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発達障害生徒に「合った学校考えたら」 発言教諭を告訴長崎市の純心女子高校に3月まで通っていた発達障害のある女子生徒(16)に、当時の担任の女性教諭(56)が「あなたに合った学校を考えたらどうか」などと不適切な発言をしていたことがわかった。生徒は4月に転校し、保護者は26日、暴行や名誉毀損(きそん)、侮辱の容疑で教諭に対する告訴状を浦上署に提出した。 告訴状によると、生徒は教諭から昨年9月以降「障害者が来る学校ではない」「ほかの学校に行った方がいい」などと侮辱され、それが原因で適応障害と診断された、と訴えている。 学校によると、教諭は学校側の聞き取りに対し、生徒と学校生活についてやりとりする中で「周囲のサポートを遮断するから学校生活も障害も改善されない」「あなたに合った学校を考えたらどうか」などと発言したことを認めた。一方で障害を差別するような言動は否定しているという。 教諭は「生徒への共感や思いやり、配慮が足りなかった。申し訳なく思っている」と話しているという。学校側は「不適切な発言のため、心情を害する状況になり申し訳ない。今後、当時教諭のクラスにいた生徒や保護者へのアンケートなどを行い、対応していきたい」と話した。 生徒の父親(46)は取材に「学校とは食い違いが多々ある。次の被害が出ないよう、学校にも変わってもらいたいと思い告訴した」と話した。保護者は25日、長崎地方法務局に人権救済の申し立てをしている。【朝日デジタル】受験で合格させたにも関わらず、このような発言は残念ですね。私学としての器が問われる時代になってきましたね。🌠
2018.04.30
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長野の障害者施設に流産の胎児 性的虐待の疑いで調査長野県内の障害者支援施設で昨年5月、知的障害などがある女性が流産した胎児が衣類に包まれた状態で見つかっていたことがわかった。施設から報告を受けた女性の出身自治体が、性的虐待を受けた後に流産した疑いがあるとみて任意で調査したが、すぐに警察には届けられず、詳しい経緯は判明していないという。自治体は調査結果を県に報告した。 女性は施設の個室に長期型の入所をしていた。日中は他の支援施設で働き、夜間は戻ってきていた。施設間の移動は職員が送迎していたという。 流産の判明後、女性の出身自治体が任意の調査に入った。県によると、県も自治体も「女性が性的虐待を受けた疑いがある」とみていたという。しかし、自治体が実施した聞き取りでは、妊娠の経緯は明らかにならなかった。 その後、女性側から被害が警察に届けられたが、胎児はホルマリンで保存され、DNA型鑑定は困難だったと県は説明している。 知的障害者の性被害事件に詳しい杉浦ひとみ弁護士は「障害者は被害を訴えにくい構造がある。だからこそ、被害が分かったときに徹底して調査することが必要だ。なぜすぐに警察に届け、DNA型鑑定をしなかったのか。いまからでも徹底して調べるべきだ」と指摘。「事案が発覚した場合の施設や自治体の対応をマニュアル化すべきだ」と話す。 施設を運営する社会福祉法人は、代理人の弁護士を通して「個人のプライバシーに関係することや、障害者の権利に関わることは、回答できない」とコメントしている。【朝日デジタル】女性から被害届が出たのなら、今となっては、事実は葬られている。施設側のはっきりしない対応が何かしら不透明な部分を窺わせますね。🌠
2018.04.29
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娘が自閉症かも?そのとき夫婦は…エレイブ新連載「ムーちゃんと手をつないで」みなと鈴による新連載「ムーちゃんと手をつないで」が、本日4月26日発売のエレガンスイブ6月号(秋田書店)にてスタートした。みなと自身の経験をもとに描いたフィクションである本作は、ある夫婦のもとに子供が生まれる場面からスタート。その子供・ムーちゃんは、なかなか言葉を話さず、親が名前を呼んでも振り向かない。そしてムーちゃんが自閉症かもしれないとわかったとき、両親である夫婦の関係にも変化が訪れ……。次回はエレガンスイブ9月号に掲載される。また今号では久住昌之原案協力による釣巻和「のの湯」の番外編ショート「日々、のの湯」も開幕。そのほかコナリミサト「凪のお暇」とはるこ「酒と恋には酔って然るべき」のコラボマンガも掲載された。【コミックナタリー】次回は3か月後、連載となると続きが気になりますね。🌠
2018.04.28
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生きづらさ越え、元担任と描く 発達障害の色鉛筆画家誰も自分をわかってくれない――。宮崎市の﨑村昇平さん(22)は、ずっとそう思ってきた。生まれつき発達障害の一つである自閉スペクトラム症があり、人の気持ちを読み取るのが苦手。ずっと悩んできたが、理解してくれる人に出会い、最近は変わりつつある。 﨑村さんは毎週土曜に決まって通う場所がある。中学時代の担任で、美術の先生だった長曽我部徹さん(66)の自宅兼アトリエだ。家族に車で送り迎えをしてもらい、絵を描きにいく。定年退職した長曽我部さんとは、「ちょうさん」「さっきー」と呼び合う仲だ。 﨑村さんは筆箱いっぱいに詰めた色鉛筆を1本ずつ取り出しては、紙に色を落としていく。小さな絵や印を緻密(ちみつ)に書き込み、大きな模様を描き出すのが「さっきー流」だ。「このシルバー(銀色)がいいね。あ、ちょうさんの前で『シルバー』は年齢的にあれか……」。笑いを誘うおしゃべりも欠かさない。 「中学時代と同一人物とは思えない」。長曽我部さんはそう語る。感情のコントロールがうまくできずパニックを起こすことが増え、中学2年の時に長曽我部さんが担任をしていた特別支援学級に来た。暴れることや、話し出して止まらなくなることもあった。 長曽我部さんは、教員生活の最後に初めて特別支援学級を受け持った。「2年間じゃ、この子の何もわかってやれていない」。高校生になったが学校を休みがちになっていると聞き、自宅に誘った。 この頃の﨑村さんはいつも苦しんでいるように見えた。「生きづらい」と何度も口にした。絵も大ざっぱな色使いだった。有料記事なので、この先はリンク先からご覧下さい。【朝日デジタル】恩師との関わりが保たれるのは幸せですね。324万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です。🌠
2018.04.27
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発達障害(22) 相談・判断力 社会参加に必要発達障害の子どもたちがうまく社会に参加していけるかどうかを測る目安として、私は二つの力を考えています。一つは、自分にできると思ったことはきちんとやるけれど、できないと思ったことは無理しない。こういう判断をする力です。もう一つは、自分にはできないなと思った時に、ほかの誰かに相談する力です。 例えば、会社で上司から「君、この仕事をやってくれ」と頼まれた時、とてもできそうにないのに「できます」と安請け合いしてしまい、締め切り直前になって「やっぱりできませんでした」などと言うと、会社は大変です。 できそうにないのなら、「ほかの仕事で忙しいので、私には無理です」ときちんと言えることが大切です。そして、それならどうすればいいのかということを、同僚たちに相談しなければなりません。 何かを言われた時に、自分一人でできそうか、できそうにないかを判断する力と、自分一人ではできそうにないと思った時に他人に相談する力。社会に適応していくためには、この二つの力をセットで身につけることが重要です。こうした力を、一般の人は自力で身につけますが、発達障害の人はそれが難しい。小さい時から丁寧に教えていかないと身につきません。教えるには、社会のルールや人間関係を、子どもが一目見てすぐにわかるような形で示し、大人から子どもに提案していくことが大切です。 発達障害の話は今回が最終回です。発達障害の人たちを理解し、支え育てていくために最小限必要なことを述べてきました。この連載をきっかけに、少しでも多くの人が発達障害に興味をもっていただければ、望外の喜びです。 発達障害のシリーズでは、精神科医で信州大医学部子どものこころの発達医学教室教授の本田秀夫さんに聞きました。「発達障害」は今回で終わります。次回からは「不慮の事故」を特集します。【読売新聞】シリーズ22で終わりとなりましたね。本田先生の益々のご活躍を祈るばかりです。🌠
