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2025年01月09日
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BLの苦手な方は読まないでください。

18禁です。

あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。

何卒お許しくださいませ。



手書きハート手書きハート手書きハート手書きハート手書きハート手書きハート





「京に立つ前に時行様を私のものにできて良かった。雨が止んだら、屋敷に帰った後、

兵を率いて京に立ちます。このまま一緒に来ませんか?」

と足利は言った。しかし、時行は

「私は尊氏と一緒には行けません。私の住む場所に帰ります。」

と言った。

「あのような酷い扱いを受けているのにですか?私より血の繋がった実の親に

抱かれたいとおっしゃるのですか?」

「…。」

「私と一緒に暮らしましょう。」

「それはできません。私は執権北条高時の後継なのですから。

将来、尊氏の主君になる身です。それに、父上は病に伏せってしまわれてから、



「人が突然変わるのは毒のせいです。高時様は毒を盛られて、あのようになったのですよ。

毒を盛ったのは側近の郎党達です。しかも、病が治った後も頭がぼーっとして

何も考えられなくなる薬を飲まされ続けているのです。時行様がお望みなら、

私が側近達を全員切り殺して差し上げましょうか?」

「いえ。それでは、鎌倉幕府は成り立たないと思うのです。私が元服するまで



「高時様が?あのお方がまだ喋れるとは思っておりませんでした。」

「父上は皆の前で話さないだけで、私と2人きりの時には時折ほんの少し

数日に1回くらい正気に戻られるのです。」

「そうだったのですか。」

「ですから、父上は私の身体を郎党達にはお許しにならないのです。

薬を飲むとムラムラして私を抱きたくなるけど、他の者には抱かせないと仰せです。」

「そうなのですか?では、今日の事が知れたら、お怒りを買いますな。

黙っていていただけますか?」

「はい。2人だけの秘密にしておきましょう。」

時行はにっこりと笑った。連れて逃げてと言われると思って抱いたのに、

結果は全然違ったと足利は失笑した。

時行は全てを知っていたのだった。

話しているうちに雨は止み、青空が広がった。そして、虹が見えた。

「馬で送ります。」

足利は言ったが、時行はこう言った。

「この格好で正門から帰るのは目立ちますから、私1人でこっそり裏庭から屋敷に戻ります。」

時行は足利の膝から降りて、走り出した。

「また、会えますよね?」

と足利が言うと、時行は振り返って、

「さあ。2人きりではもう会わないと思います。」

と言って、時行は去って行った。

まるで虹に向かって走っているようだった。

悲劇のヒロインのように悲しみにくれてるだけの稚児かと思っていたが、

そうではなかった。時行様は自分の意志をお持ちだった。

殺すには惜しいから手をつけて囲い者にしようと思っていた自分が浅はかだった。

足利は虹を渡る風のように野原を駆けて行く時行を

姿が消えた後もいつまでも見つめていた。

                (完)





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最終更新日  2025年01月09日 23時11分11秒
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