私の根幹を支えて頂いた11人の恩人 0
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◆ ------------------------------------------------------------- 私、生まれも育ちも葛飾柴又です 帝釈天でうぶ湯をつかい 姓は車、名は寅次郎 人呼んでフーテンの寅と発します とかく西に行きましても東に行きましても 土地 土地のお兄貴さん お姐さんに ご厄介かけがちなる若造です 以後、見苦しき面体 お見知りおきおかれまして 向後万端引き立って よろしくお頼み申します ----------------------------------------------------------------人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村 ^-^◆ 映画『男はつらいよ』全シリーズ回顧録<27/48> 【前回】映画『男はつらいよ』全シリーズ回顧録<26/48>■■ 『男はつらいよ』第27作 (浪花の恋の寅次郎)■■ 監 督 :山田洋次 脚 本 :山田洋次、朝間義隆 マドンナ :松坂慶子 ゲストスター :芦屋雁之助、大村 崑 常連 スター : -略- ロケ地 :大阪天王寺、生駒山 封 切 :昭和56年8月8日 上映 時間 :1時間44分<あらすじ> 旅先で知り合った薄倖な芸者(松坂慶子)と通天閣の見える天王寺で再会したところから始まる。それまで、関西弁、薄味の食物等々、性に合わなかった大阪という土地が、寅はいっぺんに好きになってしまう。とらやでは一同ハラハラ。寅はそんなことはよそに、芸者の為に大奮闘……。 寅次郎は瀬戸内海の小島で、ふみ(松坂慶子)に出会う。ふみの両親は幼いころに離婚し、祖母にこの島で育てられた。その祖母の墓参りをしていたのだ。ふみは現在は大阪で働いていると言うが職業は明かさなかった。 その後、大阪に行った寅次郎が、石切神社で水中花の啖呵売をしている所に、ふみが芸者姿で現れる。再会を喜びあう二人であった。そして寅次郎はふみたち芸者と遊び歩く。夜、ふみは、寅次郎を逗留先のホテルまで送るが、寅次郎がタクシー代を渡そうとすると、受け取りを拒む……「寅さんは友達だから」と……。ある日、宝山寺で、ふみが絵馬に書いた願い事から、寅次郎は、ふみには生き別れた弟(英男)がいることを知る。両親の離婚と同時に、別れてしまったのだ。 弟に全く会っていないふみ。寅次郎は会いに行く事を勧める。二人は弟の会社に向かったが、彼は既に急病で亡くなっていた。 弟のアパートに行った寅次郎とふみは、彼の恋人に会い、弟がふみに、とても会いたがっていたと知る。姉を「お母さんみたいに懐かしい人や」と言っていたと……。 ふみは仕事に向かったが、悲しみのあまり、最後までやりきることができず、ホテルの寅次郎を訪ねてくる。いろいろ話を聞いてくれる寅次郎は、頼もしかったが、酔ったふみに「今晩、この部屋に泊めてほしい」と言われると、しりごみして、自分は他の部屋で寝ることになる。 翌朝、寅次郎がふみに会いにいくと、「これから、どう生きて行くか一人で考えていきます。寅さんお幸せに。さようなら」という置手紙があった。大阪から、柴又のとらやへ帰ってきた寅次郎は、「大阪の芸者にふられた」と嘆く。ところが、しばらくすると、芸者をやめたというふみがとらやを訪ねてきた。 ふみの来訪に、天にも昇る心地の寅次郎だった。 しかし直後、ふみの口から、約束をしていた板前と結婚し、彼の故郷である対馬に移り住むという言葉が出る。 寅次郎は、とらやを立ち去るふみに祝福の言葉をかけるが、さくらには「わざわざ来ることはなかったんだよ。こっちの気持ちにもなってくれっていうんだよ。こんな惨めな気分にさせられてよ」とこぼし、いつになく落ち込んでしまう。 寅次郎がとらやを去った後大阪のホテルの喜介(芦屋雁之助)がたまっていた宿賃を取り立てにとらやまで来る。 そのころ、寅次郎は対馬まで行き、ふみとその夫に会う。晴れ晴れとした表情で、心から二人を祝福する寅次郎であった。 <後 21回続く> ※ 画像・記事の一部は、ネットから拝借しました。人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村==========================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今まで蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2022/08/10