2018.04.26
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「自由な大学生活」落とし穴にも 発達障害の学生ら支援新学期が始まり、大学キャンパスには新入生の活気があふれる。ただ、発達障害の学生の中には、高校までとは違う自由な環境に戸惑う人もいて、つまずきやすい時期でもある。発達障害と診断されるケースは増えており、スムーズに学生生活を送れるように大学が支援に乗り出している。緻密なプレゼンに感嘆 3月下旬、大阪府豊中市の大阪大。4月から主に関西圏の大学に入る10人が集まった。大学生活を3日間にわたり体験し、自分の課題や必要な支援を入学前に探るのが目的だ。模擬授業では、発達障害で壁になることが多い対人関係や社会性を必要とするグループワークやプレゼンテーションをあえて取り入れた。 「ぼくはこのデータも入れた方がわかりやすいと思う」「こ、このグラフを、そこに挿入しよう」。たどたどしく、不安そうに話す学生をスタッフが「自分で交渉してごらん。大学はこういう場面増えるよ」と促した。 発表では、アニメーションや写真、緻密(ちみつ)な情報を盛り込んだプレゼン資料が登場した。能力の高さに、参加した教授陣からは感嘆の声が漏れた。 (有料記事なのでこの先はリンク先へ。)【朝日デジタル】時代に見合った取り組みで大学生活も円満に過ごせそうですね。🌠
2018.04.25
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11歳の自閉症の少年、電車にはねられ死亡シドニー首都圏南部で療養施設から抜け出し 何か月か前、NSW州で自閉症の少年が高速道路でケアラーの運転する車から飛び出し、後続のトラックにはねられて死亡する事故があったが、今度はシドニー首都圏南部で療養施設から抜け出した11歳の少年が鉄道駅で電車にはねられて死亡する事故が起きた。 ABC放送(電子版)が伝えた。 少年は重度の自閉症で言語障害を持っており、4月22日午後7時過ぎに施設から抜け出していた。気づいたケアラーが警察に通報し、警察はPolairのヘリコプターや警察犬を動員して少年を捜していたが、2時間後にオートリー駅で少年の死体を発見した。 23日朝、警察は少年が電車にはねられたものと断定した。 少年が収容されていた療養施設は明らかにされていないが、23日朝にはオートリー駅改札口の外にはいくつか花束が置かれていた。 NSW州家族社会福祉省(FACS)では、「少年の死亡状況については現在警察が捜査中であり、省ではコメントすることができないとして、「少年の死は悲しいできごとだ。当省の職員もショックを受けており、家族には深く同情する」と発表している。 オートリー選挙区選出のマーク・コウア州議会議員、アンドリュー・コンスタンスNSW州政府運輸相は、「大変悲しいできごとだ。家族には深く同情する」と声明を出している。 コンスタンス大臣は、「警察が少年の死の状況を調査しており、どのような情報でも何か知っている人はセント・ジョージ警察署かクライム・ストッパーズに連絡してもらいたい」と語っている。■ソース11yo boy with autism hit and killed by train in Sydney’s south after escaping from respite care【日豪プレス】のどかなオーストラリアでの度重なる悲劇、残念ですね。🌠
2018.04.24
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知的障害者に「うそつき」、兵庫姫路の施設を処分兵庫県姫路市は20日、同市の民間会社が運営する知的障害者向け施設「ぐるーぷほーむ みのる」で、入所者の20代女性が約束を守らなかったとの理由で「わたしはうそつきです」との趣旨のプラカードを首から掛けさせるなど人格を傷つける行為があったとして、同日から業務停止6カ月の処分にしたと発表した。19日付。 市によると、施設では20~30代女性3人の入所者に対し、約束を破った場合は連帯責任を負わせるとの誓約書を署名させていたほか、入所者が持っていた音楽プレーヤーを1年間にわたり取り上げたり、テレビを見ることを制限したりするなどしていた。【岩手日報】閉鎖された施設でのできごと、残念ですね。やはりより多くの見守りが必要ですね。🌠
2018.04.23
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2歳の長男に自閉症が…光くれた園、親子で成長した3年3月、朝日新聞生活面の投書欄「ひととき」(東京本社版)に、お子さんの卒園を前にした神奈川県相模原市の岡村絵美さん(38)から投稿をいただきました。長男の明槻(あつき)君(6)が通っていたのは、障害児の「療育」を専門にする施設です。障害のある子どもを育てる不安でいっぱいだった絵美さん。ここで過ごした3年間は、息子の存在を全面的に肯定することを教えてくれた貴重な時間でした。一緒に成長できたね (3月21日掲載の「ひととき」) 3月26日、6歳の息子は卒園式を迎えます。発達に遅れがある子どもを受け入れ、療育をする「第一陽光園」は息子たちが最後の卒園児となり、休園します。 思い返せば2歳の時、市の臨床発達心理士さんから「すぐに陽光園に」と言われたのが園との出会いでした。初めて訪れた園は暗く見えました。その頃、言葉が出ない、視線も合わない息子に知的障害があるとわかり、「障害」という言葉の重みにショックを受けたことをよく覚えています。将来が不安になり、息子がしゃべっている夢を見ては朝起き、現実に戻され、泣いてしまう日々でした。 しかし入園後は、自分の心がどんどん晴れていきました。同じ思いをわかちあえるママたちとの出会い。環境の変化にとまどう息子に「いつもと違うことがわかってるね」と明るく接してくれた先生方。最初の頃は泣き叫んでいた息子も、今は喜んで教室に入っていきます。私自身、福祉に関する知識が増え、考え方の幅が広がりました。入園し、親子ともにたくましく成長できた3年間でした。 暗く見えていた園も、今ではキラキラ輝いて見えます。たくさんの愛情をありがとうございました。相模原市岡村 絵美パート 38歳明るく声がけしてくれた保育士たち 「おめでとう!」「これからよろしくね」。4月5日、相模原市にある県立相模原中央支援学校の入学式。絵美さん親子が校内に入ると、大勢の職員が出迎えた。 大きめのスーツに、真新しい上履き。明槻君の手を引く絵美さんは、晴れやかな笑顔を浮かべる。ただ、そんな絵美さんにも、以前は自然に涙がこぼれてしまうような日があった。...(リンク先から有料記事で先が読めます。)【朝日デジタル】初めての育児は、親育ての時期。すてきな環境に恵まれて良かったですね。🌠
2018.04.22
