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2014年07月17日
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カテゴリ: 「黒執事」小説



 BLの苦手な方は読まないでください。

 18禁です。

 あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。

 何卒お許しくださいませ。m(_ _)m


手書きハート手書きハート手書きハート手書きハート手書きハート手書きハート手書きハート



 真夜中、人里離れた森の中の屋敷に恐怖が訪れた。

 「助けて。神様。どうか、お母様から僕を守って。」

 胸元で十字を切って祈る10歳の少年は神に祈っていた。

 突然、食事中に倒れた母親が夜中に目を覚ますと、

 壁に飾ってあった銀の斧を持ち、父親の首を刎ねたのだった。

 母親は屋敷の中を徘徊し、次々と使用人を惨殺した。

 少年は兄に渡された小銃を持って、自室に隠れ、

 屋敷中に響き渡る悲鳴を聞きながら、恐怖と闘っていた。



 扉に開けられた穴からスゥッと手が入ってきて、ドアノブの鍵を開けた。

 ゆっくりとギィッと開いた扉には血に染まった少年の母親が

 物凄い形相で立っていた。少年は震えながら、銃を身構えて、

 「お母様。こっちに来ないで。僕を殺さないで。」

 と言った。だが、母親は笑いながら少年に近付き、銀の斧を振り上げ、



 バキュンという銃声と共に母親の顔は吹き飛び、

 母親の振り翳した斧は手から離れ、少年の頭の上に落ちた。

 少年は一瞬、頭に斧が刺さった事を理解できなかった。母親が倒れると、

 絨毯に黒い穴が開いて、デスサイズを抱えた黒い死神が現れた。

 死神は母親の骸を黒い穴の中に引き摺り込み、消えて行った。

 そして、次にまた部屋の絨毯に黒い穴が開いた時、兄が廊下から

 駆け寄って来て、扉の前に立ち、

 「逃げろ!窓から飛んで逃げろ!」

 と叫んだ。少年は兄の言う通りに窓に向かって走った。

 死神が現れ、少年の身体を掴もうとした瞬間、少年は窓から空に飛び立った。

 少年が空から窓の方を振り返って見ると、死神は少年の骸を抱えて、

 口惜しそうに少年を見ていた。少年は屋敷を離れて、森を抜け、

 夜空を飛んで逃げた。幾日も果てしなく飛び続けた挙句、

 復讐を誓った少年の住む屋敷を見つけて、窓から侵入した。

 ベッドで眠る美しい黒髪の少年に興味を持った斧で殺された少年は

 静かに黒髪の少年の上に乗り、寝顔を見つめていると、

 微かに聞こえる呻き声と共に黒髪の少年の瞳が開いた。


                           (続く)







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最終更新日  2014年07月18日 20時48分23秒
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