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◆ ------------------------------------------------------------- 私、生まれも育ちも葛飾柴又です 帝釈天でうぶ湯をつかい 姓は車、名は寅次郎 人呼んでフーテンの寅と発します とかく西に行きましても東に行きましても 土地 土地のお兄貴さん お姐さんに ご厄介かけがちなる若造です 以後、見苦しき面体 お見知りおきおかれまして 向後万端引き立って よろしくお頼み申します ----------------------------------------------------------------人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村 ^-^◆ 映画『男はつらいよ』全シリーズ回顧録<26/48> 【前回】映画『男はつらいよ』全シリーズ回顧録<25/48>■■ 『男はつらいよ』第26作 (寅次郎かもめ歌)■■ 監 督 :山田洋次 脚 本 :山田洋次、朝間義隆 マドンナ :伊藤 蘭 ゲストスター :松村達雄 常連 スター : -略- ロケ地 :北海道 奥尻島 封 切 :昭和55年12月27日 上映 時間 :1時間38分<あらすじ> 晩秋の江差。寅次郎はテキ屋仲間の一人が淋しく死んだのを聞いて、人生の憐れを知る。残された薄幸の娘、すみれ(伊藤蘭)を面倒見ることになって、寅は就職の世話や、夜間高校の受験に大わらわ。まるで我が娘の様に可愛がる寅次郎だったが、ある日、奥尻島から彼女の恋人がやってきた。 さくら・博が一戸建てを購入したが、そのうちの一部屋は自分が宿泊できるように用意されているということを聞き感激する。 祝いとして源公から強制した二万円を出すが、博たちは、感謝しつつも「大金すぎる」と釣りを返そうとする。 互いの思いやりの不幸なすれ違いが原因で怒った寅次郎は、再び旅に出る。 江差追分の全国大会開催中の江差へ啖呵売に来た寅次郎は、そこでテキヤ仲間の一人が寂しく死んでいったのを聞く。人生の儚さに哀れみを覚え、線香の一本も……と、奥尻島へ。そこで忘れ形見のすみれ(伊藤蘭)と出会う。 幼い頃に母も家を出て、頼る者のいないすみれの、東京で働きながら定時制高校に行きたいという願いにほだされた寅次郎は、すみれを連れて東京へ戻る。 そして、とらやの面々の協力のもと、就職の世話や高校の入学手続きに奔走する。 さくら達から編入試験のために、色々と教わったすみれは、試験から逃げ出したいと弱気になったこともあった。 しかし……、このままの人生でいいのかという寅次郎の発破にも応えて、晴れて試験に合格。とらやに住みながらの学校生活が始まる。すみれの様子が気になる寅次郎は、毎晩教室へ顔を出すうちに、クラスメイトや教師(松村達雄)らとも顔見知りになり、打ち解けていく。 ある日のこと、すみれの友人という男・貞夫(村田雄浩)からとらやに電話が入る。すみれの勤め先を聞き連絡した貞夫は、登校してきたすみれと再会する。 恋人同士だった二人は過去の行き違いから喧嘩していたが、一緒に暮らしてくれという貞夫の真摯な気持ちに打たれたすみれは、自分もまだ貞夫のことが好きだと告白し、二人は抱き合う。 夜になっても帰って来ないすみれを心配し、寅次郎は慌てる。翌朝、戻ってきたすみれは心配をかけたことを皆に謝るが、一晩中男と一緒にいた事を知って、寅次郎は怒りだす。しかし、すみれから貞夫と結婚する意志があることを聞くと、寅次郎は再び旅に出る決意を固め、身支度を始める。 泣きながら謝るすみれに、「幸せになれるんだろうな、お前。もしならなかったら、俺、承知しないぞ」と励まし、とらやを出て行く。 正月になり、すみれと貞夫がとらやを訪れ、3月に結婚式を挙げると報告する。貞夫の真面目そうな様子は、寅次郎も気に入るタイプと、とらやの人びととタコ社長が太鼓判を押す。すみれは、結婚しても定時制の高校に通う気持ちは捨てていなかった。一方、寅次郎から、源公ととらやに年賀状が来る。源公には、借金の返済はもう少し待ってほしいが、利息をつけて必ず返すとの内容。博とさくらには、すみれが幸せで暮らせるように見守ってあげてほしいと、「父親代わり」としてお願いする文面であった。 <後 22回続く> ※ 画像・記事の一部は、ネットから拝借しました。人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村==========================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今まで蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2022/05/30