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親亡き後の知的障害者を支援 看護師常駐のグループホーム完成知的障害のある人とその家族にとって「待望の施設」が4月、兵庫県明石市内に完成した。なぜ待ち焦がれていたのか。どんな施設なのだろう。取材した。 JR大久保駅から北へ車で約10分。春には花見でにぎわう石ケ谷公園のすぐ手前に、知的障害者を支援する施設が集まっている。 小学部から高等部まである市立明石養護学校。18歳以上を対象とする通所施設の市立木の根学園。社会福祉法人「明桜会」が運営する入所施設「大地の家」。 この一角に、同法人が開設したのがグループホーム「あいすくりーむの家」だ。 利用者5人、ショートステイ1人を受け入る。最大の特徴は、看護師が交代で24時間常駐することだ。 白い壁。平屋の円形建物。訪ねたのは暖かい昼下がり。早速、利用者の布団が干してあった。高齢などで身体機能が衰えてきた人が利用できるグループホームも併設されていた。 明桜会は1998年、障害者の保護者団体が中心になって設立した。当時、市内で18歳以上の知的障害者が利用できるのは通所施設の「木の根学園」しかなかったため、共同生活ができる入所施設「大地の家」を設立。当初からの利用者は20年近く、ここで暮らしている。 利用者や家族には、大きな悩みがあった。高齢などで病気になったり、手足を自由に動かせなくなったりして医療的ケアが必要になると、「大地の家」では対応できず、医師や看護師らの体制が整った病院に移るしかなかったからだ。 医療的ケアが必要なまま退院しても、同会に看護師らの常駐体制がなく、市外の病院に転院していく利用者もいた。 知的障害者は感受性が強く、ストレスに弱い人が多いという。そんな利用者が不慣れな環境を強いられ、なじみの薄い場所で終末期を迎える。保護者や関係者はずっと心を痛めていた。 看護師が常駐できるようになった「あいすくりーむの家」では、胃ろうの管が挿入された人でも管が抜けないように目を配り、抜けても対応できる。歩行器を使うようになった人は、本人や仲間がけがをしないよう専門的な配慮ができる。 施設管理者の奥山智子さん(62)は「親が亡くなり、帰るべき場所がなくなった知的障害者を最後までケアし、尊厳ある生活を送れる場にしたい」と話す。 入所施設「大地の家」に長女(48)が暮らす明石市内の女性(72)は、「あいすくりーむの家」の完成を喜ぶ保護者の一人だ。 1970年、双子の娘が生まれた。2人には知的障害があった。「自分が若いときはこの子たちも小さく、同居していた義母もよく面倒を見てくれていた」という。 だが80年代後半、義父ががんになり、病院に送迎しながら娘たちを育てた。「当時、知的障害者を一時的に預かる施設は市内になく、親を介護しながら2人の世話をするのは大変だった」と振り返る。 90年に義父が亡くなり、一緒に娘の世話をしてくれた義母も93年に亡くなった。 娘2人は「木の根学園」に通っていたが、99年、同施設の近くに「大地の家」ができ、症状の重い長女を入所させた。次女は今も「木の根学園」に通う。 開所20年目に入った「大地の家」は、入所者もそのまま年を重ねた。長女はそこが生活の拠点になり、友人も職員も20年、共に生活してきた。 「大地の家」の保護者会長を務める傍ら耳にしたのは、体の衰えで病院でしか対応できず、施設を離れていく入所者がいることだった。 両親が亡くなり、病院で治療を受けていた70代の入所者が、最後に住み慣れた「大地の家」に戻り、職員に看取られて亡くなる例も見た。 自分が倒れたら娘はどうなるのだろう。 考えると「夜眠れないこともある」という。他の保護者らと同じように「この子たちがいるから頑張れる」と自らを奮い立たせてきたが、自分も70代になった。2年前にペースメーカーを入れた夫(78)も以前のようには動けない。 「あいすくりーむの家」ができ、親亡き後の子どもを任せられると、ひとまずは安心する。 「娘がこの新しい建物に初めて入るとき、顔見知りの入所者に誘われると安心したのか、すっと入れた。みんなにとって『大地』はまさに家。子どもがずっと、地域で暮らせることを願っている」 多くの人の協力で完成したことに感謝しながら「これが他の地域にも広がる第一歩になれば」と話す。 「親亡き後」をどうするか。知的障害者や保護者にとって、高齢化への対応は長年の課題だ。 県によると、療育手帳を交付されている知的障害者、発達障害者は県内で約4万9千人。明石市で約2600人(2017年3月末時点)。このうち18歳以上の重度障害者は約3割とみられる。 健診などで幼年期に知的障害があると判明した人は通常、特別支援学校や特別支援学級に通う。卒業後、民間の事業所などに就労しない場合は福祉サービスを利用しながら通所施設に通うことが多い。高齢になるとグループホームで少人数の共同生活を送る。重度の障害者や、保護者が十分な介助ができない場合は入所施設で職員の支援を受けながら多人数で生活する。 県などによると、障害者のグループホームは県内に225施設。だが、看護師が常駐するのは「あいすくりーむの家が初めてではないか」(県障害福祉課)という。 県内にある知的障害者の入所施設71カ所でも、看護師が常駐しているのは6施設だけ。医療が必要になれば病院に移らざるを得ないのが実情だ。 昨年秋、県知的障害者施設協会が主催した「福祉の集い」で大学教授や施設職員が現状を報告し、課題を共有した。県の担当者は「小規模なグループホームで看護師の24時間配置を実現したのは画期的。他の施設にも広がってほしいが、人材の確保とともに、医療従事者の理解の深まりが必要だろう」と話す。 【神戸新聞NEXT】明石市に素晴らしいグループホームが完成しましたね。親亡き後も安心で、羨ましいです。323万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です。🌠
2018.04.21
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障害者が10万円稼げる仕組み 自立目指す胡蝶蘭(こちょうらん)の栽培、販売を通じて、知的障害がある人の自立を目指す施設が千葉県・富津市にある。平均月収1万5000円が10万円になった胡蝶蘭ビジネスとは?9人の知的障害者が働く胡蝶蘭農園では、出荷までの工程を全て細分化し、9人それぞれの得意分野を生かして仕事ができるようにしている。うまくできないときは農園のスタッフがサポートする。知的障害者の多くが働く就労継続支援B型事業所では、最低賃金は適用されない。代わりに工賃が支払われるが、その平均月収は1万5295円。働く場は与えられても、自立した生活を送るには足りない。そこで設立されたのが“Alon Alonオーキッドガーデン”だった。障害者が10万円を稼げる仕組み。そのワケはオーナー制度による胡蝶蘭の販売だ。ここで販売するのは1万円から5万円の胡蝶蘭。ここではお客さんのことをオーナーと呼び、1万円で胡蝶蘭を購入すると農園は苗を10本仕入れることができる。花が咲くまで育てて出荷するがオーナー用の胡蝶蘭は1本。それ以外の胡蝶蘭は、他へ販売し農園の収入になるという仕組みだ。胡蝶蘭は利益率が高いため10万円の賃金が保証される。Alon Alon理事長・那部智史さん「いろいろな工夫をもって、雇用環境に置かれていない障害者の方々も、どんどん社会進出を目指していけるような社会が実現できるんじゃないかと思っています」障害者が栽培の技術を習得することで、将来的には農園を巣立っても自立した生活を送ることを目指しているという。【the SOCIAL lifeより】【日テレ24】テレビのニュースでたまたま観ましたが、きれいな胡蝶蘭に囲まれての仕組み、素晴らしいですね・・。🌠
2018.04.20
