談じゃないですよ……。 ５時間も経っているのに、居られるわけ無いでしょうって、 怒鳴ってやりましたよ……ホント……もう」 「……(-_-)」「……そしたら、その三倍くらいの声で怒鳴られましてね。 必ず居るから早く行ってくれって……叫ぶんですよ……。 受話器の向こうで……もう……」「………………」 ……この話は嬉しかった……今思い出しても……嬉しい。ホント……しみじみと嬉しかった…………。待っていて良かったぁ…………と、しみじみ思った……。「私ですね……、半信半疑どころか、 全くの無駄足だと確信を持って、渋々来たんですよ……」「…………すみません。(^_^;)」「いえ……、で……、来てみたらですよ……。 村井さん、ちゃんと居られるじゃないですか……。 あなた達の関係って、一体、どうなってるんですか……！！」先ほど、初対面のときの彼女の叫びが、又……飛んで来た。 ＜続く＞人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村 =========================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今まで蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路（ビジネス編上巻・中巻・下巻）』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路（ビジネス編上巻・中・下巻）』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2022/08/11
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^-^◆ 「長時間人を待つ」って……自分が試される[4・完]
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2016/07/29
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^-^◆ 「長時間人を待つ」って……自分が試される[3]
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2016/07/28
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^-^◆ 「長時間人を待つ」って……自分が試される[2]
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2016/07/26
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^-^◆ 「長時間人を待つ」って……自分が試される[1]
赤ちゃんをポチッとクリック頂けると嬉しいです。にほんブログ村 ランキング参加中 ^-^◆ 「長時間人を待つ」って……自分が試される[1]「あなた達の関係……一体どうなってるんですか！！(>_<)」 初めて会ったのに……、その黒ブチのメガネの女性は、本当に仰天したという顔で、怒ったようにそう言い放った。私に向かって、目を大きく見開いて……叫んだのだ。 目の前に、すぅーーーと止まった軽四輪トラック……。地味な事務服姿の女性が降りて、つかつかと私に近づいてきた。「失礼ですけど村井さんですか？」と問われたので、「ハイ……」と応えた直後のことだ………。私としては、思いもかけない言葉が返ってきたわけだ。 そんな事言われても「……どうも……」としか応え様がない。 時刻は午後８時を少し回った頃……ネオンが花盛りだった。 時は、昭和３８年……。東京オリンピックを来年に控えた年、北九州市の八幡中央町、福岡相互銀行の前での出来事だ……。その、初対面の彼女は呆れたように、こっちの姿を足元から頭まで、一往復、シゲシゲと不躾に眺めて……、「江藤の会社の者です。先ほど、江藤から電話が入りまして、 お迎えに参りました。 ……でも………………」 軽四輪トラックのボデイに山崎材木店と書いてあったので、期待はしていた………。「やっぱりそうだったか。あ～～～……よかった…………」ホントに嬉しくて……にっこり笑うと、「取りあえず事務所にご案内しますから車に乗って下さい。 車の中で説明します……」……と言うこと……。 ほっとして……ホントに安心して車に乗り込んだ。……発車してすぐ大きくＵターン……。女性とはいえ、なかなか手慣れた運転だ……。「村井……さん、私ですね……。生まれてからこんなに びっくりした事はありません。……ホント、初めてです」ハンドルを握って前方を向いたまま、その坂東と名乗る女性が話し始めた。「あのう……江藤は、一体どうしたんでしょうか……？」「あっ、そうでした……すみません。 まだ熊本に居まして、こちらに向かっている所です」「えっ？……まだ熊本……？……そうですか……(-.-)」 朝からトラックで、熊本に材木の搬出に出かけている事は聞いていたので知ってはいたが…………それにしても……。「下山の途中、山の中腹で他店のトラックの満載横転事故に 遭遇してしまいまして……どうにも身動きの取れない状況に なっていた様です」「えっ！ケガは？……大丈夫ですか？」「大丈夫です。ケガはありません」「そうですか……良かった……」……ほっとした。「公衆電話も無い山中でしたからね……。やっと、８時前に 下山できて、街の公衆から連絡して来ました。 結局……物凄く長い距離を迂回したようですよ……」「あーあ、そういうことでしたか…………」「午後から何の連絡も無いし、帰って来ないので、私たちも みんな心配して、事務所で待機していたんです。 事故とかじゃ無くて、ホント……ほっとしました。 ……１１時頃には、こちらに戻って来ると思いますよ」 携帯電話も、高速道路も、今のようには整備されていない時代の話である。「でも……電話で、江藤さんが中央町の福岡相互銀行の前に、 急いで行ってくれと言った時には、何の事だかさっぱり 分かりませんでしたよ……」「……」「……だって、午後２時半には帰ってくる予定だったのが、 電話が掛かってきたのは、８時前でしょう……？ ……何事かと聞きましたら、村井さんが待っているから、 事務所まで連れてきて、事務所で待ってもらってくれって、 言うじゃありませんか……」「…………」「何時に待ち合わせたのかって聞きましたら、午後３時って 言うじゃないですか……？ 笑っちゃいましたよ……冗談じゃないですよ……。 ５時間も経っているのに、居られるわけ無いでしょうって、 怒鳴ってやりましたよ……ホント」 「……」「……そしたら、その三倍くらいの声で怒鳴られましてね。 必ず居るから早く行ってくれって……叫ぶんですよ……。 受話器の向こうで……もう……」「……」 ……この話は嬉しかった……今思い出しても……嬉しい。ホント……しみじみと嬉しかった…………。待っていて良かったぁ…………と、しみじみ思った……。「私ですね……、半信半疑どころか、全くの無駄足だと確信を 持って、渋々来たんですよ……」「…………すみません」「いえ……、で……、来てみたらですよ……。 村井さん、ちゃんと居られるじゃないですか……。 あなた達の関係って、一体、どうなってるんですか……？」先ほど、初対面のときの彼女の叫びが、又……飛んで来た。 ＜続く＞赤ちゃんをポチッとクリック頂けると嬉しいです。にほんブログ村 ランキング参加中 =============================================
2016/07/25
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