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2022/02/11
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2022/02/03
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2022/01/17
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2021/12/30
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◆ ------------------------------------------------------------- 私、生まれも育ちも葛飾柴又です 帝釈天でうぶ湯をつかい 姓は車、名は寅次郎 人呼んでフーテンの寅と発します とかく西に行きましても東に行きましても 土地 土地のお兄貴さん お姐さんに ご厄介かけがちなる若造です 以後、見苦しき面体 お見知りおきおかれまして 向後万端引き立って よろしくお頼み申します ----------------------------------------------------------------人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村 ^-^◆ 映画『男はつらいよ』全シリーズ回顧録<21/48> 【前回】映画『男はつらいよ』全シリーズ回顧録<20/48>■■ 『男はつらいよ』第21作 (寅次郎わが道をゆく)■■ 監 督 :山田洋次 脚 本 :山田洋次、朝間義隆 マドンナ :木の実ナナ ゲストスター :武田鉄矢、竜 雷太 常連 スター: -略- ロケ地 :熊本県阿蘇、田の原温泉 封 切 :昭和53年8月5日 上映 時間 :1時間47分<あらすじ> 或る日"とらや"を訪ねた さくらの学友、紅 奈々子(木の実ナナ)に寅次郎は一目惚れ。 彼女はSKDの花形スターで、その大きな瞳がものを言う。しかし、恋人と幸福になるか、舞台に生きるかで悩む奈々子は、所詮、ひたむきな愛を寄せる寅次郎にとって、高嶺の花であった。 熊本県は田の原温泉を旅する寅次郎。意気投合したのは自動車整備工の失恋青年・留吉(武田鉄矢) ところが、宿賃を貸してくれないかと”とらや”に速達を送って、さくらが、遥々熊本まで迎えに来るという失態を犯してしまう。 旅先から帰り、殊勝に”とらや”を手伝っていた寅次郎。そこに、さくらの学友で松竹歌劇団(SKD)の花形スター紅奈々子(木の実ナナ)が訪ねてくる。寅次郎はその美しい姿にハッとするのである。 さくらは地味で所帯じみているが、その妹とは対照的な奈々子にすっかり魅了され、浅草について行ってレビューを観覧する。 丁度「農村の将来を考えるシンポジウム」参加のために上京した留吉が、レビューを観覧したいという気持ちに乗じて、さらに奈々子と親しくなるのである。 ある日、”とらや”に来て、深刻な顔で「好きな男がいる」とさくらに告白した奈々子。この恋も終わりと肩を落とす寅次郎。しかし、踊りを辞めて迄、結婚するつもりはないという奈々子の言葉に復活。奈々子の家まで送ったついでに、彼女に請われ、二人だけで飲むことになる。一晩中一緒に居てという奈々子。これは、寅次郎でなくたって勘違いする。 しかしそこへ、劇場の照明担当の男・隆(竜雷太)が現れ二人は雨の中で抱き合う。二人は10年交際をしていたのだ。 そして、抱き合うシーンを寅次郎が目撃してしまった。奈々子の幸せを祈りつつ、寅次郎は旅に出る。自分なら踊りをやめるような選択肢を奈々子に採らせることはしなかったという未練を……さくらにこぼして……。 奈々子は『夏のおどり』公演で、入団から現在までの道のりを歌詞に込めて、自分の為に作られた『道』をソロで歌う。この日は、さくらも観劇していた。 後方で誰にも気づかれないように寅次郎も観覧していたが、途中で退席。これにてこの恋も終わり。東京で踊り子に振られ熊本に帰った留吉は、また女にふられる。そんな留吉の姿を見て、失恋続きの彼に呆れる寅次郎であった。 <後 27回続く> ※ 画像・記事の一部は、ネットから拝借しました。人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村==========================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今まで蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2021/12/08