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ロイヤルズ、自閉症の外う野手とマイナー契約 独立リーグでは新人王 ロイヤルズは13日、タリク・エルアーバー外野手(25)とのマイナー契約に合意した。チームの公式サイトによると、エルアーバーは自閉症を抱えた初のプロ野球選手とされている。 エルアーバーは大学卒業後にニューヨークの独立リーグでプレー。ルーキーイヤーの2016年には122打席に立ち、打率3割2分3厘で新人王に選出されたという。 ロイヤルズのピコロGM補佐は「野球に対するひたむきさと情熱を持っている」とエルアーバーを評価。「我々はどの選手に対しても均等に機会を与えており、エルアーバーとの契約はそうしたチームの考えにマッチした結果である」と続けた。 【スポニチ】さすがメジャーリーグ。均等な機会で、自閉症者が活躍できる場、素晴らしいですね。🌠
2018.04.19
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2~4割トラブル経験 消費者庁 /岡山 消費者庁は、徳島県と岡山県の障害者施設などを利用する精神・知的・発達障害者の消費行動や消費者トラブルの実態についてのアンケート結果を公表した。調査では、全体的に買い物好きな人が多い一方で、2~4割ほどがトラブルを経験していたことが分かった。 調査は、徳島県庁にある消費者庁の政策研究の新拠点「消費者行政新未来創造オフィス」が昨年10月から実施。【毎日新聞】オリンピックに向けて、事態が解消してゆくといいですね。🌠
2018.04.18
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おにぎり店で療育相談 元特別支援学校教諭昨年まで特別支援学校の教諭をしていた積田寛美さん(57)が3月、東京都千代田区におにぎり店を開いた。店では一つ100円のおにぎりを販売するだけでなく、発達障害のある子の療育相談に乗ったり、おにぎり作りのワークショップを開いたりする。 積田さんは昨年まで34年間、都立の特別支援学校で教諭をしていた。特に力を入れていたのが「調理学習」。障害のある子も、包丁代わりにピーラーを使うなどの工夫をすれば、安全に調理でき、家庭で保護者の手伝いができる。普段は授業に集中できない子が、自分からエプロンを巻いて家庭科室に来るなど、手応えを感じていた。 昨年3月「立場を離れ、障害のある子や親がのびのび過ごせる料理教室をやりたい」という夢を描いて早期退職。修業のため、同区で元ITエンジニアの店主が営む「未来食堂」で働き始めた。食堂の常連から「近くに良い物件があるよ」と紹介されたのがきっかけで、おにぎり店を開くことに。ひょんなことから結ばれた縁に感謝し、「結」という字にかけて「糸吉(いときち)」と名付けた。 平日の朝から午後にかけて、おにぎりやスープを販売。土曜と祝日は正午から午後のみ開店し、発達障害のある子の療育相談に乗っている。初回は無料という。 外食の難しい子どもや、おにぎり作りを体験したい外国人らに向け、店内を60分間貸し切りワークショップも開催。大人は1人2000円で、具を自由に選んだり、焼きおにぎりやお茶漬けにしたりして、好きなだけ食べられる。積田さんは「働くサラリーマンや障害のある子、外国人旅行者など、誰にとっても使い勝手の良い店にしたい」と話す。 【毎日新聞】おにぎり屋「糸吉」をオープンさせた積田寛美さん=東京都千代田区神田小川町で、おいしそうなおにぎり、、療育相談もできるおにぎり屋さん、きっと大繁盛でしょうね。322万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です。🌠
2018.04.17
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西尾まり、子供が発達障害の“グレーゾーン”の指摘受けた過去明かす女優の西尾まりが16日、NHK「あさイチ」で、自身の子供が発達障害の可能性があると指摘されていたことを明かした。 番組では「子供が“発達障害かも”と言われたら」と題し、発達障害の可能性がある“グレーゾーン”と呼ばれる子供を持つ親たちの声などを聞いた。 その中で、番組ゲストの西尾も、自身の子供が“グレーゾーン”と指摘されたことを告白した。「下の子なんですけど、保育園で、もしかしたらと、断言はできないが、もしかしたらと言われモヤモヤしている時期があった」とコメント。すると区から西尾のもとへ発達障害の診断ができるとの通知が届き「私もモヤモヤしているのがいやだと思って行ったんですけど、それでも結局判断は付かない」と、発達障害かそうでないかの診断はつかなかったという。 それでも診断に行って良かったと西尾は振り返る。「詳しいことも含めてやっぱり行くのは良かった。どういうことが発達障害なのか、どういう取り組みが区でやっているとか、まったく情報がないからお母さんたちは不安だと思う。すごく理解してもらえる場所が見つかったなと」。 現在の子供の様子を見ても、発達障害のグレーゾーンと思われる部分は「全然ないです。今は。普通に子供らしいといえば子供らしい」とコメント。VTRで、同じようにグレーゾーンの子供を持つ母親のコメントを聞くと「モヤモヤする気持ちはよく分かる」とうなずいていた。【Daily. 】グレーゾーンという表現自体がもやもやしていますね。それでも、少しずつ学びを得られればいいのでしょうね。🌠
2018.04.16
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発達障害理由に不合格は「差別」…県に賠償命令職業訓練を受けるための選考試験で、発達障害だったために不合格とされ、精神的苦痛を受けたとして、高知市の男性(61)が、試験を実施した高知県に165万円の損害賠償などを求めた訴訟で、高知地裁は10日、不合格は発達障害が理由と認めて「差別にあたる」とし、33万円の支払いを県に命じる判決を言い渡した。不合格は発達障害が理由と認めて「差別にあたる」とし、33万円の支払いを県に命じる判決を言い渡した。【読売新聞】せめて、お試しで講習受講のチャンスがあっても良かったですね。ただ、残念ながら、こういう事態は未だにどこにでもあるようにも思います。🌠
2018.04.15
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パラにも「男女混合」の流れ 種目の改廃、メダル左右 国際パラリンピック委員会(IPC)は1月末に開いた理事会で、東京パラリンピックで実施する陸上と水泳の種目の詳細を決定した。両競技とも新しいリレー種目が盛り込まれ、注目されている。 陸上は昨年4月に当初案を公表。前回リオデジャネイロ大会で佐藤友祈(WORLD―AC)が銀メダルを獲得した男子400メートルと1500メートル(ともに車いすT52)、日本チームが3位だった男子400メートルリレー(切断など)などがはずされた。 このため日本パラ陸連はIPCにこれらの復活を要望。結局、T52の2種目は残ったが、男女のリレーはすべて削減され、代わりに男女混合400メートルリレーが実施されることになった。東京五輪でも混合リレーが行われる流れを受けた措置とみられる。視覚障害、車いす、脳性まひ、切断といった異なる障害クラスの男女2人ずつでチームを組む。パラ陸連は今年の国内大会から早速代表チームを編成、強化に乗り出す方針だ。 水泳は、リオで木村敬一(東京ガス)が銅メダルをとった男子100メートル自由形(視覚障害S11)がはずれ、知的障害S14に男女100メートルバタフライと混合400メートルリレーが加わった。知的障害の選手が増えてきたことに対応する狙いだ。また、視覚障害の選手による混合400メートルリレーも新種目として入った。木村、小野智華子(あいおいニッセイ同和損保)など実力者がいる日本はメダルを狙えそうだ。 これで東京パラの実施種目が決まっていないのはトライアスロンだけになった。男女4種目ずつと数は決まったが、どの障害クラスを実施するかは今年末までに決定する。[Nikkei Style]少しずつ東京パラリンピックの構図が形になってきていますね。🌠
