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2006.01.29
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カテゴリ: 教育・子育て
「大人」がいない…
 作家の清水義範さんによる、ちくま新書最新刊です。

 いきなり、巻頭が歴史ショートショートで始まったり、
 疑似対談形式の部分があったりするなど、ユニークな構成の本著。
 しかも、内容はとっても濃いものになっています。

 まずは「大人」とは何かという定義付けから始まります。
  生物として成長しているか否かで……
   「大人」←→「子供」
  人間として老成しているかどうかで……

そして、後者の分類の「大人」のよい面と悪い面、
「大人でない」のよい面と悪い面を挙げていきます。

ちなみに「大人」のよい面としては、
「豊かな経験をもとに正しい判断ができる」「自己のコントロールができる」
「対人関係が構築できる」「子を教育する」等
「大人でない」の悪い面としては、
「自分本位になりがちである」「視野が狭い」「生活力がない」等々。

本著で、著者が述べようとしているのは、
今の日本人は、「大人」のよい面が薄れてきていて、
「大人でない」の悪い面が目立つようになってきているんじゃないだろうかということです。

「若いですね」が褒め言葉になる日本。

そして、アニメやゲームのような「お子様たちの文化」が、世界への売りになっている日本。
その他、諸々の社会現象が、確かに幼児化しているように、私も感じます。

「大人」として生きることが必要とされないのなら、
「大人でない」まま、時を過ごす方が、うんと楽でしょう。
その方が、「責任」という荷物を背負わなくてすみますから。

そこからニートの急増に繋がっていったような気がします。

ところで、「大人でない思考」の氾濫は、本当に気になります。
何か事件・事故が起こると、マスコミを中心に早速犯人捜しが開始され、
誰かが、犯人を発見・確定してくれると、みんな、それですっかり納得気分。
「ぼくが悪いんじゃないもん」という子供並の思考・発想が蔓延しています。

「大人」らしい思考・発想を示せる人は、もういないのか……。
それを受け入れるだけの「大人」らしさを、すでにこの国は失ってしまったのか……。

これから先の苦境の時代、確かに「大人」が必要だと感じます。
「何があっても、今の生活を変えたくない、少しでも変わるのはこわい」では、
もうやっていけそうにないのは明らか。
悪い状況に耐えられる逞しさ、
その状況を受け入れて耐えてみせるという「大人」の気概が必要です。

著 者:清水義範
発行所:筑摩書房





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Last updated  2006.02.16 23:39:21
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