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2021/11/25
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2021/11/15
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2021/11/01
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2021/10/18
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◆ ------------------------------------------------------------- 私、生まれも育ちも葛飾柴又です 帝釈天でうぶ湯をつかい 姓は車、名は寅次郎 人呼んでフーテンの寅と発します とかく西に行きましても東に行きましても 土地 土地のお兄貴さん お姐さんに ご厄介かけがちなる若造です 以後、見苦しき面体 お見知りおきおかれまして 向後万端引き立って よろしくお頼み申します ----------------------------------------------------------------人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村 ^-^◆ 映画『男はつらいよ』全シリーズ回顧録<16/48> 【前回】映画『男はつらいよ』全シリーズ回顧録<15/48> ■■ 『男はつらいよ』第16作 (葛飾立志扁)■■ 監 督 :山田洋次 脚 本 :山田洋次、朝間義隆 マドンナ :樫山文枝 ゲストスター:桜田淳子、米倉斉加年、大滝秀治、小林圭樹 常連 スター: -略- ロケ地 :山形県 寒河江市 封 切 :昭和50年12月27日 上映 時間 :1時間40分<あらすじ> とらやに御前様の姪にあたる礼子(樫山文枝)が下宿することになった。この女性、大学で考古学の助手をしているインテリで旅から帰った寅次郎の眼には、この女性ほど高貴に見えた人は無かっただろう。寅次郎も学問を始めたのである……。 ある日とらやに、突然訪ねてきたのは、山形からやってきた最上順子(桜田淳子)と名乗る女子高生。 毎年、寅次郎が手紙やお金を欠かさず贈ってくれるので、順子は寅次郎が会った事のない実の父ではないかと思って、修学旅行のついでに葛飾柴又の寅次郎を訪ねてきたという。 そこへ戻ってきた寅次郎は、この順子が、以前自分が行き倒れかけていた時に、無料で食事をご馳走してくれた食堂の女性お雪が連れていた赤ん坊であると理解するのである。 しかし……次の瞬間……、順子からお雪が昨年病気で亡くなった事を知らされる。 いつもの様にとらやで一騒動起こした寅次郎は、墓参りへと山形へ向かった。 そこで、お雪の墓のある寺の住職(大滝秀治)から、お雪の悲惨な人生を聞かされる。 お雪は学がなかったために、外見だけのろくでなし男に言いくるめられ、関係を持った末に子供を産んでしまった。その子供が順子である。お雪が自分の子を身篭ったと知るや、その男は、逃げ出してしまったというではないか。 お雪同様に学がないと自覚する寅次郎は、「己を知る」為の学問の大切さを学び葛飾へ帰っていく。 時を同じくして、とらやに、筧礼子(樫山文枝)が下宿することになった。彼女は御前様の姪に当たり、大学で考古学の助手をしている。 柴又の喫茶店でたまたま礼子を見かけた寅次郎は、気さくに話しかけ、学んだばかりの「己を知る」ことの大切さに触れて礼子の共感を得る。とらやに着きお互いの素性を知るが、……当然、寅次郎は礼子に惚れ始めていたのである。 礼子に接近するためには学問しかないと考えた寅次郎だが、具体的に何をすればいいのか分からない。礼子の眼鏡を真似て、眼鏡を掛けるが柴又界隈の笑い者になる。 ……ところが、おじである御前様に頼まれた礼子が、寅次郎の家庭教師をしてくれることになる。寅次郎は喜ぶが、いざ当日になると礼子の部屋に独りで行けず、さくらに一緒に来てもらうなど……そわそわしてしまうのだ。加えて礼子の講義は何がなんだかサッパリ判らない。……が、そこは寅次郎、ふとしたきっかけでテキヤの口上を淀みなく口にして、楽しい勉強会になったのだった。(^-^) 数日後、とらやに礼子の師匠の田所(小林桂樹)が現れる。 人相、風てい、姿勢など、大学教授には見えない様相の男で、知識は豊富だが、寅次郎から恋愛について助言されて「師」と呼ぶようになるほどの恋愛下手の独身だった。 