2018.04.14
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障害者の監禁 相次ぐ事件が映すもの立ち上がることもできない狭い檻(おり)の中に16歳のころからおよそ25年間も閉じ込められていたという。保護されたとき、目はほとんど見えない状態だった。言葉を失う事件である。 精神に障害がある長男を監禁した疑いで、兵庫県三田市に住む70代の父親が逮捕された。檻は自宅母屋とつながったプレハブの部屋に置かれ、広さは1畳ほど、高さも1メートルほどしかない。出入り口には南京錠をかけていた。 退院して家に戻る妻の介護について容疑者が福祉関係者に相談した際、長男を檻に入れていることを明かし、2日後に市の職員が訪問して見つけた。檻にはペット用のトイレシートが敷かれ、服は上半身しか着ていなかった。 暴れて騒ぎ、近所から何度も苦情があった。迷惑になると思った―。閉じ込めた理由を容疑者はそう話したという。プレハブの窓を割ったこともあり、檻に入れて手が届かなくしたようだ。 行動の自由を奪うことは人権と尊厳を著しく損なう虐待である。そんな理由、事情があったにせよ、許されることではない。長男は社会とのつながりを不当に断たれ、医療や福祉の支援を受けることもできなかった。 市は、檻に入れられていることを職員が確認した時点ですぐに保護せず、4日後に受診させてから福祉施設に入所させている。生命や身体に重大な危険がある状態ではないと判断したと説明するが、疑問が残る対応である。 大阪府寝屋川市では昨年12月、プレハブの部屋に10年以上閉じ込められていた30代の女性が凍死する事件があった。両親が監禁などの罪で起訴されている。精神疾患があったこの女性は、十分な食事を与えられずに衰弱し、死亡時の体重は19キロしかなかった。 精神疾患や知的障害がある子どもを親が抱え込んでしまう事例は少なくない。精神障害者への偏見が根強いことも、世間の目を恐れて家の中に隠そうとすることにつながっている。 かつて日本では「私宅監置」が法で定められていた。精神障害者を自宅に閉じ込めておくよう国が家族に義務づけた、極めて差別的な制度である。 戦後の1950年に廃止されたが、70年近くを経てなお、当時の意識が消えずに残っているのだとしたら、やり切れない思いがする。当事者と家族を支え、虐待を防ぐ手だてを考えるとともに、相次ぐ監禁事件が映し出す社会のあり方に目を向けたい。 【信毎web】父親が逮捕されるまでの事態に至るまでに、以前に相談を寄せていた行政機関がもう少し見守りをしてくれていれば・・。生きている内に保護されて良かったですね。🌠
2018.04.13
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中野の小劇場で映画「はたらく」上映会 自閉症男性を主人公にしたドキュメンタリーなかの芸能小劇場(中野区中野5)で4月13日・21日・28日の3日間、自閉症の男性を主人公にしたドキュメンタリー映画「はたらく」の上映イベントを行う。自閉症のしょうへいさんに主演俳優という仕事を依頼し、その様子をフィルムに収めていくという手法で完成させた同映画。前半は監督やほかの俳優とのやり取りなどを映し出すドキュメンタリー、後半はしょうへいさん主演の映画そのものという仕立てで、「仕事とは何か」などを問い掛ける。障がい者施設で働く齋藤一男監督率いる、「弱さにある希望」を掲げるロゴスフィルム社が製作。 料金は、当日一般=1.000円。上映タイムテーブルなどはロゴスフィルム社ホームページで確認できる。全ての上映回の前に齋藤監督による舞台あいさつを予定する。【中野経済新聞】テーマもわかりやすく、気になる作品ですね。🌠
2018.04.12
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発達障害(21) 特性尊重、周囲がサポート子どもの発達障害を早期に発見することのメリットは何でしょう。発達障害の息子を持つあるお母さんの手記が参考になります。発達障害の早期発見・早期療育・親支援 (ハンディシリーズ) [ 本田秀夫 ]【読売新聞】子育ては一人で抱え込まないことですね。🌠 321万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です。🌠
2018.04.11
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潜在障害者:16年、増加137万人 手帳持たず日常生活困難 食事や買い物、排せつなど日常生活に不自由さを感じながら、障害者手帳を持たず、福祉サービスを受けていない潜在的な障害者が2016年12月時点で推計137万8000人に上ることが、厚生労働省の調査で分かった。5年前の前回調査より4万9000人増えた。 【毎日新聞】行政から働きかけてまずは手帳取得へと導いて欲しいですね。🌠
2018.04.11
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知的障害者の犯罪、再犯抑止を考える 浜松 /静岡罪を犯した知的障害者を支援して、再犯の抑止につなげてもらおうとするフォーラムが、浜松市市民協働センター(中区)で開かれた。参加者は、支援に携わる弁護士から逮捕後にどう関わればいいのか解説を聞いたり、グループワークで更生支援計画を作ったりして支援方法を学んだ。 市内の福祉関係者らで作るグループ「静岡トラブルシューターネットワーク」(TSネット)などが、一般社団法人「東京TSネット」の山田恵太、中田雅久の両弁護士と社会福祉士の及川博文さんを招いて開催。福祉や障害者の関係者ら約70人が参加した。 山田弁護士は、知的障害が疑われる受刑者で療育手帳を持っている人が6%だけだった厚生労働科学研究の調査結果に触れ、支援から漏れている現状を紹介した。矯正施設を出て社会復帰する段階での「出口支援」だけでなく、逮捕や裁判の時からの「入り口支援」の必要性を訴えた。 中田弁護士は、裁判では支援を期待できない点を指摘。「罪を犯した障害者の特性などを、担当の弁護士と支援者が情報共有し、障害者が日常生活でどんな困難を抱えていたのかなどを一緒に分析してほしい」と語った。 及川さんは、更生支援計画について説明。「計画は、障害者の特性を踏まえ、犯行の背景を分析して、繰り返さないために、どのように支援するのか具体的に提案するもの。生活上の困難を解消して、結果として再犯の抑止になれば」と話した。【毎日新聞】犯罪防止に対する取り組みも、ここ数年で随分進歩していますね。🌠
2018.04.10
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「性の被害者」にならないために…発達障害の女の子の親が早めに知っておきたいこと性的被害に遭いやすい少女たちを守るノウハウをまとめた『発達障害の女の子のお母さんが、早めに知っておきたい「47のルール」』が2018年3月14日(水)に発売された。 特に女の子の場合は「しゃべることを止められずに仲間内で浮く」「おとなしすぎて目立たない」といったことを起こしがち。男の子の場合と違って周囲以上に本人が困っている傾向が強く、大人が気づかないケースも多い。発達障害とわからないままだと、思春期以降「性」に対する誤学習の影響などから望まない妊娠や性の搾取といった状況に置かれる危険がある。 性的被害の予防には、性に関する正しい情報やトラブルを避けるための生活習慣を身につけることが求められる。しかし保護者は学校の成績などに目を奪われることが多く、充分なケアをできていないのが現状だ。 そこで、発達障害を抱える思春期の少女と保護者を100組以上サポートしてきた著者が、豊富な経験や専門家からのアドバイスをもとに47個のルールを作成。