その田所は密かに礼子に憧れており、かねて礼子を想って作ったプロポーズの詩を、酔った自分を家まで送ってくれた礼子に渡す。 その詩に悩んだ礼子はプロポーズされた事を寅次郎に告げる。寅次郎は、かかる事情を知った限りは、自ら身を引くことが男の道と考える生き方だ。礼子の幸せを祈ると伝えて、旅立ちの準備を始めるのである。 様子を見に来たさくらに「自分に学問がないから、礼子さんに何もしてやれなかった」と悔しがるも、礼子を含めとらやの人たちに爽やかに挨拶をして、旅立つ。 しかし、それが寅次郎の早合点で、礼子がプロポーズを受けない決意をしていたと知り、さくらは寅次郎を追いかけるが、既に寅次郎は柴又を発っていた。 とらやで正月を過ごす礼子の元に、寅次郎から年賀状が届く。「旧年中は思い起こせば恥ずかしきことの数々、今はただ後悔と反省の日々を過ごしつつ、遥か遠い旅の空からあなた様の幸せなご結婚をお祈りしております」との文面だった。 その頃、寅次郎は、田所と一緒に旅をしていた。お互いが礼子に「振られた」同士であることを知らないままの、心の通じ合った旅であった。 ハイ! 記念撮影です。(^。^) <後 32回続く> ※ 画像・記事の一部は、ネットから拝借しました。人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村==========================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今まで蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2021/10/04
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◆ ------------------------------------------------------------- 私、生まれも育ちも葛飾柴又です 帝釈天でうぶ湯をつかい 姓は車、名は寅次郎 人呼んでフーテンの寅と発します とかく西に行きましても東に行きましても 土地 土地のお兄貴さん お姐さんに ご厄介かけがちなる若造です 以後、見苦しき面体 お見知りおきおかれまして 向後万端引き立って よろしくお頼み申します ----------------------------------------------------------------人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村 ^-^◆ 映画『男はつらいよ』全シリーズ回顧録<15/48> 【前回】映画『男はつらいよ』全シリーズ回顧録<14/48> ■■ 『男はつらいよ』第15作 (寅次郎相合い傘)■■ 監 督 :山田洋次 脚 本 :山田洋次、朝間義隆 マドンナ :浅丘ルリ子(当時35才) ゲストスター:船越英二、岩崎加根子 常連 スター: -略- ロケ地 :青森、北海道函館・札幌・小樽 封 切 :昭和50年8月2日 上映 時間 :1時間30分<あらすじ> 二年前に別れたあのリリー(浅丘ルリ子)と、こんなに早く会えるとは、寅次郎も夢の様であった。前にも増して心高まり、りりーと二人っきりでの旅を楽しもうと思っていた矢先、蒸発男と三人の旅になってしまったのだから、寅次郎も面白くなかった。 突然、とらやにリリー(浅丘ルリ子・第11作のマドンナ)が訪ねてくる。リリーは11作で結婚したが、その後離婚し、再び、ドサ回りの歌手をしていると言う話。寅次郎は旅先にいて不在。リリーは残念がるが、北の方に行けば寅次郎に会えるかもしれないと言って去る。 さて、寅次郎は青森で会社重役の兵頭(船越英二)と出会う。通勤途中で急に蒸発したくなったという話。 豊かな地位や財力に恵まれているのに、自由な生き方に憧れると言う兵頭に寅次郎は手を焼いてしまう。…………しかし、二人で渡った函館で、偶然、リリーと再会して大喜び。三人で啖呵売、駅のベンチでのごろ寝と、楽しい道中となる。 小樽に着いた兵頭が、どうしても会いたい人がいると言い出す。その人とは彼の初恋の人だった。彼女・信子(岩崎加根子)は未亡人になっており、女手一つで子供を育て、懸命に生きていた。 その姿を見た兵頭はいたたまれなくなる。 「僕っていう男はたった一人の女性すら幸せにしてやることも できないダメな男なんだ」と言う兵頭に対して、リリーが、「女が幸せになるには男の力を借りなきゃいけないとでも 思ってんのかい」と反論する。これをきっかけに、その発言が「可愛げがない」と言う寅次郎とリリーが対立し、ついには喧嘩別れしてしまう。去っていくリリーをどうすることもできない寅次郎であった。 