少女たちが幸せに生きていくために保護者や支援者が気をつけるべき点、理解しておくべき方法を解説している。 学校の授業内容よりも前に教えておきたい知識が詰まった一冊。ぜひ同書を手に取って、「性の被害者」になりがちな女の子たちを守るための知識を身につけよう。藤原美保 健康運動指導士、介護福祉士。株式会社スプレンドーレ代表。フィットネスのインストラクターとしてスポーツクラブ、スポーツセンターで勤務。発達障害の子どもに対する運動指導をきっかけに、身体使いの不器用さを目のあたりに。何か手助けができないかと、感覚統合やコーディネーショントレーニングを学ぶ。以後、親の会から姿勢矯正指導を依頼されて定期的にクラスを開催。思春期以降に「性の被害者」になる発達障害の少女たちが多いという現実に直面し、対策として必要な「学び」を教える活動も始めた。放課後等デイサービス施設「ルーチェ」を愛知県名古屋市に設立、サポートした女の子と保護者の数は100組を超える。【ダ・ヴィンチニュース】『発達障害の女の子のお母さんが、早めに知っておきたい「47のルール」』(藤原美保/健康ジャーナル社)女の子をお持ちの親御さんには、ありがたい一冊ですね。🌠
2018.04.09
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障害持つ長男、檻に20年 容疑で73歳父逮捕 兵庫県警兵庫県三田(さんだ)市で精神障害があるとみられる長男(42)を自宅に隣接するプレハブ内の檻(おり)に閉じ込めたとして、兵庫県警は7日、父親で無職の山崎喜胤(よしたね)容疑者(73)=同市広沢=を監禁容疑で逮捕した。山崎容疑者は「長男が暴れるから閉じ込めた」と容疑を認めており、監禁した期間は20年以上とみられる。 逮捕容疑は、今年1月18日午前10時ごろから19日午後10時ごろまでの間、自宅に隣接するプレハブ内の木製檻(高さ約1メートル、幅約1・8メートル、奥行き約90センチ)の中に長男を入れ、閉じ込めたとしている。 県警などによると、檻には南京錠で鍵をかけていた。プレハブには、暖房器具やエアコンがあり、檻にペット用トイレシートが敷かれていた。食事や入浴の際は檻の外に出されていたが、一日の大半を檻の中で過ごしていた。長男は精神障害と知的障害があるとみられる。食事や入浴は2日に1回だったというが、長男の健康状態に問題はなく、市は1月22日に長男を保護し、福祉施設に入所させた。保護された時、下半身に着衣はなかった。 山崎容疑者は、長男が中学を卒業した1991年ごろから、三田市に住んでいた。「三田に来たときから、閉じ込めた」と話しており、長男は20年以上、断続的に檻の中に閉じ込められていた可能性があり、県警は監禁の経緯や実態を調べる。 世話疲れ、孤立深め 三田市によると、長男が檻の中で生活していると山崎容疑者が明かしたのは1月16日。山崎容疑者から、妻が病院を退院して自宅療養するので相談したいと連絡があり、その際に長男を檻に閉じ込めているという話を伝えた。2日後の18日に市の担当者が訪問した際、山崎容疑者は自らプレハブに案内し、「暴れるから」と檻で生活させている状況を見せた。妻は1月下旬に亡くなったという。 山崎容疑者の市への説明によると、三田市に転居してきた1990年代前半から長男が暴れたり叫んだりするようになり、近所から何度も苦情を受けた。仕事に出かけると家族では対応しきれず、プレハブを建てて一人で過ごさせた。それでも壁をたたいて窓ガラスを割ることもあり、壁に手が届かないようにとプレハブの中央に檻をつくって入れたという。 そんな山崎容疑者は孤立を深めていたようだ。近くに住む40代の女性は「数年前から(山崎容疑者宅の)植木の手入れがされなくなり、生活感が感じられなくなっていた。息子さんがいたことは知らなかった」。 市は22日、病院で長男の健康状態に問題はないことを確認。山崎容疑者の同意を得て、長男を福祉施設に入所させて保護した。 山崎容疑者には福祉の対応が必要な娘もいるとされ、市が長男の入所を伝えると「家族も大変喜んでいる」と話したという。【毎日新聞】 長い年月の隔離、監禁、どんなに大変で辛かったことか。ここまで追い込まれてしまった状況はある意味、社会の歪みとも言えますね。🌠
2018.04.08
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発達障害、企業の採用意欲高まる 専門の支援会社も発達障害のある人が企業で働くための支援が、少しずつ進んでいます。障害者を一定割合以上雇うよう企業に義務づけた「法定雇用率」が今月引き上げられ、企業側の採用意欲が高まっているという背景もあります。就労支援の現場や、雇い入れ企業の取り組みを取材しました。法定雇用率、今月引き上げ 今年3月、発達障害の人に特化して企業などへの就労をサポートする株式会社「Kaien(カイエン)」で、「模擬職場」を利用した職業訓練が行われていた。発達障害のあるメンバー約20人が机に向かい、パソコンへのデータ入力などを続けていた。質問や困り事があれば、同席する上司役のKaien社員2人に対し、「お仕事中失礼します」などと声をかける。 Kaienは、障害者総合支援法で定められた就労移行支援事業所を運営する。職業訓練は週5日。模擬職場を使った訓練のほか、インターネットで古着や本を販売する店舗運営の体験を行っている。 ポイントは、メンバーの特性に応じたサポートだ。「それ」「あれ」って? 発達障害のある人は、コミュニケーションが苦手だったり、強いこだわりがあったりして、働く上で支障を感じることがある。埼玉県内に住む20代の男性は、「それ」「あれ」といった抽象的なやりとりが苦手。大学卒業後はコンビニなどでアルバイトを続けてきた。正社員になるハードルは高く感じられたため、まず自分の苦手分野を把握しようと、今年から利用する。 模擬職場での練習を通じ、男性は、上司役の社員に「『それ』とは何のことですか」と自分から確認できるようになってきたという。また、報告事項のメモを手元に用意してから上司役に声を掛ける。「何に向いていて、何が苦手なのか、よく理解してから仕事につなげたい」 Kaienによると、この1年ほどで、企業が発達障害のある人を雇う機運は高まっている。就職活動をする身体、知的障害者があまり増えない一方、発達障害が広く知られるようになった。こうした中で法定雇用率引き上げに直面し、発達障害者の雇用に意識が向いてきたとみる。 Kaienは首都圏7カ所の事業所に加え、夏ごろ大阪市にも開設予定。同社以外にも、この数年で発達障害の人向けの就労移行支援事業を行う企業が複数誕生している。サポート部署設置の企業も 企業側の受け入れ体制づくりも進む。富士ゼロックスシステムサービス(東京都)では、人事部内に障害者全般のサポート部署「チャレンジドセンター」を5年前に立ち上げた。 センターは、理解しやすい指示の仕方や得意な業務を見つけ出す方法などのノウハウを蓄積する。その結果、特定の分野が得意な人もいる発達障害のある人の雇用が増えたという。現在、障害者雇用約30人の3分の1程度が発達障害のある人だ。 理系の大学を卒業し、3年前に入社した男性(27)は、パソコンのスキルが高い。ただ、定められた手順で物事が進まないと混乱するため、臨機応変に対応しなくてはならない電話は苦手だった。1カ月ほどセンターで電話の練習を繰り返した。現在は総務部で会計処理や代表電話の応対を任されている。 人事担当者は「障害のある人が働きやすい職場は、一般社員にとっても働きやすい。これからも積極的に採用していきたい」と話す。厚労省、接し方講座を全国で開催 厚生労働省は、昨年9月から「精神・発達障害者しごとサポーター養成講座」を全国で開いている。障害のある人を雇用する企業や従業員が対象で、すでに470回以上開催し、約1万8千人が参加した。発達障害については、その特徴や仕事の場面に応じた接し方を伝えている。 発達障害を含む精神障害者の雇用数は、2017年に5万人を超えた(前年比約19%増)。身体障害者は約33万3千人、知的障害者は約11万2千人。伸び率はいずれも前年比約2~7%増にとどまる。法定雇用率 障害者雇用促進法は、民間企業に一定割合以上の障害者を雇用することを義務づけている。厚労省は4月、発達障害者を含む精神障害者も雇用義務の対象に加え、法定雇用率を2・0%から2・2%に引き上げた。昨年6月時点で企業の実雇用率は1・97%。義務を課す企業は従業員50人以上から45・5人(短時間労働者を0・5人に換算)以上に4月から広げられた。 従業員100人超の企業は、法定雇用率未満の場合、不足する人数1人あたり月5万円(一部経過措置あり)を国に納めなければならない。法定雇用率を超えて雇用すると1人あたり月2万7千円が支給される。100人以下の企業は、別の基準で報奨金が支給される。【朝日デジタル】社会の変化に伴い、採用されやすい環境が整いつつありますね。🌠
2018.04.07
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10年で1400人分増へ 知的障害支援学校受け入れ大阪府教育委員会は29日までに、今後10年間で約1400人増加する見込みの府立支援学校の知的障害児童生徒数に対し、対応策の基本方針をまとめた。既存施設の運用を工夫するとともに、閉校した府立高の活用などを検討していく。 府立支援学校は計44校2分校あり、9千人余りが在籍。今後、発達障害を含む知的障害児童生徒は、大阪市を中心に増加傾向と見込んでいる。そこで2018年度から10年間で対応していくための基本方針を策定、四つの観点で取り組む。 前半の5年間で着手するのは、知的障害支援学校の既存施設の活用。科目別などにある特別教室の普通教室への転用や、通学区域の変更で400人分程度を確保する。肢体不自由支援学校との再編整備も行い、知的障害との併置で250~300人分受け入れられるようにする。 23~25年には知的障害支援学校を新設。閉校した府立高の活用を検討し、府の所有する施設と市町村の施設を交換して開設する手法も考える。600人分程度を整備する。 21年以降には、美術や体育など特色のある府立高校で支援学校分教室の設置も150~200人分確保。児童生徒や保護者への調査の結果、趣味などを通した社会参加を求める声が多いことを踏まえた。府教委担当者は「よりより教育環境ができるよう検討していく」としている。【大阪日日新聞】10年後を踏まえての事前対策、しっかりと支援体制が整いそうですね。🌠
2018.04.06
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発達障害、職場の理解広めて 上司、同僚の協力不可欠今月2~8日は、発達障害啓発週間。2日は、国連が定めた世界自閉症啓発デーでもある。教育現場では発達障害への理解が広まりつつあるが、就職後に同僚と意思疎通できなかったり、ミスが続いたりして仕事に行き詰まる当事者への対応が社会に求められている。家族や支援者らは「障害を理解して仕事を続けられる環境づくりに協力してほしい」と呼び掛けている。 発達障害は、自閉症やアスペルガー症候群、学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)などの総称。コミュニケーションや相手の気持ちを理解することが苦手で、こだわりが強い、聴覚や嗅覚が過敏などの症状がある。 大人になって診断されるケースも増えており、熊本市発達障がい者支援センター「みなわ」の幅孝行所長は「知的な遅れがない人は、見た目では分からないため誤解されやすい」と話す。2017年度に同センターに寄せられた相談のうち、19歳以上からの相談は全体の6割を占めた。 当事者とその家族らでつくる県自閉症協会の村上祐治副会長は、「この10年で学校での支援は広がったが、その先の人生を支える職場でも理解が進んでほしい」と訴える。 当事者の仕事上の悩みに共通するのは、(1)気持ちや考えをうまく表現できず新しい仕事に適応できない(2)気分が落ち込んだり無気力になったりと不安定(3)規則正しい生活や書類の整理が苦手(4)過去の失敗や不安感から同じ状況を避けようとする-など。これらが職場で信頼を失い、同僚とあつれきを生む原因になっているという。 幅所長が上司や同僚に求める具体的な対処法として、▽指示やルールを具体的に伝える▽メモを交えて対話▽一度に複数の指示をしない▽写真で仕事内容を視覚的に示す-などを紹介。「一つのことを懸命に取り組む本人のこだわりを生かすことができる仕事を考えてあげることも必要」とアドバイスする。 一方で当事者にも努力を促す。▽分からないことを周りに確認する習慣づくり▽社内における暗黙のルールの明文化▽場面や時間ごとのスケジュール管理▽ハンカチを握り締めるなど衝動を抑える解消術を身につける-など、自分ができる範囲での工夫だ。 「人手不足に頭を悩ませる企業が増えている中、今働く人を大切に支援することは、企業にとっても大きなメリットになる」と幅所長。発達障害者への支援と捉えるのではなく、「働きにくさを訴える社員と、仕事について一緒に考えるという柔軟なスタンスを持ってほしい」と話している。(2018年4月4日付 熊本日日新聞朝刊掲載)一緒に取り組む柔軟なスタンス、教育現場から社会へと拡がりつつありますね。🌠
2018.04.05
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「自閉症」の子どもたちの支援施設、希望者増加で空き待ちも4月2日は世界自閉症啓発デーです。自閉症の子供たちを支援する施設で希望者が増加し、空きを待っている子どもも出ているといいます。どういうことなのでしょうか? 4歳の佑晴くん。1歳半の健診で、自閉症の疑いと診断されました。自閉症は、先天的な障害である発達障害の1つで、言葉の発達の遅れやコミュニケーションに問題があるなどの特徴があるとされています。 およそ2年前の佑晴君です。言葉の遅れだけでなく、母親は、佑晴君が自分にまったく関心を示さないことに悩んでいました。 「私を『お母さん』と求めることなかった。すごくむなしくなってしまうこともあった」(佑晴君の母親) 佑晴くんは今、幼稚園や保育園ではなく、民間の発達障害の支援施設に通っています。少人数の中で、専門の指導員がその子の特性にあった関わり方を探していきます。佑晴くんは今も、言葉を発することがあまりありませんが、周囲の言葉には、耳を傾けるようになってきたといいます。 「自分の要求を自分の言葉で伝えられない子どもが多くいる。『先生手伝って』とか、子どもたちの反応が引き出されるよう支援している」(ぶりんぐあっぷ ちば子ども発達センター 小山恵美子施設長) 佑晴君の母親はここに通うようになって、「一人で抱え込まずに、安心して、子供に向き合えるようになった」と話します。 そして、こんな変化も・・・ 「今は2、3歩前に行くと、息子が振り返って、『ママ手つなごう』って、私の方に手を差し出してくれる。それがどんなにうれしいか、言葉では言い表せない」(佑晴君の母親) この施設には、就学前のおよそ120人の子供が通っていますが、希望者が増え続け、いま15人ほどが空きを待っています。乳幼児検診などでの早期診断が進む一方で、幼稚園や保育園では専門的な対応が簡単ではないことが背景にあり、体制の整備が求められています。【TBS NEWS】民間の発達支援施設で、自閉症専門の指導員が関わり方を模索してくれる。幼年期にそういう関わりが持てる、恵まれていますね。🌠
2018.04.04