その後、寅次郎は柴又に戻って来てはみたものの、リリーとの一件を悔やみ表情は沈んだまま。そこへ不意にリリーが現れる。同じく、あの一件を悔やんで居たリリーと、寅次郎は、あっという間によりを戻す。 とらやに居候し始めたリリーと寅次郎は、実に仲むつまじく、近所でも噂になるほど。大喧嘩をした後でも、その日のうちに仲直りする。 さくらは、苦労人のリリーだったら風来坊の寅次郎のこともきちんとコントロールできるだろうと思い、思い切ってリリーに「リリーさんがお兄ちゃんの奥さんになってくれたらどんなに 素敵だろうな」と言う。リリーは、一点を見つめたままの真剣な表情で、「いいわよ。私みたいな女でよかったら」と答えたものだから、さくらを始め、とらやの人びとは、ざわめきたつのである。 そこへ寅次郎が帰ってきて、さくらから報告を受けたが、「冗談なんだろ」と語りかける寅次郎に、リリーも表情を変え、笑顔で「そう、冗談に決まってるじゃない」と返し……とらやを去ってしまう。 リリーの返答は冗談だとは思えなかった、だからすぐに追いかけるべきと言うさくらに、寅次郎は、「あいつは頭のいい、気性の強い、しっかりした女なんだよ。 俺みてえなバカとくっついて、幸せになれるわけがねえだろ」と言う。 そして、「あいつも俺と同じ渡り鳥よ。腹すかせてさ、羽根怪我してさ、しばらくこの家に休んだまでのことだ。いずれまたパッと羽ばたいてあの青い空へ……な、さくら、そういうことだろう」と、付け加える。「……そうかしら」これらのやりとりに、寅次郎、リリー、さくらの「定住と漂泊」をめぐる思いがクロスするのであった。 夏になって、寅次郎が去ったとらやを、兵頭が訪れる。リリーを「渡り鳥」に例えた寅次郎を「詩人」と評する。 そして、無理矢理結婚の話を持ち出したことで「仲のいい友達」同士だった二人の仲を割いた気がするというさくらの言葉を「優しい言い方」と表現するのだった。その頃、寅次郎はまた北海道を旅していた。 <後 33回続く> ※ 画像・記事の一部は、ネットから拝借しました。人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村==========================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今まで蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2021/09/24
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2021/09/13
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2021/09/02
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2021/08/23
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◆ ------------------------------------------------------------- 私、生まれも育ちも葛飾柴又です 帝釈天でうぶ湯をつかい 姓は車、名は寅次郎 人呼んでフーテンの寅と発します とかく西に行きましても東に行きましても 土地 土地のお兄貴さん お姐さんに ご厄介かけがちなる若造です 以後、見苦しき面体 お見知りおきおかれまして 向後万端引き立って よろしくお頼み申します ----------------------------------------------------------------人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村 ^-^◆ 映画『男はつらいよ』全シリーズ回顧録<11/48> 【前回】映画『男はつらいよ』全シリーズ回顧録<10/48> ■■ 『男はつらいよ』第11作 (寅次郎忘れな草)■■ 監 督 :山田洋次 脚 本 :山田洋次、朝間義隆、宮崎 晃 マドンナ :浅丘ルリ子(当時33歳) ゲストスター:織本順吉、毒蝮三太夫 常連 スター:渥美 清、倍賞千恵子、前田 吟、 太宰久雄、佐藤蛾次郎、中村はやと 三崎千恵子、松村達雄、笠智衆 ロケ地 :北海道網走 封 切 :昭和48年8月4日 上映 時間 :1時間39分<あらすじ> 満男の為にピアノが欲しいさくらの願いを受けて、寅次郎が奔走するが、手に入れたのは玩具のピアノだった。結局、それが大騒動に発展し、寅次郎は北海道へ旅立ってしまう。そしてそこで旅回りの歌手・リリー(浅丘ルリ子)と出会う。浮き草稼業のリリーは寅次郎と意気投合する。