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「障害児、地元でぴかぴか 大阪市立小進学PRポスター、家族ら製作大阪市淀川区の市立北中島小学校に通うダウン症の男児の両親と学校が協力し、障害のある子も地元の小学校に通えることを知ってもらおうとポスターを作った。こうした子どもたちの進学先を話し合う就学相談をPRする。市教委も取り組みを後押しし、289校の全市立小にポスターのひな型を提供。新1年生が入学する今月、各校での掲示を促す。男児の両親は「進学に不安を抱える親が気軽に相談できるようになれば」と期待している。 男児は新4年生の佐々木サミュエルズ・ジェイミーさん(9)。ダウン症で知的障害がある。ニュージーランド出身の父スティーブさん(40)と母純子さん(48)は特別支援学校ではなく同小への進学を望み、就学前に相談したが、当時の学校は受け入れに消極的だと感じ、一時は諦めたという。その後、市教委が仲介に入り2015年に入学。友達にも恵まれ、運動会では援助なしで1人で走れるようになった。 こうした経緯を踏まえ、スティーブさんが「『どの子もみんな一緒に学べる』と学校が宣言しては」とポスターの製作を提案。ポスターはA3判。障害のある子も地域の小学校で学ぶことを基本とし、就学先の決定には本人と保護者の意向を最大限尊重するとの市の考え方を紹介。教職員と児童たちが笑顔で集うイラストに、「保護者の皆様が学校と一緒に、すべての子どもを安心して育てていただけるようがんばっていきます!」との学校のメッセージを添えた。 純子さんが知り合いの親を通じて他の小学校にも掲示を依頼すると、複数の学校が応じた。校長会でも紹介され、市教委の目に留まった。 3月まで北中島小の教頭だった市教委の坂幸之介・教務部管理主事は「ポスターは、当時の反省を踏まえた学校の決意表明でもある。周りの子どもたちがジェイミーさんから学ぶ姿も見られるようになった」と話す。ポスターを見て、就学相談をためらっていた保護者が訪れたこともあるという。 家族と一緒に登校するジェイミーさんは、ポスターを見ると、ふんわりとした笑顔を見せる。純子さんは「ハンディがあっても地域の子どもたちと一緒に育つ子が一人でも増えてほしい。誰もが生きやすい社会を作る一歩になる」と話している。【毎日新聞】将来的な視野も踏まえての受け入れ、継続的に支援が受け継がれてゆくことがやはり理想的ですね。🌠
2018.04.03
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「世界自閉症啓発デー」に当たっての文部科学大臣メッセージについて(平成30年4月2日)「世界自閉症啓発デー」(4月2日)を迎えるに当たって、文部科学大臣よりメッセージを発信しましたので、お知らせします。概要 平成19年12月に国連総会第3委員会において、自閉症に関する世論の関心を喚起し、早期発見・早期療養、研究を推進するためカタール国の提出した議題である「4月2日を世界自閉症啓発デーに定める決議」が採択されました。 これにより、平成20年度以降、毎年4月2日を「世界自閉症啓発デー」として祝うこととされ、全ての加盟国において、社会全体が自閉症に対する理解が進むような取組を積極的に行うよう求められています。 文部科学省においても、「世界自閉症啓発デー」の趣旨を踏まえ、自閉症を含め発達障害に関する正しい理解を深めるため、教育関係者をはじめ国民の皆様にあて、別添のとおり文部科学大臣メッセージを発信いたします。 関係機関である独立行政法人国立特別支援教育総合研究所発達障害教育推進センターの下記サイトにおいては、自閉症をはじめ発達障害に関する各種情報発信を行っています。これを機会に御参照いただけると幸いです。(別添)「世界自閉症啓発デー」に当たっての文部科学大臣メッセージ 平成30年「世界自閉症啓発デー」を迎えるに当たり、メッセージをお伝えします。 平成19年12月の国連総会において、毎年4月2日を「世界自閉症啓発デー」とすることが決議されてから11年目を迎えました。また、日本では、本日から8日までを「発達障害啓発週間」として、自閉症をはじめ発達障害についての正しい理解の啓発に取り組む活動を行っております。文部科学省では、発達障害を含め、障害のある子供一人一人の教育的ニーズを把握し、適切な教育支援を行うことができるよう、関係機関が連携した特別支援教育の体制整備等の推進に努めており、障害のある子供の自立と社会参加を目指し、就学前から卒業後にかけて切れ目のない支援が行われるよう、教育、福祉、保健、医療、労働等の関係部局と連携した体制整備に支援を行う施策を講じているところです。また、平成30年度からは、小学校、中学校等において既に実施されている「通級による指導」を高等学校や中等教育学校の後期課程においても実施できるよう、制度改正を行ったところです。 さらに、障害者が、学校卒業後も含めたその一生涯を通じて、学習、スポーツ、文化等の様々な機会に親しむための関係施策を横断的かつ総合的に推進し、共生社会の実現に向けて省を挙げて取り組んでいるところです。結びに、この「世界自閉症啓発デー」や「発達障害啓発週間」が、全ての教育関係者にとって、障害についての理解を深め、本人や保護者の方々の気持ちに寄り添った支援について真摯に考え、実践する契機となり、自閉症をはじめとする障害のある方々が自らの持つ能力を存分に発揮できる社会につながっていくことを強く期待いたしまして、私からのメッセージといたします。平成30年4月2日 文部科学大臣林 芳正【文部科学省 】新年度ともに、世界自閉症啓発デー、心を新たにする一日ですね。🌠
2018.04.02
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発達障害(20) 褒めたのに叱ると混乱発達障害の3歳の娘がいるお母さんの話です。自宅のベランダで育てているイチゴが実をつけた時のこと。まだ青いのに、この子が実を二つ、もいでしまいました。青い実をもいだことをお母さんが叱ろうとすると、この子は無邪気に二つの実を指さし、「オオキイ」「チイサイ」と言ったのです。この子はそれまで、「大きい」「小さい」の概念を理解できていませんでした。それを初めて言えた瞬間でした。お母さんは思わず、「よくできたね!」と褒めました。そして、はっと困りました。「でも、青い実をもいだのはよくない」 こんな時、どうします? 「『大きい』『小さい』を言えて偉いけど、青いイチゴをもいではだめ」と叱りますか? そんな複雑な言い方は、3歳の子には分かりません。しかも発達障害の子です。褒めたのに叱ると、混乱するだけです。 お母さんは英断を下しました。大きい、小さいを言えて褒められたと記憶させるために、イチゴをもいだことは注意しないでおこう、と。 その後の対応も見事でした。自閉スペクトラムの特性を持つ子は、一度やったことはこだわって何度も繰り返すことがあります。この子も今後、イチゴを見るたびに、青い実を二つもいできて「大きい」「小さい」と繰り返す可能性がある。 そこでイチゴを娘の目に触れないところに移しました。イチゴが娘の目に留まらなければ、もいでしまうこともありません。大小を言えて褒められたというよい思い出だけを残し、問題行動は防いだのです。 こんな育てられ方だと、明るく穏やかで、意思疎通も上手な子に育ちます。わが子の特徴をお母さんがよく理解していたからこそできた判断でした。◇ 発達障害では、精神科医で信州大付属病院子どものこころ診療部長の本田秀夫さんに聞きます。[2018年03月28日 The Yomiuri Shimbun http://www.yomiuri.co.jp/osaka/feature/CO029712/20180328-OYTAT50000.html 】無駄な経験はないということですね。身をもっての体験は、永遠に脳裏に残りますね。🌠
2018.04.01
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