地道に生きようと、思った寅次郎は酪農家で働くが、3日坊主。柴又へ帰ってしまう。そこへリリーが訪ねて来て、寅次郎との再会を喜び合うが、何やら訳あり風の二人に周囲の目は………。 寅次郎と似た境遇の旅回り歌手リリーこと松岡清子が初登場。北海道の網走で出会った二人は、その後、何度も旅先で様々なドラマを展開していくことになるのである。 初夏の北海道網走で寅次郎は、道ばたでドサ回りの三流歌手松岡リリー(浅丘ルリ子)に遭遇。お互い、同じような境遇にあることで意気投合する。別れ際に「日本のどこか」での再会を約束。寅次郎の「葛飾柴又の車寅次郎」という名乗りに対し、リリーは「じゃ、寅さん。いい名前だね」と……。 寅次郎は、放浪生活に区切りをと、職安で紹介された道東の酪農家・栗原(織本順吉)の元で働き始めるが、体力が酪農の重労働について行かずに寝込んでしまい、さくらに迎えに来てもらって柴又へと帰る。 東京に帰ってからずっと寅次郎のことを想い、また会いたいとの気持ちで柴又を訪ねてきたリリーを、寅次郎ととらやの人びとは、温かくもてなす。 リリーは、そんな環境の寅次郎をうらやましく感じるとともに、「あたしの初恋の人、寅さんじゃないかしらね」と発言する。「それまで数々の男と付き合ったが、心から惚れたことは無い。一生に一度、一人の男に死ぬほど惚れぬいてみたい」そんな趣旨の発言の流れの中での一言であった。 ある夜、リリーは母親との確執・仕事の悩みから、酒に酔い、深夜にとらやを訪れて、クダを巻く。一緒に旅に出ようと言うリリーに、寅次郎は同情をあるが、あと一歩が踏み出せない。「ここは堅気の家なんだぜ」とたしなめる寅次郎に、リリーは、「どうせあたしのような女が来る所じゃないんだろ、ここは」と疎外感・孤独感を覚え、泣きながら飛び出していってしまう。 翌日、寅次郎はリリーのアパートを訪ねるが、引っ越した後。寅次郎はさくらに、もしリリーがとらやを訪ねることがあったら下宿させてあげてほしいと……後を託して旅立つ。 夏……、リリーから寅次郎宛でとらやにハガキが来る。歌手を辞めて、小さな店の女将さんになったとの内容であり、さくらが訪ねると、夫の寿司職人・良吉(毒蝮三太夫)と仲良く店を切り盛りしていた。 かくして例によって結ばれなかった二人であるが、リリーが「……本当はね、この(良吉)より寅さんの方が好きだったの」と発言するなど、シリーズの大方の「寅次郎が振られて終わる」という印象とは異なっている。今後のシリーズでの、長い二人の愛の関係の第一歩を刻んだ作品である。 <後 37回続く> ※ 画像の一部は、ネットから拝借しました。人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村 ==========================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今まで蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2021/08/11
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◆ ------------------------------------------------------------- 私、生まれも育ちも葛飾柴又です 帝釈天でうぶ湯をつかい 姓は車、名は寅次郎 人呼んでフーテンの寅と発します とかく西に行きましても東に行きましても 土地 土地のお兄貴さん お姐さんに ご厄介かけがちなる若造です 以後、見苦しき面体 お見知りおきおかれまして 向後万端引き立って よろしくお頼み申します ----------------------------------------------------------------人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村 ^-^◆ 映画『男はつらいよ』全シリーズ回顧録<10/48> 【前回】映画『男はつらいよ』全シリーズ回顧録<9/48> ■■ 『男はつらいよ』第10作 (寅次郎夢枕)■■ 監 督 :山田洋次 脚 本 :山田洋次、朝間義隆 マドンナ :八千草薫 ゲストスター:米倉斉加年、田中絹代 常連 スター:渥美 清、倍賞千恵子、前田 吟、 太宰久雄、佐藤蛾次郎、中村はやと 三崎千恵子、松村達雄、笠智衆 ロケ地 :甲府 封 切 :昭和47年12月29日 上映 時間 :1時間38分<あらすじ> 寅次郎が旅から帰ってみると、幼馴染の千代(八千草薫)が、美しくなって柴又で美容院を開店していた。例によって寅次郎は彼女に熱を上げるが「とらや」に下宿している大学の助教授(午前様の甥)岡倉(米倉斉加年)が千代に一目惚れしてしまったから話がややしくなるのだった。 寅次郎が旅先から帰ってみると、幼馴染の千代(八千草薫)が、夫と離婚してとらやの近所に美容院を開業していた。 「お千代坊」と再会した寅次郎は、その美しさにたちまち友達以上の感情を抱くようになり、暇を見つけては千代の美容院に遊びに行ったり、千代をとらやに招いたりする。 ところが寅次郎と入れ替わりにとらやの間借り人となっていた東京大学の助教授・岡倉金之助(御前様の甥=米倉斉加年)も密かに千代に好意を抱き始めたことが発覚。 寅次郎は、初めのうちインテリの岡倉に好意を持っていなかったこともあって、恋愛については奥手の岡倉をからかう。しかし、恋わずらいにかかってしまった岡倉に頼まれ、同情する形で、自分の恋心を封印し、岡倉の気持ちを伝えに千代をデートに誘う。 千代は離婚したことで、別居している息子と会えない寂しさに苦しんでおり、そんな千代を精一杯慰めようとした寅次郎に安らぎの気持ちを感じるようになっていた。 そんな寅次郎に、「お千代坊もさ、いつまで一人でいられるわけじゃないんだし」などと言われ、遠回しにプロポーズされたと勘違いした千代は、「ううん、嫌じゃないわ」と答える。お互いに勘違いに気付いたあとでもなお、千代は「寅ちゃんとなら一緒に暮らしてもいい」と言うが、寅次郎は照れからそれを冗談にしてしまう。 不首尾を岡倉に伝えた後、寅次郎は旅立つ。正月にとらやを訪れた千代は、なお「寅ちゃんとなら(結婚しても)いいわ」と言って、とらやの一同を笑顔にさせる。 <名場面>寅次郎が甲州路を旅している最中に休息させてもらった旧家の女性(田中絹代)に聞いた、同業のテキヤの寂しい末路の話。 テキヤ稼業の無常を悟った寅次郎のシーン。 <寅次郎の恋愛論>「恋なんてそんな生やさしいもんじゃないぞ。 飯を食うときも、ウンコをするときも、 もうその人のことで頭がいっぱいよ。 なんだか、こう、胸ん中がやわらかーくなるような 気持ちでさ。 この人のためなら何でもしてやろうと、 命なんか惜しくない、 『ねえ寅ちゃん、あたしのために死んでくれる』と 言われたら、ありがとうと言ってすぐ死ねる、 それが恋というもんじゃないだろうか」 <いい話> 冒頭で、「お転婆のさっちゃん」という花嫁姿役で、源公役の佐藤蛾次郎の本当の妻が花嫁衣裳を着て登場する。山田監督や渥美清ら主要キャストが、金もなく、籍さえ入れられず同棲暮らしだった佐藤を見るに見かねて、妻を出演させると同時に、映画のセットを使って二人の結婚式を行った。 <後 38回続く> ※ 画像の一部は、ネットから拝借しました。人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村 ==========================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今まで蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2021/07/26
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2021/07/13
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2021/06/30
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2021/06/18
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2021/06/07
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2021/05/27
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2021/05/17
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2021/05/07
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2021/04/28
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2021/04/20
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2021/04/13
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